- The tower of "Past" 3F -
A : 「しまった!毒ガスだ!」
−−しかしゴブリンのおかげでかわすことができた−−
B : 一行が部屋に入ると中央に水晶玉が置いてあった。
近づくと、突然、玉の中央に顔らしきものが浮かびあがった。
「さあ、お前達の持っている鍵を差し出すのだ。
この時代を見せてやろう。この時代の象徴はセルの鍵だ。
心配せんでよい。3Fより下は、この鍵でも開けることができる。
さあ、存分に楽しめ。」
一行がゴールドの鍵を差し出すと、その鍵は、みるみるうちに変化していった。
一行はその部屋を後にした。
C : 壁に文字が書いてある。
「それは、ナポレオンというあまりにも強い男がいた時代。
略奪と遠征を繰り返した既存の英雄は、時代の改革を望んでいた。
そんなことを考えるぐらいなら、夕食のパンが焼きすぎでないか心配していた方がずっとましだったのに。」
D : 一行が部屋に入ると、壁一面に映像が写し出され、メッセージが聞こえてきた。
ある日の日記−−
「私が悪い女ですって!はっ、冗談じゃないわ。あのいまいましいちびが何だというの。
自分の背が低いことを隠そうと高い靴をはき、大げさな帽子をかぶった道化師のくせに。
いやしいナポレオン。
自分より背の高い者を嫌って侵略を繰り返すだけの、ただのコンプレックスの固まりね。
『我が輩の辞書に不可能はない。』というのなら、1センチでも背を伸ばしてごらん。
私が正義に決まっている。」
−−マリーアントワネット
人類は、自分の短所を憎み、相手のあらを探すことに必死だった。
どうして相手の長所を探してほめたたえることができなかったのだろうか!
最も、この言葉さえも批判になっているのだが・・・遺伝だから仕方がない。
この時代に人類が学んだのは「はじらい」。
人間は、理解できる相手がいたからこそはじらいの気持ちを持てるということに気付いてもよかったはずだ。
映像が終ると、その先には一枚のドアが待っていた。
再びメッセージが聞こえてくる。
「さあ、この時代はこれで終りだ。次なる時代の扉を開くがよい。
時は黙っていても過ぎていくのだから・・・」