偶捨奇入
(ぐうしゃきにゅう)
JISで定められている誤差の丸め方法。基本は通常の四捨五入だが、丸める桁が5である場合には特殊な操作を行う。小数2位まで求める場合、小数3位の数字が4以下なら切り捨て、6以上なら切り上げの操作を行うが、5の時には更に上の桁である小数1位の数字を見て、ここが偶数なら切り捨て、奇数なら切り上げを行う。例えば、小数第2位まで求める場合、2.435は第1位が偶数なので切り捨てて2.43に、2.765は第1位が奇数なので切り上げて2.77になる。通常の四捨五入では1,2,3,4で切り捨て、5,6,7,8,9で切り上げを行うため、切り上げを行う機会が多くなってしまう。これを調整するための方法。
[補足]1999年にJISが改正された。誤差の丸め方については記述の仕方が変わっていたが、本質的な内容は変わっていない。