(本サイトは、「フィギュアスケートガイド」へ移行しました。こちらをご覧ください)

トウループジャンプ(Toe-loop Jump)


エッジ

 いよいよ最後のジャンプです。トウループジャンプは名前の通り、ループジャンプにトウを付くようにしたジャンプです。難易度としてはサルコウとほぼ同等で、6種類の中では最も簡単な部類に入ります。

 このトウループは、ちょっと見ただけだとフリップと非常によく似てみえます。慣れてしまえば見分けることが出来るようになるのですが、最初はどこがどう異なるのか、かなり分かりづらいと思います。ここではフリップとの違いを重点的に見てみることにします。

 右の写真のうち、上の2枚まではフリップと同じ動作をしています。1枚目は左足で前インサイドに滑走し、右足を左足の前に置いています。その後、右足でトウを付き、後ろ向きに方向転換したところが2枚目の写真の姿勢になります。このとき左足が前に、右足が後ろになっています。

 この後、フリップでは右足をそのまま後ろに下げ、トウを付きジャンプを行うのですが、トウループの場合はさらにここで滑走の足を左足から右足に変えて、かつ左右の足の前後を逆にします。3枚目の写真では右足で滑走し、左足が右足より後ろに位置しています。この状態で左足を後ろに下げ、トウを付いてジャンプを行うことになります。フリップよりも1動作増えるわけです。

 ところでこれはトウループの跳びかたのうち、片一方の方法です。フリップと同様に、トウループにも2種類の跳びかたがあります。

 もう1つの跳びかたは、フリップのもう1つの跳びかたと同じように、右足のフォアインエッジで滑走してきて、途中で後ろ向きにターンします。ただし、フリップではターンをするのと同時に滑走する足も変えていましたが、トウループは滑走する足はそのままにしてターンを行います。そしてもう片方の足を後ろに付いて、ジャンプを行うのです。

 以上がフリップとトウループの違いであり、正確に観察すれば2つを見分けることは必ず出来ます。ただ、最初のうちは目が動作に付いていけないので、判別しにくいかもしれません。ビデオにとってスロー再生するとよいと思います。

 しかしビデオに撮ってまで研究するのは面倒だという人のために、ちょっと裏技を教えます。サルコウのところでも書きましたが、踏み切りの直前、フリップは回転方向と反対の方向を向いています。トウループはどちからといえば回転方向を向いています。また、同じ回転数ならばトウループの方が簡単なので、簡単なジャンプは最後に跳ぶという原則から言えば、最後の方にとんだジャンプはトウループということになります。ただし、2番目の方法は完璧ではありません。どうしても分からなかったときの賭けに使いましょう^^;。

 現時点では、ごく一部の例外を除き、4回転を跳ぶことが出来るのはトウループのみです。よって、現在考えられうる最高難度の技は、クワドラプル(4回転)トウループということになります。男子では日本の本田武史選手も含め、何人かの選手がこのジャンプを跳ぶことが出来ます。もし本番で成功させることが出来れば、メダルの可能性は非常に高くなるといってよいでしょう。非常に注目度の高いジャンプです。

助走1
左足で前向きに滑走中です。右足は左足の前に、くっつけるように置いています。

助走2
左足で後ろ向きにターンしたところです。ここまではフリップと全く同じです。

助走3
フリップと異なるのは、ここで左足から右足に乗り換え、さらに左右の足の前後を逆転させるこの部分です。

跳躍
これは4回転のトウループなので、非常に高く跳躍しています。強靭な筋力が要求されます。

着地
着地したところですが、このあとさらにトリプルトウループを跳びます。踏み切り前である3枚目の写真と非常に姿勢がよく似ているのはそうした理由からです。

写真は、エルビス・ストイコ(Elvis STOJKO)選手のクワドラプルトウループです。(1997年世界選手権フリー演技より)


戻る