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ジャンプの基礎知識


 ジャンプを大きく3つの流れに分けると、踏み切り→回転→着地となります。このうち、ジャンプの種類は踏み切りのしかたのみによって決まります。

 回転と着地はすべてのジャンプにおいて全く同じです。回転については何も言うことはないですね(体操で言うところのひねりです)。着地はすべて後ろ向き(正確には、後ろ向きのアウトエッジ)になります。なぜなら、すべてのスポーツにおいてそうだと思いますが、ジャンプしたあと着地はつま先を一番最初に地面に付きますね。ただ、フィギュアスケートの場合にはつま先にトウと呼ばれる出っ張りがあって、これによってジャンプの踏み切りや着地をスムーズに行うことができるようになっています。なので着地のときはまずトウを付き、それから滑走するため、前向きに着地するとトウでひっかかって転倒してしまうのです。だから後ろ向きでしか着地できないのです。

 ではジャンプの種類によって、踏み切りがどのように違うのかというと、踏み切る足のエッジの倒しかたと、さらにもう片方の足でトウを付くかどうかによって決まります。

 まずエッジの違いについてですが、スケート靴にはスキーやスノーボードと同様にエッジが左右にあり、常にこのエッジのどちらかのみに乗って滑走しています。自分の体の外側に乗っているときはアウトエッジ、内側に乗っているときはインエッジと言います。

 エッジの種類はアウト・インだけではなく、左足・右足の違いと、さらに前向きに進んでいるか、それとも後ろ向きに進んでいるかの違いもあるので、合計2×2×2=8種類のエッジの状態があることになります。例えば左足のアウトエッジで前向きに滑っているときは、左フォアアウトサイド(Left-Forward-Outside-Edge)などと呼びます。右足インエッジ後ろ向きなら右バックインサイド(Right-Backward-Inside-Edge)となります。

 ジャンプは、踏み切る瞬間に氷面に付いている方の足のエッジの状態で種類が分かれます。なぜこんなことで種類を分けるのかというと、エッジの状態によって難易度が変わるからです。エッジが変わると、その状態を維持するための姿勢や重心が変化するのですが、そこに難易度が生じるのです。難易度の高いジャンプを跳べば、当然点数にも影響してくることになります。

 もう1つ、ジャンプの種類を分けるのが、トウを付くか付かないかという点です。踏み切りは必ず片足で行いますが、その瞬間にもう片方の足でトウを着いて跳ぶ跳びかたがあります。トウを付くジャンプをトウジャンプと呼び、トウを付かないジャンプをエッジジャンプと呼びます。これによっても難易度は変わってきます。

 以上の組み合わせをいろいろ変えることによって、フィギュアスケートの国際連盟ISUでは、なんと50種類以上のジャンプが規定されています。このページではその中から、代表的に使われている6種類のジャンプを紹介します。

インエッジジャンプ
左足の後ろ向きインエッジで跳ぶジャンプ。

アウトエッジジャンプ
これも左足の後ろ向きで踏み切っていますが、エッジはアウトエッジになっています。こちらの方が難易度が高くなります。

以上の写真は、ダン・ホランダー(Dan HOLLANDER)選手の演技です。(1997年NHK杯フリー演技より)

トウジャンプ
踏み切り足は左足ですが、この直後に右足のトウを氷面に付け、両足でジャンプします。

エッジジャンプ
トウは付かずに、片足のエッジの踏み切りだけでジャンプしています。

以上の写真は、フィリップ・キャンデローロ(Philippe CANDELORO)選手の演技です。(1997年世界選手権フリー演技より)


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