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アクセルジャンプ(Axel Jump)


エッジ

 アクセルジャンプはフィギュアを知らない人でも一度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか。伊藤みどりさんのトリプルアクセルは有名ですね。アクセルというのは人の名前で、最初に跳んだ人アクセル・パウルゼンにちなんで名付けられています(ちなみに人の名前が付いたジャンプには他にルッツ、サルコウがあります)。

 このページで紹介している6種類のジャンプのうち、アクセルは一番最後に考案されたものです。最後に考案されただけあって、6種類の中では難易度がもっとも高いジャンプです。

 普通のジャンプはすべて踏み切りの瞬間は後ろを向いてるんですが、このジャンプだけは前向きに踏み切ります。ジャンプの着地は全て後ろ向きなので、つまり他のジャンプよりも0.5回転よけいに回ることになります。だからシングルアクセルは1.5回転ということになるのです(なお0.5回転のものはスリージャンプと呼んで区別します)。トリプルアクセルだと3.5回転ということになります。他のジャンプよりも0.5回転多いので、難易度がもっとも高いということになるわけです。たかが0.5回転と思うかもしれませんが、ジャンプの滞空時間は1秒以下なので、その中で0.5回転増やすのは大変なことなのです。

 前向きに踏み切るのはこのジャンプだけなので、種類を見分けるのは簡単だと思います。どちらかといえば回転数を見分ける方が大変なんじゃないでしょうか。プログラムではダブルアクセル(2.5回転)とトリプルアクセル(3.5回転)を跳ぶことが多いですが、ちょっと見分けが付かないかもしれませんね。そこで裏ワザを紹介しましょう(^^;。

 トリプルアクセルは大技です。誰にでも跳べるもんではないです。女子ではいまでもほとんど跳べる人はいません(いかに伊藤みどりさんがすごかったかということでもありますが)。男子だと世界トップクラスの選手なら跳べますが、それでも難易度は高いです。

 一般に難易度が高いジャンプを跳ぶときには、選手は非常に慎重になります。その表れとして助走距離が長くなります。だから跳ぶ前の助走が長いな、と感じたときには大技の可能性が高いわけです。これで大抵の場合はOKです^o^。

 もう一つの手がかりとして、大技はプログラムの最初にやることが多いということです。フィギュアの演技時間は短い(ショートプログラム2分40秒、女子フリー4分、男子フリー4分30秒)ですが、非常に体力を消耗する競技です。最後の方は全力を出すことはできないのです。すると体力の消耗の激しい大技は自然と最初に行うようになります。また、最初に大技を決めるとその後の演技に精神面でとても良い影響を与えるということもあります。少なくともフリープログラムの最後の1つ2つのジャンプでアクセルを跳んだとき、トリプルだったということはまずないと思います。

 ダブルアクセルはショートプログラムの必須要素なので、必ず1回跳ぶことになっています。3つの必須ジャンプのうち一番簡単なので、最後にもってくることがほとんどです。また、フリープログラムでも最後の方で流れを重視したステップと織り交ぜながら行うことがあります。トリプルアクセルに比べて助走が短く、選手も比較的楽に跳んでいるので区別できると思います('99シーズンより、男子SPではダブルアクセルまたはトリプルアクセルとなったようです)。

助走1
右足バックアウトで助走中。この部分はアクセルとは関係ないのですが、スピードをつけて踏み切り足につなぐためと体を安定させるために行われることが多いです。

助走2
右足から左足に切り替わるところ。なるべくスピードを落とさないようにします。

踏み切り
左足フォアアウトで踏み切り。助走の力をエッジに集約します。

跳躍
回転中。これはトリプルアクセルなので、かなり高く跳んでいます。

着地
着地。前踏み切りで後ろ向きに着地なので、他のジャンプよりも半回転多くなるのです。

写真は、イリア・クーリック(Ilia KULIK)選手のトリプルアクセルです。(1997年NHK杯フリー演技より)


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