機材
クラフトワークはどんな機材を使っているの?
- 2002年のライブでは以下のような新しい機材が使われました
- NEC製プロジェクター3台
- Sony VAIO ノートタイプ4台
- Cubase SX
- 何年にもわたって、クラフトワークは非常に多くの機材を使用してきました。いくつか例をあげてみましょう。
最近ではラルフとフローリアンはドイツのドイプファー社 Doepfer
(ことに、MAQ 16/3 Analog/MIDI
sequencer)やクアジミディ社Quasimidi (Quasar シンセサイザーはクラフトワークのお気に入りでもあります)とのつながりがあります。
- 1998年のワールドツアーの機材には次のものが含まれています。
- The
MixツアーではAtari STをグラフィックに用いました。1997年のトライバル・ギャザリングでのコンサートではグラフィックはMO付きの東芝製のコンピュータで行われました。このコンサートではSchaltwerkシーケンサーやMMK2ミニキーボード(「ポケット・カリキュレイター」のパフォーマンスで使われました)を含む非常に多くのドイプファー製のオーディオ機材が使用されました。またそこでは2台のAkaiのサンプラー、ミキサー、パッチベイとDJやラジオ放送局が使用するタイプのCDプレイヤーが1台使われました。
1992年6月のイギリスでのコンサートでは一台のAkai DD1000デジタルレコーダーが使われました。
- E-Mu Emulatorが1986年のアルバム「エレクトリックカフェ」で使われています。
- 1990年11月に、フローリアンシュナイダーと同僚たちは「リアルタイムにシンセサイザーによる歌唱のためのシステムならびに方法」
a " system
for and method of synthesizing singing in real time"の特許をとりました。これはロボヴォクス(the
Robovox)として知られるものです。
- 一台のE-Mu Emulatorが1986年のアルバムElectric Cafeで使われました。
- 1980年代には、クラフトワークは次の機材を使っています
- NED シンクラヴィア(Synclavier)
- Yamaha DX7 シンセサイザー
- Atari ST コンピュータ(2台)
- 1986年のアルバムElectric Cafeでは以下の機材です。
- Linn LM-1 ドラムマシン。バスドラキックとスネアドラムの音。 「Musique Non-Stop」
- NED シンクラヴィア(Synclavier)。Electric CafeとMusic Non Stopでの、シンセを通したヴォイス。
- 1983年のシングル、「Tour de France」では、E-Mu Emulator samplerの試作機。ペンタトニックハープグリッサンドと、ベース音。
- 1981年のコンピューターワールドツアーでは以下の通りです。
- Sequential
Circuits Prophet 5 (1台)
- Moog
Minimoog. (1台)
- Mood Polymoog(1台)
- テキサスシンスツルメンツ社製Speak
and Spell (エレクトロニックヴォイスのために!)
- Roland MC8 MicroComposer シーケンサー (しかし、これはどのアルバムでも使用されていません。)
- 32ステップ カスタム アナログシーケンサー(カスタムメイドの機材の多くはMatten & Weichersのボン工場で作られました。)
- テキサスシンスツルメンツ社製電卓
- 「Pocket Calculator」で使用された電卓は、おそらくカシオのFX-501b
- 「Pocket Calculator」で使用された電卓は、おそらくカシオのFX-501bで、この曲の他の箇所で使われたサウンドは、マテル社の「ビージーズリズムマシン」1978年に発売された電池で動くキーボードを使って作られた。
- 1981年のアルバム、「コンピューターワールド」では、Friendchip "Mr. Lab"
ユニット (別名"Music and Rhythm Laboratory") が使われました。これは、TR808っぽいリズムのプログラミングと、TB303っぽいミニキーボードで、シーケンサーパターンのプログラミングができるようになっています。
- 1970年代後期の機材
- 1978年のアルバム「人間解体」(The Man-Machine)では、「The Model」で、Moog Micromoogシンセサイザーがベース音を出しています。Eventide
Digital Delayはこのアルバムでのみ使われています。
- 1977年のアルバム 「Trans-Europe Express」ではEventide FL-201 Instant
Flangerが使用されています。
- 1976年のアルバム「放射能」(Radioactivity)では、
- ラルフ・ヒュッターが、Roland RE-201 Space Echoを使って歌っています。「Antenna」
- 「Radioland」では、「音素」を作ることをベースにした、軍事用音声合成装置(military speech
synthesizer)を使っています
- Orchestronがコーラスに使われています
- 1974年のアルバム「Autobahn」では、
- Moog Minimoog
- ARP Odyssey (白モデル)
- customized Farfisa Rhythm Unit 10
- Vox Percussion King
- Farfisa Professional Piano
- EMS Synthi-A
- Schulte Compact Phasing A
- Mutron Biphase
- other outboard equipment in Conny Plank's studio
- 1973年のアルバムRalf & Florianのジャケットの裏にはMoog
Minimoog シンセサイザー、Farfisa 電子ピアノ、EMS Synthi A シンセサイザー、フルート、8弦ギターが写っています。
- 「The Guardian」誌(2001年3月1日号)では、元メンバーのカール・バルトスが、「クラフトワークの初期には、」ラルフ・ヒュッターが、「巨大で高価なMoog
synthesiserを買った」とインタビューでいっています。しかし、他の情報源によれば、初期に購入した唯一のMoogはMinimoogです。(Minimoogは高価ではありますが、Moogモジュラーシンセサイザーのように巨大ではありません)
- 下記のヴォコーダーが使われています
- Roland SVC-350
- Roland VP-330
- Sennheiser VSM-201
- EMS 2000/3000/5000シリーズ
- Synton 221 (未確認)
- 下記の機材が使われています
- Hammond L-100 オルガン
- Hammond B3 オルガン
- Farfisa organ
- Schaller Rotorsound
- Dynacord Echocord
- Dynacord Mini Dynacord
- Eminent Amplifier
- Echolette パノラマミキサー
- Echolette Echocord Super (M61?)
- Schulte Compact Phasing A
- Mutron Biphase
- アープ(ARP) 2600モジュラーシンセサイザー(未確認)
- ARP 2500モジュラーシンセサイザー (未確認)
- ARP Omni 1
- Oberheim SEM シンセサイザー (未確認)
- コルグ(Korg) PS-3100 (バルトスがライブで使用)
- Korg PS-3200
- Korg PS-3300 (現在はバルトスが所有)
- テキサスインスツルメンツ(Texas Instruments )TI-99a コンピュータ。しピーチシンセサイザーカートリッジ付き
- Eventide H-910 Harmonizer
- Mattel Synsonics 電子ドラム
- ローランド(Roland) 100M モジュラーシンセサイザー
- Simmons SDS-5 ドラムモジュール
- Triggersumme (Simmons SDS-6の前身。5x32のマトリクスの時計回りのスイッチをもっている。フルーアが、Simmons
SDS-5や他のリズムユニットをコントロールしながら、2x16や1x32といったステップのパターンをプログラムできるようになっている。)
- Roland TR-808 Rhythm Composer
- ドイプファー(Doepfer) A-100 モジュラーシンセサイザーモジュール
- Doepfer MS-404
- Roland S-750 サンプラー
- Roland S-770 サンプラー
- シューア(Shure)マイクロフォン
- ギター、フルート、ビブラフォンやその他のアコースティック楽器。バンドの初期に使用
上記の出典は以下のものによります
Dirk Matten (Synthesizerstudio Bonn and Matten + Wiechers)
Stephen/Wavecomputer360 (沢山の情報提供に感謝)
カールバルトスのインタビュー(雑誌「Sound on Sound」1998年3月号)
雑誌「Electronics and Music Maker」の記事
雑誌「Aktivitaet」の記事
ヴォルフガング・フルーアの自伝
何年にもわたる多くの記事
「放射能」のコーラスで使われている機材は何?
「放射能」(1975年のアルバム「放射能」より)のコーラスの音は、しばしば信じられているように、メロトロン(コーラスや楽器音を録音したテープで音を出す有名な楽器)で作られたものではなく、オーケストロン(Orchestron)と呼ばれる楽器で作られています。オーケストロンは光ディスクに生声やオーケストラの音を保存しておき用いるアナログサンプリング楽器です。クラフトワークはこの楽器を製造者によって、楽器の公式リリースの前に手に入れていました。一時的に、手動の1台のオーケストロンを持っていましたが、後に、2つのキーボードがついたものを別に入手しました。Moog
Polymoogシンセサイザーにとってかわるまで、1981年のツアー前半まで使われていました。
オーケストロンはクラフトワークの多くの楽曲(例えばラジオランド、フランツシューベルト、ショールーム・ダミー)でコーラスや弦楽器の音のために使っています。Optigan.comのウェブサイトで、詳細な情報を得る事ができます。
ヴォコーダーって何?
一言で言えば
クラフトワークの歌(例えば、Die Stimme der Energie, The Robots, Autobahn)でのエレクトロニックヴォイスの多くはヴォコーダーというものを使って作られています。