愛車を寒波から守りましょう!
1.冷却液
最低気温が0℃を下まわるといろいろな所が不具合がでてきます。
自動車はエンジンを冷却するため液体を使用してます。
ラジエターに入っている赤や、グリーンの液体です。
この液体はロングライフクーラント(LLC)と呼ばれるものです。
標準で−20℃くらいまではOKですがそれ以上寒冷地に
いく場合はちょと濃いLLCが必要となります。
水と混ぜて使用しますが夏場に水漏れがあって
そのまま水だけ補充したものは要注意です。
万が一エンジン内部の水路で凍結が発生しますと
ご存知の通り水が凍ると膨張しますのでエンジンが
破損してしまいます。一応エンジンの破損の逃げ場として
砂抜きプラグ(エンジン部品作製時、鋳型の砂をぬく穴のメクラ)
が氷の力で抜けるのが多いですが油断は禁物です。
整備工場にはLLCの濃度計がありますのでチェックが
必要となります。汚れや長期無交換の車両、濃度が
低下しているものについては交換をお勧めいたします。
ただし最近の車は長期間無交換で良い物が増えておりますので
慎重に判断しなければなりません。
クーラントテスターと表示
2.バッテリー
普段何気なく車を使用していますが気温がぐっと下がると
エンジンのかかりが悪くなります。
原因としては性能低下したバッテリーや、
エンジンオイルの粘度のよる抵抗増加でセルモーターの
回転力不足など考えられます。
バッテリーは低温時には常温時より性能が下がります。
よく昔から冬場にエンジンの掛かりが悪いときバッテリーの周りを
保温材で囲ったり、バッテリー本体にお湯をかけて始動させたこと
もありました。お湯をかけるのは現在では禁止事項です。
現在販売されているバッテリーは性能がかなり良くなっており
バッテリー自体だめになる寸前まで性能は保持されているものが
多いです。ただし急にだめになりますので使用期間(2から3年)
以上たっていれば専用テスターでのチェックが必要と思われます。
また最近の車のバッテリーは燃費にも考慮して作られており
間違って普通のバッテリーと交換すると寿命が短いものとなります。
参考:充電制御型バッテリー