JB23Sジムニー腐食修理 トップページへ戻る  
       
簡単な作業説明 所見!

 車体の取り付け部分が
 朽ち果てて前後の4箇所だけで
 車体と連結している状態でした。
 車体側から10cmくらいのボルトが
 下向きにブッシュを通して
 フレームと連結してあるので
 10cm以上車体とフレームを
 切り離さないと修理が出来ない状態です。
 普通の板金工場は嫌がる仕事です。
 リフトや車体を浮かせる道具が必要だからです。
 ジムニーはラダーフレームです。(梯子型)左図一番下
 現状では散々で作業のやり易いところは
 鉄板が張られてましたが
 裏側や溶接しにくいところは
 アルミテープにパテその上から
 アンダーコートという
 オークション出品仕様の張りぼて
 ジムニーです。大事なところは見えにくい為
 手つかずの状態です。




後部接続部作製修理さていよいよ作業です!
 
 車体よりでている(下向きに長い)ボルトが
 出てブッシュを介してしてフレームと
 連結するのですが
 重力の法則だけでフレームに
 車体が乗っている状態です

 上側の車体からボルトがすっかり
 剥がれ落ちている写真です。
 作業はフレームと車体を分離させなければ
 ボルト自体が取り付けすることが出来ず
 当社では2柱リフトにいれリジットラックを使い
 車体フレームの接続ナットを全部外し(8箇所)
 約10cm程度のみ分離させて作業を始めました
 左右4箇所固定する部分が有りましたが
 前後4箇所はOK


 上:車体側
 下:フレーム
 フレームに車体が乗かっているだけで
 下向きのボルトも飾りのような状態。
 後部座席下は袋状の作りの為
 ボルトを付け直すことが困難なので
 内部より切開して中身を作り修理ことに決定!













 上の写真の状態を
 この様なイメージで直す
 黄色が車体側下向きボルトがa
 固定されているのが本当ですが
 実際上記の写真のようにボルトは遊んでおり
 車体に固定するには室内側からボルトを固定する
 方法となります。
 緑色はフレーム側錆び処理だけでOK!








 
 こんな感じで室内内部から 
 開腹手術の始まりです!
 中はぼろぼろの状態です!
 リヤの左右の車体側の下向きボルトは
 袋状の中からでており
 室内側の床を切開して
 中身が十分に見えるようにして
 下向きのボルトをつけるベースを
 作製し0.8mmボンデ鋼板1枚では
 強度が足りないので2枚3枚と溶接し
 します。









  正常な室内鉄板を切開した様子です。



















 それでも不安があり写真のように
 縦にリブつきの補強を入れ
 なんとなく出来上がりです。
 もちろん錆変換剤を塗付し
 室内の床を元どうりにします。

















 
 一応見栄え(強度を増すため?)を
 よくするためリブを入れた部材を切
 これでふたをします。
 最後はやはり見た目です!













 
 反対側の切開した跡の
 床埋めた状態です。
 オリジナルプレスラインに
 あわせたリブ部分が
 まずまずの出来でしょうか?
 自画自賛?
 黒々と紫になっているところは
 錆変換剤を塗付したところとなります。









切開し修理をした部分を
外から見た写真です。ようやくまともになります。
ここまで1箇所1日以上かかりました!
こんな作業を後部左右2箇所実施しました。
左右で4日間です。


















前側作業開始これから手をかける箇所

助手席フロア
                            運転席フロア
   この下に接合ボルトがあるはずが朽ちている        同じくこの下にボルトがあるはずが朽ちている



まずはフロント部分から始めます!
運転席下側のフレームとの結合部分
これも袋状の部分にボルトが下向きに
ついており作業が難航しそうでしたが
今回は新品のフロントフロアパネルを
入手して左右腐食部分のみ切断して
修理することとしました。 
 









床張替え修理後

 



 結構厚い防振剤をはがし
 溶接作業に無理のない範囲で
 思いっきり床を切ってしまったところです。
 下にフレームの結合部が見えます。
 脱落したボルトもフレームに
 居座り続けてます。













 しっかり寸法通りに古い腐食した
 部分を新品フロアを同じサイズに
 切断し溶接箇所をフランジ加工して
 溶接代を作ります。
















 下側のボルトをセンターに
 きっちりあわせ溶接です。
 同じ様に助手席も切り取り
 張替えしました。














 助手席側も
 下側のボルトをきっちりフレーム穴に
 合わせ溶接しました。
 写真が黒くなっている部分は
 全て溶接の盛り上がりをサンダーで削り
 すぐに錆変換剤をたっぷりかけたので
 黒紫となっております。
 この後ESCOをたっぷり一回塗りして
 その後ウレタンシーラーを防水の為
 塗付し下準備が終わります。







前側フロア左右修理で丸3日かかりました


 この後ESCOをたっぷり一回塗りして
 その後ウレタンシーラーを防水の為
 塗付し下準備が終わります。














   
運転席下溶接作業終了!         助手席下も完了!(ちょと溶接ワイヤーがはみ出てます?)


リヤフロア
修理(後部座席下)
 
  もともとジムニーの一番弱いところです!
 左右ともマットを外すと
 外が見える状態でした

 軽は車体のどぶつけ(カチオントソウ)が
 あまいようです。
 ものすごく錆びやすいです!
 もちろん外装の塗膜も薄いです
 ボディーの傷を消す為
 コンパウンドでこする場合は要注意です!
 普通車でなんでもないキズ消しが
 逆に下地まで出してしまい大変なことになります。
 











 がばっと躊躇なくリヤフロアを
 カットしました。
 タイヤハウスとの接合部分は
 朽ち果ててなくなっている部分も
 ありましたので
 そこは後から継ぎ足しパネルを
 作製したいと思います。
 スプリングのアッパーフレームも腐れており
 この際できるところ補強鉄板張りし
 錆止めも施工しました。
 



 切り取った部分
 裏側から撮った
 写真です。
 結構すばらしい!腐れ方!
 この部分も新品部品を使い
 交換する事にしました。

 ところがフロアの部品で
 写真真ん中に写っている
 メンバー(骨)は別売りで
 メーカー欠品で納期1ヶ月以上
 ということが判明し
 ここでまた頭を悩ませることに?
 ”無いなら作りましょう!
 これがキタセイビのポリシー???
 買えば6千円単位ですが作ればこれまた丸2日!




  
新品フロアと切り取ったフロア


     
 骨を上の写真を参考に作ってみました。  もう大変でした(新品待てばよかった?)


     
錆変換剤塗布後 全体にESCOを塗付しました。   フロア貼り付け前に錆を除去して補強溶接しやはりESCOを塗付


     
フロアを取り付ける部分の不足分作製 左側           同じく右側


    
リヤのクロスメンバーは手の施しようの無い状態で以前に補修した無謀な鉄板貼りとシーラーだらけを切り取り
ボンデ鋼板で囲い作製しました。(オリジナルとはかたちが違ってます。)この上に変換剤を塗付しやはりESCOを
塗付した後スリーラスターで錆防御します。


    弊社で使用している錆変換剤
錆を取ったら錆変換剤とESCOで処理!


    
ついにフロアが付きました。ESCO塗布後シーラー施工写真  防振材を貼り内部塗装が終わりました。


後は内張り等の部品を取り付けてやっと完成です!    

下から各部フレーム腐食箇所鉄板張りをしノックスドール施工とスリーラスター施工をし丸3週間錆との格闘が
終わりました。
今回は部品代約5万円程度、錆関連変換剤4万円程度、ベルトサンダー50本、切断や研磨砥石20枚程度で2万くらい
作業は丸3週間1.5人でしたので大幅見積オーバーでしたが遠方からの依頼という事でほぼ事前に
お出しした見積にちょと部品代を足していただいた料金で作業させていただきました。約34万円(税別)
実際作業したら70万円くらいでしょうか大出血サービスでした?
不足分は作業者の勉強代と今回の作業の状況のHP公開を承認されましたので穴埋めいたします有難うございました

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