カルドセプトの紹介 |
昨年発売されたセガサターンソフトの「Culdcept」(カルドセプト)がサタコレで再販されましたので、 PSのリメイク版で再び話題になっている「いただきストリート」(いたスト)と比較などしつつ、 ソフトの紹介をしてみたいと思います。 「カルドセプト」は、「モノポリー」や「いたスト」などの土地運用ゲームと、 「マジック・ザ・ギャザリング」などのトレーディングカードゲームの美味しいところを、 絶妙に組み合わせた対戦型ボードゲームです。 サイコロを振り、マップを周回して、ボーナスをもらう。土地を獲得し、資金をつぎ込んで、他者から通行料を奪う。 土地に紐付いた株(護符)を購入し、価値を吊り上げて儲ける。勝利金額に到達したら、スタート地点に帰ってきてゴール。 というゲームの基本的な流れは、ほぼ「いたスト」と同様です。 「カルドセプト」の特徴は、「ブック」を使用する点にあります。これは、クリーチャー・アイテム・スペル等のカードの集合体で、 各プレイヤーは自分の作戦に合わせて、360種類あるカードから好みの50枚を選ぶことができます。 プレイヤーは、止まった土地にクリーチャー(モンスター)を配置することにより、その土地を自分のものとします。 「いたスト」と大きく異なるのはここから先で、「いたスト」は他人の土地に止まった時、 買物料を支払った後に5倍買いで店を奪うかどうか選択しますが、「カルドセプト」の場合、戦闘を仕掛けて相手のクリーチャーを倒し、 自分のクリーチャーが生き残れば、通行料を払わずにその土地を奪うことができるのです。 クリーチャーには5属性(無・火・水・地・風)と5種族(人・獣・不死・植物・竜)の各性質に加え、様々な特技や相性が設定されており、 これらに武器・防具・魔法・特殊効果アイテム・援護クリーチャーなどを付加して戦闘を行います。 「カルドセプト」の戦闘では、クリーチャーやアイテムに「相手を30%の確率で即死させる」 「攻撃力とヒットポイントは10〜70の間で変化」等の記述がない限り、ダメージや回避などにランダム要素は無く、 全て戦闘前に結果を計算できるようになっているので、純粋にプレイヤー同士の策略を競うことができます。 他にも、土地によって得られる地形効果(守備力アップ)や支援効果(攻撃力アップ)、土地連鎖による価格上昇、 サイコロを振る前にマップに対して唱えるスペルなど、勝負を左右する要素が数多く用意されていて、 その駆け引きの多様性と奥深さはボードゲームとして非常に高いレベルにあります。 そのプレイ選択肢の多さゆえ、私自身も最初は、 「いたストに比べると、なんでもありの大味なバランスだなぁ」という印象を持ったのですが、 ゲームに勝って徐々に持ちカードが増え、カードの使い方やブック編集のコツが分かってくると、 攻撃も防御も必ず対処方法が多数存在し、ゲーム全体としてはしっかりバランスが取られていることに気付きました。 特に人間同士の対戦を始めてからは、それまで考えもしなかったような戦法を次々と発見しました。 何しろ、360種類のカードから(1種類につき最大4枚まで選択可能)50枚を選ぶ組合せは、無数と言ってよい程存在します。 ブック構成を考えることで、勝負はゲーム前から始まっているのです。 おかげで発売から1年経過した今でも、より強いブック構成や新しい戦法を求めて、「カルドセプト」の面白さは尽きません。 また、「カルドセプト」の魅力はゲームとしての面白さだけではなく、 メイングラフィックに加藤直之氏、カードグラフィックに中井覚氏・斎藤智晴氏、 サウンドに古代祐三氏ら錚々たるメンバーの手腕が揮われており、絵・音楽共に素晴らしい出来です。 特にカードの美しさは、360種類のカードを全て揃えたいという意欲を湧かせてくれます。 ただ残念なのが、コンピュータプレイヤーがどうしようもない程弱い点です。 戦術のバリエーションがあまりに多岐にわたるため、コンピュータの思考がついていけないのでしょう。 とは言っても、初心者が基本を覚えるまではそこそこ相手になってくれますし、 このゲームの真の面白さは人間同士の勝負にあるので、まあ良しとしましょうか(^_^;。
その後、人間同士の対戦(最大4人対戦可能)がしたくなった時は、ブック移動用のパワーメモリを追加購入してくださいね(笑)。 パワーメモリの価格は4,000円前後ですが、セガサターンソフト「たまごっちパーク」は専用パワーメモリ付きで現在1500円前後ですので、 これを探すのもひとつの手です。 個人的には、1997年のコンシューマソフトNo.1作品です。PlayStation版は何としても売れて欲しいものですね。
カルドセプトの公式ページ http://www.culdcept.com/
|
Culdcept 大宮ソフト (SS) 1997/10/30発売 5,800円 サタコレで再登場 1998/10/22発売 2,800円 Culdcept EXPANSION MEDIA FACTORY (PS) 1999/05/01発売 5,800円
|
[カルドセプト紹介/EXPANSION紹介/ カルドセプト トップに戻る ]
|
1999年5月1日、遂にあの名作「Culdcept(カルドセプト)」のプレイステーション版「Culdcept Expansion」が発売されました。 早速プレイしてみましたので、1年半前に発売されたサターン版と比較しながら紹介してみたいと思います。 今回のプレステ版カルドは、初心者に優しく、上級者も納得できる、大変良いバージョンアップを行っています。 目に付いた点を挙げてみましょう。
1.プレイの快適さ
2.ルールの変更
3.カードの追加・変更
4.マップの追加・変更
5.グラフィック ただ、改善されなかった残念な点もあります。
このゲーム、元々完成度が高かっただけに、プレステ版でどう変わるのか注目されましたが、想像以上に手が加えられており、 作品として更に隙が無くなったと言えます。猿楽庁によるチューニングが効いているのかもしれません。 結論を言います。思考型対戦ゲームが好きな方は何がなんでも買うべきです。 何だか難しそう、なんて思ってる方もいるでしょう。でも、「カルドセプト」はよく知らない方でもスゴロクのようにすんなり遊べて、 知れば知るほど奥深くハマれるところが凄いのです。 サターン版「カルドセプト」で充分、とお考えのセプター様。カードが変われば戦法も変わって、また一から楽しめますよ。 それに、カルドセプトの醍醐味は“対戦”です。プレイステーション版なら、対戦相手が沢山います(笑)。 プレステのメモリカードなら、サターンのパワーメモリーと違ってセーブデータも飛ばないから安心だし。 「いただきストリート」があるからいいや、とか思ってる貴方。是非とも「カルドセプト」の多彩な戦略性をご体験下さい。 はっきり言って「いたスト」が好きな方なら、「カルドセプト」を知らないなんて、あまりに損失大きいです。
50枚のカードに己が知略の全てをかけて。
|
5/01-5/02 39700(12) 5/24-5/30 11395(17) 5/03-5/09 13165(18) 5/31-6/06 08474(15) 5/10-5/16 17358(05) 6/07-6/13 05390(21) 5/17-5/23 16084(06) 6/14-6/20 05073(28) "Culdcept EXPANSION" 116639(Weekly Fami-Tsuu) 11/27-12/03 07347(21) "Culdcept EXPANSION plus" 07347 (Weekly Fami-Tsuu) 7/09-7/15 33947(02) 7/16-7/22 08731(12) "Culdcept II" 42678 (Weekly Fami-Tsuu) 09/23-09/29 33921(06) 09/30-10/06 11921(09) 10/07-10/13 09704(09) 10/14-10/20 06171(15) 10/21-10/27 05760(23) 00/00-00/00 00000(00) "Culdcept II EXPANSION" 67477 (Weekly Fami-Tsuu) |