椅子

椅子の座り心地

「う…ふぅぅ…ぐぅぅ…」

私の下でか細い呻き声が聞こえる。

声の主は、腰を下ろした椅子から発せられている。

椅子…そう生きている椅子だから声が漏れるのも当然。

私が腰を下ろしているのは、黒光りするラバーのブタスーツに押し込まれた奴隷。

幼さの残る体を、凶悪な拘束具に囚われた牝奴隷。

体重をかけると折れてしまいそうな、か細い身体。

ギッチリと拘束された身体は、一切の自由もなく四つん這いの姿勢を強要している。

意地悪く、ぐっと体重を載せてやる。

「ふぐぅぅぅ!おぐぅぅ…ぐふぅ…」

背中にかかった重さに椅子が身体を震わせ、ギャグに塞がれた口から呻き声がこぼれる。

「静かになさい!」

「ぐふっ!?」

ブーツの踵で、柔らかい腹部に蹴りを入れる。

「…………くぅ…」

四肢を強張らせ、椅子に戻る。

次の調教を考えながら、人間椅子の座り心地を堪能した。

 


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