「ご...ご主人様ぁ...」
霞の口から、弱々しい声がこぼれる。
黒光りするラバーのキャットスーツに包まれた幼い体が、地下室に浮かび上がっている。
両手を頭上に上げた状態で、革の枷にまとめて拘束され、天井からフックで吊り下げられている。
股間に食い込む赤い革のベルトが、黒いラバーに鮮やかに映える。 不安定なピンヒールの踵が、体を揺する度にカツカツと床の上でステップを踏む。
「ご主人様ぁ...ぐす...んん...」
目隠しで塞がれた顔が、部屋に居るであろう主人を捜して彷徨う。
「く...食い込むぅ...あ...んう...」
股間からの刺激に、幼い体をよじって訴える。
ビチビチとラバースーツの軋む音が、静かな地下室に響く。
いじわるな支配者は、手出しすることなく、じっと奴隷の演じるダンスを眺めている。
「ぐす...あうぅ...だめぇ...」
目隠しからこぼれる涙は、頬を伝って床にしたたり落ち、冷たいコンクリートに染みを作る。
カツカツとステップを踏みながら、黒いラバーに包まれた体は悶え続けていた。

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