<Lesson #7>





'05.10.23 曇りかな。

今日はちょっとうすら寒い日でしたね。

今日はちょいとテンションがあがっています。
というのも,昨日は兵庫県立芸術文化センターのこけら落とし公演の
佐渡裕指揮,兵庫芸術文化センター管弦楽団演奏,ベートーベン交響曲第9番「合唱付」
を聴いてきたからなんですね。

オープニングコンサートにふさわしい,いい演奏でした。

すんげーきれいなホールで,響きもいい。ちょくちょく行きたいもんですね。


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定刻が過ぎたのですが,壇上に上がるのは山本先生だけ…?

花月先生,”電車の都合”で,ちょいと遅刻するとか。

なもんで,「涙そうそう」の練習から。
前回のように,山本先生の弾き語りです。
合唱団が歌う箇所は限られているのですが,曲になじもうということで,通して歌います。
で,本来合唱団が歌うべきところが来ると,山本先生が合いの手を入れてくださいます。

#これを暗譜か…覚えんとあかんなぁ。

この曲,「作詞:森山良子」となっていますが,なんでも,実体験をもとに作詞されたとのこと。
山本先生は清原組,もとい,清原先生のクラスも受け持ってるそうですが,そこでいわれたのが
「楽しそうに歌わないこと」
なんだそうです。曲調からしてそうですから,大阪Gもそのようにしましょうということです。

「涙そうそう」を通して歌い,発声練習前に体をほぐしましょうということで,伸びをしていると,
花月先生登場です。発声練習から引き継がれて,本来の形になりました。

発声練習は,いつもの「ま」と「まめ」。


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「さて…,今日はどこからやったらいいですか,****君(小生のことです)」
「えーと…やっぱりフーガですかね(笑)」←別に示し合わせてるわけではありません(^^;;)
「そうですね,ここ,やりましょう」

ってことで,フーガです。

Lesson #6の終わりで「残すは,フーガと男声のマーチです。次回はフーガでしょうね。」と
書きました。まぁ,男声だけのマーチは最後の最後で,時間をかけるべきフーガをやるのが
順当なところだろうと思ってましたから,そのとおりってわけです。

「フーガって,作曲家も悩んで作るし,歌うほうも大変。ですけど,****君のホームページに
面白いことが書いてありました,”ソプラノと一緒に歌うところでは,ソプラノにつられるんだけど,
フーガは別々に歌える場所なんでつられることはまずない”,ほぅ,そういう見方もあるんか」
ってなことをおっしゃってました。

#読んでるんだ…

P34,655小節,アルトから始まります。

でだしの Seid はぞわぞわしないこと。音を探さずにポン!と出ること。これ,リハでも必ず言われます。
ソプラノは,”♪ぴっちぴっちちゃっぷちゃっぷ”みたいですけど,それにあわせて首を振らない。
ブレスは歌詞の”,(カンマ)”のあるところでするもんですけど,うまくいかないことが多いので,
苦しくなったら,ブレスしてくださいとのこと。
664小節の Freude! よりも,666小節の Freude!の方がぱきーん!と出ること。
アルトの665小節,Millionen で,いきなり音程があがりますが,ここは”違う人にはならないように!”
変に無理しないこと,ととらえていいのかな?

テノールはですね…「栄養剤を10本ぐらい飲んだつもりで!」がんばれってことですね。
それと,苦しくなると速くなってしまうので注意すること。テノールだけではないですけど。

アルトは結構言われてました。
「顔も声も,”吉永小百合”になりすぎ…大変上手に…見えませんでした!(笑)」
しんどくなると,母音がずれてくるので注意だそうです。

テノールも言われましたね。
「間違ってても,自信たっぷり!そんなのがテノールに多いんです」
両先生,某大学の指導をされてるんですが
「テノールの学生さんでね,もう明らかに間違ってるのに自信たっぷりに歌うんですよ,
ぜんぜん違う楽譜で歌ってるのに…それぐらい,自信たっぷりに歌いましょう」


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フーガは書くほうも大変。どこでどう切っていいかわからん!

P35,675小節,アルトは音が動きます。
「こんなん,できる人いないはず。」
といわれつつも,結構うまくこなします。
「作曲家もいろいろ悩んで作ってるはずなんですけど,ここ,オーケストラにまぎれてよくわからんのですよ。
楽譜見てもわかりませんから,まねて覚えてください。それで自信ありげなほうがいいです。」

P36,678小節。
ソプラノ,Seid のでだし,ぞわぞわしない。フーガの冒頭のアルトと一緒ですね。
umschlungen では,(umschl)un(gen)=(る)うん に拍を持ってくること。(umschlun)genのあと,休憩しすぎ,
次に備えておきましょう。
それと,音を点で捉えるように。線にすると濁るんだそうです。一音一音,アクセントを効かせるように,ですね。
あと,「おなかを少し膨らませるようにすると,うまくいくんですよ。けど,習得に20年はかかりますけどね。」

#ちょっと時間が足りませんね。

P37,688小節まで,一通りすんだところで,頭から通します。
これが結構いけてます。
「奇跡!」
との講評があり,前半戦終了です。


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さて,後半戦です。

P37,693小節,練習番号P。
ソプラノ,拍の頭をピシッとそろえること。
695小節はこれまでと歌詞が若干違います。聴いてると,「Tochter aus Elysium」と歌ってる人,
ちょこっといましたね。

P39,716小節から,ソプラノはえらいことになります。
「作曲者,ソプラノになにさせんねん?!」
たかーい音程で,P40,1ページ分キープし続けなくてはなりません。

#確かに,よぅやるわ…

P40,718と719小節,テノールは,sf を意識すること。

歌詞が変わるといえば,アルトもそうかな。
P40,725小節,これまでの流れからいくと,「feuertrunken」と続くところですけど,「Himmlische」
なんですね。やっぱりちょこっと間違えてる人,いたようです。
P41,729小節,最後の Heiligtum!は,思い切って強く!

テノールは,雄々しくたくましく歌うこと。

といううちに,フーガを一通りなめたことになります。


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さぁ,通してやりましょう!のまえに,”遅刻のお詫び”がありました。

一曲,歌ってくださいます。

聴いたことあるなぁ。えーっとなんだっけ。見たことのあるオペラ?
と記憶を手繰り寄せて,そうそう,あれあれ!

フィガロの結婚で王様が歌う「もう飛ぶまいぞ,この蝶々」

#題名までは知りませんでした。

「次は皆さんの番です!」

フーガの頭から通します。
お?結構うまくいってますね。大きな混乱もなさそう。けど,微妙に指揮と合ってません。
みんな楽譜を必死に見入ってます。

#小生も最初はああでした。

ですが,うん,まぁまぁできてるやないですか。
難を言えば,各パートが”戦ってる”感じです。

「これを学生にやらせると,一ヶ月はかかります。それを皆さんは2時間でできたんですから
自信を持ってください!」
「間違えてかまいません,間違えてください。間違いは後で直せるんですよ。ですけど,ごまかすと
直せませんから…間違いを恐れずに」
「フーガって,普通の練習では各人が全部のパートを歌えるようになるのが普通なんです。それで,
周りをよく聴いて,それで自分の役割を把握するんです。普通は4倍の時間をかけるもんです」

#確かに。ほかのパートを知ってると,リカバリもできますね。

2度ほど,通しましたっけ?

「できるやん!」
「息も絶え絶え,空気も薄くなってますねぇ(笑)」

「それにしてもよくできてます。教え方がうまいのか(笑),教わるほうが怖いもの知らずなのか?(爆)」

でも,最初にしてはうまくいったと思いますよ。

と,いうところで,今日のレッスンはお開きです。


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手をつけてない残りは,男声のマーチですね。
でも,戦うフーガではなく,きれいに聞こえるフーガにしなくてはなりません。
”音楽”にしていかないといけませんから…



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