<Lesson #4>



'05.9.25 晴れ,いや,曇りかな

今日は秋になったなぁ,って感じでちょっと肌寒いくらい。
いやいや,台風の余波?
彼岸の3連休の最終日,がんばっていきましょう。


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受付を済ませ,開場へ。
前のクラスのお知りあいと挨拶。何となく,久しぶりですねぇ。
で,クラスのお知りあいと談笑していると…事務局の方がこられました。
今日は,花月・山本両先生とも,お休みとのこと。で,代わりの先生方に進捗をお知らせするので,
どこまでやってるかを知りたい,と。
P31,上段まで,マーチを除いて済んでます,と答えておきましたが…
何故に,我々に聞きにくる??…(^^;;;;)

#いや,まぁ,いいんですけどね。

ところで,今日の先生は誰だろう?

定刻になり,先生方がお見えになる。過去を含めて,初めての先生方でした。
木村 俊明先生,ピアノは森本 恵子先生。
なんでも,月曜日の初心者クラスを担当されているとのこと。
(昨年のプログラムを見ると,大阪1を担当されていたようです。)

「初めて参加する方?…正直に。…結構経験者がいるんですね。月曜のクラスは10人ほどしか
経験者がいないようなんですよ。このクラスは心強い!」
「テノールが多いですね,そしてバスが少ない」
他のクラスは,テノールがかなり少ないようです。そう言う意味では,大阪Gは恵まれている?
バスが少ないのは…これまでもそうでした。けど,今年は多い方でしょう。

まず,発声,いや,体をほぐすことから。
軽く伸び。体をひねる…ここんとこ,ちょいと体調不良でこれすらキツいっす…(--;;)
そして,発声練習。
「あくびをするような感じで。それが声を遠くへ飛ばせるんですよ」

    い
  え   お
あ       うー

こういう発声練習,初めてかな?
そういえば,学校のコーラス部では,よく「あ,え,い,う,え,お,あ,お」ってのをやってたような。
これを,ドイツ語風に…えーと,どうだっけ?(^^;;)

次は,あー だけ。ですが,オクターブを上げ下げする。

    あー       あー
あー      あー      あー

曲中,音程がかなり上下するところがありますから,その練習でもあるようです。

腹式呼吸の練習方法も紹介されていました。
壁にぴったりと背中をつける。頭も,かかとも,ぴったりと。
そうすると,いやでも腹式呼吸になるんだそうな。それで感触を覚えたら,壁から背中を離して呼吸する,と
いいんだそうです。


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「まずは,Mを聴かせていただきます」ってことで,今日はMのおさらいです。

ざっと,流します。
まずはアルト,「きれいにしなくてもいいです。一音々々はっきりと。」
全体に,「日本語になってますね。Freude,もっと巻き舌で」
「ですけど,舌を回す方法は知りません…できないんなら,誤魔化しましょう」
つまり,巻き舌で音が出ているところは,できる人に任せてしまって,その間はなりを潜める…
で,(Fre)ude!,(ふろ)おいで!を合わせろ,ということですね。

Elysium。この u はウムラウト(文字の上の”ちょんちょん”)がついていると思って。

テノール,P26,560小節の(zau)ber,562小節の(wie)der は,持って上がるという感じではなく,
パンッと上がること。

566小節の alle,これは あーれ ではなく,あっっれ であること。

P28,595小節,男声で始まるところです。
seid の出だし,息を出してから発音すること。
schlungen にあるスタッカートを意識すること。無理にでも短く。けれども,バウンドしないこと。
601,602小節の der ganzen では,それぞれの言葉を切らず,ひとつの単語と思って。

次いで,女声の Seid が入りますが,「声を出す準備ができてません」
声を出す準備には3つあるそうで,1.姿勢を正す,2.息を吸いこむ,3.…なんでしたっけ??
それで,音を探さないこと。

606小節からは,それぞれのパートで Diesen が重なってくるんですが,「それぞれをきれいにぶつけるように」
608小節,ソプラノの der は,sf をつけるように。「ベートーベン,忘れてたんでしょうね」
610小節,テノールは下がらないように。下がると暗くなるので,注意すること。

ここで先生,「皆さん,筆記用具ありますか?書いてくださいね。なかなか覚えられないもんですから」
先生は,楽譜を使いまわしているそうです。鉛筆書きして,覚える。一生の財産だとか。
そして,書きこみを消して,子供(後輩?)に渡すんだとか。

小生は使い捨て,いや,捨てはしませんけど,毎年々々新たな気持ちでやろうと思ってて,毎回新品を
買ってます。同じクラスで練習してても,毎回微妙に違うし,慣れでやってしまうのを避けたいから…


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P30,611小節。Bruder は Freude といっしょ,舌を回すこと。拍の前に Br が出るように。
uberm は,”m”をきちんといれること。

618小節,このスタッカートも意識すること。

「アルト,中途半端な音ばかりですよね…そうなんです。」…身も蓋もない…(^^;;;)
「バスとソプラノは華やかですから」…バスは土台をしっかりと支えているから,ソプラノはいわずもがな。
「テノールもある意味,中途半端」…確かに。(--;;)

とはいえ,「アルトはここだけ(P31,625小節)メロディがあるんですねぇ。」

626小節はスタッカートがありません。「切るのがいや,ってくらいに」
625小節からのバスですが,Vater と音程が上がっていきますが,626小節になると下がります。
「バスの方,上が出るんなら,出してもらっても結構です。ベートーベンがあきらめたんですね」

木村先生,学生自分はバリトンで,ドイツ歌曲をやっていたそうです。
なのに,大フィルのオーディションで,コントラバスで受かり,12年ほどやっていたそうです。
その間に250回は第九を演奏したとのこと。それで,コントラバスを弾きながら,コーラスを
覚えてしまったそうな。んー,すごいな。

「余談ですが…”ベートーベン”というのは,日本語読みなんですね。現地ではわかってもらえません。
”ビートホーヘン”(ビートフォーフェン?)という発音になるんです。」

こういうの,結構ありますよね。”ウィーン”というのも日本語と聞いたこともあります。
ドイツ語辞書では,wien = ヴィーンと濁ってます。
人の名前なら,”ドボルザーク”。ドヴォージャークと発音するとか。

#間違ってたらごめんなさい。


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次は,新しいところに入りました。P31,631小節からです。

ここは,木村先生が一番好きなところだそうです。

Ihr の r は,3拍目で入れ,さっと切る。その間にクレッシェンド,デクレッシェンドを済ませ,
次の一拍で sturzt を発音する。”zt”をちゃんと発音すること。
nieder は,スタッカートがあるので,これも意識して。
P32,634小節の(Milli)onenのスタッカートは,フォルテくらいのつもりで。

「アルトは,もっともアルトらしい(笑)ややこしい音程ですね」

637小節,Schopfer ,「前に人につばを飛ばすくらいで。」それでいて,すっときること。
テノールは,den Schepfer が他のパートと異なるんですが,「たっぷりと間を取って。」
「毎年,早く出る人がいるんですよね。注意してください」
その後の Welt は,おしりの トゥ をしっかりと。

各所にでてくる,Such などの ch は,その前の母音に加えて息を出すこと。

640小節は,最初に cresc. = クレッシェンドの記号がありますが,最初の音は,前の音に
引き続いて pp であること。
642小節の (Sternen)zelt ! は,しっかり伸ばして,4拍目のアタマでスパッときること。

643小節,アルトだけ音が動きますが,「上がるのに時間がかかりすぎですね。滑らかに。」

650小節,女声ですが,pp でしかも高い音。「できるわけありませんよね」…確かに。
651小節,男声は,「20年ほど,第九をやってますが,ここ,合ったことが無いんですよね…」
単調なんですけど,難しいところですね。

654小節,最後にはフェルマータがあります。ここは十分に伸ばす…なんですが,指揮者の
好きにできるそうで,かなり引っ張る人もいてるとか。兎に角,伸ばす,と。

といったところで,お時間となりました。


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フーガの前まで新しいところをやったわけですが,結構もりだくさんですしたね。

先生曰く
「この曲,ひとつの音も無駄が無いんです。逆に,他の音が入るとベートーベンではなくなるんです。
ですから,出ないんなら(オクターブ下げて歌ったりせず)”パクパク”して,顔で参加してください(笑)」

「ブレスはどこでも構いません。息が50%になったら,こそっと息を吸ってください」
うん,皆で一度にやったら,目立ちますもんね。

今日は,ベートーベンと同じ誕生日の先生による練習でした。

#たまには,違う先生に教わるのも,新鮮ではあります。

練習風景のスナップも撮ってましたね。写ってるかなぁ。
一部の皆さんは,練習後にまとまって写してもらってたようですけど。

来週はもともと予定されているお休み,一週飛ぶとなかなか声が出ないんですよね…

すいません,↓のボタンはリンクを張ってません…
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