<Lesson #10>




'05.11.13,晴れ,いや,曇りか。

さて,先週は突然の救世主登場。さすがに今日はそんなことないですよね?!

昨日は,花月先生出演のオペラ「メリーウィドゥ」がありました。
今日も別キャストですが公演があるので打ち上げでべろべろに…ってことはないですよね。


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両先生,登場。そりゃ今日はお休みできないでしょう。(^^;;)

まずは,先週のお詫び(^^;;;;)。まぁ,そういうこともありますよってに…
発声練習代わりに「涙そうそう」を歌います。
本来歌わないところも含めて,なれる意味で通して歌います。
花月先生が「涙そうそう」を歌うのって,今回初めてじゃないかな?
一通り歌って,終わります。

「声,出ませんね。発生からやりましょうか」

ってことで,改めて発声練習です。
きょうは,「まー」と「まめ」。遠くへ飛ばすように。

一通り通ったということはご存知のようで,「最初からやりましょう」
P8,208小節,Presto からです。そう,バリトンソロが聴けるんですね〜。

で,男声は Freude !
合唱としては,P10,257小節,Dからです。
早速,264小節でストップがかけられます。
「リズムをそろえること」「テノール,急ぎすぎ」
確かに,棒よりも速かったですね。テノールは263小節の高くなるところ,急がないように。
全体に対して,「うきうき感を出すように。うっきー!うっきー!うっきっきー!って感じで!」
「歌い終わりも大事,うきうき感を残すように」

続いて,ソロパートもサービスです。

P13,290小節にある dim. ですが,ここは,「遠ざかるように小さくするのではなく,引き込んでくる,
かき集めるようにディミネンドしてください」

またまた,ソロパートもサービスです。

#バリトンソロ,これだけでも結構覚えてしまいますね(^^;;)

P15,313小節,Gです。
区切りのいいところまで歌って,「雰囲気は100点!」
「もっと前のめりに歌っていくこと。覚えてなくても”顔”でカバーしてください。自信が声に現れますから!」
たしかに「?」と思いながら歌うと,怪しい顔になりますし。
「ソプラノ,高いところは言葉になってなくてもかまいません!」

#いや,それはあかんやろ…(^^;;;;)

「 タイミングを合わせてください。単語の後ろのほう,しっかりと!」

アルト,315小節の einen,318小節の gegeben,高いところは「がんばって!」
テノール,320小節の steht,放り投げるように。

P20,411小節,男声のマーチです。さすがにテノールソロは厳しいようです。
ここは,酒が入って酔っ払ったぐらいの感じで。それでいて統制が取れてるような感じ。

#ある意味,難しいです(笑)。千鳥足の酔客が,こけそうでこけない,あの感じがいいんだそうな。

テノールはここでも,「走りすぎ」
416小節の wie の出だしは,少し溜めるぐらいの感じかな。
420小節の Held は,「”働いてまっせぇ!”とアピールするぐらいに!」

そんで,423小節からの Freudig ! は,「遅刻しそうになった新入社員が遅刻しそうになって駆け込んできて,
”おはようございます!!!”と叫んでるような感じ,それにつられた先般諸氏が”おはよう!!!”と応えて,
さらに,428小節の Held ! は,”なんでそんなに元気やねん?!”ってぐらいに!」


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次は,P25,M。ピアノは8小節前の静かなところからです。
ここは「テンションの高さを出して,パン!とでるように」
550小節の(Elysi)um と 558小節の(heilig)tum はすぐに切ること。
574小節の(Flugel)weilt は気持ち伸ばすように。
それぞれ,次の歌いだしを意識するように。

ここで,面白いたとえというか,気構えというか…

「Mの前,静かでしょ。ここ,寝てるんですよ。で,Freude で飛び起きて,いきなり山盛りのカツ丼をかきこむ
ような感じで。それで,二つ目の山の(575小節の) Deine で,二杯目の山盛りのカツ丼をかきこむ,それぐらいの
力でやってください。」
「(P28,590小節の) Flugelweilt は,歌いきって胸を張って!」

次の Seid からは男声です。今日はいつになく力強さが感じられましたね。
P29,602小節の Welt ! は,女声の Seid が出るのに合わせて切ること。
609小節,ganzen は ff がありますから,「気合を入れて!」

P30,611小節。男声だけの部分がありますが,「女性のいない酒場で,開放感を感じるような感じで」
618小節,アルト。f がありますが,ここは「音量を上げるのではなく,勢いをつけてください」
620小節,ソプラノ。uberm は,パン!と出ること。
622小節,zelt は一歩引いて。次の mus を強く。sf があります。

ここで,”暗譜”についてちょこっとお話がありました。

「暗譜って,ずっと練習してるといきなり入ってくることがあるんですよ。だから難しく考えない。
でも練習してないとだめですよぉ。練習していると,頭でわからなくなっても体が覚えてるんですね。
歌ってて,忘れるときがある…頭の中で楽譜を繰っても白紙のページばかり。そんなときは何も考えない。
そうすると,覚えてた体が勝手に歌ってくれるんですね。」

なんとはなく,わかるような気がします。小生の場合,フーガがそうでした。あるとき,”降りて”きました。
もちろんそれまで,通勤はもちろん,暇さえあれば聞き続けましたし,楽譜を追い掛け回しましたし。
楽器ができないもんですから,楽譜をPC打ち込んで各パート毎やパートの組み合わせいくつか変えながら
再生して聞きましたし。

#一応,それなりの努力ってのはしてるんですよ,あっしも…。

P31,627小節から。
「Adagio ma non troppo , ma divoto。**君(小生のことです),なんていう意味ですか?」

#ま゛,今年もかい!(笑)

(ここは落ち着いて)「”遅く,しかしはなはだしくなく しかし,けいけんに”です!」
「はい,そのとおりです」

#ちゃんと,書いたぁるがな!

ここからは,pp があるかと思えば,クレッシェンド,ff,sf と忙しいところです。
これら強弱記号で「山ばかり作らず,谷をしっかりつくるよう。そうすることで山が盛り上がります」

…で,654小節の wohnen までやったあと,「…下手!」
「まぁ,(650小節の) uber なんて,あの高さで pp って出るはずないやん。ベートーベン,わかってないなぁ」
とはいえ,これをやります。
アルト,音程が揺れます。「たるまないように。声が出なければやめたらいいんです。ほら,オケが鳴ってるでしょ。」
まぁ,pp だし,オケの音に紛れるし…ってとこですか。


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さて,フーガです。
「ここはまりが弾むように。リズムを立てること」
全体を通して,
「急ぎすぎです。心の余裕がありませんね。心の余裕がないと聴くほうも余裕がなくなりますから。」
他にも色々言われて手直しされましたが…すいません,控えきれてません。

あと,「フーガでは,要となるところをしっかり合わせるように」
どこが要かって?
他のパートを聞いてて,自分なりにここで合わせる,というところは持ってますが…さて,他の皆さんは
どうなんでしょう?
何にせよ,指揮が各パートの要所を指示してくれてますけどね…。

で,残り時間も少なくなってきました。
「”終わった!”という感じがほしいでしょ。最後の Prestissimo やって終わりましょう。」
ピアノは843小節から弾いてくれます。
ここでも,「テンションが上がりすぎ,余裕がなさすぎ!」
ここは”ぜー,ぜー,はー,はー”と必死なところを見せるところではなく,それなりにがんばらないと
だめですが,余裕(をもった素振り)で歌うほうが,かっこいい,と。

という感じで,最後まで歌いきり,ピアノも後奏(というのか?)最後まで弾いてくださいました。

#いつもながら,よくもまぁ,弾けるもんだと感心することしきり…


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今日は結構まとまってましたね。テンポもそれなりに合うようになってました。声もよく出てたと思います。
自分が言うのもなんですが,テノールは少々心もとないかな。(^^;;;;;)
単独で歌わされると,よれよれってした感じになってました。

そうそう,中休みあけ,「前回のお詫びに…」ってことで,「オ・ソレミオ」をプレゼントしてくださいました。
いやいや,さすがプロです。あんだけ響くんですから。

#あのでかいアルカイックホールのかなり後ろの席でも,よく声が通ってましたし。
#んー,人間業じゃない…(^^;;)

それに今日は先生,結構飛ばしてましたねぇ。
結構疲れました。これぐらいのテンションは気持ちいいですけど。


さて,残すところ,あと2回+佐渡練ですね。これで,どこまで仕上がるんだろう。
花月先生も「最初に比べると,かなり上達されてます」と仰って下さいましたが,やっぱりびみょーなところは
いくつもあります。

次回は,11/19,佐渡練です。楽しみなような,ちょいと怖いような…


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