◆プリセットプログラムについて◆
プリセットプログラムは、RBIO-2U SIMPLE CONTROLLER 活用するヒントして作者が一例を
提供するもので、以下の特徴があります。
・プリセットブログラム作成の基にしたプログラムを「ベースプログラム」と呼ぶことに
します。
・プリセットプログラムは、ベースプログラムの「ユーザー設定」だけを変更した複製を
連係機能を使って直列・並列に繋ぐことで特定の処理ができるようにしたものであり、
プログラム本文には全く手が加えられていません。これは即ち、特定言語によるプログ
ラミング技術を必要とすることなくさまざまな自動処理フローの作成・実行が可能であ
るということで、RBIO-2U SIMPLE CONTROLLER 最大の特徴です。
ただしプリセットプログラムを作る際に気づいた問題点や浮かんだアイデアを以降のバ
ージョンのベースプログラムに反映させる事があります。
・プリセットプログラムは、その時点における最新のバージョンをベースプログラムにし
て作成しますが、ベースプログラムのバージョンアップに連動して添付するプリセット
プログラムを常に更新するわけではありません。
・プリセットプログラムは、まずそれぞれのフォルダ中の「説明書.txt(.html)」を
よく読んでから利用してください。なおベースプログラム同様、その動作には作者は一
切の責任を負えません。個々の環境において事前によく動作テストした上で活用くださ
い。
・プリセットプログラムは、各フォルダごと別の場所に移動しても動作できるように接続
COMポート設定ファイル(SETCOM.TXT)をそれぞれ個別にフォルダ内に用意しそれを参照
するようにしています。1つ1つ設定するのが煩わしい方はコピーしてください。
・プリセットプログラムは作者の気まぐれで追加、変更、削除します(笑)。
追加のプリセットプログラムはホームページに掲載します。
◆プリセットプログラム #1◆
【動作】:CN1〜10をそれぞれ単独かつ単純にONのみ・OFFのみ動作させる設定プログラム20個と、全出力コネクタを一括でONのみ・OFFのみ動作させる設定プログラム2個、状況確認プログラム(自動更新設定・手動更新設定)2個のセット。ランチャ利用を想定してオリジナルアイコンも作成し付属した。
【ベースプログラム】:RBIO-2U SIMPLE CONTROLLER ver2.00 及び RBIO-2U STATUS CHECKER ver1.5
【必要な初期設定】:同フォルダ中の「SETCOM.TXT」に接続 COMポート番号を記載すること。
【起動方法】:それぞれのプログラムをダブルクリック(十進BASICに関連づけされているとき)。同梱したオリジナルのアイコンセットを利用してランチャーに割り当てると大変使いやすくなります。ランチャーはフリーソフト「
ぷちらんちゃ」がおすすめ。プログラム名とは別途に登録名が任意に設定できるので、接続負荷の名前を記載し表示させることも可能です。
↑こんな感じになります。アイコンは大サイズ(32×32)を使用。
「状況確認 (自動).BAS」を起動すると以下のようなウインドウ表示を常駐し、リアルタイムで状況表示できます。コネクタON/OFFプログラムも容易にポートに割込めるように「自動再確認遅延タイマ」の設定は1秒程度にするのが妥当です。
【備考】:動作スピードを少しでも早くするため「起動時のRBIO接続チェック」は状況確認プログラムでのみ有効に設定してあります。
このためCN動作プログラム起動前に現状把握も兼ねて状況確認プログラムを起動することを推奨します。
また自動制御ではないのでオペレートログの書き込みは行わない設定にしてあります。
◆プリセットプログラム #2◆
ベースプログラム:RBIO-2U SIMPLE CONTROLLER ver2.00
動作:CN1を入力コネクタCN12の入力状態に連動してONないしOFFさせる。
必要な初期設定:同フォルダ中の「SETCOM.TXT」に接続 COMポート番号を記載すること。
CN12の入力状態をスイッチやクリップ等で可変できること。
起動方法:「PRESET_02.BAS」をダブルクリック(関連づけされているとき)。
備考:連続繰返しなので、ESCキー長押で停止させてください。
作者メモ:入力連動ループの基本ブロックです。最初に起動する PRESET_02.BAS の動作
設定にがミソがあります。他にもいろいろ方法はあると思いますが、この方法
はレスポンスが早いです。
◆プリセットプログラム #3◆
ベースプログラム:RBIO-2U SIMPLE CONTROLLER ver2.00
動作:CN2を2秒毎、CN3を3秒毎に、それぞれ独立平行してON-OFF運転させる。
必要な初期設定:同フォルダ中の「SETCOM.TXT」に接続 COMポート番号を記載すること。
起動方法:「PRESET_03.BAS」をダブルクリック(関連づけされているとき)。
備考:連続繰返しなので、ESCキー長押で停止させてください。
メモ:最初に起動させる PRESET_03.BAS の「起動時連係」と「終了時連係」を双方利用
することで処理を分岐並行化し、複数系統の同時処理を可能にしています。これは
さまざまな制御フロー構築のヒントになると思います。
並行処理を増やすと処理の内容やPC能力にもよりますが、ポートを奪い合う頻度
が高くなるので全体の実行速度が遅くなってきます。ちなみに当方の環境でこのプ
リセットプログラムを実行しオペレートログを開くと、動作間隔の精度の高さにつ
いニンマリしてしまいます(笑)。
◆プリセットプログラム #4◆
ベースプログラム:RBIO-2U SIMPLE CONTROLLER ver2.00
動作:CN4とCN5を5秒毎に交互運転させる。
必要な初期設定:同フォルダ中の「SETCOM.TXT」に接続 COMポート番号を記載すること。
起動方法:「PRESET_04.BAS」をダブルクリック(関連づけされているとき)。
備考:連続繰返しなので、ESCキー長押で停止させてください。
メモ:交互運転する方法はさまざまありますが、このプリセットでは一方を平行起動して
条件待ちにすることでロスタイムをできる限り抑えるように工夫したものです。
いずれにしろ動作フロー構築時にはファイル渡り回数をできるだけ小さくすること
がスピード化に繋がります。
◆プリセットプログラム #5◆
ベースプログラム:RBIO-2U SIMPLE CONTROLLER ver2.00
動作:CN6を入力コネクタCN13の入力状態に連動してONないしOFFさせる。
またCN7をCN6の動作状態に連動してONないしOFFさせる。
必要な初期設定:同フォルダ中の「SETCOM.TXT」に接続 COMポート番号を記載すること。
CN13の入力状態をスイッチやクリップ等で可変できること。
起動方法:「PRESET_05.BAS」をダブルクリック(関連づけされているとき)。
備考:連続繰返しなので、ESCキー長押で停止させてください。
作者メモ:プリセットプログラム#2の応用で、模擬インターロック回路です。
搬送系機械などを動かす時はここで言うCN7を上流側機器電源、
CN6を下流側機器電源、CN13をさらに下流にある機器の運転検出にします。
下流が切れれば上流も切れます。もっともインターロックは物理的にとったほうが
スピーディーかつ確実であることはいうまでもありません。
◆プリセットプログラム #6◆
ベースプログラム:RBIO-2U SIMPLE CONTROLLER ver2.00
動作:CN8を「入力コネクタCN14-ON かつ 入力コネクタCN15-ON」でON、
「入力コネクタCN14-OFF または 入力コネクタCN15-OFF」でOFFさせる。
必要な初期設定:同フォルダ中の「SETCOM.TXT」に接続 COMポート番号を記載すること。
CN14及びCN15の入力状態をスイッチやクリップ等で可変できること。
起動方法:「PRESET_06.BAS」をダブルクリック(関連づけされているとき)。
備考:連続繰返しなので、ESCキー長押で停止させてください。
作者メモ:レスポンスは多少じれったいですが、「AND」や「OR」の条件で動作出力する
ことが可能であるという見本です。
◆プリセットプログラム #7◆
ベースプログラム:RBIO-2U SIMPLE CONTROLLER ver2.00 及び RBIO-2U STATUS CHECKER ver1.5
動作:@起動時に状況モニターを起動。
ACN9を5秒毎にON-OFFさせる動作を4回行う。
B終了時にブラウザを開き、効果音を鳴らし、終了表示とオペレートログを表示。
必要な初期設定:同フォルダ中の「SETCOM.TXT」に接続 COMポート番号を記載すること。
起動方法:「PRESET_07.BAS」をダブルクリック(関連づけされているとき)。
備考:終了時にESCキー長押で状況モニターを停止させてください。
作者メモ:状況モニターの活用とBASICプログラム以外への出力例です。
リアルタイムの状況モニターは便利ですが、随時全コネクタのスキャンを繰り返すため
ポートの占有率が高くなり、平行動作する処理速度に微妙な影響を与えます。
連係起動による出力はwindowsに関連づけされているものなら全て可能ですが、
ブラウザに出すといろいろ便利な機能が使えて可能性が広がります。
◆プリセットプログラム #8◆
ベースプログラム:RBIO-2U SIMPLE CONTROLLER ver2.10
動作:@起動時にCN12のONが、
検出されなければAの処理へ移行。
検出されればブラウザを開き、警告音を鳴らし、
異常終了表示とオペレートログを表示して終了。
Aブラウザを開き処理中表示をする。
BCN12のONが、
検出されない間はCN10を3秒毎にON-OFFさせるサイクル動作を4回行いCの処理へ移行。
検出された時点でサイクル動作を終了、ブラウザを開き、警告音を鳴らし、
異常終了表示とオペレートログを表示して終了。
Cブラウザを開き、効果音を鳴らし、正常終了表示とオペレートログを表示。
必要な初期設定:同フォルダ中の「SETCOM.TXT」に接続 COMポート番号を記載すること。
CN12の入力状態をスイッチやクリップ等で可変できること。
起動方法:「PRESET_08.BAS」をダブルクリック(関連づけされているとき)。
備考:終了時にESCキー長押で状況モニターを停止させてください。
作者メモ:異常検出(ここでのCN12-ON)がある場合の機器停止制御のシュミレーションです。
ベースプログラムをver2.10とすることで、動作条件の状態により連係処理の振り分け
が簡単にできるようになりました。起動前や処理実行中にCN12の状態を可変して動作
の違いを確認してみてください。
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