上州一の厨房
当時、堂々と大奥を公開してくれた店長。「技術だけは見ただけでは、まねできないよ」とクールだった。
どうやら麺のあげかたにもコツがあったらしい。そして店長みずから、毎日の出来を吟味していた。

−M店長に話を聞く−(当時のインタビュー記事より)
20年近く勤めてきた総合商社を脱サラし平成10年1月に念願のラーメン屋「上州一」をオープン。自分の求める味にこだわりつづけ、ついにオリジナルの「さっぱりしょうゆラーメン」を完成。本人は「毎日が味の修行」と謙遜するが、その味は「至高のラーメン」と呼ぶにふさわしいほどすばらしい。その日の出来が悪いと、勝手に店を閉めてしまうような頑固さをもつ反面、「体によいから」と冷やっこなどをサービスしてくれたりするやさしさも持ち合わせる。酒が大好物のため、のん兵衛の気持ちが痛いほどよくわかるらしい。もつ煮や肉じゃが・つまみチャーシューといった気の利いたメニュ−も自分の経験が生きている。なるほど、飲んだ後でもスープ全部のみほせるなんて、全国でも数すくないだろう。「今はひとりで厨房をきりもりして余裕がないけど、もうすぐメニューに「プルコギラーメン」を加えるとのこと。カルビラーメンはよく耳にするが「プルコギ」ははじめてである。理由は簡単で、「自分で食べたかったから」とのこと。「うまい牛スジをベースに、最高のプルコギラーメンをつくるよ。」ビール片手に意気揚々と話すその横顔はすでに自信満々だ。