98/04/27
インターネットマガジン6月号

 アウトドア関連のお勧めサイトを紹介した『インターネットマガジン6月号』が発売になりました。350〜351ページ見開きです。

 ちゃっかり、自分のサイトを頭で宣伝しちゃいました(~_~;)。このホームページのお勧めサイトでも紹介している厳選サイトばかりです。これから、本格的なアウトドアシーズン到来。ぜひ参考にしてみてください。

 ちなみに、ぼくは、明日から連休体勢です。嵐の前の静けさといった雰囲気なので、田舎で体力作りのトレーニングと、知力作りの読書に励んできます。

――― uchida

 

 
 

98/04/26
一ノ瀬高原

 夏のような暑い晴天が続いたかと思ったら、こんどはシトシト。移ろいやすい春の天気の典型ですね。

 先日、その晴れ間の一日、奥多摩のほうへ足を伸ばしてきました。といっても自宅を出たのが昼過ぎで、山歩きできるほど時間の余裕がなくて、河原でぼんやりしたり、以前から気になっていた一ノ瀬高原をチェックしてきました。

 一ノ瀬高原は、青梅街道の東京と山梨の境界、柳沢峠の少し手前(東京寄り)を西に入っていったほうにあります。東京都の水源である笠取山の中腹にある、小さな桃源郷のようなところでした。ちょうど山桜が満開で、しそこなった花見を堪能してきました。

 一ノ瀬へ向かう途中、沢ノ井のブランドで有名な小澤酒造が経営している『ままごとや』に立ち寄りました。

 多摩川のせせらぎを横に見て、ゆったりとくつろぎながらの食事をというつもりだったのですが(ここも以前から目をつけていたのです)、なぜか平日だというのに、オババ軍団の侵略で、雰囲気台無し。ここを諦めて、姉妹店のほうへ行ったのですが、たいして旨くもない弁当がなんと2900円。営利むき出しのその姿勢に、二度と行くものかと思いました。もちろん、沢ノ井も断固拒否! やっぱり観光地はダメですね。

 ようやく画像充実作戦に取り組みはじめました。とりあえず、手元にあったポジをスキャンして、step1に組み込みました。まだまだ足りないんだけど、写真をスキャンして、サイズやファイル形式を加工して貼り付ける作業は、けっこうたいへんです。30点あまりスキャンするだけで、2時間もかかってしまいました。それを加工して貼り付け、キャプション書いたりしているうちに半日が経過。やっぱりデジカメ買おうかなぁ……。

――― uchida

 

 
 

98/04/14
フェーン現象

 昨日、今日と蒸し暑いですね。南の暑い空気が低気圧に吸い寄せられているのと、フェーン現象のダブル効果ですね。

 ところで、フェーン現象という言葉をよく聞きますが、その仕組みってご存知でしょうか? これは、空気が山に当たって上昇するときに100m登る毎に約0.5℃ずつ温度が下がり、乾燥していきます。

 それが、山を越えて降りてくるときに、今度は100m高度が下がる毎に1℃ずつ空気の温度が上がり、結果的に、山越えしてきた風が乾燥した高温の風になるという現象です。

 本格的アウトドアシーズンに向けて、気象現象や気象にまつわる諺などの雑学コーナーも作ろうと思ってます。具体的な情報をお持ちの方いらしたら、ご連絡ください。

――― uchida

 

 
 

98/04/12
リハビリせねば

 『ツーリングどんどん』に、先日取材してきた『BMWツーリングワールド』の記事を載せました。

 陽気もよくなり、花粉症も快癒で、ロングツーリングに出かけたい気分です。来月かもしくは6月には、BMWマシンを主体にしたツーリングのMOOKの取材をしたいと思ってます。そのときは、昨年北海道取材で訪ねたサロベツの『地平線倶楽部』を再訪したいと思ってます。サロベツまでは遠いけど、BMWなら、楽勝!

 友人から蓼科山に登ろうと誘いを受けましたが、このところずっとデスクワークが続いていたので、ちょっと体力に自信がなくなっていて、断ってしまいました。

 あの山は、独立峰でけっこうきついのですよ。まだ雪もだいぶあるし……。だけど、それぐらいは朝飯前にこなせるくらいの体力は、維持しておかないといけませんよね。早いとこ原稿上げて、リハビリに励もうっと。

――― uchida

 

 
 

98/04/08
東京脱出?

 東京では、桜が満開になったと思ったら花冷えの日が続き、なんだか、お花見気分の腰を折られております。

 ぼくは、このところ缶詰生活を強いられており、ジョギングがてらに多摩川沿いの桜並木を眺めるくらいしかできないので、せめてホームページくらい新たな気持ちになれるようにと、リニューアルしてみました。

 一時期、gifアニメなぞに凝ってテンコ盛りしたり、背景画像をアレンジしてみたりしましたが、手を入れれば入れるほど重くなるという悪循環にはまってしまいました。ウェブデザインは、なんといっても軽いことが善ですからね。

 そこで、思い切って軽くしてみました。ボサボサだった頭を刈ってさっぱりしたように、自分としては気持ち良くなったのですが、いかがなもんでしょうか?

 最近、東京脱出の気持ちが募るばかりで、いろいろ雑誌を渉猟したりしているのですが、日本でも一ヶ月単位で契約できるコンドミニアムとか貸別荘とかがあるのですね。夏休みや正月前後は数十万円と、手が出ませんが、オフシーズンは、十万円前後で、けっこういいところがあるようです。

 とりあえず、そういうところで、リゾート気分を味わいつつ移住先を探そうかななんて思ってます。ちなみに、ぼくが見つけたのは、『月刊リゾート物件』という雑誌で、ホームページもありました(http://www.root.or.jp/reson/)。

 step13に記事を追加しました。原稿書きの気分転換に原稿書いてるこの男は、いったいなんなんでしょうね? 自分でも呆れます、ほんと。

――― uchida

 

 
 

98/04/03
BMW三昧

 1,2日と、BMWのご招待で、房総方面へツーリングに行ってきました。ずっといい天気が続いてきたのに、寄りによって氷雨のパラつく天気。桜並木の下を優雅にクルージングなんて思っていたら、息も白い冬ツーリングとなってしまいました。

 でも、BMW三昧の二日は最高でした。水平対向ツインのRシリーズはスリムでコンパクト(GSはでかいけど)で、非常に取り扱いしやすいマシンです。四気筒のK1200は、昨年の夏北海道ツーリングで1週間つきあった懐かしいマシン。これはスムースを絵に描いたような疲れ知らずのマシン。たった一泊二日ではもったいないくらいでした。

 今、二輪業界では、安全性の高いBIGマシンの普及をはかるために、高速道路でのタンデム合法化と、100km/h最高速度規制への法改正を求めて、政界にアプローチしています。ヨーロッパでは、リタイアした夫婦がタンデムでアウトバーンを使ってロングツーリングなんてシチュエーションが日常的に見られます。日本でも、落ち着いた旅の道具として、こうしたマシンが広く普及するといいんですけどね。

 オートバイ編集部のツーリングどんどんの担当者上野氏に頼んで、彼がキープしてあったテキストを譲ってもらいました。これで、このホームページの『ツーリングどんどん』のほうにも、upしました。これで、バックナンバーでの抜けは一号分となりました。そいつも見つかり次第upします。

――― uchida

 

 
 

98/03/31
PDFかぁ...

 三月ももう今日で最後になってしまいましたね。

 多摩川縁をジョギングしてきたら、桜が五分から六分咲きになっていました。この二日の暖かさで一気に開花したんですね。この週末は、あちこち花見でにぎわいそうですね。

 ぼくは、週末は缶詰になりそうなので、明日明後日のBMWツーリングで、房総の桜を堪能してきます。でも、天気が下り坂らしいのが一抹の不安……。

 リンクさせていただいている『遊歩紀行』http://www.asahi-net.or.jp/~YE7H-OSOK/mokuji.htmlが、PDFを使って、まさにDTPの真骨頂といった美しいページになりました。ページを運営されている押岡さんは、グラフィックデザイナーですから、お手のものだとは思いますが、それにしても、叙情あふれる素晴らしい出来です。みなさんも、一度訪ねてみてください。

 そんなわけで、ぼくもPDFに心が動かされております。でもなぁ、所詮グラフィックセンス0のライターが凝ってみても、無様になるだけだからなぁ……。以下私信: 尾崎勝一さん、PDFくらいお手のものでしょ、このページ手伝ってくんない?

――― uchida

 

 
 

98/03/29
イベントアイデア

 じつに久しぶりに愛車のトップをオーブンにして、近所を回ってきました。

 東京の郊外のこの周辺では、桜はまだ二分から三分咲きといったところですが、気の早い人たちは多摩川土手の桜の下で宴会をしてました。

 小青龍湯のおかげで花粉症の恐怖もなく、暖かな日差しをいっぱいに浴びてドライブすると、遠くへ行きたくなります。

 来週は、JapanBMWさんのご招待で、鴨川へ一泊二日のバイクツーリングです。バイクで遠出するのも久しぶりで、楽しみです。

 昨年は、デスクワークばかりで、アウトドアのほうは計画倒ればかりだったので、今年は、アウトドアをメインにしてシーズンを楽しんでいこうと思っています。八幡平にある姫の湯ホテルさんが、何かイベントがあれば協力するとおっしゃってくれているので、取材も兼ねて、東北アウトドア三昧でもしてこようかなと思っております。

 どなたか、イベントアイデアありませんか? ちなみに姫の湯ホテルさんは、乳頭温泉郷の秘湯藤七温泉も系列です。

――― uchida

 

 
 

98/03/28
『アメリカンタブロイド』と『地球に落ちてきた男』

 今週は、虚像の裏側を暴くといった内容の本を二冊読みました。

 ひとつは『アメリカンタブロイド』。BEST&BRITESTと唄われたケネディ政権が、いかにその内実は汚辱にまみれたものであったかを暴き出したフィクション(背景設定はノンフィクション並みに調べ上げられている)です。

 マフィア退治を旗印にしたケネディ兄弟、でも、元を辿れば彼らの親のジョセフは暗黒街でのし上がり、ジョンの選挙を支えたのもマフィアで、結局は自分たちの顔に泥を塗られたマフィアが報復をしただけ。これを読むと、ケネディは殺されてあたりまえという気がします。

 ま、かなりな誇張があるのも確かで、これをそのまま鵜呑みにするのも良くないですけどね。だけど、ケネディを意識して若く聡明な雰囲気を演出しているクリントンが、下半身のほうでもケネディを真似しているのが笑えますね。いずれにしても、クリントンの器がいかにも小さいのが、また笑い。

 そして、もう一冊のほうは、『地球に落ちてきた男』という題のスピルバーグの伝記。同じ題名のデビッド・ボウイ主演の映画がありましたが、これとはなんの関わりもありません。スピルバーグというと、日本では、『激突』で華々しくデビューし、その後は次々に大ヒットを飛ばした映画の神様で、ハリウッドの頂点に立っているように思われてますが、ハリウッドでは、世間知らずの映画オタクの代名詞のように思われていて、自分でも大きなコンプレックスを持っていることが、よくわかります。

 スピルバーグ本人の話しをゴーストライターがまとめた自伝とは違って、スピルバーグに関する資料や周辺関係者を綿密に取材して、外側からスピルバーグの内面にまで迫ろうというジャーナリスティックな視点で書かれています。スピルバーグの虚像が薄らいだのと、ハリウッドでは、どのように映画産業が運営されているかがよくわかりました。

 ぼくは、この二年ほど、日本のゲーム業界で仕事をしてましたが、ハリウッドスタイルからは学ぶべきことがたくさんありますね。これから、独立プロダクションを構えて、ゲーム界のスピルバーグを目指そうかな、なんてね(^○^)。

――― uchida

 

 
 

98/03/23
ツーリングどんどん

 ぼくが、96年の9月から『月刊オートバイ』で連載している『ツーリングどんどん』のバックナンバーをアップロードしました。

 とりあえず、手元に残っていたテキストデータのみ(以前に使っていたDECのハードディスクが吹っ飛んだとき、バックアップを取っていなかったデータがたくさん消滅してしまいました(゚o゚))ですが、よろしかったら、ジャンプしてみてください。

 本編と違って、スチャラカなページです。今度、編集部のほうから、抜け落ちているデータと画像をもらって、完全版で載せ直そうと思ってます。今度はいっちょ、PDFに挑戦しようかな。

 今日は、暖かくていい天気ですね。杉花粉の症状はおさまっているし、仕事の合間に、MTBかジョギングでもしてみようかな。

――― uchida

 

 
 

98/03/21
お勧めサイト

 いやあ、昨日は、すごい風でしたね。

 仕事先にオートバイで行こうかとも思ったんですが、「こりゃ、間違いなく吹っ飛ばされるな」と、日和ってトラックで出かけました。それにしても、橋の上で煽られると、ひっくり返るんじゃないかとひやひやもんでした。

 ところで、先日、『INTERNET MAGAZINE』編集部さんからの依頼で、アウトドア関係のお勧めサイトの原稿を書きました。

 インターネットイエローページというコーナーで、自分のところも含めて、八つのサイトを紹介します。それが載ったのが発売になるのはまだ先ですが、リンクを張ってもいいという許可をくださったサイトを、こちらの『お勧めサイト』のほうに載せました。個性的で楽しいサイトばかりですので、そちらから行ってみてください。

 それから、このOBTのほうは、リンク自由ですので、ビシバシ、リンクしてください。その際は、mailで一報いただけると幸いです。

――― uchida

 

 
 

98/03/18
『まさかロッジ』

 信州の原村で、障害のある方でも安心して泊まれる『まさかロッジ』というペンションを経営している鎌田さんから、春の便りをいただきました。

 春の便りといっても、今年は北八ヶ岳は雪が多くて、まだ山スキーが楽しめる状態だとか。ペンションの周りも連日雪かきしなければならずたいへんだったそうです。この冬は、バックカントリーをスキーでトレッキングするという目論見だったのですが、結局、ぼくは一度も行けませんでした。さすがに四月に入っては、無理だよなぁ……。

 『まさかロッジ』の鎌田さんは、ペンション経営と同時に、障害者にやさしい住まいの設計や施工をお仕事にしています。

 先の長野パラリンピックでは、障害者の方が溌剌とスポーツに汗を流す姿が連日放送されていましたが、鎌田さんは、健常者と同じように、なるべく人に頼らずに生活ができるような住まいやライフスタイルを提唱しています。

 また、野草観察&天ぷらトレッキングとか、八ヶ岳縦走ツアー、篠笛コンサートなど、まさかロッジをベースにしたユニークな企画を提供されたりしています。これから、ザック担いで八ヶ岳に出かけようかな……。

 『まさかロッジ』(0266-74-2173)。

――― uchida

 

 
 

98/03/17
春の嵐とオフィスDEPOT

 今日は小春日和で薄着で出かけたら、急に寒くなって、おまけに春の嵐に見舞われて、寒いのと花粉とでグズグズ状態でした。

 MTBにも乗れず、運動不足で体がすっかりなまっちまってます。オツムもボッとして、仕事の効率も落ち気味なので、どこか杉花粉のない場所に疎開して仕事しようかなんて本気で考えています。某ゲーム会社では、ホノルルに制作スタジオを作り、プロジェクトごと移動してゲームを作っているそうです。ハワイとは言わないから、せめて、八ヶ岳の麓のサテライトオフィスで、落ち着いて仕事がしたいなぁ。

 なんて、調子悪いと、つい夢見がちになってしまいます。いずれそういう形にするとしても、もっと現実的なところで、歩んでいかねば……。

 それはそうと、先日、五反田のTOCの中にできた(といっても昨年の10月オープン)『office DEPOT』を覗いてきました。鉛筆一本からコンピュータまで、オフィスで必要とされるほとんどあらゆるものが揃っていて、しかも安い! 

 日本では、事務用品というと、無味乾燥で貧相な代物や子供だましのファンシー用品のようなものばかりですが、こちらは、アメリカの企業文化が育てた大人のビジネス用品です。

 思わず興奮して、12冊セット399円也のリーガルパッド、それを綴じる1450円也皮製のパッドフォルダー、6ケセット299円也のメンディングテープ、500枚450円也のA4用紙..etc..たくさん買いこんでしまいました。で、今日もまた仕事のついでに覗いて、リーガルパッドにメモを取るのに最適なペリカンのK250ボールペンを衝動買いしてしまいました。SOHOのつよ〜い味方です。

――― uchida

 

 
 

98/03/16
『聖書の暗号』と
アーカシックレコード

 『聖書の暗号』(M.ドロズニン 新潮社)を読みました。

 これは、旧約聖書の創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記の五書に記された304805字の文字を等距離文字列法という方法で、ある数ごとにスキップして文字を拾い出していくと、歴史上の出来事や未来の出来事が読み取れるという内容です。

 はじめは眉唾ものだなと思いつつ、暇つぶしに読み始めたのですが、どんどん引き込まれて、一気に読んでしまいました。

 原点のヘブライ語はわからないし、統計的な説明も純文系のぼくにはちんぷんかんぷんですが、比較対照に別の文学作品を同じ手法でコンピュータ解析にかけても意味のある語の組み合わせが現われることは皆無といったところで、いくらかの真理はあるのかななんて思いました。

 ノストラダムス式の、どうとでも解釈できる隠喩ではなくて、「ケネディ」「暗殺される」「ダラス」「オズワルド」なんて具体的なキーワードがクロスワードパズルのように二次元配列で接近して並ぶというのは、興味深いです。そ

 の暗号の中には、「聖書に秘められた暗号は、コンピュータによって解読される」という表記があり、現に、それをコンピュータ解析で成し遂げたといったあたり、フィクションにしても、オチがしっかりしているから許してやろうなんて思います。

 映画『コンタクト』の中で、宇宙から送られてきた宇宙船設計のコードが、はじめどうしても解けず、それが二次元平面ではなく三次元で表記されていることに気づいて、はじめて解読できたエピソードを思い出しました。

 神秘主義では、過去と未来のすべてが記された『アカシャ記録(アーカシックレコード)』というものが存在すると言われていますが、もしかしたら、聖書がアカシャ記録だったのかもしれません。

 コンピュータというのは、ある意味でミニマムを追求していくツールです。量子レベルでのデータ記録がそのうち実現できるだろうなんて言われていますが、人間の脳をはるかに凌駕した能力を持ったコンピュータができたとき、ほんとうに、封印されていた宇宙の原理のようなものが解き明かされるのかもしれません。

 ちなみに、本書には、日本を破局的な地震が襲う具体的な年が書かれています。気になる方は、読んでみてください。

――― uchida

 

 
 

98/03/14
イポーからのE-mail

 先日、知り合いの写真家、石嘉福さんからE-mailをもらいました。

 今、マレーシアのイポという町に滞在していて、ご当地の料理の美味しさを克明に綴られていました。

 石さんは、シルクロード取材の第一人者として、井上靖氏を案内したりNHKのシルクロードシリーズに参画された方で、写真でも、中央アジア史に関しても、それからあらゆる事に関して、ぼくの師といえる人です。

 60歳を過ぎてからコンピュータを始められて、文字どおりグローバルに使いこなしておられます。ここ数年、お会いしていなくて、どうされているかと思ったら、いきなりE-mailですから、驚くと同時に、いつもバイタリティあふれる石さんらしいと、妙に納得したりした次第です。

 それからもう一人、こちらはとくにぼくの思想的な側面における師として仰いでいる小林庄一先生も、最近コンピュータの学校に通われはじめました。小林先生は、満鉄調査部から戦後は政治評論家としてならされた方で、もう80歳を過ぎておられますが、すでに自宅にISDNを引いて、ネットサーフィンやホームページの運営を企図されています。

 将来がみえなくて子供たちの心が荒み、世の中不況だといって、みんなが後ろ向きに考えている中、二人のようなバイタリティを持たないといけないと思います。

 それから、これは卑近な話しですが、最近GEOCITYさんのほうが、サーバの不調やらメンテナンスやらで繋がらないことが多いようです。ぼくのホームページも宍戸さんのページもともにゲストブックを置かせてもらっていますが、今日もほぼ終日アクセスできないみたいなのでご了承ください。

――― uchida

 

 
 

98/03/12
未来はないのか?

 昨日の夕方から今朝に雨はすごかったですね。

 ぼくの愛車MGFは、12ヶ月点検でディーラーに入っていたのですが、青空駐車だったため、助手席の足元と運転席の背後が水浸しでした。でも、運転のフィーリングや、トータルなテイストなどは、国産の均質マスプロダクトにはない独特な味があって、少々のトラブルなどは許せてしまうのです。

 一年も乗っていて、先日、はじめて畳んだ幌にかけるカバーの付け方を知ったりして、花粉の飛散がおさまって、オープンで走れる日が待ち遠しい、今日このごろです。

 今、『奪われし未来』という本を読んでいます。ダイオキシンやPCBといった環境に放出された化学合成物質が、疑似ホルモンとして働いたり、逆にホルモンの働きを抑制したりして、生殖細胞や胎児に致命的な打撃を与えることを解説した内容です。

 レイチェル・カーソンの『沈黙の春』は、DDTなどの農薬の発ガン作用を告発して後の環境保護運動のバイブルとなりましたが、本書は、環境ホルモンの影響が一時的なものではなく、後の世代に営々として受け継がれ、いずれは人間が生殖できなくなってしまうと、指摘するものです。

 一見、健康そうに見える人が、胎児のときに環境ホルモンにさらされたために、先天的に生殖器が未発達や異常となり、子孫が残せない。あるいは、生殖や内分泌に関係する臓器に先天的に欠陥があり、いずれガンを発病することから免れられない。ショッキングな内容ですが、この現実を知り、利便さを追求して産業を発達させてきた結果が何を招いたかを理解し、これからどうすればいいのかを考えるべきだと思います。

 もしかしたら、今の子供たちが考える力を失い、非人間化しているのは、彼らが母親の体内にいるときに、このような環境ホルモンにされされた結果ではないか、なんて考えてしまいました。

――― uchida

 

 
 

98/03/07
コンテンツの『濃さ』

 外はすごい風が吹いています。こりゃ、春一番かな? 

 さっき外に出たら、ついにきましたくしゃみの連発。この風に、奥多摩のほうから杉の花粉が黄沙のように飛んできてますからねぇ。これから一月ほどは、なるべく部屋の中でおとなしくしています。

 宍戸清孝さんのホームページを手がけたら、自分のページもシックにしてみたくなり、色合いやらレイアウトやらを変えてみました。

 ふだん仕事している出版の世界では、分業化が進んでいて、ライターであるぼくは、記事を書いて渡すだけで、ページのレイアウトなどにはいっさい口を出しません。それが習い性になってしまって、ことデザインに関しては無頓着なため、こんな風に、何から何までひとりでやってみると、自分のデザインセンスのなさに、改めて愕然とさせられました。

 WEBの世界って、けっこうデザイナーがしのぎを削ってプレゼンテーションしてますからね、その中では、素人のデザインでは、どう逆立ちしても、見劣りしてしまいます。

 自分のところは、まだいいとして、人のページを構成するとなると、無頓着でもいられません。そこで、宍戸さんのページに関しては、仙台在住のエディターで、昔からお世話になっている人に助言をいただいて、シンプルに構成してみました。

 宍戸さんのページも、ここも、群雄割拠のWEBにあって、武器となるのは、コンテンツの『濃さ』にあると思います。どちらのページも、これからますますパワーアップしていきますので、こうご期待! 

 だけど、立ち上げの頃と比べると、このページも、かなりカッコ良くなったでしょ?

――― uchida

 

 
 

98/03/04
重いかな?

 step11に内容を追加しました。

 先日、トップページのINDEX項目をそれぞれの本文にリンクさせてみたのですが、どうも、そのせいで、ページが重くなってしまったみたいです。

 このままじゃ開くのが遅くて待ってられないといったご意見や、こうしたら見やすくなるといった提案があったらお寄せください。

――― uchida

 

 
 

98/03/03
時代がようやくスキゾに
追いついた?

 いつのまにやら気づいてみれば3月、桃の節句でございました。

 ちょっと前に、この欄で、歳を経るにしたがって時間の経つスピードが加速度的に速くなっていくと書きましたが、明日目が覚めたらもう21世紀になっていたなんて調子ですね、まったく。

 最近、銀行の貸し渋りのために経営が行き詰まった経営者の自殺が相次いで起こってますが、なんて世の中なんでしょうかねぇ。

 ぼくは、バブル華やかなりしときに、あんまり世の中が馬鹿馬鹿しくなって、仕事をなんにもしないで、カミさんと二人餓死しかけたことがありました。

 あのとき浮かれ騒いでいたバカどもが、今ごろ血相変えていれば、ざまあ見ろといったところですが、そうではないんですね。国立で自殺した三人組みは、バブルのときに少しは甘い汁を吸ったみたいですけど、ほとんどの人たちは、バブル当事者の銀行の被害者です。

 銀行の連中は、バブルの先頭で旗を振っていたと思ったら、いつのまにか、「堅実、倹約が美徳です」なんて、したり顔で言ってるんですから。マスコミの連中も、銀行をすべての悪の源のように言ってますが、バブルを煽っていたのは、どこのどいつでしょうね? 

 まったく、最低の社会だと思います。子供たちがナイフを振り回すのもわかるような気がします。ロシアからカラシニコフでも密輸して、バタフライナイフの代わりに、世の怒れる子供たちに提供してやろうかなんて、なかば本気で考えちゃいます。

 こんなとこで憤っていても仕方ありませんね。ただ、個人的には、周囲が落ち着いていて、ネットのような刺激的なメディアも盛り上がってきて、けっこう充実しています。もろもろの馬鹿馬鹿しいことは、これからの新しいパラダイムの中では一掃されて、きっと暮らしやすい社会になりますよ。

 浅田彰が『逃走論』で、「すべての既成価値を投げ出し、新たなパラダイムへとシフトし続ける軽やかな感性を持て!」とアジテーションしてから10数年。ようやく、時代が追いついてきたなという気がします。

――― uchida

 

 

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