今回とおったコースは次のようである。
詳細な記述は次のようである。
元成人式である今日であったが、 お年玉つき年賀はがきの抽選も昨日に終わり、 別段特別なこともない日であった。 しかし18切符のあと一回分の使いいでを考えなければならない。 そのための調査に使ったのはネットであった。なんといっても ただで調べることができるからだ・・・というのはまだ本当ではない。 もちろん、電話代が従量制である、ということからそれがそうなる。 そういう落ち着かないネットサーフィンで、 今回「温泉」というキーワードで訪れる地を捜してみた。 最初に行ったのは、グーで「日帰り」「温泉」などというキーワード で検索してリンクを手繰っていくのだ。 リンクを手繰っていくまでもなく、全国日帰り温泉ガイドという リンク集を発見してそのリンクを見てみる。 さすがに日帰りというだけあって、「くるま使用」というのが前提で あった。だから駅からのアクセスについては不明な 物件ばかりである。いくつかみてみたところ、 2つだけ駅に近いものを発見したのだが、それをどう青春18切符1回分に 絡めていくか・・というのところ、とまってしまった。 ちなみに見つかったのは群馬県の奥の吾妻線の金島というところの温泉、 山梨県の身延線甲斐住吉の近くになる温泉という情報である。 もちろん両方とも昼間の営業である。泊まることもできるだろうが、 その場合はしっかり宿代が取られてしまうだろう。 18切符で遠くに行きたい、しかし、おちついて温泉もつかりたい、 という矛盾した衝動がぶつかり合って、どうもその2つには 落としどころを見出せない状態でいた。そんなときに、 いろいろ検索していくと偶然に見つかったのが、「健康ランド」シリーズ である。いくつかの候補の中で、気に入ったのが、 実際に訪れることになる、 「松本温泉遊ingミスズ」である。そのことを記述するページを見れば 天然温泉であること、この手の施設ではなかなかいい線行っている、 ということがわかる。もちろん、本当かどうかは実際にいってみないと わからないが、なかなか候補としてはうれしい。 もちろん、天然の温泉といってもかなり人工的に掘り当てた タイプのものであろうから、いわゆる温泉地の雰囲気はない だろうが、それにしても天然温泉であることは強い。行きたいという 衝動に駆られるのも無理はないだろう。しかも健康ランドであることは 最近の好みにもぴったりである。これはいかなければ・・という 思いが募るばかりである。こうなると、1泊しなければならない。 そのためには前日にそこまで行って翌日にゆっくり18切符で帰ってくる というプランをねる必要があった。帰りについてはいくらでもなんとか なるから、そこに至る途中で考えることにして、 ともかく今日という日のうちにその健康ランドまでいたる方法を 考えようということにする。 時間的にすべての行程で普通列車を使うわけには行かない時間だから 特急をからませる必要がある。路線は中央線になるだろう。 その健康ランドの住所から、mapfanのページで地図をだしてやれば、 幸いなことに篠ノ井線の南松本駅に比較的近いところに あるようである。駅というよりは、国道19号線によりそっている という感じではあるが、自分にとっては、駅からのアクセスがよいという ことが非常にうれしいことであった。ということで、目的の駅は 南松本駅ということになる。そのルートをできるだけ安く行こうと みていくと、最初は八王子→甲府だけ特急に乗って甲府から先は 普通列車でいけるルートを発見したのだが、 あまりにも自宅を出る時刻が厳しすぎた。たぶん準備しているまに その時間が過ぎてしまうだろう・・というぐらいの時間だったのである。 仕方がないのでその次の特急を見てみれば、もう、松本までの 特急料金とかわらぬところまで特急に乗らなければならなかった。
時間がもう少し早ければ・・というくやしさはあったがいたしかたが あるまい。駅前探検倶楽部で八王子まで出る時間を調べてその結果に したがって自宅を出る。元住吉から武蔵小杉、武蔵小杉から南武線で 立川まででて、中央線で八王子まで出る。ここでまず一旦精算する。 いきなり武蔵小杉で南松本まで買うのより10円安くなるのである。 時間は比較的あったので、悠々と自由席特急券と乗車券を買う。 同じ値段なので両方松本までのものを買った。 自由席にしたのはもちろん安く上げるためであるが、それなりに すいているだろうと踏んでいたこともある。ホームに下りて 2本の普通列車をやり過ごした後、乗るべき列車スーパーあずさ15号 が入ってきた。正面の電光掲示が派手にあずさ15号であることを 自己主張している。ゆっくりと進入してきて、ゆったりと止まった。 止まるまでの間にのろうとしていた5号車を見ていると いくつかあいている。思惑通りだったわけである。どこでもよかったので あるが、奥まで行っていろいろ探すのも面倒なので、 お手軽にすわれる、最も扉に近いところで座ることにした。 左では弁当を食べるじいさんがいて、反対には少し咳き込む女の子がいた。 本能的にフラフラっと右の方にすわる。おやじが嫌いなわけでは ないが、座らせまいとするほどに弁当を広げていたというのもある。 ただそれでよかったのかというと微妙なところである。女の子はコピーした あずさの時刻表を見ているか、あるいは真っ暗な外を見ているだけで けっしてほほより内側の顔をこちら側に向けようとしない。 何か知らぬが嫌われているのではないか?と思うぐらいにこちらを ちらりとも見ないのである。そして時折咳き込む。 良心的に解釈すれば咳き込んでいるので風邪のウィルスをこちらに飛ばしては 申し訳ない・・と思っているのかもしれない。 実のところはわからないが、そう思っておくと幸せなのでそうする ことにする。その女の子は甲府の前後で長いトイレに行ったが、 その際に自分の前をとおるときに初めて顔を見た。もちろんやりとりも あった。彼女は終点まで乗っていったようであるが、一時的に 東京方面にきていてその帰りだったのだろうか。 僕もあずさのトイレを利用してみた。男性用小便器と共用便所があるが 腹の具合も微妙だったので共用便所の方に入る。 入ってみると、洋式であったが、じつに便器が浅い。しかもまんなかの 下につながる小あなには小便がたまっているではないか・・。 こりゃ困ったと思いつつ、小便だけはしたのだが、それ以上水位は あがらなくはなっていた。そういうものなのか・・と思いながら これでは座る気がしないなぁ・・と思いながらながすと、洗浄液のながれた あと、ズボッという音が鳴ったと思うとすでに中の穴には何もない 状態である。空気の圧力で一気に液体を流してしまったのだ。 つまり、前の人は流し方がわからず流していなかったのである。 流し方は横のセンサーに手をかざす・・とかいてあるのに 目の前のレバーでないとわからなかったのだろうか・・。 でもその気持ちはわかる。入った時に瞬間的には どこで流せばよいかということは わからなかったからである。もう少し簡単に目に入るところに 説明があったほうがよいかもしれない。 さすが、特急列車だけではあって、すいすい進んでいく。気がついたらもう 降りるべき駅の塩尻は間近であった。去年にもここは普通列車で とおったことがあるがあの時に感じた長さとはずいぶん違うものがある。 それだけ普通列車がのんびり走っているということであろうか。 塩尻で終点に向かうあずさを見送って、30分ぐらい待つことになる。 思えば、あずさの塩尻の2つ前の停車駅上諏訪でまっていた松本行きの普通を これから待つのである。それならば上諏訪で普通に乗り換えていれば このような寒いところで待つことはなかったのに・・と悔やむばかりである。 それでもホームの端に待合室があったので助かった。 待合室では、2人の人がいた。一人は普通のサラリーマン風。 もう一人は、音楽関係化、建築家でもやってそうないでたちの人である。 静かな室内に、派手っぽいような洋楽を耳のスピーカに鳴らしているようだった。 ウォークマンの音は結構外に漏れているんやなぁ・・と 人の行為ではじめて知るものなのである。気をつけねばなるまい。
22:54に先ほど上諏訪で追い抜いた普通がやってくる。 しかし実は2,3分遅れで入ってきた。 きっちりくると思っていたから待合室から1分ぐらい前に出てきて すぐにのれるという心積もりでいたから、結構待たされたような気がする。 入ってきたその電車に、手動の扉を開けて乗り込む。寒いところでは 自動ドアは単にロックをはずすだけで入ろうと思えば自らの手で開けなければ ならないのである。しかし、最近の新しい車両ではボタンを押して開け閉めが できるような車両も多くなってきている。先週に行ったところでは その方が多かった。 電車が走り出して、夜の土地を走り抜けていく。 やはり田畑の多いところであったが、結構住宅もあるので 市街地であるという感じを受ける。そろそろ南松本も近いところで、 結構目立つネオンサインと湯気を見た。「古代ロマンと・・」という 赤いネオンサインを頭に飾る四角い建物である。おそらくそれが目的の ところであろうと直感した。そこから1,2分走り抜けて貨物線がたくさん ポイントで分かれたところに小さい駅が現れた。ここが 南松本の駅である。線路が複線で島式ホームであった。出口へは 跨線橋を渡って駅舎の出口を抜ける。ほんとうは駅舎の位置の逆の方に出たかったのだが、 反対側はたくさんの貨物線の線路群があるのでなかなか作れなかったの かもしれない。その時間は終電に近かったのか、すでに駅には駅員が いなかった。そのまますり抜けてみると、駅前はタクシーが待つところが 専用にあるわけでもないがすこし広場のように放っている程度のところであった。 あらかじめ調べておいた地図を見れば、駅舎から出て左方向に線路沿いにすすみ、 塩尻方面に進んでいかなければならない。しかも、線路を渡る必要があるので、 とりあえず、線路沿いに進んでみることにした。駅を出てすぐのところは 延々と自転車置き場がつづいている。どうも無料の駐輪場のようである。 昭和51年の表記で「バイコロジー」などという言葉がかいてあったりする。 自転車で通勤して、「地球にやさしく」ということであろうか。 それが切れるころ右手にセブンイレブンがみえる。 少し小腹が減っていたのでそこで何か買おうかと思ったが それよりはもうちょっとまともに飯がくいたかったので そこはパスすることにした。同時に左には踏み切りがある。 早速そこを渡ることにした。地図を見れば公園があってそこを抜けたあと 細い道を行くと目的のところにいたる、というように読める。 公園をよけていってもよかったが前に人がいるのでその人に ついていってこの公園を抜けようということにする。普通の歩みで あるくと追い抜いてしまいそうだったので、ゆっくりあるいて一定の 距離をとっておく。まるで尾行でもしていそうであるがいたし方あるまい。 ついてこられるほうにとっては迷惑かもしれないけれども 土地に不案内な人ということで許してもらいたい。(勝手だが。) しかし、車でよくあるように、渋滞から抜けたい時に地元ナンバーっぽい 車がわき道に入っていったをみてそれについていき、抜けられると思ったら 本当に自宅に帰る途中だった、ということで破綻してしまうということも あるが、今回も同じように目的の方向から大きく逸脱してしまうことも 考えられなくもない。だから、線路からどれぐらい離れているかということには 敏感になっているつもりであった。公園から出て進んでいく道は 住宅街の中でぜんぜん健康ランドもありそうにないところだったが、 進んでいくと前方の空が照明のせいと思われるようにぼうっと明るくなってきた。 これは直感的に住宅ではないでかい建物だ、と思ったのでそちらにいこうと 決意して、前を歩いていた人の進む方向から右に折れて、ひとつ 右の筋を歩くようにした。それが大正解だったようである。 まず、ビリヤード・ボーリング・カラオケなどとかかれた1階駐車場 2階施設の建物が現れる。何かボーリングの玉が転がる音が ひくく響いている。なぜか、昔にあった文字「ファミコン」というのが消されて いたが、ファミコンショップが昔あったのだろうか。 こういうタイプの施設にはもちろん若者が多く集まってくる。 出口でたむろしている連中はそういう連中ばかりであった。 その施設を右手にその道を進んでいくと、すぐに左手に先ほど電車から 見えた施設が現れる。建物の頭には赤いネオンサイン、屋根には 水色のラインが入った白い建物である。 看板を見ると、「松本温泉」と小さく赤で書いていて、 「遊ing」と続いている。入り口を覗けば通常の健康ランドのように、 カギを預ける棚が後ろにあるカウンターが見える。 ここまでくるのに大体20分強である。普通に歩けばもう少し早くに 到着できるだろう。 とりあえずは入る前に飯を食う決意をしていたのでまずここはパスして 前方にあるはずの飯屋を捜しに行く。 モスバーガー・デニーズ・焼肉や・ロイヤルホスト・・・ の先にラーメン屋が発見された。ラーメン屋とみれば入りたくなるのが 心情である。最初はロイヤルホストに入ろうと思っていたのだが、 当然のようにその湯気で中が見えなくなっているラーメン屋に入る。 名前は「くるまやラーメン」となりにダイハツとかトヨタがあるから だろうか。ともかく入ってみてカウンターに座った。 店は外から見たぐらいの大きさである。カウンターの席は6つぐらいであったが テーブルが7つぐらいある。テーブルが主体の店のようであった。 店は、若い兄ちゃんが3人で切り盛りしていた。 その中の一人が早速注文をとりにきた。しかし、メニューが多いので ちょっとまってくれ、ということにして、メニューをじっくり見てみる。 だしは、味噌・しょうゆ・中華そば味(あっさりしょうゆらしい) で、適当にトッピングができるらしい。あとは唐辛子を入れて むちゃくちゃ辛くもできるのである。そしてこの店の特徴として、 おろしにんにくが入るのである。もちろん断れば入れないようであるが。 ここはその文言どおりににんにくについては何も聞いてこなかった。 天一川崎店ではこってりかどうかを聞いてきたのだが、 わかっているものと思っているのだろう。 チャーシュー麺800円税抜きを注文した。 ライスが無料でつくことを知らずに「プラス、ライス」 と付け加えたがメニューを見てみると無料でついてくるのである。 ちょっと得した気分である。 出てきたラーメンは確かににんにくがきつい。相当疲れていないと すんなり腹におさまらないという威圧感さえ感じるほどだ。 コンビニのおにぎりで完全に空腹ではなかったことが少し禍した のかもしれない。チャーシューはうまい、麺もいける。 しかし、スープを飲み干すにはにんにくがきつすぎた。 不覚にも4分の1のスープを残し、店を去ることに。 でも腹はいっぱいになって満足ではあった。すこし胃がもたれたような 気もしないではないが・・。店を後にして、隣の古本屋「BOOK OFF」 にいこうとしたが、残念ながらしまろうという時間(24:00)であったので あきらめて「遊ing」に向かうことにした。あるいて5分。ふたたび 先ほど見た白い建物の前まで至った。湯気が出ているところがあったが、 まるではいってこい〜といわんばかりである。 入り口に回って入ってみると靴を脱ぐところがある。 これを脱いで靴をロッカーに預けそのカギをフロントに預けるのだ。
靴箱はコイン式のロッカーになっていた。ただし、そのコインは ちゃんと帰ってくるので靴箱代が取られるわけではない。 そのカギをフロントに持っていくと初老の店員が応対した。 いつもの腕時計タイプのカギを渡してくれた。ここで前金を払うのが いつものパターンであったが、ここでは後払いだという。 しかも、着替えなどはここではなくてロッカーに入っているということであった。 フロントによれば今日は2回が男湯1回が女湯になっている。 掲示を見ればたまに入れ替えを行うらしい。 2階に上がって暖簾をくぐるとロッカー室になる。いつもの縦に長く 横に短いタイプのロッカーである。でかいリュックは入り様がないタイプの ロッカーなのでそのあたりは注意しておかねばならない。 今日はリュックではあったがそれほど多くの荷物を持っていなかった のですんなりおさまった。しかし、上着など服が多かったので ロッカーはすぐに満杯状態になる。下着類は上の棚に入れておいて 手ぬぐいを一つ持ってロッカー室に入り口のある浴室に入っていく。 ここの施設は新しいだけあって、古い建物によくあるような 生臭い匂いはしない。なかなかすばらしい。 入ってみるとなかなか広めの浴室であった。右手には洗い場がある。 またサウナもあった。目の前には普通の風呂、水風呂、広い風呂、 寝風呂、外には露天風呂があるのが見える。またサウナがおくにさらに2つ ある。ただみてみたところ、薬湯風呂やヒノキ風呂はなかった。 まあ天然温泉ということで、生のお湯を生かしたかったということかも しれない。成分をみてみると少し塩分が含まれているようである。 飲用泉ということろで飲んでみたがかすかにしょっぱさがあったがそれほど 濃い味でもない。まあ、味がするほど濃かったら海の水に つかっているようなものであるのであとが大変かもしれない。 一通りの風呂に入った。一番気持ちよかったのは、 ハーブミストサウナだろうか。このサウナは、熱気だけのタイプではなくて 熱いきりのタイプのサウナなのである。口から息をすれば のどの部分がらくになったような気がして非常にらくなのである。 次は、露天風呂のジャグジーだろう。頭は外気で冷えるのに体は ホカホカという状態が気持ちよい。熱気か体から頭に抜けていく 感じがしてなかなか快感である。あとは普通に気持ちよかった。 ただ長く入っていると風呂ゆえにのぼせてしまうので 思うほど長居ができない。残念であるが60分ぐらいであがることにする。 ずいぶん温まった。風呂を出てガウンに着替えたあとロッカー室から出ようと すると途中にこの風呂の説明が書いてあった。 それによればこの温泉は、温泉ばくちの上に掘り当てた・・とは書いていないが ともかく、市街地を1000メートル以上掘って掘り当てた温泉らしい。 松本温泉などというものは聞いたことがなかったが、まさに松本市の 市街地の中にあるからそういう名前を付けたのだろう。初めて出た 温泉に違いない。そしてその1000メートルの地下の地層は 2000万年前の地層というのだ。だから、この水もその古代の伊吹を たたえているに違いない・・というので、この建物の上に真っ赤に輝いている ネオンサインの「古代ロマンあふれる・・」につながるというのである。 最初は、古代といっても人間の知っている古代かと思っていたが、 恐竜が生きていたレベルの古代なのであった。 そのまま寝てしまうのもなんなので、ジュースの販売機の前のいすで 一休みする。横には韓国居酒屋があったが、そこでいっぱいやるほどの 事はないと思ったからである。そうしてボーっとしていると、フラッと、 髪の毛の長い人物が視界に入ってきた。入ってきた時には どうも思わなかったが、みてみるとドキッとした。 その顔はひげで覆われているのだが、そのはえかたが某松本なにがし のイメージなのである。そのことに気がとられてまじまじと見てしまい そうだったのでつい目をそらしてしまったが、正直言っておどろいてしまった。 松本という土地だけに変にどきどきしてしまうのである。 まあここでボーっとしていてもしかたがないのでレストルームという テレビを見ながら横になれる部屋に入って、テレビを見ることにする。 眠たかったら寝てしまうつもりであったが、それほど眠気もなかった ので丁度やっていた、「ザ・スクープ」をみる。やはり鳥越俊太郎と 麻木久仁子の2ショットはよいですなぁ。内容は京都の小学生殺人の 犯人追跡というものであった。「青の炎」という小説が犯人の行動の キーになっているらしい。ほほうと感心しているうちに番組が終わった。 そろそろ寝ようかというときに、むちゃくちゃでかい音が聞こえることに 気がつく。むちゃくちゃでかいいびきをかいている人が一人いるのだ。 寝ようと思ってもその音がでかいので気になって眠れない。 仕方がないのでその後の「トゥーナイト3・4」というナゾの番組、 「ぴゅあぴゅあ」という恋愛指導番組を見通してしまった。 それでもそのいびきはおさまるところを知らないので部屋を移動することにする。 再び先ほどの自動販売機の前へくる。ジュースを買おうにも金はてもとには なかったので仕方がないなぁ。。と思っていたら、販売機の向かって 右に妙な機械があることに気がつく。見てみるとお金を貸し出す 機械のようである。カギのところのバーコードがあって、それをかざして 金を借りられるようになっているらしい。ジュースが150円になっていたので 300円の金を借りることにする。そこでレモンスカッシュを飲んだ。 ここで問題になるのはおつりの150円である。ガウンのポケットに いれるのであるが、どうも忘れそうでいかん。これは朝に思い出せる ようにしっかり記憶に留めておいた。 そうしているうちに目の前をガウン姿の女性が通り過ぎる。 う〜ん、いいねえ。って、もうおやじであるが、こういう姿の女性をまの あたりにすることは少ないのでなかなかよいものである。 さて、のみ終えたあとはあとは寝るだけしかない。 今度はレストルームではなくて仮眠室に入ることにする。こちらは テレビがついていないかわりに静かな環境を提供している。 入ってみるとなるほど静かだ。といっても寝息が聞こえるので 完全に静かではないが先ほどのでかいびきがないので非常に快適に 眠ることができた。自然にすぅっと眠りに入っていった。 おきると6時。まだ眠かったので眠ると6時30分。 さらに40分、ここぐらいにきて頭のかすみがだいぶ取れてきた。 そうなれば思いきって起き上がって朝風呂にはいることにした。 目覚めの朝風呂である。しかし夜ほどは余裕がない。8時までに駅に行かね ばならないからだ。風呂に実際入ったのは7時を回っていたので 30分ぐらいで切り上げなければあるまい。昨日のはや送りのような 入り方で朝風呂を終えた。髪の毛を拭いている7時32分ぐらいに なった。すこし小走りにフロントに向かう。フロントではまた他の健康ランド と違って自動精算をする機械が並んでいるのだ。まずキーを装置に挿入し、 そのキーが認識されると精算金額が表示されるのでそこで 金を入れるとつりとレシートがかえってくるのだ。ついでに靴の引換券が でてくる。2819円であった。1600+800+税+300円であるが、税金が1円安い。 この券を持ってフロントへ行くとキーを持ってきてくれる。 まだゆっくりしたいのは山々であったがそそくさとランドを後にする。
昨日暗い中を歩いてきた道を逆順に歩いていく。さすがに明るいと 迷うことはない。近くに線路があるのでその架線を見ていると方向は間違え様 がない。公園をこえて踏み切りを渡った後のコンビニで朝飯・・というよりは 昼飯を準備する。昼間は飯を食うところもその余裕もない、と踏んでいるからだ。 だから朝食は長野で取る予定でいた。 買い物をレジに持ってゆくといかにもタバコ屋のおばあちゃんのような ひとがレジをうってくれた。ここも元はコンビニというよりは 駄菓子屋かタバコ屋だったのかもしれない。 さて、買い物を終えたときはすでに8時の3分前になっていた。 コンビニから駅までさらに駅からホームまで行くことを考えると 悠長にあるいているわけにはいかなかった。まるで遅刻を避ける為に 通勤途中で走るかのような気持ちで走り出す。実際この列車に乗り遅れる というのはまさに「遅刻」である。なぜならばこれに遅れることで計画が 遂行できなくなるからである。しかも今回のルートは特急列車で挽回できるような メインルートでもないから特にそうなるのだ。小走りに駅に向かい、 駅に入ると昨日にはいなかった駅員がきていた。この南松本駅は深夜に駅員は 帰ってしまう有人駅であったのである。そこで青春18切符の使用を開始する。 つまるは駅員に証拠のはんこを押してもらうのである。1月16日。 これでこの日一日は普通列車を乗りまくれるという状態になった。 そのときもうち浮き足立っている。というおは8時までに1分ぐらいだからだ。 電車はきっちりくるという感覚があるからである。 跨線橋を渡ってホームに下りると8時になっていた。 しかし列車まだはこない・・。時計が狂っているのだろうか。 現在使っている腕時計は3分進んでいると信じていたのだが、いつのまにか もっと進んでいたのかもしれない。ともかくまだ列車は着ていない。 間に合ったということではある。しばらくすると自動放送がなり 列車が近づいてきたことを告げた。遠くから2つの光が近づいてくる。 これから乗るべき列車である。長野行きの普通列車であった。色は 水色と青で信州色というものなのだろうか。諏訪湖のイメージと薄い色は 山の頂の白を表しているのかもしれない。 列車が到着すると、ドアのロックが外れたことを表す空気が抜ける音が 聞こえる。抜けた音なのか空気が入ってきた音なのかわからないが 気持ち抜けている感じがする。しかし、いつものようにまっていても ドアは開いてくれない。手でドアを開けるのだ。 乗り込んでボックス席に座る。通路反対の席では学生が3人ほど 問題用紙をみながら話し合っている。そういえば昨日からセンター試験が 始まっているのだ。今日は第2日と言うことでその受験会場にむかう 面々であったのである。彼らは松本で降りていった。松本で別の学生が そこにはいってきたが彼らは大学受験世代ではないらしくもっとリラックス した態度であった。松本から長野に至るには、ずいぶん標高を下げてすすまなければ ならない。姨捨という駅の前に長野の町を見下ろす景色が見えたことで それをしった。その姨捨、という駅は坂の途中にあるらしく、 スイッチバック形式の駅であった。つまり坂の途中に駅があるのでは なくて坂の途中の駅は別のところの平坦なところにあって、 本線から分岐して駅に入って停車し、その先を行くためには逆方向に進んで 本線をいき過ぎてまた逆に前に進んで本線に入っていく。 電車などに乗っているとなかなかゆったりした進行の仕方だな、と思う。 こういうのは旅の途中では気持ちよいとは思うだろうけども普段使う 交通手段としてはあまり心地よいものでもないかもしれない。 坂を一気に下っていくと高架が迫ってくる。それは長野新幹線のものであることは すぐにわかった。もう長野が近いことを表している。前訪れた時には なかったものであったはず、だけれども前とおった時には夜だったために そのことは確認していない。暗くて見えなかったこともあるが、 それよりは夜行列車だけに寝ていた、ということなのである。 当時は新幹線と平行に走っている信越線を上野から長野方面に走っていた 急行妙高にのって長野入りしたのであった。有名な横川−軽井沢の峠を越えて やってきたのである。その峠を越える線はすでに廃止され、バスに転換 しているのである。そして軽井沢から篠ノ井までしなの鉄道という 第3セクターの鉄道になっている。つまり新幹線を走らせると在来線は やってられんわ、とJRがさじを投げたということだろうか。
長野に到着。次に乗る飯山線のディーゼルカーが発車するまで40分ある。 ここで朝食をとる、あるいはかってこようと決めていた。 駅を出てミドリという駅ビルから出た。こぎれいな駅前広場である。 新幹線開業で駅の周りからすべて改装されたのであろう。 休日の朝だからか人通りはまばらであった。 店はないものかとあるいていると、みやげ物や・マクド・レストラン と三つ店が並んだところを発見した。レストランの方で朝食セットがあれば そこで食うことにした。そとでメニューを伺っていると、老人が 近づいてきた。「トイレはどこでしょう」とたずねられた。 といってもはじめてきたところである。仕方がないので「地元ではないので わかりません」と言う答えをした。 その店の朝食和定食は580円(税抜き)ということであった。 少し値はあるが背に腹は代えられないということではいって食事することに。 とはいいつつゆったりと座って食事をするというのは実に気持ちよいことで ある。食べ物自体も腹に収めやすいというものもあるし、それより 飯をたべることを専門に提供する空間というのが精神的安堵を呼ぶのである。 朝食を食べていると近くにアンケートがおいてあったので思わず記述する。 「もう少し安いとよい」ということと「味噌しゃけについてきた ながい植物はどうあつかったらよいのか?」ということをかいておいた。 しばらくお茶をゆっくり飲んだあと、店を後にする。次の列車の発車まで もう10分ぐらいに迫っていた。それでも駅はすぐ近くなので 普通に歩いていった。もしかしたらもう列車にいっぱい人が乗り込んでいて 座る椅子もなくなってしまっているかもしれないがそのときは仕方が なかろう。しかし路線の性質を考えるとどこかで座れるからそこまで我慢 すればよいと思っていたのでそれほど慌てることがなかった。
切符を見せて駅に入場する。 一両編成のディーゼルカーがそこにあった。 国鉄がJRになったときからしばらくの間でたくさんの第3セクターの 鉄道が生まれたがそこでよく走っているのがいわゆるレールバス、という やつである。短めの列車の形はしているけども乗り込んでみると 機能的にバスのものがつけられている、タイプのやつである。 飯山線の列車はそこまではバスには似ていないけれどもワンマンカー として走らせられるように整理券を取る機械と運賃表の表示機械が ついている車両であった。それはローカル線にいけばどこでも走っている ものなのだがそれよりも奇妙なのはこの列車のいすの配置である。 よくあるのは進行方向あるいは逆にすわれるボックス席と 進行方向に直角に座る長いいすのロングシートである。 この列車はロングシートのタイプであったが、通勤電車によくあるような 両側のいすが車両の中央を見るような形ではないのである。 なぜか、両方とも進行方向の右側を向いている。座った人に見せる 景色を南側に決めてかかっているのである。そちらの方が見ごたえがある というのだろうか。 列車に乗り込むと結構人が乗っていた。 いすにあきがないと思ったが微妙なあきがあったのでそこをあけて座らせて もらうことにした。こういうあきがあるというのはたいてい中途半端 な座り方の結果であるのでよってもらうことで確実に一人分の座席は 確保することができるのである。これで 安心して飯山線のたびが続けられる。いすは熱いぐらいに暖かく 心地がよい。発車間際に帰省先からかえる客が乗っているのか、 外の家族と手を振り合っている人たちがいた。飯山線は山間を走るから 長野駅で手を振っていた方が東京方面にでも帰るのだろうか。 発車するとしばらくは信越線の線路を走る。 隣には長野から延長されている新幹線の高架がつづいていく。 ずいぶん長い間高架が続いていたので意外に先の工事が進んでいる 事を知った。 新幹線の高架が離れていくと眠たくなってうとうとし始めた。 うとうとしたせいか隣の人がしゃべる言葉がわからない。 何を言っているのだろうか・・聞き取ろうとしてもわからない・・ とおもったらどうも日本語ではないようであった。何語だろう、 韓国語か、中国語か・・それもわからないうちに寝入ってしまった。 たまに夢の延長で目を開けてみると窓の外には雪山が広がっている この路線のあたりは新潟の豪雪地帯なので雪がたくさん降っているのだろう。 今日は雪は降っていなかったが降った雪が陽気で流れ去るほど やわな積もり方をしているわけではない様子である。 その景色を見ながらまた夢の世界へ。夢うつつを繰り返しているうちに しらぬまに飯山線の半分以上を寝過ごしてしまった事に気づく。 隣の面々はずいぶん変わっていた。左隣には東京方面いきの切符を持っている 初老の夫婦がいた。横顔の雰囲気がサッチーと思ったのはねてぼけてた せいだろうか。右隣にいた外国語をしゃべる人たちはしらぬまに下りてしまっ ていてがらんとしていた。そのかわりカメラを持ってうれしそうにしている 小太りの30代中盤と思しき男が座っていた。 ここまできて、昨日のあずさの車内のことをぜんぜん書いていなかったので 紙とボールペンを取り出してかき始めるとその隣の男は妙にのぞいてこようという 態度をとってくる。ほっといてくれ、といわんばかりに紙を折り曲げて 空白だけをあらわにさせてどんどん記述をしていく。 その男は車内をうろうろし小さな駅に到着するたびにカメラのシャッターを おろしていた。列車を取るために飯山線に乗り込んできたてっちゃんだったの である。ほかにも幾人かそういう類の人がいたが、その人が一番「いっちゃって いた」と感ずる。列車はしばらくして十日町に到着する。ここでサッチー似 (とかってに思っている)おばちゃんも含めて大勢が降りていく。 ここからは北越急行という第3セクターであるが、東京方面の新幹線接続駅 の越後湯沢に短絡する路線に乗り換えていくことができるからだ。 ここで降りていったのは大方首都圏あるいは逆に北陸方面に行こうという ひとたちだろう。十日町から先は30分も走らないうちに終点の越後 川口である。ここからは3駅だけ上越線に乗ることになる。
今回はあまりのることもないだろうローカル線をのるというのが実は 趣旨だったので次は只見線にのるつもりだったのである。 その始発駅小出に行くために上越線に乗るのだ。越後川口は 山間の小さな駅であった。ただ、上越線が複線である為に 場所は結構取っている。階段をおりて上越線のホームに行くとすぐに列車が 入ってきた。越後湯沢行きの列車である。列車に乗り込んでおばちゃんの向かいに すわった。通路をはさんだ隣には欧米からきたと思われる白人が JR時刻表をめくってみている。なかなかいい趣味をしているようだ。 このようなローカル線に乗ってどこに向かうのだろう。 自分のことを棚に上げてそう思った。 ほどなくして只見線の接続駅小出に到着する。ここでおりて階段を上って 只見線のホームに向かう。さっきの隣の兄ちゃんも只見線に乗り換える ようだ。僕と同じ趣旨でのるのかもしれない。列車は2両編成である。 列車の進行方向のほうの車両に乗った。後ろの車両よりは前の車両の方が 乗ってて気持ちがよい。特に前がよく見えるというわけではないが その方が気持ちがよいのである。 座った席には30代と思われる女性が座っていた。またもやまったくこちらを 向こうとしない態度をとる。ちょっとみてみると中国語の辞書を片手に なにかを読んでいるようであった。何を読んでいるかはしらないが、 どちらにしてもできるだけ避けたいという態度がみじみでてきている。 そういうことを考えながらみているとついつい長い間視線をおとしてしまう ことになる。 まじまじとみつづけているのも変なので車窓に目をやるとやはり雪山が続く。 この線は新潟の山間から福島県の会津若松まで抜ける線である。 需要があって作られたのだろうが、現在ではその需要がずいぶんなくなって しまったようで通しの運転は一日3往復しかない。しかもこれでもかという ほどにゆっくり走るのでやはり高速に移動する・・という鉄道のメリットを 感じる事ができないだろう。横に道があって車が進んでいくとすれば その車のほうが追い抜いていくのである。こりゃあかんわぁ・・ と思わざるをえない。ともかくこの線は終点まで4時間かかるのだ。 部屋の中は暖房が効いているといえるとはいえずっと座ってすごすのである。 なかなか大変なことであった。この線は先ほどもいったがそれほど 使われていないさそうであったが今日に限っては実に盛況である。 休日ということからだろう。まず、老人の人たちの集団があった。 ***を歩こうの会という札が見えたのでそういう会の集団らしい。 会話を聞いてみるとこの集団は最後まで乗りとおすとのことであった。 まあ、この線を途中で降りても次にくる列車がずいぶん後の時間なので 先にいけないからそれもそうである。 ゆっくりと走る沿線の景色は、雪山か、トンネルか、ダムか、 といったところである。雪山に目をやるとたまにリフトが動いているのが 見えたりもする。スキー場もあるのだ。もちろんこの線を利用してくる ひとはかなり少なそうで、今回乗り合わせた車内にもそういう風体の 人はみたことがなかった。先ほどの歩こうの会と、明らかに写真てっちゃん と思われる集団しか存在の印象がない。それでも途中で降りていった 農協のおっちゃんのような格好の人もいたが、それ以外で乗り降りした のを見たのは、途中の「只見」駅ぐらいなものであろう。 この駅では少し乗り降りがあった。最初にボックス席で乗り合わせた 女性は実は途中で席を移動したのであったが、この只見駅で降りていった。 しかし、その土地に不案内だったのかしきりに乗務員か駅員のどちらか の人に地図を示して聞いてるのを見た。駅などを見ていると 行き違いの施設が結構あったようだ。しかしもう使われていないところが 多く、すでにポイントが除去されているところがほとんどである。 さすがに一日3往復では必要になることもなかろうからだ。しかし このやる気のない走りはいただけないものがある。1回目は楽しいけども 2回目からはうんざりしてしまうだろう。それよりもてっちゃんは 悪くはないのだが、落ち着きなく車内をうろうろするのはちょっと いやな気がした。まるで車内を無尽蔵に走り回る子供のようである。 しかし、そんな長い時間のボーっとした旅は無駄であるように見えて やっぱり無駄に過ごしているなぁ、と思えるところが実に気持ちがよい。 こんな時間を過ごすためには旅先の売店で買い込んだ小説をよんで すごすことである。ただ家で読むのではなくて変わる車窓を目のはしに とらえながらの読書はまた味わいのあるものである。 しかし、その本をかったところで思ったのだが、置いてある小説の 種類に結構偏りがあった。なぜかしらぬが、えろ系の小説が幅を利かせて いるのである。その偏りをいいことについついそういう系統の匂いのする 本をかったりすることも多いのだが、さすがにそれ一辺倒の本というのも 買うまでにはいたらないのでうまくその両方のせめぎあいの接点で 買うほんの種類を決めるのである。今日は意外にエロによっているが 完全にそうではないというたぐいの本を選んでみた。 エロもあるがサスペンスもある、そういう昔の土曜ワイド劇場のような 内容の本だったのである。謎解きもあれば濡れ場もある、そういった ものだろうか。そういうものを読んでいると只見線も実に楽しいし 時間のたつのが早い。あっという間に会津若松も近い西若松に到着する。 そこに至るまでに会津川口というところで列車の行き違いがあった。 3往復といえども4時間もかけて走っていると行き違いもするのである。 しばらく走って会津若松に到着。 70周年の只見線であるが、来年、再来年にもまだ存在するのかどうか はこのままでは非常に怪しい。何とかてこ入れする必要があろう。
ここは結構街というかんじの
建物がいろいろあった。ここで1時間の余裕を持たせているので
夕飯を食っていこうということにした。しかし、まちをうろうろして
さがしているまもないと思ったのでお気軽に駅の中にある飯屋で飯を食おうという
ことにした。改札を出てうろうろしているとすぐに発見できた
からでもあろう。
そこは基本的には蕎麦屋らしいが、なぜか喜多方ラーメンをメニューにそろえて
あった。思わずそれを注文しようかと思ったが、
喜多方にここは近いとはいえ喜多方ではないのでどうせにせもんだろう
と考え直して他の普通のメニューを選ぶことにする。
かつ丼のセットがうまそうだったのでそれにした。税抜き800円である。
そういうように注文をしているともう一人客が入ってきたようである。
相手が座ったかと思えば向こうから話し掛けてきた。
「飯山線に乗ってた人ですよねえ。」
いやに路線にこだわりのある言い方であるなぁ・・とおもってそちらの方を
むいてみると確かに飯山線でもみた、只見線でもみた見覚えのある顔が
そこにあった。「はあ」と少しつれない答えをしておいた。
「どちらにいかれるんですか?僕は新潟ですよぉ」というので、
「東京の方に帰るんです。」といったら即座に
「18時8分の郡山ゆきですよねえ」と返って来た。
「そうです。」といい、前を向く。それ以上話題を弾ませる気力が
おこらなかったのである。そうしていると、横の方からずるずる
と麺をすする音が聞こえてきた。僕が避けた喜多方ラーメンを
食べていたのであった。なるほど、喜多方にはよらないでここで
喜多方ラーメンを食うのか・・。と思ったが、すでにそう思ったころにきた
カツ丼定食を楽しむことに集中していた。
飯を食い終わった後は、液の外に出て見つけた本屋にとりあえず
いってみる。言ってみて何をするわけでもないが、何かあれば買っていこう
と思ったのである。まだまだ先は長いのである。
結局ガロの復刊第2号と雑誌を買って出てきた。少し待合室でまっていると
もう午後6時を回っていたのでホームに入る。しかし3分前になっても
なかなかやってこなかった。ここが始発ではないのかもしれない。
ここの駅の構造からどちらからくる列車も一旦スイッチバックして
いかなければならないのである。
その勘はあたっていたようですでに客が乗っていた。ということは
この列車は喜多方方面からきたことになる。ほんものの喜多方ラーメンの
香りを乗せてきた・・ということになる。といっても喜多方がラーメン屋の
税収で持っている町でもないからそんなに大げさなことはないのであるが・・。
発車は早い。この列車の途中駅であったからあたりまえとはいえば
あたりまえである。ここから先郡山まで1時間半ぐらいかかるが
もう日が落ちてしまっているので車窓が実にさびしい。こういうときに
こそ旅の小説文庫本である。すこしエロに偏った内容であったが
帰ってそれが読み勧める心地よさを増進させてくれた。その1時間半の
時間がどれだけ短く感じたか。車内は先ほどに比べたらまともな光景である。
カップルもいるがおばちゃんやおっちゃん、兄ちゃんに姉ちゃん、
おこさままで、まるでドリフの大爆笑の歌を髣髴とさせる品揃えといったとこ
ろか。人数に対して座席が多いのでずいぶん余裕のある座り方である。
郡山まではすんなり至った。
郡山に到着すると見たことのある風景をみることになる。 この駅はまさに一週間前に来て見た所なのである。もちろん時間は ちがえど1週間程度であると忘れようもない。階段を上って乗り換え口に 向かう。今度は黒磯行きに乗り換えるのである。白地に青い太いラインの入った 電車である。ここからは一週間前の通った道の逆順を 走っていくことになる。この列車も含めてさすが東北甲信越という だけあってスキー・・というよりはスノボを持った男女をよく見かけた。 あるいはそれを持ってなくてもいかにも行ってきました、という連中が 結構いたのである。そういう目的で鉄道も使われていることもあるのか・・、 と思うところであった。 現在乗っている列車と一つ前の列車ではたまにフラッシュをたいた光が たまにぱっぱと輝くことがある。というのは同じ車内に乗り合わせている 女性3人組がやたらと写るんですで自分たち同士をとり巻くっているよう だった。何かしらうれしそうな声をあげている。 また通路をはさんだ隣の席にいるのはカメラを大事そうに持っている 初老の男性とその妻と思われる女性が座っていた。 おやじの趣味についていった妻という感じだろうか。 特に活発にしゃべるというわけではないが、ゆったりと話をしていた。 内容まではよくわからない。 そんなときに自分はといえば会津若松で購入したガロ2月号を読んでいたが 昔の資料のところは興味深く読んだが、漫画の本編の方はまだまだ その味わいを感じるには時間をかけなけれならないなぁ、という感想である。 すこし読書にも飽きてきたころに気になりだすのが耳の穴の 痒さである。昨日とまった健康ランドの洗面所から何本か綿棒を持っては きてそれを使うのだが、やはり「痒いところに手が届かない」という状況 である。綿棒の先がでかすぎて肝心のところにまで手が回らないのである。 あと一歩で届きそうなのであるが物理的な障害を乗り越える ことができない。もし無理に進めようとしても別の痛みが生じるだけで ぜんぜん気持ちよくないのである。まだ小指の方が届きそうであるが、 それでも同じようにあと一歩というところで届かないのである。 このときの状況は非常におちつかない。もう頭の中では家に帰っていつもの 耳掻きでうりうり痒いところを書いているその状況を夢想している のであった。そんなときに偶然に股間に目をやると、見慣れない 金具が並んだ少しひしゃげたラインが目に入った。 「なんじゃこりゃ」と声に出していったわけではないが、心でそう叫んだ。 ファスナーがあいていたのである。 (関係ないがファスナーといえば俺は男だというドラマ、--中学校の時に 再放送していたのを見たのだが--、にでていたチャックファスナーという 外国人を思い出す。Fという友人が嬉々としてそれを学校にきて言いまくっていた のが忘れられなくなってしまったのだ。) そ知らぬふりをして股間を上着で覆ってその下で社会の窓を閉じる。 いつの間に下がっていたのだろう。あるいは、使用してからあげるのを わすれていたのか・・。記憶を手繰っても何もでてこない。 こんなことは無意識にやっているからいたし方があるまい。 黒磯で4分待ち合わせの上野いきに乗り換える。 ここからはもう遠いながらも首都圏の電車が走っている。 ただ、通勤電車ではなくて、近郊型の電車である。 あの深緑とオレンジのやつだ。その電車から想像する座席はボックス型の シートとドアの近くだけ短い通路側をむいたいすがあるものであるが、 これは、すべてロングシートであった。通勤電車のあのいすである。 せっかくすいているのに実にもったいない。足を伸ばして向こうの いすにかけることもできないのである。できるとすればいすに寝そべる ということであるが、視線も気になり落ちつかない。 もちろん東京に近づけばこんなにすいた状態ではなくなるだろうが これぐらいすいている場合もあるからもともとの席であってほしい ところだ。先週乗ったときにはもともとの席であった。 今度の列車はいちいちドアを開いてくれる。そのたびに冷気が入っているので 落ち着いて座ってられない。しかたがないので部屋の中にもかかわらず 上着を着ざるをえなかった。さらに、若松で購入したお茶を のんでいたせいもあるが、おそらく、停車駅のたびに供給される冷気 のせいでもあろうが、トイレが近くなってしまい2時間で2回もトイレを 利用することになった。 トイレを利用する為に車両を移動してきたのであるが、その車両は これ見よがしのカップルが目の前にも横にもいるという楽しいところである。 まあ、疲れた車内では自然に気持ちよい方向にいってしまうんでしょうなぁ・・。 そんな状況をかもしながら電車は大宮に到着。 大宮で客がずいぶん入れ替わった。入れ替わったというよりはかなり減った というべきであろう。上野へあと一息である。 上野からは山手線で東京駅に、東京駅からは最終の小田原行きに乗って川崎 向かい、そこから南武線に乗ればもう家は目の前になる。 今日は前のように川崎の仲見世の天下一品にはよらなかった。 食べたくなかったわけではなかったが、時間が足らなかったのである。 15分で店にいって食ってくるというのはさすがに無謀である・・。