健康ランドの朝は比較的遅い。
寝ている人々は7時を30分回ってもなかなかおきなかった。
テレビを放送しているところであった仮眠室でも
テレビ放送の再開はなかったのだ。
ぼくは9:30の列車に乗る予定であったので
8:30にはここを去るべく朝風呂に入り支度をした。
健康ランドを後にして歩いて5分ほどで伊予鉄道の久米駅に着く。
そこから230円の切符を買って松山市駅までいき
そこから路面電車でJR松山駅へ向かうことにした。
路面電車は170円均一である。
そこまでは良かったが周回電車の逆周りに乗ってしまった。
つまりおおまわりして松山駅に向かうことになったのである。
しかし時間はそれほど緊迫しているわけでもなかったので
市内見物も兼ねてということでぐるっと遠回りの市内電車を楽しんだ。
しかしJR松山についたのは発車10分前。どれぐらいかかるかわからなかったので
最後のほうがちょっとどきどきしたのであった。
9:30伊予西条行きワンマン列車に乗る。
整理券をとる必要もなかったが一応記念にとっておく。
しかし席に座った瞬間寝入ってしまい、終点近くまで寝てしまっていた。
つづいて11:46発の観音寺行き。
これもワンマンカーである。途中の新居浜で待ち合わせが長かったため
コンビニで軽食を買う。
13:00ほどに終点の観音寺に到着。
桂坊枝のラジオでいっていたように加ト吉のビルがそこから見えたので
写真撮影。何処にでもいるような学生制服姿の喫煙組もいたが
もうちょっとなんとかならんもんだろうか。こっそりやってくれ。
13:09発の岡山行きはマリンライナー仕様の列車である。
転換クロスシートがうれしい。
客も少ないので
向かい合わせの席を作って足を投げ出して座った。
途中の無人駅の看板の落書きを発見。
「通過列車が危険ですからお気を付けください」
の「危険」の部分が塗りつぶされておりなぜか「広末涼子」とかかれているので
ある。非常になぞめいた落書きであった。さすがに四国の星で
あったから!という理由付けにも無理があろう。
この列車は坂出をとおらず宇多津で瀬戸大橋に向かう。
宇多津にも健康ランドがあった。ゴールデンタワーの近くらしい。
今回も昼間だったので昼間の瀬戸内海を堪能できる。
途中に船に向けて発進するものらしい一文字電光掲示板があった。
一文字ずる表示するのでなかなか気をつけてみていないと読めない。
「VHF聴取、**励行」などと表示。
橋をわたりきった児島に「足袋や?いいえ、旅やです!」という
良く分からない洒落を披露している看板を発見する。印象深さを
ねらっているのだろうか。(少なくともぼくには成功しているようだが)
岡山には定刻14:43に到着。それから20分の待ち合わせであるから駅その外で
少し買いだめをした程度で駅に戻る。
今度は赤穂線周り相生行きに乗り込むのである。
赤穂線は東側は乗ったことがあるが西側は乗ったことがなかったのだ。
15:03発の列車であったがほとんど寝てしまっていた。
しかもおきていた時には花粉症がひどくなっていたので
あまり明瞭な感想がない。
途中の駅名が「伊部」とかいて「いんべ」、「日生」とかいて「ひなせ」
というのが印象的であった。
相生につく前に赤い看板の「赤穂ロープ」というのを発見。
といってもそれ以上のねたはない。
程なく相生についた。そこで姫路行きに乗りかえるのであるが、
花粉症からくるくしゃみを思いっきりすることになる。
姫路では花粉飴を買うぞ!と決意する。姫路到着は16:44定刻通りである。
ここからは多さかも近いという雰囲気を醸し出す、何時も見慣れた221
系列車が出入りしていた。
播但線の発車まで約50分もあったので少し腹ごしらえをする。
姫路駅の地下にあったファーストフード店の集まりのようなところで
210円の坦たん麺を堪能する。その値段にしては結構うまい。
ジャンボ餃子もあったがそれは食べなかった。
寺前行きの電車は大阪環状線を走っていた103系を改造して
ここの電化用に作り替えたものである。
103系が2両編成で走ってくるというのもなかなか面白い光景である。
しかし、その真っ赤なとしょくはやはりここ特別なものなのだなあ
という気にもさせる。電車に中に入って見るとさすが
ワンマンカーの設備が整っていた。
閑散とした時には使用されるのであろう。
これから乗る17:35発の列車は帰宅をする学生会社員がおおくのっていたので
車掌がしっかり乗っていた。この車掌は車内検札をするためにも乗っていた
のである。やはり途中の無人駅対策なのであろう。
さすが電車ゆえのスピードを出す。駅間が長いので結構なスピードである。
寺前までの時間はなかなか短いものであった。
18:10着2分の待ち合わせて1両編成の和田山行きに乗りかえる。
この和田山行きは色は先ほどの電車と合わせてある。
このえんじは播但線の色なのであろう。
色は同じでもそのスピードは随分異なる。わざとのろのろしているのでは?
とおもえるほどにゆっくり走った。
その上、途中の長谷ではすれ違うはずの特急はまかぜがおくれてきたので
15分ぐらい停車することになった。これで10分近くの後れである。
和田山到着も18:59より10分後れであった。しかし、
次の福知山行きも13分ほど遅れていたので接続に困ることはなかった。
19:13が19:30ぐらいに発車したのである。
しかしそれからの挽回がすごくてそれだけダイヤに余裕があるのかもしれないが
終着の福知山には5分後れで到着したのであった。
福知山での待ち合わせは19:54から20:13のはずであるが
遅れて到着したので多少短い。
次に乗るのは大阪行き快速である。福知山線を乗りとおすのは
実に5年ぶりぐらいなのではなかろうか。
篠山口から複線化されてからのったのははじめてである。
福知山駅でお菓子を買い込んでそれを食べながらの車中である。
クロスシートに座ったのであるが、その通路を挟んで向かい側の2人組は
なんかの遠出の帰りのようである。
バイト仲間のようであった。男女ではあったが恋人どおしではなさそうだ。
耳に入ってくる話はなかなか面白かったが
ここで披露することではなかろう。
披露するといえば、途中下滝駅で後続の特急エーデル鳥取を先に抜かせるために
停車中にその駅の便所を使用したのであるが、
それがぼっとんであり、しかも小便器からはなぜか小便が漏れてくるという
なかなか厳しい目にあったということであろう。
篠山口まではこの列車のドアは手で開けるようになっていた。
それに相応する寒さも誇っていたから当然のことであろう・・。
尼崎に到着するのは20:17。特急待ち合わせで10分ぐらいの後れがあった
はずであるが知らないうちに挽回していた。流石は電車、さらに余裕のダイヤ
である。新快速は尼崎22:24発京都23:10着である。
実家から京都に向かう時にたまに使っていた列車である。
これにのれば最終の17番バスに間に合うという列車なのであった。