14:12: 春分の日前後の休日と年休をあわせて4連休を作ることができる。今日はその初日である。この連休はまえから、青春18切符を使って旅行する絶好の機会と考えていた。その具体的な計画は、実をいえば前日の夜に決めるという、なんとも行きあたりばったりの計画であった。それはともかく決めたことは、1、北海道に上陸すること、できれば札幌まで至る、2、連休の4日をすべて使う、ということであった。それを念頭に入れて500円の時刻表と、駅前探検倶楽部のサイトを利用して列車の乗り継ぎを作っていった。
作ってみて驚いたのは、青森まで丸一日かければ18切符でもいけるようになっていたことである。ただ今回は、北海道の夜行に挑戦することをねらっているので、途中でワープとして特急または新幹線を使うこととした。時間稼ぎが結構必要であったので、福島ーいちのせき間で新幹線自由席を利用した。
15:10: 早朝より、東北線を利用して東北地方を北上していく。途中一ノ関で1050円のうに弁当を購入。弁当だけあって、冷たくてもうまかったがうにのうにとしての味はどうかと思った。盛岡駅では待ち合わせ時間が50分と長かったのでたち食いそばで、海老天そばを食った。意外に汁はあっさりである。盛岡の先にはしんかんせん工事中の様子がよくわかる。さすがに近年中に開業予定だけはある。盛岡をすぎて印象に残った景色といえば岩手山である。標高が2000メートル以上を誇るだけありしかも比較的近くに見えるので、ものすごく大きく見えるのだ。沼宮内で新幹線の効果が出現。ここにも駅ができるようだ。
15:57: 雪については、栃木の最北からちらほら残っているのが見え始めたが、盛岡をすぎると景色の中で雪の占める割合が7、8割を超えるようになる。降りこそしないがまだまだ春は遠い様子。盛岡で購入した雪イチゴなるイチゴ大福は、はまってしまいそうなうまさである。190円であった。盛岡ローカルな食べ物かと思ったが工場が仙台のようなのでもっと広いものかもしれない。
16:38: 一戸とか三戸などのなんとかへというのは、どういう意味で、かつ、いくつまであるのだろう。
18:03: 八戸で1時間近く待ち合わせ時間があった。出発時刻の18時にはすっかり日が落ちて暗くなってしまった。次の下車駅青森はなにがあるのか。
20:27: 青森で海峡線快速海峡に乗車。車両がドラえもんづくしである。なかなか落ち着けない。
21:08: 青森の次の停車駅蟹田をでると後はトンネルめがけていくばかりである。しかし夜なのでなにがなにやらわからぬうちに、トンネルに入ってしまっていた。と思ったら、山のトンネルであった。その次の長めのトンネルも陸のトンネルであった。そのあと二も複数の陸のトンネルが続く。本物のトンネルは明らかに雰囲気が違う。妙に外の音がうるさい上に湿度が高いのか窓ガラスがさっと曇ったのである。
23:34: 23:30に函館を出発するミッドナイト号であるが、それほど苦もなく席をとることができた。人気があまりないのだろうか。
11:23: 昨日は、新得からの思ったより長い時間をかけた特急での移動ののち、新夕張で1時間ほど待ち合わせであった。立派な駅の割には人気のない寂しいところであったがなぜかセブンイレブンだけはあった。追分、岩見沢と1両きりのワンマン列車に揺られての移動である。キハ41系であったから、ずいぶんくたびれた走り方のように思えた。途中追分の接続は、ぎりぎりだったようで、発車を遅らせてくれたのであった。
泊まりはすすきのに位置するサウナ北欧に宿泊。場所が場所だけに呼び込みが大変なことになっていた。立ち止まって地図でも見ようものなら、ばーっと人がよってきて、「どこ探しでしょう?」ときいてくる始末である。仕方がないのでコンビニで地図をチェックしたが土地勘がないだけにずいぶん歩き回ってしまった。なんといってもどこかを探しているそぶりを見せる隙さえ見せられぬのである。最終的にすすきの駅をでてから30分ほどかけてようやくたどり着けたのだが、一度前を通ったビルであった。入るとはんぶんよっぱらったおっちゃん連中や、明らかにミズ系のお姉さんなど、さすが夜の街のサウナである。ビルは9階建てで男女ロッカールームや浴室が違う階に位置しており移動にはエレベーターが欠かせない。ロッカーから浴場にいくのにも階段を使う。ふんちんで階段を降りていくのも実に妙な感じではある。CKCことクラウン健康センターでもそういう構図はあったがこちらの方が内装が洗練されているだけに、情けなさも満点なのである。浴場もほかには類を見ないほど複雑な構造であった。洗い場にいくまでにあれほど歩くとは想像だにしていなかった。風呂の種類は普通である。全身シャワーがあったのはなかなかすばらしい。ただ高圧の水流が体のあちこちを攻めるので股間は防御せざるを得ない。仮眠場所はシネマルームとサイレントルームと呼ばれているところの2つある。今回は文字どおり静かな方にしておいた。空気清浄器もありなかなか快適。
12:05: 朝飯というか、昼飯は味の時計台という名前のラーメン屋での食事である。駅前でかつそこそこうまいからかなにやら有名人御用達の店になっていたようであった。
つづいて、青森に向けて出発である。札幌から倶知安経由長万部行きの普通列車である。4人席にすわっていると新婚と思われる2人組が乗ってきた。小樽方面に向かうらしく男の方は一所懸命に地図をみ、女のほうは思いつくままに自分の願望を述べていた。実に心地よい声だ、と思っていたら急に眠気におそわれた。
目覚めてみると、小樽も近く、その二人が席を立つところであった。危うく嫁さんの方によりかかってしまうところであった。このあたりは大人の対応をするのだ、と自慢げに語る場合でもないが。
小樽からは、おばちゃんおばあちゃんの二人組が同席する。ようしゃべる2人であったが主にしゃべりたがるのはおばあちゃんの方であった。余市でしゃべり相手のおばちゃんがいなくなるとカセットに興じるのであった。ちなみにこの二人はぜんぜん面識がなく、しかもおばちゃんの方はそれほどのしゃべりではなかった。ばあちゃんの方が便所にいったときは会話にならなかったのである。ちなみにそのカセットの内容は自分の弟のカラオケらしい。聞けというので聞かせてもらったが、まあうまい。しかしカセットを持参して聴くほどなのかと思えば少々疑問ではある。まあ他人の歌であるからそう思うのであろう。弟が好きなんでしょうな。その後、倶知安から老夫婦が乗ってきた。髪の毛を染めるだけで70も60に見えるから不思議だ。髪の毛は年齢の象徴なのかもしれない。髭も年齢推定に大いに影響を与えるらしい。例のおばあちゃんからは40近い年齢と推定されてしまった。いつもより多めにでております。
18:27: 気がつけば長万部の手前まで列車は迫っていた。すっかり寝てしまっていたのである。例のおばあちゃんからゆで玉子をいただいた。すばらしい。
続いて乗った函館行きの普通列車は1両編成であった。途中の森駅で20分ほどの小休止があったもののあとは順調に進んでいる。(森ではホームに降りて多少写真をおさめた)ただ、禁煙が守れない金髪に脱色したにいちゃんがいた。社会性の貧困さを如実に物語っているといえよう。七飯というところで前よりに新たに車両が連結されたので、早速移ることにした。たばこのにおいよけである。
20:31: 函館着の時にはすでに次に乗る海峡14号が入線していた。函館で数枚の写真をとった後、易者にあったそば屋でそばを食おうとしたが8時までの営業だといって断られてしまった。そのときは8時直前であったがぎりぎりまではオーダーを受け付けない主義のようである。少々のおみやげを購入して、さっさと「海峡」に乗り込む。行きしは普通の座席に座ったが、今回はカーペット車なるものにじょうしゃした。きこえはよいがようは2等船室のようなものである。ただ自然に寝ころべるので、座席よりは、寝るのには都合がよろしい。
0:03: 列車が発車して初めての行事が車内検札である。さすがに18きっぷユーザーが多くても車掌があわてる様子もない。ここで3月18日の判子をもらう。しばらくすると室内灯が暗くなった。お休みタイムである。
6:05: 目覚めるとそこは石狩平野であった。昨日のうちにほっかいどうにじょうりくはしていたのではあるが、さすがに明るくなってみてその目の前に広がる雪原の雰囲気がわかるものである。ただ、その感動はともかく、イスで寝るのは疲れるものである。ただ今新札幌につこうというところ。
9:08: 札幌駅内の食堂で牛丼セットを食った後7時ちょうどの岩見沢行きに乗る。乗り継いで滝川方面に向かうのだ。岩見沢での乗り換えの利便性はあまり考えてないようで、区間運転の列車は、それぞれ違うホームに止まるようになっていた。現在は滝川駅の待合室である。さすが北海道の駅は重装備な暖房設備になっている。トイレでさえ入り口に断熱のガラスの壁があった。もちろん暖房設備付きである。
北海道にくれば、花粉症からも解放されるのかと思いきや多少はましであっても、鼻のズルズル感は依然として残っている。
13:46: ずっと一両の列車に乗っていると思ったら、新得で2両になっていた。朝に出発した列車であったが、すっかり昼になっている。西帯広をでたところなので、帯広も近い。
15:40: 帯広での滞在時間は約2時間である。近くに温泉でもあれば入ってみたかったがバスで30分ぐらいの距離の十勝川温泉にいくには時間がなさすぎる。というわけで駅から10分程度のところを歩いて回ったにとどまった。ただ帯広駅そのものもそうであるが駅周辺は再開発が進んでおり最近の地方都市によくみられる、こぎれいではあるがなにもない状態である。プラージュなるチェーンの散髪屋があったがかえってやった方がよいような気がしてはいるのをやめてしまった。そのミニ繁華街の周辺ではあちらこちらにスピーカーが設置されており施設の宣伝が流れ続けていた。ちょうど新宿の大ガードのそれっぽい。じっと耳をすませていると妙に寂しくなることうけあいである。折りかえしの新得行きから、帯広駅西方で確認した、帯広温泉ホテルは温泉だけでも入れるのだろうか?そうだとしても少々遠いのでは入りにいくわけにはいかなかっただろうが。
17:25: 新得駅に降り立った。駅前はさすがに寂しいが5時台ということもあり店はおおかたあいていた。店の数そのものが少ないので寂しく見えたのではあるが。本当ならば2、3時間はうろうろしたい風景ではあるが、いかんせん時間がない。いつもこればかりいうているような気がするが、いうだけで納得しているのだから健全なのかもしれない。駅の案内表示は17時30分を回っても16時40分の列車を表示するばかり、何か事故でもあったのだろうか。
7:55: 青森の健康ランドは、前も泊まったことのある、あおもり健康ランドである。最寄り駅は、あおもりから奥羽本線で日と駅いった新青森という駅である。新幹線の駅ができる予定の駅らしいが、ホームも一面しかないただの寂しい駅である。しかし駅周辺には意外といったら失礼であるが、結構家がある。健康ランドはその駅から1キロも離れていない国道7号線沿いにある。さすが前に一度いっただけはあり、ほとんど迷わず発見することができた。しかし繁華街にあった昨日宿泊の北欧サウナと違って深夜時間帯に入場すると場内ではまともに飯にありつけないのである。昨年あたりに訪れた際にも、食い物といえば自動販売機の焼おにぎりぐらいしか思いつかない。それを考慮して入場前に腹ごしらえをする事にした。ただ、町から遠い国道沿いで深夜時間帯ともなれば、あいている店はほとんどない。そんな中でオアシスのような店を発見した。ほっかほっか弁当があったのである。黄色い看板に赤いHの文字が光る。ほとんど迷う余地なしにそこに入った。はいってみれば中のテレビでニュースステーションが放送されていたので、あれ?と思ったが時間は23時30分過ぎであった。放送が延長されていたのであろう。しょうが焼き弁当460円を頼んだ。ついでに缶のお茶も購入。ホカホカの弁当を受け取ると喜びいさんで外にでたのであるが、困ったのはくう場所である。がんばればどこでくえるのではあるが、真っ暗なところではそれこそ闇鍋でもつついているような感覚である。それを勘案して拡幅工事の完成間近なところでくうことにした。わずかではあるが街灯の明かりが届いていたのである。ただし車のヘッドライトの方が当然明るいので、深夜の道路脇にたたずむ人間が車が通る度に浮かび上がるので相当怪しかったに違いない。健康ランドでは、30分、朝には15分ぐらいの短めの入浴だけをした。連続の健康ランドは結構体力のいるものである。
8:35: 朝は4時頃に目がさめ、次に目がさめたのは6時半であった。ゆっくり風呂でくつろいでいる時間はなかった。15分ほどの行水で引き上げて新青森駅方面に向かう。10分前(7時20分前後)に駅に到着。余裕のヨッチャンである。途中青森でいなりずしなどを調達し軽い朝食として腹ごしらえをして今に至る。現在野辺地に長めに停車中である。
9:46: 眠気におそわれるままに眠りにつくと終点の八戸であった。乗り換えねば、と思って盛岡行きに乗り換えたのはよいが入り口の段差を見誤りおもいっきり前につんのめりそうになってしまった。周りの視線が針のように刺す、はずであるが寝ぼけていたせいかそうでもなかった。ただ今八戸より南下中。関係ないがヤングジャンプは、ヤンキーマンガと妙なセンスの不条理マンガしかないのだろうか。
車中でほかの客を見ているとたまにはっとさせられることがある。子供の、特に女の子の顔がかわいいのだ。ただ冷静に顔の特徴を見ていると、目が離れていたり鼻のおさまりがどうもと思えるところがある。小さいときのかわいさと成人のきれいさはずいぶん質の違うものなのかもしれない。もっといえば、おばちゃんの妙におばちゃんらしいおばちゃんと、きれいさ、上品さを保持するおばちゃんもいる故、すべての年齢を通じて、最高の印象を保持するのは難しそうだ。逆に男に関してはどう表されるのか、ぜんぜん想像がつかない。勝手なことである。
11:02: 順調に盛岡方面に移動中。少々騒がしい一団もいるが実害がないので問題なしである。
14:02: 一ノ関において、盛岡からの電車から、小牛田行きの電車に乗り換える。ここの乗り換えは時間がない割に遠いというなんともいやなパタンである。小牛田行きの列車のホームは長いのだから、同じホームに入って折り返しの時は改めて別のホームへ移動したらよいのに、と思う。おもえばいきしはここまで新幹線であった。
斜め前のおばちゃんは先ほどまでえらい大きな口をあけて寝ていたが、気がつけば平然として座っている。いかに寝ているときに無防備になるかを如実に表している。
14:16: 実は、雪イチゴなる菓子をまた盛岡駅で購入してしまった。今回は2個もである。3日前の記憶が脈々と頭に息づいていたのだ。この雪イチゴ正式には雪苺娘とかく。雪国のかわいい女の子のイメージだろうか。前に買ったときは白色しかないと思ったが今回見れば、ほんのり赤色のものもあるではないか。ただ、紅白饅頭と一緒で色が違うからといって味が変わるわけではないだろう。さすがに2個連続で食うのはつらかった。
16:15: 仙台で常磐線にのりかえる。最初は東北線周りで帰ろうかと思ったが少しでも違う道をとおろうとしたわけである。せっかくの仙台なので道中のお供としての本でも買おうかと思ったが、15分では選ぶ間もない。なら本屋までいくなという意見もあるのだが、それはそれでよしとしてもらおう。いわきには19時前につく予定だ。相席になっているおばちゃんは仙台駅に列車がいたときにはやたらと顔を拭いていたが電車が走り始めるとすっかり寝てしまっていた。その後隣のボックスがあいたので、席を移動した。先ほどまでゲームボーイにきょうじていた女性の座っていたところである。関係ないが「白松がモナカ」の看板をよく見る。気になるがどういうものかは知らない。
18:31 現在常磐線木戸をでたところ。今までうつらうつらしていたと思ったら、すっかり寝てしまっていた。気がつけば外は真っ暗である。春分の日なのでだいたい日の意味は18時前後になっていると思うから当然のことである。暗くなったのは仕方がないにせよ、鼻のムズムズが本格的に復活してきたのは困ったことである。こうやってじっと下を皆が文章をきているだけで鼻の穴に鼻水がたまってくるのだ。しばらくなかっただけにちょっとつらい。全国的なものか、地域的なものかよくわからないが。
隣のボックスの茶髪野郎はどうやらルールより自分の甘えが優先するらしい。靴はいたまま足をイスに放り出すはたばこを吸い出すわで、参った。禁煙車内でたばこの煙はすいたくなかったのでやむなく車両を移動。地方にいくとそういう傾向が強いのだろうか。と思ったら靴のままイスに足をおくというのは一人ではなかった。今度座った車両の斜め後ろのボックスでもいた。汚いの意識が変わってきているのか、他人の存在を忘れているのか、そんな若い人の意識の現実がかいま見れた。ワンマンカーだとか、やたら編成が長いが車掌が回ってこない列車に限ってそういうのがいるようだ。まあ強制される他人の目がないから甘えるのだろうが。でも、もうちょっと大人になってくれよと思う。誰もそして本人たちがする気がなければ、強制力がないといないのかもしれない。
20:03 川尻停車。外は暗いのでなにがあるかよくわからなくなってきた。鼻もズルズル状態なので写真をとろうという気力も失せている。
そういえばこの4日でどれぐらいお茶を飲んだだろう。計算してみてもなかなか恐ろしい。
21:03 の記述はノートにて
21:45 土浦で電車が5分停車する間を利用して、放尿を実行したついでにこのバイザーの電池も購入した。さすがこうおもいっきり記述に励むと電池の消耗量もすごい。ちなみに土浦で5分も停車するとは思っていなかったので次の電車に乗ろうかとも思っていた。時刻表からはなかなか読めない事実である。膀胱の圧迫感からの解放は実に快感である。こうやって落ち着いて文章をしたためられるのも感動的に思える。といっている間に電車は取手に向かって突進中。夜故に前に進んでいるとしかいいようがないのは少々寂しいが。
といっているときに隣から突如いびきが聞こえてきた。要するに隣の人の意識のなくなった瞬間を確認したということである。と面白がっていたら。ふと目をさました。と思ったらまた寝たのでうつらうつらしている状態なのだろう。
取手の手前で交流から直流への切り替えが行われるため、照明が暗くなるとのことであったが、ぜんぜん暗くならないままに取手駅に入ってしまった。そういう装置が搭載されているのだろうか。