Kawakatu HP(dti) , Kawakatu HP(kaba), グロイザーX

 

 

 

目次 

グロイザーX基本事項

テーマソング

オープニングソング

エンディングテーマ(グロイザーX逍遥歌)

A  簡単歌い方指南

オープニングソング

エンディングテーマ

主題歌の流れる風景の概要

オープニングソング

エンディングテーマ

声の出演(毎回全く同じである)

グロイザーXの本放送記録(関西圏)

グロイザーXの本放送記録(東京圏)

登場人物解説

飛島先生(博士)

海阪譲(カイサカジョウ)

リタ

サブ

ゲン

一平

バクさん

ガイラー帝国(とその幹部)

ゲルドン帝王

ダガー元帥

ゴーレン科学長官

ドゴス元帥

ガイラー帝国諸事実

吉田保安局長(長官)

四村みどり

正人(まさと)

四村医師

ヤン博士

主な(出演1回限り)脇役

ケント

ビッキー

堂山かおり

ガイラー帝国教育長ヒルダ

グロイザーX詳細

グロイザー基地(茜島基地)

グロイザーX諸事項図解解説

グロイザースーツについて

グロイザーXの構造

グロイザーXの常時装備小型戦闘機

グロイザーXの必殺技

グロイザーX、ロボにまつわる諸事項

グロイザーXに付きまとう恐怖の心霊現象

グロイザーロボの隠し技(隠し芸)

グロイザーロボ(ロボット状態のグロイザー)の存在意義

グロイザーXのライバル

解決されているはずの、”未解決”諸グロイザー問題

1.次の固く結びつけられるべき関係を持った二者(左岸は重複する可能性あり)を両岸を結び付ける問題

2.グロイザーXの名前の問題

最後に

索引

 

 

 

グロイザーX基本事項

 

監修 永井 豪

原作 桜多吾作

 

制作 ナック

制作協力 大広

主題歌

作詞  永井 豪

    高円寺博

作・編曲 クニ河内

レコード キングレコード(TV-25)

 

企画 ダイナミック企画

 

連載雑誌:よいこ 幼稚園 てれびくん

小学1年生から3年生(小学館)

 

 

1993年10月27日(水曜日)より12月15日(水曜日)の

月から金曜日SUNTV(36ch)にて、再放送

(本放送は、昭和51年から昭和52年頃の土曜か日曜の午後6時台、6chと推測される、と以前は推測していたが、後に述べるように土曜の午後6時8chであることがわかった、)

 

 

テーマソング

オープニングソング

エンディングテーマ(グロイザーX逍遥歌)

A  簡単歌い方指南

オープニングソング

腹からそこで共鳴させるように歌う。歌う時は2番まできっちりと歌いきる覚悟を持つ。

エンディングテーマ

 初め、4行は、逍遥歌風に、淡々と歌う。

 その後は、酔いしれるように、(特にその語尾の余韻にそれらしさを出すように。)歌う。

 

主題歌の流れる風景の概要

オープニングソング

まず、夏の非常にボリュームのある雲を上空で見ている風景をバックに、「グロイザー」の文字が、右から入ってきて、その後に、突然一本の横線が現れそれを地平線にするようにXが立ち上がって来る。そのあとは、グロイザーXのあらゆる場所での、飛行風景を映しだして、その途中で、操縦席から見える窓としての役割のある、目の位置に、ズームアップし、リタを映しだし、更に、カットが、操縦室内になり、ジョウとリタが、画面を半分に分けて、映しだされ、時間差をもって、一人づつ顔をズームアップする。そして、最後に、夕日に向かって飛び去るグロイザーXで、歌も同時に幕を閉じる。

エンディングテーマ

終わりの方は、始めのものとは違って、始めのものを「動」とすれば、終わりの方は「静」と言ったものである。もう少し具体的にいえば、カット集のようなものである。それで、内容は、始めのカットは、手前から、グロイザースーツ(後述のグロイザーXをのる時の制服)をフル着用した、ジョウ、リタ、後方に、誰が操縦しているか判らないが、グロイザーXが飛んで来るもので、次は、前方にGジェット(後述のグロイザーXに装備の小型戦闘機)、後方にミサイルを発射した、ゲルモス(後述するガイラー帝国の空母の名前)が並ぶもので、更に次は、突然変わって、上半分に、空を飛ぶ「赤とんぼ」(後述の複葉機)のカットで、下半分は、むらのある紫になっている。その次は、えも言われぬ、悪い予感を彷彿とする、緑の雲群をバックに、グロイザーXが飛んでいるカットで、次は、突然明るく、空が、青空に変わり、グロイザーXのフェイスのアップが映る。その更に次は、今度は、赤の配色の、奇妙な流線模様と、左3分の1程度の部分は薄い青色のベタ塗りのバックに、青色のバックの所に集中して、上から、手を万歳の格好をして喜んでいる様子のサブ、何処を向いているか定かではない顔をして、何故か、おろしている手は、開いていると言うみどり、その後ろには、まるで、彼女に痴漢行為を働いているかのごとくの格好で、奇妙な笑みをこぼしている、ゲン、みどりの前で、背の低いバクが、ウインクをしながら不敵な笑みをこぼしている(人物については、後の解説参照)ものになる。その次では、幻のグロイザーロボが(これも後の解説参照)、燃えるような夕日の照り返しのような、橙色のバックで、電気を放射しながら、勇ましく腕を広げている姿が描かれているカットで終わりを迎える。

 

声の出演(毎回全く同じである)

古谷徹

勝田久

野崎貴美子

薮内英喜

河西清

沢田和子

岡田道郎

山下望

沢木郁也

高見裕子

 

グロイザーXの本放送記録(関西圏)

 この大阪圏で本放送として、放送されていた、ころの情報を紹介する。

 京都新聞、縮刷版1976/7月号によれば、昭和51年7月31日土曜日から、「グロイザーX」は、「ハックルベリーの冒険」の後番組として、第一回「大空の王者グロイザーX」が午後6時、8チャンネルにて、始まった。後の放送記録は、東京の情報に準じるということで(手間の問題で、まだ調べていない。)次の節を参考にしてもらうことにして、ここでは、その初回当時の、回りの環境、つまり、テレビ番組編成状況をみてみたい。それを以下に列挙して行く。

 まず、裏番組として、土曜日「ゴレンジャー」(6ch18:00から:30)、「男どアホウ甲子園(再放送)」(10ch,18:00から:30)、「料理天国」(4ch,18:00..:30)、などがある。

ほかについては、「ウィークエンダー:駅トイレで暴行、妊娠OL殺す、女子大生は教授に弱い」が、素晴らしいとおもわれるが、後は、続く番組として「タイムボカン」(8ch18:30)があるぐらいで、同様の番組は、意外に見られない。どちらかといえば、同様な番組は、土曜というよりは、日曜日にかたまって、存在している。(まあ、スペシャル番組としてその当時の子供向け番組の紹介番組である「チビっ子祭り!正義のヒーロー総出撃、(出演者欄に)ゴレンジャー、ロボコン、ザ・カゲスター、コンバトラーV」というものがあるにはあったが。)「UFOロボグレンダイザー」(日曜8ch19:00)、「母をたずねて三千里」(8ch19:30)、「鋼鉄ジーグ」(6ch18:00)、「ゴワッパー5ゴーダム:大追跡!パトンボー:二木てるみ」(6ch19:00)、「てんとう虫のうた」(8ch18:00)、「サザエさん」(8ch18:30)(この8chのアニメ2時間枠はまでも生き残っているのは驚くべきことである。)などである。後、再放送をいれると、「荒野の少年イサム」(8ch10:00)、「アルプスの少女ハイジ」(8ch1030)、「マッハGO!GO!」(6ch7:00)というのもある。しかし、ちなみに、これらとは関係ないが、「ちびらサンデー:怪奇!お化け大会4」(日曜6ch18:25)、「時間だヨ!アイドル登場」(土曜10ch)というのは、何かよくわからないものを醸し出して、目をひいたことがあった。

 

グロイザーXの本放送記録(東京圏)

東京圏では、1976/7/1(木)から1977/3/31(木)までの毎週木曜日午後7:30から30分、東京12chにて放送された。(大阪圏の、放送日、チャンネルは既に述べた。)(東京圏では)裏番組には、同じ様な漫画はなく、あるとすればTBS6ch「フルーツケンちゃん」ぐらいである。少しずれた所では、フジ8chpm7:00から「大空魔竜ガイキング」をやっていた程度である。ちなみに、水曜日7:00,12chには、「ドンチャック物語」7:30から「怪傑ズバット」をやっていた。

 次にタイトル一覧をあげるが、このタイトルは、非常に注意してみるべきである。つまり、タイトルは、内容の概要を述べているとは限らないのである。(註 以下の文は、後述の登場人物解説、グロイザーX詳細を読んでからの方がわかりやすい。)たとえば、「生きていたヤン博士」と言うものを例にとれば、確かに、グロイザーXをリタ等が、死んだと思っているヤン博士が、ガイラー前線基地の独房に入れられて生きていた事は、(視聴者には)わかったが、彼にしても肝心のタキオンエンジンの事は話さずじまいで、ガイラーの作ったグロイザーXのエンジンにはそれを組み入れないで、代用品をつかっていたし、更に、結局ヤン博士が生きていたことが、リタ等に知られることなく、更にヤン博士の出番は、最初の10分ぐらいなものであって、確かに題名は間違っていないのではあるが、それなら、よっぽど、メインの話題である「ニセグロイザーX」についての題名、例えば「ニセグロイザーXあらわる」などと言うようなものの方が、内容をよく現しているように思えるのである(そんなことで、視聴者たる子供をはぐらかすと言うのもどうかとも思われるのである)。

 

タイトル一覧

   

日付

タイトル

周辺の動きおよびコメント

(※:グロイザーの動き)

1976/7/1

大空の王者グロイザーX

 

7/8

宇宙人美少女の秘密

※(これはリタの登場であろう)

7/15

恐怖の気象兵器

 

7/22

熱血ヒコーキ野郎の涙が燃える

 

7/29

悲しみは大空の彼方に

 

8/5

悲劇のマッハ3.5大作戦

筆者の捉えているのはここ以降

※堂山かおり登場

8/12

リタの心を取り戻せ

※ケント登場

8/19

消えた空爆ロボ

※うずくまる空爆ロボ隊長、ジョウの「マゾ度」実験が行われる。

8/26

傷だらけの友情

※セスナ野郎イサム

9/2

この命果てるとも

※嫌われ者親父の娘恐怖体験、腕突き出し音頭

9/9

人間ロボット大作戦

 

9/16

女神像を破壊せよ

※初の外国人エンペラー皇太子登場

9/23

恐怖の大飛行船

※ダガー死、ドゴス登場

9/30

皆殺しの巡視船

※魚で食料調達

10/7

悲劇の空爆ロボ・ビッキー

pm7:00「UFO戦士ダイアポロン2」

10/14

日本全土を攻撃せよ

 

10/21

謎の飛行物体

※空爆ロボベーゴマ、田吾作登場

10/28

死神よ日本を襲え

※青い顔の「死神」登場

11/4

ゲンの命を救え!

※ゲンの無免許運転

11/11

さらば宇宙の友よ

※「スケベな」赤い血は兄弟、男

11/18

秘密基地大爆破

※バッガス

11/25

奪われたグロイザーX

※年齢不相応の声を持った兄妹、ロボ隠し芸

12/2

ジョーとリタの命をねらえ!

※初の2回完結、強力な自動修復装置

12/9

マシーンW.A銃を防げ

 

12/16

恐怖の巨大戦車

※恐怖の幅の可変な国道101号、大利根橋で、川に転落し、更に一平のGタンクの活躍等であえなくやられる

12/23

嵐を呼ぶ大空中戦

 

12/30

(年末特番のため休み)

 

1977/1/6

大空に怒りをぶつけた涙の一撃!!

※正人の運命明らかになる

1/13

恐怖!空とぶ鯨

※隊長デブリン、スーパーを襲う

1/20

悲しみは大空の彼方に

再放送76/7/29と同じ

1/27

この命果てるとも

再放送76/9/2と同じ

2/3

生きていたヤン博士

※ニセグロイザーあらわる

2/10

死をよぶ電撃作戦

※正人死す

2/17

恐怖の大飛行船

再放送76/9/23と同じ

2/24

冷たく白い東京

※教育長ヒルダ、コロナ作戦

3/3

秘密前線基地をさぐれ

※秘蔵ッ子猿ゴリラ、ゴルゴの出撃に涙を初めて見せるドゴス

7:00「合身戦隊メカンダーロボ」

7:30TBS「パン屋ケンちゃん」

3/10

茜基地に突入せよ!

※猿ゴリラゴルゴが茜基地に夜襲をかけてのグロイザー奪還が離陸途中でバクの赤とんぼ正面衝突でならず(バク死亡)

3/17

リタよ!ジョーを撃て

※洗脳されたふりしたリタ

3/24

総攻撃ガイラー帝国

※ついにドゴス前進基地と共に死す

3/31

大空に平和の鐘が鳴る

※終わり、本当に大空に鐘がなった。

(翌週からは「合身・・」が7:30,バーバパパが7:15からになる)

■ただし、1993年の再放送では上にあげたような二回同じ内容のものを放送する事はなかった。

 

登場人物解説

飛島先生(博士)

複葉機(はやかぜ号、赤とんぼなど)をこよなく愛する、グロイザー基地の責任者で、ジョウの育ての親でもある。肌が黒い目であり(その色の濃さは、天候、時間、興奮度などにより、変化する。)、頭がはげているが、残っている髪の毛は、少し、パーマけがあるのか、跳ね上がった形の、オール白髪である。それにつられてか、眉毛もその特徴を受け継いで、勢いが違う、白髪の眉毛である。ジョウの人間教育には厳しいものがあるが、その割には、自分のやっている事、発言等は、いいかげんな事が、多々ある。更に、これは、本人は知っているかどうかは不明であるが、興奮すると、鼻の穴が大きくなると言う、隠れた特異芸を持つ。しかし、冷静な判断が求められる、敵との交戦途中で、その顔で、ジョウ(下記参照)等グロイザーXの操縦士に、指示を与えるのは、ほとんど、犯罪行為である。(しかし、それ程影響が出ていないというのは、もう慣れっこになってしまったからか?)また、彼の眼鏡は非常に珍しいもので、それこそ世界中で彼のみがしているといっても過言ではないものであって、つまりは、彼のそれは、フレーム無しのグラスのみの眼鏡なのである。それならば、あるではないかと言う事意見も出てこようが、そうではない、そこで考えているのは大抵グラスの周りがない奴であろうが、彼のはそれどころか、耳へかける部分もないと言う、文字通り、全く金属部分無しの、グラスだけのものであり、いわば、コンタクトレンズと眼鏡の中間をゆくかのような知るものである。ここに彼が単に「鼻の穴がでかい」と言う人間でないと言う事が垣間見られる所である。また、彼は、グロイザーのためであれば、人の命の1つや2つは、なくなってもよいと考えている人間である(日本の平和には、「グロイザーX」が不可欠だと言うのである。)。最初からそう言ってのける(何万人もの人間が、ガイラー(後述の、ゲルドンを帝王とする帝国の事)に殺害されていているにしろ、回避する事を考えずにである。)所に少し、少し恐い所を持つ人間ではある(そういう異常事態で、結構冷静に入れると言う所もである。)。それだけあって、グロイザーXの、唯一の「まともな」操縦士である(と彼が思っている)ジョウには、なにかと甘い部分が、後半特に目立ってきているのは、彼自身はどうか知れないが、少なくともまわりは気付いている事であろう。また、彼の誕生日は、11月25日であるが、実は、リタ(後述)の父親であるヤン博士のそれと同じであるというのは、驚くべき事実ではある。それだけに留まらず、彼は、リタが、「父親の変わりに」と言う名目で、誕生日祝いを計画し、決行した当日に、なんと、「養女になってくれ」と告白したのであった。(その後、もろに、本性を顔にあらわにしながら、リタに承知させたのは、当然であるが。)しかし、最終回になって、ヤン博士(リタの父)が生きていて更に彼女が父と共に帰る事となり、その約束は、(リタはほっとしているだろうが)事実上反古とされる事となった(「リタの奴、うまくやりおったわい。」ほとんど八つ当たりにしか聞こえない、発言を繰り返している姿が目に浮かぶ)。

海阪譲(カイサカジョウ)

グロイザーXの操縦を担当する二人、のうちの一人、両親をなくし飛島先生に育てられた、着ている服からは判らないが、国防空軍の最優秀パイロットを凌ぐ腕の持ち主で、表向きには、「飛島パイロットチーム」の民間パイロットとしての立場であるが、実際は、そのチームが、国防空軍の一特別組織であるらしい(真相は「おとぼけ」吉田長官(後述)に聞くしかない。)。隠れた得意技として、(自分の情けなさに悔しくて、ではあるが、)思わずフォークを曲げてしまう事がある。また、いつも、着ているTシャツは、“G”の字を模したような図柄(あるいはもう少し客観的にいえば、地平線にIの字が、向かって左側に長い文字が、そして、右側にそれの半分の長さのものである。)がかかれているが、それが本当に”G”であるかどうかはジョウにきいてみるしかない。また、彼ほど容姿が変わる人間も、この世にはいないであろう。顔がかわいくなったり、いま流行の細面になったり、また、首が、突然太くなったり、横顔が、妙に、歪んだ顔だったりすると言う様に、一体、オリジナルの顔は、どういった顔であったかというのは、辛うじて、エンディングテーマのフィルムが流れる時にその中の、「グロイザースーツ」(後述)を、リタと二人装着して、走って来るコマで、確認できる程度なのである。また別に、彼の名前は正確には、「ジョウ」ではなく「ジョー」であると言う事が、最近(当時)明らかになった(資料は、「タイトル」である。どのタイトルであるは、始めの方にあげた、「全タイトル一覧」を参照されたし。)。原因は、判らないが、一体これはどう言った事であろうか、理解し難いものがある事には違いない。「海阪」には、せめて「ジョウ」であろう。「ジョー」である意味が解らない。まさか、「リタ」(後述)の名前に、影響したと言う訳はないであろうし(むしろ、彼女の方が(非常に強烈に)日本人化しているほどなのである)、ジョウは、主人公であるにもかかわらず、先程の顔の変化も考えあわせると、「グロイザーX」の(ガイラー帝国(後述)の攻撃によるものとは違った意味の)ピンチを暗示しているのかもしれない。

 また、何度かそれについての発言があったのではあるが、彼が、飛島チームとして認識している人員の認識は、例えば、「冷たく白い東京」の回で、ジョウが、リタに勇気づけるためにいった言葉の中で、「・・東京がだめなら、日本もだめさ、そして、俺も、サブも、バクさんも、飛島先生もみんな一緒さ。」というのがあるが、これを考えると、「一平、ゲン」というのは、彼の認識からいえば、飛島チームには入っていないようなのだ。あくまでも、彼にとっては、「一平」は単なる整備士、「ゲン」はよく遊びに来る、漁師の息子でしかないのである(リタ、ゲン、一平、サブ、バクさんについては、すべて後述)。

 ところで、その、彼の、「リタ」に対する細かい素振り、発言を総合してみると、どうも、リタに気があり、そして、彼女の気を取り込む、作戦を進行させていて、その達成度というのは、結構なものであった(「冷たく白い東京」で、リタが、ジョウにはげまされて思わず、「ジョウについてゆくわ。」と言う言葉に表れている。)のであるが、最終回の、どんでん返しにより(つまり、父親と共にリタが、母星のガイラー星に帰った事。)最後の、あと一歩と言う所で、とり逃してしまったのである。リタの方が一枚上手であったというように、(彼も)思いたくもなるし、思わざるをえないと言っても過言ではなかろう。

上述した、ジョウの謎の

「高さの違うI」の図柄入りTシャツ。(顔の変り様とは違い)ごくたまだが

絵柄がおかしくなる事もある。

 

リタ

ガイラー星の地球侵略計画に反対して、グロイザーXとともに、地球へ、いや日本へ亡命し、飛島パイロットチームの一員として活躍して、ジョウと組み、グロイザーXの操縦桿を握る、(日系三世ぐらいの)ブラジル人のような容貌の、女性である。ガイラー星には、ヤン博士とその妻という、両親がいたが(おそらく反逆者として処刑されたと、飛島たち、もちろんリタも含めてであるが、思っていたのではあるが・・・)、グロイザーXともに日本にやって来たのは、彼らの意向でもあろう。また、彼女は、周りの環境になれるのが早い。初めての、茜島の盆踊りにも自然に溶け込めたし、ジョウの親友イサム(のちに、ガイラー星人に殺傷された。)を迎えた時に、みんなと一緒に肩を組んで「同期の桜」をまるで、かなり前から歌い親しんでるが如くに歌い込んだり、まるでかなり以前から言い馴れていたかのように「日本晴れ」と言うような表現をつかったりした。最近リタは元気がない。主要な台詞は、全て、飛島か、ジョウかにとられてしまって、ほとんど感情的な事を叫んだりするぐらいなものである。頑張って欲しいものである。それだけに留まらず、今度は、飛島からの、「養女になれ」と言う恐ろしい攻撃さえも受け止めなければならない立場に追い込まれる事になったのである。彼女は、それをとりあえずは、涙を流しながら、断ったのではあるが、それがたたったのか、彼女(とジョウ)に恐ろしい不幸が・・、あるような予感を感じさせるものはあったのだが、それは、「グロイザーX」の強力な「自動修復装置」のおかげで、実は、そんな目には会わずにすんだのであった。そのかわりといってはなんだが、彼女は、飛島の養女になると言う事を強要されて、それを承知せざるをえない状況に陥れられたと言う事がある。やはりそのやり方と、その状況が、よっぽど気に入らないのか、それ以来、「親子」であると言う仕草、素振りは見せないようである。

 彼女の、その後はといえば、「大空に鐘がなる」で、ゲルドン一派をやった後、ついに、父たるヤン博士と再開し、ガイラー星再建のために、彼女の星に帰る事になり、結局、まんまと飛島のねらい(彼女を養女にする事)(と次いでに、ジョウの思惑も)を打ち砕いたのであった。

サブ

子供の割には、グロイザースーツ(後述)を着用した時にではあるが、筋肉質である。ドンチャックと兄弟であることが、その声から、いやでも推測できてしまう。また、秘技として、「女学生の前で裸踊り」すると言うものを持つ(これには飛島も怒ってしまった)。更に、突如として、「天真爛漫な」子供と言うものをイメージするような、「瞳の中に、星がある」目になる事がある。そうかと思えば、飛島先生が、リタを養女にしたい、と告白した時に、彼は驚いたのではあるが、その時の驚く顔に見られるような、異常なほどの力入れようの目の顔面(何処かの本で乗っていたような「光化学スモッグ」に襲われた人のような顔である。)を見せる事もある。それだけでなく、彼の顔は、多種多様のものがある(ジョウやリタほどではないが)。更に、それが現れるのが、ある種のパターンを持ったものがあるのである。つまり、例えば、目が、真ん丸で、瞳が大きくかかれている時は、彼の扱いが、台詞を与えられないほど、「人数あわせ的な」立場である時であると言う事、である。

ゲン

眉毛がつながり、顔がでかく、昔のガキ大将の様に、腹だけは立派で、いつも、複葉機に搭乗する時にかぶる毛皮のようなかぶりものをし、自称、名パイロットではあるが、実は、パイロットではなく漁師の息子であると言う、口を閉じていても、多すぎるぐらいの歯を見せずにはいられなく、漁師の着るような赤い網のような(がらの)服を中に着て(「網」だから、「網元」の息子と言う訳ではないだろうが)上着としてガクランを前のボタンを全て開放した状態で、そして、更に、その顔とあの絞り出すような声の声質が合わないと言う、まるで、飛島チームの人間の、行動様式を代表するような人物である。両親は、健在で、父親は漁師である。母親は、特に仕事を持っている訳ではない、様である。二人とも、茜島にすんでおり出身もそこであろうし、もちろん彼自身も、そこ出身であろう。後述にもあるが、彼は、後先の事をまったく考えず、思った所をそのまま行動に移してしまう事をよくしてしまう性格を持ち、その性格のおかげで、グロイザーチーム側の立場を悪くさせる事も(人質にとられてしまうなど)、多々あるのは、あの野生的な顔と絞り出す声との取り合わせの気持ち悪さを、あわや凌ぐかと言うほどに、困った事ではある。また、彼には、非常に特殊な技が備わっていることが判明した。それは、彼の、絶対的な特徴の一つと思われていた、眉毛に関してのものである。絶対に不変のものと思われていた、太くてつながっていた眉毛についてである。彼の、彼たる由縁の眉毛が、変貌する時があるのである。ある時には、つながっていたはずの眉毛が、はっきりとその左右の境目をあらわにした事もあり、さらに、またあるところでは、あの太い眉毛の太さが、五十分の一の太さ、つまり、0.5ミリのシャープペンシルで書いたような眉毛になった事もあり、また、丁度眉毛の太さなりは全く正常(というか彼のいつものもの状態であると言う事)なのだが、その縁を残して、内側の毛がない状態になった事もあるのである。これは、ゲンの恐るべき内側に秘めた何かを暗示させるものではないだろうか。(それだけでなく、実は、あの出っ歯をも矯正して全て口の中に収まってしまったと言うことも一度あったのではあるが、あれは、幻想か、よく似た他人とでも考えるしか仕方のないものであるから(つまり、歯と言うものはそんなに構造を簡単に変えられないと言う事。)別の話であるということで、一緒には扱わなかった。)また彼は、飛島基地によく顔を出していたのではあるが、「パイロットチーム」の一員としては認められては、実は、いなかったのである。それが、認められる様になったのは、いんちき臭い話ではあるが、「恐怖!空とぶ鯨」で、ゲンが「鯨がタンカーを飲み込んだ」と言う話を、飛島等に話しても信じられなかったため、もし本当であったら、「パイロットチーム」の一員として認めて欲しいと、一種の賭けに出たのであるが、実際それが本当だと言う事で、認められたと言う事である。

 

■出過ぎていて、口を閉じていていても、出ている歯のイメージ(とは言っても、ゲンが「出歯亀」だと言うわけではない。)

 

一平

パイロットチームの一員である事は、上の二人同様なのだが、彼は、その中で、エンジニヤリング担当の、つまりは、整備士と言うべき人物である。風貌は、何か、西遊記のサゴジョウの様な(というより、岸部(両人)のような)ものを彷彿とさせるものがある。彼の声は、たたでさえ彼の存在の影が薄いと言うのに、それを加速させるような程に、弱々しい声を持っている。一応、サブ、バク(後述)と同じ並びのはずではあるが、彼らは、非常に、ふざけた事が多いのではあるが、味のある演技しているのではあるが、一平は、単に配分された台詞を消化している、と言うような役目しか果たしていないのである。個性と言うのが、はっきり表れてこない、飛島にも名前を呼ばれる事もほとんどない人間で、エンディングテーマの、カットで、チームの仲間が映しだされるものがあるのであるが、ほとんど3回ぐらいしか見た事のない「みどり」(後述)が描かれているのに、もっと出ているはずの、一平は、そこにかかれていないのである。もしかして、彼は、グロイザーXの必殺技のように(後述参照)「その場しのぎに」作られたキャラクターではないか、と、疑ってしまいたくなる人物である。

バクさん

飛島パイロットチームの一員であるが、いつも、背中に、パラシュートを背負っており、60は優に越えていそうの容貌で、更に、子供の様に、背が低く、白髪で、額がかなり広い状態になっている。(これは元々か?)自称徳島出身で、だから、踊りはまかせろっといってのけたが、その結果は、「この命果てるまで」の回で、悲惨なものである事が(パイロットチーム各氏も同様であったが、)判明した。(両腕を前に突き出して、ゆっくりと上下させながら、まるで、低速な「ムービングウォーク」に乗っているが如くに前進する、というものであった。)いつも、サブと、まるで同じ歳の子供等のようにジャレ合うところを見せるところに、精神年齢の、並びに、見掛けの年齢の低さをかもし出す。更に、彼の「竹馬の友」の田吾作(彼は、バクとは対照的に、がっちりした、肉体労働農民である。)がガイラーの「ベーゴマ」空爆ロボに襲われたことが、新聞紙上で報道されて(そんな劇的瞬間をカメラにおさめる事ができたのは、すごい偶然である。)、それに伴い、新事実として、田吾作のすんでいる所、つまり、バクのふるさとの大体の位置が明らかになったのである。それによると、「北関東」と言う事であるようなのだ。これは明らかに矛盾である。地理的には近いとはいい難い隔たりがある。これをどう理解するかは、難しい所ではあるが、まあその選択肢は、「適当に都合のいいような事を(例え嘘であっても)いってしまうお調子もの」、あるいは、「ふるさとに秘密を知られたくなかった訳があった」というものではあろうが、こう言ってしまうと、おのずから、理由も解って来そうになるのが不思議である(?!)。また、彼は、「自分は元ゼロ戦パイロットであった。」と言うように言ってのけたのではあるが、どうも、それも信用できるものではないとこれまでを考えると推測されるのではあるが、実は、これは、彼には珍しく、回想シーンが出て来るほど、はっきりした事実であって、更に「ラバウル小唄」と共に、なくなった戦友の事をも思い出していたのである。また、「サブ」と同じ様に、非常に驚いた時の表情が、「異常」であると言う、隠れた性質をも持つ(サブの項も参照されたし)。また、その様な「都合のいいような嘘をつく」性質を表すと言う訳でもないだろうが、サブが「秘密基地大爆破」で発言したのだが、「オオボラバク氏」という言葉を発した事がある。「名は体を表す」とはいうが、それが本当であれば、あまりも、そのままな名前であると言う事から、どうも、これが本当であるとは思いにくいのではあるが、発言したのが、(大抵言う事は、結果として嘘に成る事の多い)バクではなく、(そんなに嘘を言ったと言う記録のない)サブであると言う事という事と、筆者の願望もあって、これは、本当であると言う事にしておきたい。

最後に、このような、どちらかと言うと、「ギャグ」にされていたバクではあるが、それにしては、似つかわなさ過ぎるほどにあっけない最後を迎え、それだけに、涙を誘うのである。そういえば、彼は、何か事件があるために、「ワシの死に場があったってもんだ。」とか、「また死に損ねたわい。」とか、「死んでいった零戦の戦友に申し分けない。」等、やたら「死にたがる」発言を繰り返していた事実があったのであるが、それにしても、「茜基地に突入せよ」で、ドゴスが息子のようにかわいがっていた、猿ゴリラ、ゴルゴの髑髏蛸で、あらかじめガイラー帝国前線基地を捜索にきていたGジェットに付けた、電波発信装置によってつきとめていた、茜基地を夜襲して見事に、飛島とサブを人質にジョウとリタをグロイザーXと共に、彼らの操縦で、生け捕りせんと、離陸させようとした時に、たまたま、好きな「あかとんぼ号」で、寝ていたバクが、「ジョウ、リタ、そしてグロイザーX、日本をワシが守るんじゃあ。」という叫びと共に、まるで、ゼロ戦で突入するかのごとくに、グロイザーXの前輪に、正面衝突し、そのショックで、ゴルゴ等の体勢が崩れ、反対にゴルゴ等を捕らえる事ができたのであるが、変わりに、全身打撲で、操縦桿を握り締めながら、まるで笑っているかのような表情を浮かべながら、帰らぬ人となってしまった(その十分前に、楽しげな表情を見せていただけに、涙を誘ってくれるじゃないか)。

 

ガイラー帝国(とその幹部)

地球の征服をねらう、地球外人類(?)の帝国。その科学力は、地球のそれを(それ程大きくではないが)凌ぐものではあるが、その割に、劣る部分さえあるように見えるのは、その科学力を運用する人材と、作戦の稚拙さにある。帝国は、北極の氷山の中に前線基地を持つ。空爆ロボ空母として、巨大空爆ロボ空母、ゲルモスを有するが、後に、(空中戦で)ゲルモスは、見捨てられ、空母で、小型空爆ロボを送り出すと言う、いままでのスタンスも改められ、北極基地から、直接、巨大空爆ロボを送り出すと言う事になった。後半になってから、北極以外に、もっと日本に近い所(火山島が多い)に、秘密前進基地を作るようになった(例として、「秘密前進基地大爆破」の「大バッガス」を擁した秘密基地、ドゴス(後述)が、前に大鯨空爆ロボで飲み込んだタンカーの乗組員180人を監禁していた基地で、「総攻撃ガイラー帝国」で、(ガイラー帝国側の反乱の機をうかがっていたリタの父であるヤン博士を筆頭とする、平和主義者達の協力もあって)180人をグロイザーXによって助けだされてから、ドゴスが運命を共にした、ゲルドン帝王によれば「Q」と言う名前らしい基地がある。)。

主な、人物(幹部)には、以下のような人物がいる。

 

ゲルドン帝王

ガイラー帝国の帝王。瞳は、黒くない。喋りにくそうな牙を持っている。また、まさかとは思ったが、彼自ら地球前線基地に赴いている。また、彼の血液は、黄緑である。また、彼は、そのあまりに、人を超越した顔面と、口の開き具合から、「実は、その顔は、何か「かぶりもの」のようなものでのゴマカシであって、それをとってやると、貧相な顔つきの男なのでは、と、まことしやかに帝国内一般兵の間で、ささやかれているらしい(推測+嘘)。しかし、それが、嘘ではないと言う証拠といえるような事が、一つ発見されていて、それは、彼が、喋る時に、頬の真ん中から下と上の、肌の色が微妙に違い、どうも、そこで、皮が別れているとしか言い様のない、ものを考えずにはいられない状況を作っていると言う事である。これは、その顔が、「かぶりもの」としか考えようのない事であろう(まあ、彼の口の動きは派手であるから、他の人間とは違い、頬の真ん中から、下の部分が動く事となり、色が違うと言う、「良心的な」解釈もできなくはないのではあるが)。また、「秘密基地を探れ」で初めて明らかになった事であるが、彼の朝食は、まるで夕食のように非常に濃いものであり量が多いのである(しかし、そこで、そんなに「かぶりもの」が重くて体力のいるものなのか、と決していってはいけない。そんなことがばれれば、即刻死刑間違い無しである。)。

 彼は、最後まで、「最高指導者」として、「氷の帝国」たる「北極基地」に居座りつづけたが、それでも、「大空に鐘がなる」ではついに「ガイラーV」でせこく最後まで生きつづけてきたゴーレンと共に出撃して、幻にしときゃいいのに、後半やたらと出てきた、「グロイザーロボ」に、最強の兵器である「フライングトーペドー」でも破られなかった(兵器は後述)強靭な胴体を、単なる「気合の入った蹴り」にて、貫通され、破壊してしまうと言った、最後まで、胡散臭さを残しながら、彼も、「V」と共についに倒れてしまうのであった。

ダガー元帥

ロシア人のように髭を蓄えてはいるが、白目であるところが、水色になっている。力で解決、がモットーである。空爆ロボ軍団の最高司令官であったが、度重なるグロイザー破壊作戦の失敗に、自らが赴くようにゲルドンからいわれ、その戦いの末、グロイザーロボに背負い投げで空爆ロボごと戦死した。この事について、彼は、ゴーレン(後述)の策略にはまったと言うのが定説である。彼は、その姿(ガイラー帝国の下等兵、つまり小者たちと同じ様に、ズボンも短パンハイレグである事。)から解るように、小物パイロットからの叩き上げで幹部に登りつめた人間である。それが、他の幹部とは違うところで、他の人間は、恐らくそれが、かの星の支配層の人種ではあろうが、「日本人から見れば、気持ち悪い」顔に見える人種であるのに、彼は、小物と同じ地球人に近い人種である。その変が、嫌がられていたところであろう(つまりは、人種差別である。)。それで、ゴーレンの策略が実行されたわけだというのである。(もちろん、ゲルドンの他の幹部は全て知っていただろうが、むしろ歓迎したであろう。)ゴーレン自身は、それ以上の事を企んでいるようではあるが・・。彼が、死んでから、だいぶ経ってから、彼には、3人の息子がいる事が判明した。その三人は、大分タイプの異なる三人で、しかし、人相の悪そうな顔である所は共通している。しかし、彼らの初登場(嵐を呼ぶ大空中戦)の回で下二人は「無駄死に」してしまったのであった。(残り一人は、最後まで生き残っていたようではあるが、その行方は知れない。)

ゴーレン科学長官

フランケンシュタインさんのような・・。彼は、背も低いが、一応それでも、空爆ロボの制作総指揮にあったていた人物であるが、とても、科学長官とは思えない、稚拙な作戦を、周りが○○であるということをいいことに、提案したりもする。また、上で述べたように姑息な所もある。ドゴス元帥が、登場した次の回ぐらいから、暫く彼は出番を失ってしまい、見ない期間が続いたのであるが、「W.A銃」の頃から、再び顔を出すようになったのだが、その前後では、ドゴスとの関係が、随分変わっており、ドゴスが初登場した時には、ほとんど手下として、手中に納めていたはずの、ドゴスに対して、心の中で愚痴をいわなければならないような立場になってしまっていたのである。つまり、前の、ダガーの時より、立場はあまりよくないものになっていると言う事である。しかし、その「姑息」さは、最後まで継続して、ドゴスが死んでも、最後まで、生きつづけたと言う結果として表れているが、やはり、ゲルドンより長生きはできずに、彼と一緒に乗り込んでいた、一応「最強空爆ロボガイラーV」と共に、「グロイザーロボ」のうさんくさい「蹴り」(ゲルドン帝王の項の後半を参照)で、葬り去られた。

ドゴス元帥

戦死したダガーの後釜で、ゴーレン長官の推薦により、ゲルドンから、空爆ロボ軍団の最高司令官に任命される。左腕が、ゴーレン長官が「丹誠込めて作った」非常に固く、更に掌の中央に殺人光線の発射眼を持つ機械腕である。(かといって、グロイザーXを素手でやっつけると言うわけではない。)その片腕の製作者から判るように、事実上ゴーレンの手下であろう(後の展開では、ドゴスも結構自立して来て、ゴーレンとは余り仲はよくなくなるのではあるが)。更に、彼は腕だけでなく、顔の右半分まで、機械になっていが、口だけは全て生身のままである。実は、この口が、彼の隠れた得意技の発揮できる部分であり、それは、機械の右半分の面の口にあたる部分が、肌色の皮で、覆われたり、全て全開したり、微妙に口の動きにあわせて切れ目が入ったりするのである。「なんのために」と言う声も聞こえてこようガ、そこに、地球人の理解を越えた何かが隠されていると思え、単なる、お調子者の「バクさん」などとの違いを見せているのである。昔、空爆ロボ軍団パイロット養成学校(北極前線基地内にある。)の校長をやっていて、そこで、姪の「ビッキー」(後述)も教育した事があるが、彼女が、放校し本星に帰りたいとの意志表示をした時に、苦し紛れに、「空爆ロボの隊長になり、手柄をあげれば帰れる。」と、いってしまった所から、彼女の不幸を始まらせてしまった。また、彼は、(半分の顔面が、機械で覆われているが、額から、頭の上の部分に、かけて、はげているのではあるが、何故かそれだけではなく、頭に、二つこぶが角のようにあるのである。それがどうした、との声も聞こえてこようが、同じ様な頭の毛の分布を持った、バク、に関しても、等しく、そのこぶがある事を考えると、単なる偶然ではないと言う事が考えられてこよう。しかし、それが一体何を表すか、或は、何か話の展開上で何か影響を与えるものがあるかと言うと、まったく解らないと言うのが、現状である。また、彼の顔は、いつもは、簡単にかかれているが、ごくたまに、しぶい顔になる事がある。彼にその時何が起こったのかわからないが、彼が一番光る時である事には違いない。

 なお、彼は、「総攻撃ガイラー帝国」にて、関東地方東方500キロにあった、ガイラー帝国秘密前進基地と共に、ついにやられていったのであった(彼は、しかし、ダガーとは違い、非常に忠誠心の厚い人間であった。結構、自らが陣頭指揮をとって、空爆ロボに乗り込み、危険な目に、自ら望んであってきたのであったが、やはり、ガイラー帝国の致命的な欠点である、「作戦の稚拙さ」が、響いてしまったのであろうか。)。

 

ガイラー帝国諸事実

(先程、「前線基地が、氷山の中にある。」と書いたが、この事については実は謎がある。それは、ダガーが彼の最後の戦いの時にゲルドンをも倒さんと決意した時にもらしたことば「氷の帝国」に隠されている。あの基地を、「帝国」と呼んでいるのである。ガイラー星に何かあってこちらに移住したがっているかのようにも思えて来るではないか?しかし、これには、他の根拠が薄すぎる。そうではないと考えた方が、他の事が矛盾なく考えられるのである。しかし、ダガーの最後の回の言葉だけあって意味深ではある。)

 「リタ」によれば、ガイラー星で地球(日本)侵略を企むのは、「ゲルドン帝王」一派に限ると言うのではあるが、一体、本星の状況と言うのはどういった状態なのであろうか?やはり、ゲルドン支配の政治状況なのであろうか?もしそうなら、「リタ」は反政府派の期待の星として、グロイザーXとともに、彼らの「敵国」である日本に攻撃しに行く「空爆ロボ」として、もぐりこみ、正に、敵同士となって、ゲルドン打倒に燃えると言う事であろうが、それなら、ゲルドン側が、本星にいる反対派を何とかしてしまうと言った対抗策には及ばないのだろうか?(何万人もの日本人を殺害しているのであるから、大量粛正する事も厭わないのではないか?)しかしそれはしないようである。それを考えると、本星での彼らの力は、弱まっていて、いるのであろうか(帝王自ら、北極前線基地にいる。)?「ビッキー」(後述)が、帰国したがっているのを「ドゴス」は何とかして、やめさせたというと頃にも、そういう節が伺えないでもない。

 また、一般軍人は、すべて同じ格好だけでなく、全く同じ様な人相の悪い顔をしていて、眼球はすべて真っ赤である。まさか、すべてのガイラー星人が同じ様なそれも、人相の悪いそれのようなものを持っている訳はないであろうから、やはり、一般人から、科学長官あたりが開発した、整形装置、および、洗脳装置を用いて、「人工的」に「作られた人間」たちではないかと思われる。

 

吉田保安局長(長官)

この長官は、いかなる、緊急事態にも動じず、落ち着き払った、変に高い音程の声で、我々の前に登場してくれる、更には、緊迫感をもかき消しまう事もあるほどに、そのユニークさは、この物語には、欠く事のできず、陰の主役ともいえる人物である。それでも、国家保安局長たる威厳を保つべく(か、どうかは定かではないが、)蓄えた髭は、一週間に一回は床屋に通っているぐらいの、整えようである。また、彼の周りには、最先端科学技術(当時)があふれている。グロイザーXと言うものもそうだが(あれは、地球の科学力のものではないから、超・・と呼ぶべきだろうが。)、ほかにも、あらゆる所であふれている。国防軍関係は、そうだが、それだけでなく、非常に身近の所にも、それがあるのである。その一つをあげると、「電話」である。まずこの電話はそれの着信を聴覚的だけでなく、視覚的にもわかる様に、ベルがなるだけでなく、受話器が、ガタガタと振動するのである。更にそれだけに、先端技術(?)は留まらずに、受話器をとる所にもあるのである。つまり、受話器をとる手は選ばない、左でも右でもいいと言うのである。どちらでとっても、受話器は口の所になるのである。(注意して欲しいのは、これは現在でもそういう事は達成されていないと言う事である。順手で横向きの受話器をとると普通は、コードレスであっても、持ち替えなければならないのである。)更には、それをコード付きの電話でやってのけていて、見た目ではコードが瞬間移動している様になっているのである。先端技術はトリックのみに許された次元をも征服しうるのか(?)、とも思ってしまう所である(??)。しかし、それだけではまだおさまらない。この電話は、非常に人間の声だけを選りすぐって集音する力に長(た)けていて、30センチ離れているぐらいでも、楽に話ができるのである(これは最近になってやっと出て来た代物を機能が酷似している。)。しかし、こういう素晴らしい電話があっても、彼のみが満足に使用できるというのは、やはり、新しいものは理解されないと言う、「世の常」が適用できる事である。彼は、その素晴らしい細かい最新技術を(飛島等にさえ)理解されない事について、実は人知れず苦しんでいるのかもしれない。それが、何処となく、妙に落ち着き払った喋り方に表れていたのかもしれない。また、突然、髪の毛、髭の色が、グレーになる事があるが、実は、結構、気になっていて、白髪が増えて来てしまっているのかもしれない。(いつもは、黒いのであるが、やはり、毛染めを欠かさずしていると言う事であろうし、グレーで出て来るのは、丁度、毛染めをする前に、緊急事態が発生したという、事情があったのではないかとおもわれる。)更に、その影響か、たまに、「悪者」の顔を見せる時があるのが気になる。思わず、(ガイラー帝国の空爆ロボには、全く太刀打ちできない国防軍の改革をしようとしない事を考えあわせて、)「実は、ガイラーから送られてきた秘密工作員と入れ代わっているのではないか。」と言う、推測をしてしまいそうになるほどである(まあ、それは邪推に終わる事であろうが)。また、彼は、正人の祖父、みどりの父である(彼らは後述参照)四村医師の声と、ほとんど、イコールが成り立つというほど、似ていると言う事実があるから、非常に近い親戚であると言う可能性が高い。彼らはその事を口にしたことがないが、不思議な事に、彼らは同時に出て来たと言う事はないと言う事実がある(名前だけは出できた事はあるが)。

 

四村みどり

妙にその声は、場に対して、落ち着いている。リタの入院見舞の花を、ジョウが見た時に、自分への花かと、からかった時に、本気で(?)怒ったと言うエピソードを持つ(やはりその時の驚きも、どう聞いても、本心からの驚きではないようにしか聞こえなかったのだ。)。彼女は、茜島で、診療所を営む、四村医師(彼は、決して、吉田局長とは同時出演しない)の娘であり、正人(後述)のおばにあたる人物である。後になるに従って、その出番が、増えてきたのではああるが、それでも、ほとんど台詞が割り振られていないのは悲しい事である(それでも、エンディングのカットでは、一平をさしおいて、エンディングのカットにはちゃんと登場しているのである)。

正人(まさと)

過去にガイラー帝国の攻撃のまきぞい(恐怖の気象兵器)で、両親を失い、更に自らも重傷をおったが、グロイザーXに助けられた少年で、そのとき思わず、「将来、グロイザーXの操縦士になるんだ。」と言ってのけた。いまでは、自分が負傷して、入院していたリタが涙を浮かべるほど素晴らしく回復し、サッカーを始めるほどである。もちろんそのサッカーを始めた理由は、オリンピック(ワールドカップではない。)に出られるような選手を目指してである(?!)。しかし、またまた、彼の気持ちは、変貌してしまう。それは、「大空中戦」の後に、怪我をした、ジョウを見舞いにきた時である。彼の手には、「グロイザーX」の模型がしっかりとつかまれていたのである。そして、彼の口からは、「早くグロイザーXに乗って、空中戦をやりたいなあ。」という言葉がもれたのである・・。(この時、同時に、リタの趣味も明らかになった。その模型は、みどりによると、リタの作ったものだと言うのである。)また、彼の声は、男か女かその境目のような声で、喜びなどの喜怒哀楽の表現をする力が乏しいと思われるような、行動が、多々見られる。(例えば、彼が念願の、グロイザーXの操縦席に座った時に、ただひたすら、「わーすごいなぁ。かっこいいなぁ。」という言葉を繰り返しながら、機器に触れていた(もちろん、ただ触れていただけで、スイッチ類をいじった訳ではない)、ということがあった。)

 彼は、実は、悲しい事に、「不治の病」に侵されている事が、明らかになった。かつて、両親の命を奪う事となった、気象兵器の発する、怪光線を浴びた事がその原因と言う事である(ジョウ等と島の小学校のグラウンドでサッカーをしていた時に、何回も、鼻血を出したため、四村医師(彼の祖父にあたる。また、吉田長官の声と酷似している事から、彼らは親類関係である可能性が高い。)の診断を受けたが、その時に足のあざを発見され、東京の国立大病院へ精密検査をうけさせ、それで解ったのだが、病名は、難解すぎて(?)明らかにされなかった)。そのせいもあってと言っては、何だが、ジョウの、「わがまま」で、無茶苦茶な話だが、素人の正人に、グロイザーXの補助席に座らせ空爆ロボットの攻撃をさせたのである(それ程、攻撃は、簡単、更に、体力もあまりいらないと言うものなのだろうが)。まあ、それで、グロイザーXの操縦桿を握ると言う夢は、叶えられてしまったのではあるが・・。

 その後(「大空に怒りをぶつけた涙の一撃」から)一ヶ月ほどして、「死を呼ぶ電撃作戦」での一回目の攻撃で負傷したジョウが二日間眠りつづけていた間に、彼は倒れて、病状が急変して、そのほとんど死ぬ寸前と言ったところで、「僕は、もう長くは生き残れないんだろう。でも僕は、死ぬのは恐くないよ(といって、電撃攻撃にビビッていたジョウをはげましつつ)。ガイラー星人(ゲルドン一派といいたいのか?)をやっつけて、かたきをうって」という言葉を残して、ついに帰らぬ人になってしまったのであった。

四村医師

みどり、正人の中で、何回かでてきた、彼らの、父、および、祖父にあたる医師である。白髪混じりの、髪の毛、顎髭、口髭を持っている。彼は、飛島から、「四村」と呼び捨てで呼ばれている事から、学生時代の同期か、なにかの関係であるように思われる。また、その声の類似性から、結構近い親類ではないかと言う可能性が高い人間として、吉田局長がいる。彼が、このような離島の診療所に勤務しているのは、彼の医師のあるべき姿の考え方を反映したものではあるに違いない。悲しい事に、彼は、「大空に怒りをぶつけた涙に一撃」で彼の孫である、正人に、自らの診療で、孫が「不治の病」である事を、知ってしまうと言う事になってしまう(この事については、「正人」の項の方も参照)。

ヤン博士

グロイザーXを「世界の平和のために」作った張本人である。また、リタの実父でもある。ロングヘアーで、且つ、口髭、顎鬚も豊富で、頭もはげていない全てきれいな白髪である。始めは、彼は、殺されてしまった、と思わせる、状況しか情報としてはいっていなかった、つまり、グロイザーXを娘に、それと共に、亡命させ、日本の侵略計画を何とか防ごうとしたのではあるが、結局それはかなわず、自らは、拘束され、娘のリタは、ガイラーの敵として、戦うはめとなってしまった。彼は、グロイザーXの設計図を書く時に、肝心の「タキオンエンジン」のそれは、他とは別にしておいたか、或は、書いてすぐ燃やしてしまったらしく、「タキオンエンジン」の秘密は、彼のみぞ知る代物になってしまっている。そのおかげで、ガイラーが「偽グロイザーX」を作った時に、「タキオンエンジン」の部分は代用品を使用したため(それだけでなく、本当は、操縦士の低能さというものが多分にあったようだが)、グロイザーXに(毎度の事ではあるが)やられてしまったのであった。現在彼は、地球の北極前線基地の中の、「平和主義者」用の独房に監禁されていて、タキオンエンジンの秘密を喋る事、ゲルドン帝王に忠誠を誓う事を要求されているが、それをかたくなに拒否している。なお、彼の妻の、安否は、いまも、かつても不明である(大体、一回も映像として目に入った事が、少なくとも筆者には、ないのである)。

 

主な(出演1回限り)脇役

ケント

リタのガイラー星にすんでいた時のボーイフレンド。髪の毛が、異様なほどに、前方まで迫り出している(もちろん、空中まで迫り出していると言う意味である。)。もちろん、その毛は、リーゼントと言う訳ではなく、自然な髪の毛である。また、リタの思い出によると、林の中で、笑いながら走り回り、キスをしたという間柄である。しかし、ゲルドンの部下となり、グロイザーXとともにリタを取り戻す様にいわれる。その時の作戦が、有名な、「心理作戦」である。その概要は、まず、テレビ局を襲い、そして、自ら出演のビデオを流させるのである。その内容は、ケントが、ギター(ガイラー星にもあった)を弾きながら、リタに語りかけるのである、「リタ、ガイラー星に戻って来て、僕と暮らそう。グロイザーXを少しばかりゴーレン科学長官に直してもらえれば、星までいけるそうだよ、さあ。」と。まさかと思ったが、見事に、ガイラー星人の心理波長に合致したのか、この「見事な心理作戦」(飛島談)にリタがひっかかってしまったのである。しかし、(これは、いつもの事だが)ケントが、テレビ局を襲った時に殺人をしていた事を知って、リタは覚醒してしまい、結果として作戦は失敗して、彼も(自ら、わざと撃たれた格好であったが)死んでしまった。

ビッキー

ドゴス元帥の姪。(サディスティックな)ドゴスの訓練(無意味に近い過重力訓練、熱線放射訓練、凍結訓練など)をかいくぐって、見事に、念願の空爆ロボの隊長に任命される(それが念願だったのは、隊長になって成果をあげれば、本星に戻れるといわれたからである。なお、彼女は、この訓練で、超人的なすばやい動きを身につけた。それは具体的に言うとこうである。最後の訓練である凍結訓練後に、ヘルメットを脱ぎ、ロングヘアーをあらわにさせてから、横をちらっと向く瞬間に、再び、あの長いヘアーをきちっとしまいこんで、ヘルメットをかぶり込んでいるのである〈まさか、あのロングヘアーはかつらだと言う事はなかろう〉。)。しかし、その最初の任務において、その中身を知らされずに(その形、届け方から判りそうではあるが、「一途」な彼女は判らなかったらしい。)、東京のある地点に、「贈り物」を投下したのだが、それが実は、恐怖の冷凍爆弾であり、何千人もの人間を凍死させたのである。その後に、その事実を知らないままに任務にしたがって、グロイザーX撃墜に向かったのであるが、戦闘中に友達であったリタにその事実を知らされ、「ひどい事」をさせた上官である、叔父にあたるドゴスののるゲルモスを打ち落として、罪の軽減を図ろうと言う気になり、勝負にもならない勝負に望んで散っていったのであった。

堂山かおり

「悲劇の、マッハ3.5..」で登場した、日本の頭脳、いや、世界の頭脳の、世界一の旅客機マッハ3.5DNJの開発を最後に、世界の平和をのためにその試作第一号機とともに大空に散った、亡き堂やま博士の一人娘。例によって、いつも、セーラー服を着ている。

 

ガイラー帝国教育長ヒルダ

ガイラー帝国の教育長で、リタの思想教育を鞭を持って担当した教官でもある。性格は非情冷酷で、正に、ガイラー帝国の前線基地の位置、及び、ガイラー帝国の日本に対する態度を代表するかのような人間と思ってもらうのが、一般向けには十分であろう。彼女が、空爆ロボの隊長に志願したのは、その教育の時に反抗的な態度をとられ、てこずらせられた事、それのみならず、帝国をも裏切った、リタへのうらみと言うものが大きいものを占めていると思われる。更に、その空爆ロボも、彼女に「冷たく厳しい」性格に、マッチした、冷たく白い極寒冷気を吹きだす武器を持ったもので、それによって、首都を氷づけにし、更に、グロイザーXまでその冷凍光線を浴びせかけて、各武器の発射を不能にした(しかし、その後で、熱吸収板を利用して得た太陽エネルギーによるコロナ作戦で、武器を復活させただけでなく、パワーアップして、ヒルダをやってしまうのであるが)。また、彼女の特徴として、奇妙な髪型をしている(某ヨッキュン程ではないが)事や、目が一重で、目の周りのメイクが白で、唇が薄く、笑うと、口の中まで肌色をしているというものがあるが、彼女の喋り方については、淡々とした喋り方、文末に近づくほど早口になり、語尾に「さ」と言うものをつけると言う事がある。例えば、氷漬けになったグロイザーXのリタに向かって言う言葉の中から、「リタ、私があれほど我が帝国の教育を教え込んだのに、よくも裏切ってくれたね、お前のような劣等生を育てて、肩身の狭い思いをしているのよ。今やお前を連れ戻し、私の教育長としての責任を果たす時がきたのさ。(中略)(リタが、グロイザーXと共に戻る事を承諾して、)うん、そうかい、物分かりのいい子だねえ、それでこそ、私が教育した甲斐があったというものさ。あははは(ここで、肌色の口内をあらわにする)。(中略)(ジョウに向かって)ジョウ、一度裏切ったものは、二回裏切るものさ。リタなど信用できないよ。所詮リタは、ガイラー帝国の人間だ(ここはなぜか、「さ」ではなく、「だ」になっている)。はははは。」というものがある。

 

グロイザーX詳細

グロイザー基地(茜島基地)

 関東地方近海にある、群島の中の茜島の、民間の小型飛行機用の滑走路のみがある茜飛行場が、見掛け上の姿である。外見は、みすぼらしい飛行場ではあるが、その地下には、巨大な工場でもある「グロイザー基地」が隠されている。グロイザーXは、発進する前など格納されているときには、この基地の中にある。グロイザーX発進時には、グロイザーXは、地下にある基地から、専用のエレベーターで地上の滑走路まで出て来るのであるが、飛び立つ時に、平常の状態では滑走路が短すぎるので、秘密の延長滑走路が、海中からモーターからの動力回転が巨大時計台の歯車を彷彿させる歯車類によって、橋脚上昇の動作として伝えられ、海中の岩盤から海上に現れ、その後、接合面を輝かせて、地上滑走路と結合するのである。そして、地下から現れるグロイザーXを待ち受けるのである。その滑走路の長さは、5500メートルあまり(一平がグロイザータンクのコピーを作った時に、彼が、出した記録より算出:260km/h,往復153秒)、ジェット機も余裕で飛び立てる長さである。しかし、この滑走路も、「あまり目立ち過ぎる」と言う事で、海中に出口を設けて、地下トンネルで、加速し、海中から基地を出るように改められた。しかし、その地下滑走路は、まっすぐと思いきや、どうも映像によると、結構な曲率のカーブ状の部分が多く、加速に適さないように思えるのであるが、それは、何か考えがあるのではないかと言うように良心的に解釈して許すとしても、しかしである、その、出口というものは、特殊なものであって、横向きに開いているのにもかかわらず、地下トンネル内は、空気であって、出口の外は水であると言う状態が保たれているのである。何か、特殊な力を働かして、わざわざ、その様な特殊な効果を起こさせているというのであろうか。日本の科学技術、おそるべし(?)とでもいってしまうしか言い様のない所である。(実は、この地下トンネルをつかった、発射を、飛島博士は、「加速をよくするように」と言っていたのではあるが、海中に出た時の、その勢いがかなり減衰されるはずであるので、敢えて、本文中ではあげなかった。)

 また、「冷たく白い東京」では、もう使わないはずの、地上の滑走路を使い、地下のトンネル滑走路を使わないと言う、異変がおきた。原因は、未だに実際の所はわからないのであるが、定説としては、「登場の少ない、グロイザーX滑走路誘導職員の出番を与える。」とか、「氷山が邪魔で、海中からの発進が危険だった」と言う事などがあるが、どれも、いま一歩という感じで、決め手にかけている(単に、地下トンネルを考案する前に、放送し損ねたものを大分あとになってから、放送したまで、という話もあったりするが、それを言うと、もともこもない)。

 ただし、地上の滑走路は、着陸の際には使用されていた。その証拠として、「総攻撃ガイラー帝国」で、グロイザーXが、茜基地の帰還する時に、その海上滑走路が出ており、そこから、滑走路を破壊して、空爆ロボが現れ、着陸できなかった(その後、”ファイトアップ”した)ことがあるのである。

 最後に、最終回で、ヤン博士等、平和主義者の反乱によって、ガイラー帝国の、中枢がつぶれ、彼ら自身は母星再建のために、帰って行く事になったのであるが、ヤンの好意(?)により、グロイザーXは、ガイラー星に戻されることなく基地に永久に留め置かれる事になった(”余計なお荷物”を処分できてせいせいしていると言う事もあったりして)。

 

 

上で述べた、科学技術の粋を集めて設計されたトンネル出口の位置

 

グロイザーX諸事項図解解説

グロイザーXとグロイザーロボの相互変形と「掛け声」との関係

 

 

 

グロイザーXの急所および

操縦士移動通路

グロイザーX(飛行機状態)の正面図

 

グロイザースーツについて

 グロイザースーツとは、グロイザーXに乗り込む時に、着用する服の事で、宇宙服のような服である。しかし、実際は、イメージするような、地味な配色、デザインのものではなく、かなり、「個性的」なものである。ジョウ等が着る、男用と、リタの着る、女用に分かれている。男用は、全体的に白色で、赤い柄の部分がある配色であり、アクアラングのような、パイプと、何故か、マフラーを首に巻き、ヘルメットは、耳の部分に、ジェット機のジェットエンジンを垂直方向を短くして、さらに、垂直方向に切断面をとるように三つに切って、その真ん中を除いたものを両耳につけたような形で、更に両耳の後ろから外側気味に棒がそれぞれ立っている。その形には、特に、実用的な意味はなく、単ある飾りであろうは想像できる。また、頭の頂上の部分にネズミの耳のようなものが一つのっている。女用は、色の基調が、桃色である事と、下半身が、(作者の趣味であろう)ミニスカート状になっている事と、「ネズミの耳」が二つになっている事、さらに、耳がゾウの耳の様になっている(「キョウダイン」のロケット役の耳のような形に近いと思ってもらえれば、少しは解るかもしれない。或は、「グロイザーロボ」の所で述べている「大バッガス」の耳の形と思ってもらってもいいが、色はピンクである事は注意してもらいたい)。である。その二人が、操縦席に座っていると言う姿は、あまりにも・・・・。グロイザーXの運命はすでにここで全て決定されていたのかもしれない、といっては、あまりもひどすぎる気もするが、敢えて否定できないのが、この漫画の弱さであろう。

 

グロイザーXの構造

 日本の国家保安局(局長は、あの吉田氏である。)の調査により、リタの実父でありガイラー星の頭脳(であった)ヤン博士が作ったといわれる、グロイザーXの構造が明らかになって来た。保安局の解説員の説明には、機械類が透視できる、概略図(それもロボット状態の)を使用していたのだが、それによると、各パーツは構造は解っているようであるが詳しい説明は聞き取れないためここでは明らかにできないのだが、解説によると、その筐体を構成する金属は「ミラクルシリコンイウム」と言う合金であるようだ。それは、日本の技術で作る事はできる。そして、ほとんどのパーツも複製可能であるが、ただ一つ、メインエンジンの「タキオンエンジン」の構造だけは、まだ当局側でも解析途中であって、その複製は日本の科学技術では(恐らく世界でもそうであろうが)作る事はできないものである。その後に解った事であるが、ガイラー帝国側も、実は、日本側と、ほぼ同じ程度までしか解っていなくて、最後の「タキオンエンジン」だけは、解らない状態なのであった。もちろん、彼らが捕らえているヤン博士を何とか説得してその秘密を喋らせようとしているが、成功せずに今に至っている(「生きていたヤン博士」で作った偽グロイザーXもタキオンエンジンは積まずに、彼らの最高の技術のエンジンを装備せざるを得なかった)。

 

グロイザーXの常時装備小型戦闘機

 グロイザーXの中に装備されている、小型一人用探索機等は次のようなものがある。

Gシャーク

水空両用の飛行機船、左主翼万能ミサイル発射場所から離脱

Gタンク

ドリル付の陸上或は地中移動攻撃用タンク、右主翼万能ミサイル発射場所から離脱

Gジェット

ホバークラフト付き戦闘或は偵察機、首のすぐ後ろの背中の部分から離脱、これごと体当たりする「手動」誘導ミサイルとしても使われた(必殺技の表も参照)。

 

(ただし、”G”は「グロイザー」の頭の字(アルファベット)である。しかし、そうは言っても、恐らく「ガイラー」語である「グロイザー」と言う言葉を「アルファベット」で書くスペルは定義されていない。というのは、ガイラー星人のねらっているのは、日本であり、それ以外の国には、まったく干渉していないし、するつもりもないのである。それゆえ、その言葉は、カタカナだけで十分であると言う事である。よって、”G”はアルファベットの綴りの頭というよりは、ローマ字綴りの頭と思うのが正しいのである。)

各乗り物へは、ボタン一つで、座ったまま移動できる。次いで言うと、グロイザーX本体からの乗り降りも、座ったまま、ボタン一つで可能であり、乗り降り口は、一番前に出て来るタイヤの間に位置する。椅子は操縦席に配置できる2つしかないが、(念のために)補助椅子が用意されている(ゲンが、Gタンクに夜に密かに忍び込んでいた時に、スクランブル時に、椅子が当然一つしかなかったが、その時、リタがすかさず、補助椅子を出して来たと言う事があった。しかし、Gタンクとはいえ、「無免許」のゲンが自分の意地だけで、操縦される事が許されるのであろうか?)。また、各戦闘機は、グロイザーXの操縦席の3色のレバー(各種類により色分けされている)により離脱する。なお、三つのGの小型戦闘機のうち、両主翼のミサイル発射口から発射する、GシャークGタンクは、発射口の中から出て来るのであるが、そこは、格納庫ではないようである。それは、ある時に、グロイザーXを救援機として使用した時に、その、発射口の底の部分を観音開きをして、底から、縄ばしごをたらし、その時に、その中身が見えて来るのであるが、その中身が、空なのである。つまり、そこには、Gシャークなりがなかったのである。つまり、格納庫としての機能は余りなく、むしろ、それは、胴体の部分にあって、底は、単なる発射準備の場所であろうと思われる(しかし、そう考えると、小型とはいえ、戦闘機が通るには、どう見ても、薄すぎる翼をどうやって通らせて、胴体から運ぶか、という疑問もわいてきそうだが、翼の大きさは、「可変」であると言う、実証的事実もあり、グロイザーXの能力から考えて、容認できる範囲であると判断して、前のような事を推測したである)。

 

グロイザーXの必殺技

 グロイザーXの必殺技というのは、実は、初めから装備されていたと解るものはそんなに多くはない。それどころか、初めに設定されていたものが、まったく登場もしてこないものまでもある(エンディングテーマの「ハンマーパンチ」)。必殺技は、ストーリーの展開によって、「臨機応変」に現れるものであり、いい言い方をすれば、非常に実用的であるし、別の言い方でいれば、作り方が、適当だ、という事のあらわれだと言うこともいえるだろう。(この精神(?)は、この物語のあらゆる所に流れていると言う事は、改めて断るまでもない事であろう。)そして、その精神は、話を追うごとに加速的に強く表れて来るようであり、そのあらわれとして、以前出て来た武器の名前の語使用(Gマシンガンを、稲妻電銃と言ってみたり。)や、同じ名前の、別の武器の登場(Gカッター)と言う例がある。その結果として、以下にあげるような、その期間に対して、異常なほどの数の必殺技が出てきて、更に、その数多い技のほとんど七割ほどが、一回限りの使用で終わっていると言う事が起こる訳である。

 なお、この下の表の中には、「自動修復装置」「自動消火装置」というものが入っているが、普通考えれば、ここに入るべきでないものに思えるであろうが、これこそ、最も強力な必殺技と言うべきものである。上で述べた精神(都合の言い様のなるというそれ)を、かなりの部分で支えているのが、この二つと言っても過言ではないのである。初めは、戦闘中などのような、武器を多用している時などには、働かなかった、機能であったのが、いつの間にか、戦闘中であっても使えたり、気絶していても、操縦席前のガラスが、「自動修復」されて、海中に飛び込んでも、水は入ってこない状態になっていたと言う事になっているのである。

 これと同様ではあるが、「熱吸収板」以下、「コロナ作戦」によるパワーアップした技も、別にして特に書いてあるが、これも、「自動消火装置」程に、万能ではないにしろ、積んだ覚えのない武器で、かつ、よっぽど都合のよい使い方のできると言う点で、非常に共通したものだと考えられるものである。

必殺技名

説明(略したものもある)

タキオンソニック

グロイザーXの鼻の位置の三つの穴の真ん中から出す光線

フライングトーペドー

X状態で、胸部が開き、そこから巨大ミサイルを発射する。その大きさから、一度に積めるのは一発だけであッたが、改良により3つ以上はつめるようだ。

タキオン光弾

2本の触角型の発射装置間で放電させその中央から連続的に発射する赤い光の弾

タキオンバリア

黄色の気体状のバリアで、ミサイル等から自らを守る。

グロイザーシールド

両腕を前に突き出して両掌の下を突き合わせて敵の光線を防ぐ

タキオンミサイル

指の第一関節が折れて発射口になる。

タキオンレインボウ

ロボ顔の口にある上下2本のスリットから発射する七色光線。空襲で、爆弾投下する時のような音が出る。

電流遮断装置

ボタンを押すと、外部の電流発生機器を停止させる。

グロイザーキック

ロボ状態でのキック

グロイザーパンチ

肘から先がロケットとして飛んで行き、ダメージを与える。

クラッシュボンバー

上のパンチロケット内の高熱発生装置を稼動させたもの

スピリットミサイル

尾翼の下から後ろへ向けて発射できるミサイル

(機関銃)

何の予告も無しに使われた武器で正に機関銃を横に並べたもの

Gマシンガン

上と同義語ではあるが、これは、Xの両肩にある半球状の発射装置から発射する。

フェンダーミサイル

ロボの腕も飛び出す尾翼の両端にある発射口から出るミサイル

Gワインダー

額の縦の2つの半円板をブーメランの如く飛ばす。

タキオン万能ミサイル、

ナパームミサイル、Gミサイル

主翼の中間部にある発射口から発射するミサイル。左右各同時に2発づつ発射できる。名前は、いろいろ変わるが、全て同じものである。

稲妻電銃

両主翼の付け根にある放電装置から発射する。Gマシンガンのこととして、間違えて(?)名前を誤用された事がある。

ブルーアロー

稲妻電銃とほぼ同じ所から発射する矢。敵ミサイルに巻付く。

自動消火装置

空爆ロボ共通にある非常時の装置。Xも例外ではない。

ネックミサイル

ペダルで発射し首の両根元から2半円球が合体して一つになる。

フライングソーサーミサイル

Xの足のスネから出る鋸刃付き高速回転円盤型ミサイル。(図参照)

誘導ミサイル

敵の空爆ロボ「ベーゴマ」の回転を止めるトリモチを送り込むためのミサイルで、先端にトリモチたるゴムを入れてある。Gジェット発進口から発射。

グロイザーバリア

新形のバリアで、図の様なガラス状のバリアである。

ハリケーン

両主翼の付け根にある発射口から発射する黄色或は白色強風攻撃。が、後に、「タキオンレインボー」発射口からに変更。

自動修復装置

ボタンにより稼動し、消火を行ってから作動させエネルギーを多く必要とする。垂直尾翼1/3程度は修復可能である。

レインボー光弾

以前に出た技をあわせたような名前だが、タキオンソニックのの発射口から飛び出す、赤色光弾、「電撃作戦」でグロイザーレインボウの誤用

グロイザーレインボウ

タキオンレインボウと出る所、視覚的な部分は等しいが、音が、「ジュワワア」という様にかわり、「目を見えなくする」と言う効果がつけられた。

Gカッター(鎌型)

両主翼の付け根の出て来る逆鎌型の巨大カッターで、主翼に装着したまま使用し、体当たりするように使用する。

Gカッター(丸鋸型)

同じ名前であるが、全く別物で、こちらは、発射口が、フライングトーペドーの少し上にある、電動丸鋸の刃のような円盤カッター状ミサイルである。

Gジェット型誘導ミサイル

Gジェットに、ミサイルを積んだもので、人間が乗ってあたる寸前まで誘導し、直前に逃げると言う、「特攻」を彷彿するミサイル

熱吸収板

グロイザーXの背中に、折り目の間に小さな日の丸の描かれたような白銀い扇をクジャクのように広げて太陽光線を熱エネルギーとして吸収し、各武器をパワーアップするコロナ作戦の原動力となる。

タキオンコロナ光弾

コロナ作戦によりパワーアップしたタキオン光弾で、白銀の光弾である。

タキオンコロナソニック

コロナ作戦によりパワーアップしたタキオンソニックで、赤い炎のようなソニックである。

コロナワインダー

Gワインダーをコロナ作戦でパワーアップしたもの

   

グロイザーバリアの形状 フライングソーサーミサイルの形状

(それに対しタキオンバリアは、グロイザーXの表面に沿うような形である。)

 

グロイザーX、ロボにまつわる諸事項

グロイザーXに付きまとう恐怖の心霊現象

 実は、グロイザーXのそのシーンを見ていると、えも言われぬ、気持ち悪い感覚に教われ、無意識にも何かあったと言う事がわかる所が、「たまに」ではあるがある。それは、「さらば宇宙の友よ」で見られた、更に、「死を呼ぶ電撃作戦」でも見られたのである。両者は、深く分析すると(単に、はっとして、巻き戻しのボタンを押下ししばらく後に再生を実行して確認しただけだと言う意見もあるが)、ほぼ共通した事象が起こっているのである。例えば、特に衝撃的にうつった前者の場合をあげればこうである。(「さらば宇宙の友よ!」での事であるが、)敵の放った、地球人の飛行機乗りに変装した「プロベラがついていないのに、プロペラ音がする、プロペラをとったようなセスナ」に乗った、敵ガイラーの空爆ロボ隊長の「飛行対決」の挑発作戦に見事に引っ掛かったジョウが、その作戦で見事に、赤とんぼ号と共に墜落してしまったため(この後、その敵空爆ロボ隊長が孤児で「赤い血の流れる人間は皆兄弟だ」と言うように育てられた事からか、彼が怪我をしたジョウを「宇宙の友」と互い思うと言う事が間にあるのだが)、ジョウが、茜島の基地内の病室で、その傷をいやすために、ベッドで横になっていた時にそれが起こったのである。彼とかけてあったシーツはもちろん彼が動かない限り、両者は片方を差し置いて、ひとりでに動き出す事はない、これは当たり前の事だ。しかし、ベッドとそれは別である。ベッドは、シーツとジョウを固定したまま、気付かれまいと言う気でもあるかのように、じわじわと言うスピードで、ずれて行くのである。まあこれは、当たり前の事である・・ガ?と、ぼうっと見ていても、その異常は、奇妙な、「気」となって伝わって来るのである。これは、話題の心霊現象なのであろうか、と思わせるほどに、恐怖感帯びたものなのである(後者は、同じ様な現象ではあるが、空爆ロボの操縦席の椅子が少しずれると言った、前者に対してはとるにならないとも思ってしまうほどの些細なものである)。一体なぜそう言った事は起こるのか?それは・・、ここで触れずとも、全て、ここにかかれている文章を読んでいけばおのずから解って来るように成る事は疑いのない事だと信じて、敢えて、ここでは、はっきりとは述べないでおこう。

 

グロイザーロボの隠し技(隠し芸)

 実は、滅多に見ないグロイザーロボには、密かな温めていた隠し技(芸)がある。それは、「空手チョップ」である。今までに、何度か登場しているが、それを完全にやりきったのは、筆者が見た所1度しかない。それは、ガイラー帝国の落とした、人工隕石を、最後に、「憎しみを込めて」叩き割る時にそれは行われた。完全なロボの「空手チョップ」とは、単に、右手を縦にして振りおろすと言うものだけではない。完全なそれというのは、それ以前の振る舞いと言うのが、もう一つの核となる。そのスローモーションと言うか、コマ送りのような、「舞」というのは、何ともいえない、言葉が見つからないほどの代物であり、その核として呼ばれる事に、「何の疑う予知の感じられないほどに」確信してしまうものである。それ以外には、取り立てて、技と言うものを見つけられない、ロボは、単に登場回数が少ない事を考えあわせて、神秘性を帯びて来ているように思えて来るのが不思議ではあるが、なぜかそれが許せてしまうのである。

 

グロイザーロボ(ロボット状態のグロイザー)の存在意義

 グロイザーXは、いままではほとんど触れて来なかったが、他の「ロボット漫画」と同様に、「グロイザーロボ」に変形できるのである(変形時の叫び声等は、前述した)が、ほとんどその存在を忘れかけてしまうほどたまにしかその姿をあらわにしないのである。他の、有名所といわれるロボットものでは毎回、必殺攻撃モードとして、ロボットに変形して戦うのであるが、グロイザーXは違う。ほとんど、変形して戦った試しがないと言っても過言ではないだろう。その変形する条件としては、X状態ではどうしようもなくなった場合の、非常手段として、或は、相手がロボットに変形して(これもほとんどない。)戦いだした時である。これは一体どういった訳だろうか?考えるに、それは、やはり、必殺技としてのロボットは何か欠陥があるのではないだろうか?(その容姿や、また、よく「必殺技」を調べれば解るが、使用できる、必殺技の数が極端に少なくなると言う事もある。)それで見放され、無理矢理にロボットにする必要もないため、楽なように流されて行くのではなかろうか。それで、いい所無しの、ロボットは、単に、「グロイザーX」を当時のはやりの「ロボット漫画」たらしめるだけに存在するのであり、リタ、ジョウ等にしても、飛行機用の操縦桿では、かなりその複雑な動きを呈するロボットの動きを操るのは容易ではなく、その割には、効果が薄いと言う、正に「踏んだり蹴ったり」のロボットには何の未練もなく、むしろ厄介な存在で、「義理」で、「ファイトアップ」していたに過ぎないと思われるのである。それは、「義理」でやっているというような、「本気」を感じさせない事は、ジョウが毎回、ガイラーの空爆ロボを見ていう、「次から次へと、よくもまあ、変わった空爆ロボを出して来るもんだ。」と言うやる気のない言い方にも表れている。更に、彼ら、グロイザーX側だけではなく、実は、相手方の、ガイラー帝国についても、同じ様な傾向が読み取れて来るのである。調べてみると、出て来る、空爆ロボは、ほとんど、飛行機状態のもので、変化しても、「ロボット」の状態にはほとんどならない(例をあげるなら、船とか戦車とかである。)。さらに、その数少ない、ロボットの状態で戦うものにせよ、何か「やる気」と言うものを感じさせるようなものがない(ダガー(元帥)のロボットは多少それを外れていたといわれても仕方がないが。)。特にその好例として、「大バッガス」と呼ばれた、ロボット型、ガイラー帝国の空爆ロボをあげずにはいられない。あれは、操縦士(バッガス、頭は、額から続いているようなはげ方で、白髪であり、体形は酒飲みをイメージする肥満形である。)の、性格、つまり、いつも、酒を浴びるように飲んでおり、それは、仕事中かどうかを問わずに続けられている、ということと、その、ロボット自体の、姿、特に、人間で言う所の顔にあたる部分が、丁度、「キョウダイン」のロケット役の顔をイメージする輪郭や顔の表面の柄であるのはいいのであるが、どう良心的な解釈を思って見ていても、いつも真剣みの感じられない大きな口を開けて笑っている表情で、そのやる気のなさを絵に書いたようなものとしか、考えようのないと言う、中と外の、名実ともに、やる気のないものであったのである。まあ、グロイザーX自体も元々は、ガイラー帝国製であるのではあるから、当然といえば当然ではあるのではあるが、双方共にロボットと言う状態は、あまり、本気に活動しない時に出て来ると言う事で、一致してしまっているのである。それを考えていると、やはり、「義理」でロボット状態をやっていたと言う事への確信が深まって来るのである。それでも、「空爆ロボ」と言う、「ロボ」というものが名前に入っている所から、そういう、「義理」で「ロボット」漫画をやってますよ、という所を、消そうと言う努力はしていると言う事は、していると言う事実はあるのではある。それを裏付けるかのように「茜基地を攻撃せよ」以降最後の4回で、やたらと、ジョウの「ファイトアップ」の雄叫びを聞く事となっている。「総攻撃ガイラー帝国」では何と、2回もその、かなり前に作られたと思われる「ロボット変化シーン」を見せ付けてくれたのであるが、次いでに実はそれによって、重大な事が判明する事にもなっている。それは、後ろに流れる音楽の種類、つまりBGMの種類で、特に、2大曲である、「オープニング」と「エンディング」曲の場合である。「オープニング」は、これは容易に解って「勇ましくグロイザーXがいざ戦いにいかんと、離陸する時などに流れるのだが、最近まで、聞かなかった、「エンディング」の使われる機会が、ついに現れたのである。それが、この「ロボ」状態になり始める所から、その姿で戦いつづけて、ひと段落するまで、流れつづけたのである。それによって、初めて、「エンディング」の2番の歌詞の一部が明らかになったのである(最後までは、いまだ放送されていないのだ)。筆者としては、これだけでも、大いに、「ロボ」の意義はあると思ってしまう所が、やはり、「ロボット漫画」とうたってながら、「ぎりぎりまでロボットが出て来なかった漫画」ととして、その異常さを再認識せざるをえないものを感じてしまうのだが。

 

 

大バッガスの、顔面のイメージ。やる気のなさが、溢れ出て来るように感じてはこまいか?

 

グロイザーXのライバル

 正義の味方には、ライバルがいないのでは?という意見も飛び出そうだが、もちろんその閉鎖された世界では、どんなに「間抜け」でも、自己矛盾を生じていてても、それが常に頼りにされて、「独占禁止法」でもあれば、絶対に引っ掛かってしまうに違いない状態なのである。しかし、それを単なる「テレビ動画」としてみれば、話は別である。早くいってしまえば、視聴率。これには、どんなすごい正義ヒーローも(もちろんどんないいかげんな・・・もそうであるが)たじたじである。特にそれが、非常に人が競って見ようとする時間帯(例えば土曜に6時台、日曜の6時台)ならなおさらである。裏番組に(6チャンネル以外)同じ様な番組がぶつけられていれば、その出来栄え、魅力と言ったものが、その選択の鍵を握り、少しでも、劣っておれば、正直にな子供の事であり、まるで小選挙区での国政選挙のように、その差は歴然としてしまうのである。そういう意味で、ライバルが、グロイザーXにはあった。いや、もはやライバルに、相手からはされていなかったかもしれないが・・、それは、その制作姿勢の変化、或はそれは最初からそうだったのかもしれないが、口の動くと声の不一致、或は、立体感覚の非現実的なデッサン、口を動かすべき所で、それを面倒くさがって、一枚の絵を上から下へとなめるだけにすると言ったようなことから、なんとなく予想はできる事である。そして、その結果は、既に、この再放送の、チャンネル、枠によってあらわれているのかもしれない・・。

 

解決されているはずの、”未解決”諸グロイザー問題

1.次の固く結びつけられるべき関係を持った二者(左岸は重複する可能性あり)を両岸を結び付ける問題

 

古谷徹

ジョウ

勝田久

飛島博士

野崎貴美子

リタ

薮内英喜

吉田長官・四村医師

 

バクさん

河西清

ゲン

沢田和子

サブ

 

一平

岡田道郎

ゲルドン帝王

山下望

ドゴス元帥

 

ダガー元帥

沢木郁也

ゴーレン科学長官

 

正人

高見裕子

みどり

 

2.グロイザーXの名前の問題

 日本語での綴りはわかったが、もし考えられているのであれば(この記述は本文中の「日本語表記以外は存在しない」という記述に矛盾するのではあるが。)他言語での表記はいかなるものか?

 

最後に

非情ともいえるほどに、味方の死を簡単に見せてしまったり、ハッピーエンドに終わるのが常のこの手の話の例に反して、必ずしもそうではないと言うように、結構シビヤなそのストーリー展開は、やはり、監修者である、「豪」の影響だろうか。それを考えると、この、重量感を持った、主題歌の歌い方にも、納得できるところがある気もする。しかし、それにしては、制作にその情熱が感じられないのは、残念だ。口と声が2秒ほどもずれてしまうのは、衛星中継のせいだという言い訳は、して欲しくないのである。ちゃんと、NGはだすべきである。それだけは直して欲しかった。こう言う事は、世の常として、悪いものは悪いものを呼ぶと言う事が適応できてしまうものである。世間の反応は、制作者の予想をはるかに超えるものを持っているのである。回を追うほど、その制作意欲を失う結果になるのは、それを考えると当然であったのかもしれないが(もしかして、新人の養成 練習用にしていたのではないかと思ってしまう。)。それでも、もう回が最終回に近づいてくれば、まるで、やる気を復活したかのように(冷静に考えればそうでもないのだが)、シビヤな展開を激しくぶつけて来るのである。つまり、「身内」を殺す、という事である。これによって、せめて、最後は、落ちてしまった雰囲気を盛り返し、花を咲かせたいと言う意欲が多少では感じられるのが、こちらにとっても、せめてもの救いではある。

 

 

索引

 

 

 

 

 

グロイザーX、その主題歌と周辺

川勝 則孝

情報協力:

(ガイラー星ゲルドン帝王というペンネーム(年賀状)を持つ)ゼンダゼンジ(と、歯医者で呼ばれた経歴を持ち、伊丹の畑の中にあるコンクリートの段差の端を自転車で行こうとして、思わず、本能に逆らって、低い方に自転車ごと落ちてしまったとは口が避けてもいえない人物である。)

 

初版 1993/11/3

(非公式改版がこのあいだに5つ以上あり)

2版 1993/12/2

3版 1993/12/4

4版 1993/12/7

5版 1993/12/10

6版 1994/1/9

7版 1994/4/28

8版 1995/5/10