G.プリエ/ドウミ・プリエ
*言葉の意味* プリエ:折り畳む ドウミ:半分 <プリエ> * プリエとは、脚を曲げ、体の位置を下げていく動きで、クラシック・ バレエのすべての動きの中に取り入れられており、舞踊の全てのパの 中に存在している。 この動きは弾力性、柔軟性を養い、股関節を開く能力を発達させる。 また、ひとつの動きから次の動きに映るときのなめらかさと、柔らか さを生み出し、安定性を高めるのにも役立つ。 注意! プリエの動きがしっかりできていないと、脚で床を押すこ とが十分にできないため、よいジャンプができず、着地も うまくいかない。 同様にポアントのテクニックもつかない。 プリエの練習はできる限り正確に行う必要がある。 * プリエには、足を半分まで曲げるドウミ・プリエと、完全に曲げるグ ラン・プリエがあり、脚の第1、第2、第4、第5ポジションに立っ て行う。(現在では第3ポジションのプリエは、ほとんど行われてい ない。) 両脚を軸としたなめらかで、途切れのない脚の屈伸運動で、「脚の付 け根」「膝」「くるぶし」の3点で行う。 脚の各関節は限界まで曲げて行く。 体重は両脚だけでなく、両足に、均等にかけること。特に足先の方に 体重をかけることのないよう、注意する。(特にX脚の脚をもつ方に 多く見られるため、注意すること。) * プリエの練習に入る前に、必ず正しい位置に立っているか、ポジショ ンが基本通りにできているかよく確認し、正しい状態を保ったまま行 う。 1.脚の付け根と膝が外側に向けて開かれている。 2.外に開いた脚のまま、付け根からプリエをして行く。 注意! 付け根を意識しないで、膝の力だけでプリエをする と、筋肉を使っていない無意味な屈伸になってしま う。また、膝に大きな負担をかけてしまう。 →膝の故障、怪我につながる。 3.プリエはただしゃがんでいくのではなく、上体を上に残しながら 下りて行く、筋肉を引きのばす動きでなくてはならない。 * 脚の付け根からプリエをしていくと、上体を上に引 き上げたまま行うようになるため、筋肉を正しく使 うことができる。 4.太ももの内側の筋肉を使いながら曲げていくことが大切。 5.プリエをしていくときの膝の方向は、足の中指の方向に向かって いくように意識するとよい。 6.股関節は締め付けずに、力を抜いて曲げていく。 7.腰は両脚の真ん中に乗っていること。(体重は両脚の真ん中に) 8.背中はまっすぐな上体を保っていること。 9.肩は前に出ないように下に下ろし、首の力を抜き、顔はまっすぐ 前を向いていること。 10.ドウミ・プリエの時にはかかとが床から上がらないように曲げる ことが重要。これは、かかとを上げないようにして、限界まで曲 げることによって、足首の腱、アキレス腱とくるぶしの靭帯をよ く発達させる事になる。 * 脚の内側の角度が90度くらいになった位置が、平均 的な限界。アキレス腱の長い生徒はもっと曲げること ができる。アキレス腱の短い生徒は、無理をせず、少 しづつアキレス腱を長く、強く訓練すること。 11.プリエをした脚を伸ばしてくるときは、まっすぐ上に向け、同じ 速度で動き、筋肉の関節が完全にのびきるところまで戻す。 注意! この時、膝が外側に開いた状態のまま戻ってくること が大切。膝が内側に入ると、脚のねじれが生じてしま うし、膝につられて付け根が内側に入ってしまうと、 お尻が出た状態になってしまう。プリエの訓練になら ない。 12.アキレス腱が短い場合は、最初から無理に深いプリエを行わず、 深さより、足がアンドウオールに開く事に注意することが大切。 13.ドウミ・プリエを簡単に出来ない足の場合、特に靭帯が痛むよう な場合には、一時プリエの完成は、見合わせて、少し時間をおい て、慎重にレッスンを行った方がよい。プリエとはそのくらい大 切で、難しい動きである事を意識し、足、脚を傷めないように、 真剣に、慎重に行うこと。 1.第一ポジション・ドウミ・プリエ 1.上体の立て方と脚の置き方を確認する。 注意! 特に土踏まずが落ちていると、脚の内側の筋肉が充分に 使えなくなり、正しいプリエができなくなる。 2.重心は均等に両脚にかかっているよう注意し、かかとは床から離れ ないようにしっかりとつける。 3.かかとをつけたまま限界まで曲げ、アキレス腱を伸ばすように意識 する。 * 脚の付け根から開いて正しいプリエをしていると、付け根の 一番内側の部分に角ができる。両脚を引っ張って行くだけで はなく、この角ができたままの状態を保って行うようにする こと。 4.バーの手に、力が入らないよう気をつける。 *間違いやすいところ* 1.かかとが上がる。 2.膝が前に出る。 脚の付け根から足先までを外にしっかり開いてプリエをし、付け根、 膝、脚の指(中指)がすべて同じ方向を向くようにする。 3.膝で屈伸運動を行ってしまう。 これは、膝を傷める原因となる。 膝だけでプリエをすると、将来的にジャンプをしたときの着地がか たいものになってしまう。 付け根からプリエをする事によって、柔らかく、美しい着地ができ るようになり、膝も傷まない。 4.腰が後ろに引けてしまう。脚の付け根を後ろに引いてしまう。 5.上体が後ろに引っ張られる。 こうなると、バーの手に力が入り、バーに頼ったままプリエをする ようになってしまう。 バーの手は力を抜き、常に上体をまっすぐに上に引き上げておくこ とが必要。(指に力が入っているときは、手首を振って、リラック スさせてみると良い。) 腰が前に行かないよう注意し、脚の付け根のところに角ができてい るようにして立つこと。 6.プリエから戻ってくる時、お腹と腰のところで反り返ってしまう。 曲げた膝をのばし始める前に、上体が引き上げられているかどうか、 注意することが必要。 腰から背骨にかけて、しっかり引き上げながら膝を伸ばして行く。 * この時、尾てい骨がかかとの方向に引っ張られているような意 識で戻っていくことも大切。 7.プリエから戻ってくる時、土踏まずが落ちてしまう。 行くときより、膝を伸ばして上がってくるときの方が、土踏まずが 落ちやすくなるので、気をつける事。 8.プリエの速度が一定でない。 特に、下がっていく時はゆっくりで、上がってくる時速すぎる、と いった間違いが多い。 速すぎると言うことは、筋肉を使わずに膝の屈伸運動に過ぎない状 態になる。 2.第二ポジション・ドウミ・プリエ *このポジションでは、脚が開きやすそうに見えるため、簡単そうに思 えるが、上体の重心を真ん中に置かなくてはならないため、とても難 しいポジションだと言うことを意識すること。 1.自分の「足一つ分」の幅をあけて立つ。 注意! 足幅を広くとると、重心を真ん中に置くことも、プリ エをする事も楽にできてしまうが、これでは、開く力 を養うこともできず、プリエをする意味がない。 2.プリエの深さは、第一ポジションと同じくらい。 3.下がって行く時も、上がってくる時も、体が両脚の中心に乗ってい なければならない。 4.上体をまっすぐに引き上げ、膝を伸ばしてくるときに、太腿の内側 の筋肉を外に回し、開いたままの状態でのびてくること。 *間違いやすいところ* 1.第一ポジションの注意点参照 2.足幅が広く、プリエが深すぎる。 3.重心が真ん中にない。 3.第3ポジション・ドウミ・プリエ *現在ではほとんど行われていないが、X脚気味の足、又は第5ポジショ ンでターン・アウトするときに筋を違えたり、足の甲が内側に入ってし まうような場合には、第5ポジションの変わりに、第3ポジションでの エクササイズを行うと効果的。 膝の曲げ伸ばしを、自分で正確に感じとれるようになったら、第5ポジ ションまで入れるようにするとよい。 *第3ポジションでの立ち方は、「E.脚のポジション」、また、プリエの 仕方、注意点等は、第5ポジション・のドウミ・プリエの項目を参照。 4.第4ポジション・ドウミ・プリエ 1.正確な第4ポジションに立つ。 特にこのポジションで注意が必要な事は、重心を置く位置。 両脚の真ん中に重心があることを意識すること。 注意! 後ろ脚に重心がかかりやすく、それを意識すると、今 度は前脚に乗ってしまう場合が多く見られるので、特 に注意が必要。 2.上体は、腰から上の部分がちょうど両脚の真ん中に位置していなけ ればならない。 注意! 上体をひねらないこと。肩と腰の4点でできる四角形 (スクエア)がゆがんだり、ねじれたりしないように意 識する。筋肉の力で腰と肩をまっすぐ前に支える。 後ろ脚に上体がとられてしまうことが多いので、前脚 のふくらはぎを外側に向け、しっかり押し出すように する。同時に、後ろ脚の土踏まずを上げ、付け根を外 に回す。筋肉をこの状態に保つことにより、上体をま っすぐ前に向けることが可能になる。 3.太腿の内側の筋肉は外に開くように回してプリエをする。 深さは他のポジションと同じくらい。股関節、膝、足首の3つの関 節が完全に曲がるまでおこなう。 4.かかとは床を押しながらしっかり床に着けておくこと。 注意! 足を伸ばしてくるとき、後ろ脚の膝や付け根が前を向 いたり、土踏まずが落ちたりしないように充分注意す ること。 *間違いやすいところ* 1.第一ポジションの注意点参照。 2.上体が片足に乗ってしまう。 3.後ろ脚の方に腰がとられて、上体がねじれてしまう。 5.第5ポジション・ドウミ・プリエ 1.正確な第5ポジションで立ち、上体を崩さないよう引き上げておく。 両肩と両腰はまっすぐ前を向き、4点で、四角形(スクエア)を作 っているようにする。 2.背中を引き伸ばしながら、かかとの上にプリエをしていくような感 覚で曲げて行く。 * この時、尾てい骨がかかとの真上に下りて行くような気持 ちでプリエをすると、背中のラインがまっすぐに保つこと ができる。 3.重心を両脚に均等にかけること。 4.膝を外に向け、往復共に脚の内側の筋肉を使って、外側に開いた状 態を保ちながら行う。 5.土踏まずをしっかり上げておくこと。(足の指は縮まないように注 意!) 特に後ろの脚の土踏まずに注意が必要。 *間違いやすいところ* 1.第一ポジションの注意点参照。 2.足の親指の方に重心がかかり、膝がねじれてしまう。 土踏まずが落ちると、親指に重心がかかってしまう。膝も真横を 向かなくなる。 **第4ポジションでのプリエは大変難しいため、第5ポジションをマスター してから第4ポジションを行う方がよい。**
H.グラン・プリエへ(工事中)
I.センターの位置/アンファス・エポールマンへ(工事中)
J.クロワゼ・エファッセ・エカルテへ(工事中)
K.アラベスク(1番〜4番(ワガノワ))へ(工事中)
L.アティチュードへ(工事中)
M.アン・ドウオール/アン・ドウダンへ(工事中)
N.ポール・ドウ・ブラ(1番〜6番)へ(工事中)