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その2 せつなの夏の想い出 8月○○日(火曜日)
おとといの海水浴でははるかさんに酷い目に遭わされました。それもほたる
まで一緒になって。
ところで今日の夕方買い物から帰ってきたら明かりのついていないほたるの
部屋からなんだかあやしい声が…。「…ああんっ、そこ…っ」
えっ、これってほたるの声?
「気持ちいいかい? 自分の手でするよりうんといいだろう?」
ええっ、はるかさんの声?
「う…うん、信じらんない…あ…声、でちゃう」
「もう少し強くしようか? ブラも邪魔だから外していいかい?」
「…え、ええ、お願い…あああんっ」
「自分ばっかり気持ちよさそうでほたるはズルいなあ。次はボクも頼むよ」…ちょ、ちょっと…はるかさんったらいったいなにをっ?
わたくしはおそるおそる覗いて見ると…。そこにはほたるの背中を掻いてあげているはるかさんが…。
「どうしたんです、はるかさん」
「あ、ああ、お帰り。いや、あの、あはは」
「あ、せつなさん、お帰りなさい。あのね、おととい海でオイル塗らないで
焼いちゃったの。それで日焼けで背中が痒くって痒くって…」あ、それってもしかすると…
「あはは、ほら、持ってたオイル、全部キミに塗ってしまったろう?
ボクもほたるもだから…サ」…大当たり。言葉もありません。かき氷のために…。
明日あたりからは今度は皮が剥けはじめてまた騒ぎになるに決まってます。…そうだ、今夜のお風呂は少し熱めにしておきましょう。
それがわたくしのささやかな復讐です。 くすっ。
…というわけで「海へ行こ!」はこれでおしまいです。