囚われのサターン(その3)
9/12/99


「さあ、ゾイサイトよ、まだまだ練るんだぞ」
「はい、クンツァイトさま、ネギも入れましたわ。そーれそれそれっと」
「ふむ、なかなか美しい糸引きだ。ほら、口をしっかり開けろ」

「あうぅ、イヤなニオイ…」

「なにぃ? これはな、大豆の蛋白質が納豆菌の働きで十分分解されて出来るモノだ。
 それだけよく出来ているということがわからんのか。いいか、納豆にはな、ビタミン
 B1、B2が豊富だから貧血によいのだ。それにビタミンKもたっぷり含まれている
 から骨も丈夫になるぞ。おまえにはぴったりだろう」
「まあ、さすがはクンツァイトさま、健康管理が最強の男のヒミツでしたのね」
「ふふふ、そういうことだ。何しろ茨城に住んでいて納豆を食わんヤツがいるらしい
 からな」
「なんてこと」
「まあ、よい。おまえはここにいる間に丈夫な好き嫌いのない身体に仕込んでやる。
 それでなければこのオレに長いこと仕えることなどできんからな」
「楽しみですわ…うふふふ…」
「くっくくく…」

「ああん…いやあっ…」


……ちなみに納豆は血栓を溶かす役割もあるので、夕食に食べるのも良いそうです(爆)