第2話 赤い竜騎士

北方の国オレルアンは、マケドニアの激しい攻撃にさらされ、国土の大半を失っ
ていた。マケドニアの王女ミネルバは一時本国へペガサス三姉妹と帰国していた
が、しばらくぶりに任地のオレルアンに向かっていた。その途中とある村の上空
にさしかかったところ、数人の兵士が村人を襲っているのを見つけ、何事かと地
上へ降りた。村人の話では、マケドニアを語る連中が暴行、略奪を方々の村で行
っているという。実は、連中はマケドニアの脱走兵や盗賊たちの集団であった。
ミネルバがその乱暴者たちに近づこうとしたとき、いくつかの人影が現れた。乱
暴者たちは彼らに襲いかかるが、歯が立たず逃げ出す。

ミネルバは、彼らから連中がこの近くの砦を根城にしており、そこへ村の娘を連
れ込んだりしているという話を聞き、パオラに司令部へ行って援軍をつれてくる
よう命じて、カチュア、エストとともに彼らを追って砦へ向かう。

砦ではドラゴンナイト、ルーベンがマケドニアのフロスト司祭を味方にならない
と一族を皆殺しにすると脅していた。ルーベンはかつて、酒に酔った勢いで村人
に暴行を働き、軍法会議で有罪になった経歴があった。

ミネルバたちは謎の騎士たちとともに、途中村で傷薬をもらいつつ砦へ向かう。
敵も、砦からどんどん増援を出し、ほかの村を襲いに行っていたものも呼び戻し
て抵抗する。付近の盗賊たちも乗じて暴れ出す。一方フロスト司祭はミネルバの
姿を見つけ、助けを請う。ミネルバはルーベンが悪さをする連中のボスだと知る。
ルーベンはマケドニア王家を侮辱するが、結局はミネルバに倒される。そして、
パオラが呼びに行った援軍も来て、あたりの盗賊たちもけちらす。

援軍の一人が、一緒に戦った騎士は草原の狼と恐れられる反乱軍の指揮官ハーデ
ィンではないかと指摘するが、ミネルバはそんなはずはないと自分たちの敵であ
るハーディンをあえて捕らえなかった。ハーディンは、次は戦場であいたいもの
だと言い残して去っていった。

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