「サクラ大戦3 巴里に咲く美しき華たち」
 
 
 
 
 
 俺の名前は大神一郎。帝国海軍中尉にして、帝国華撃団花組、巴里華撃団花組の隊長でもある。
 そして普段は「シャノワール」のもぎり兼ボーイで忙しい毎日を過している。

 怪人との戦いもひと段落し、俺たち巴里華撃団の面々も平和な日々を過していた。
 まもなく巴里が崩壊するなど、誰が予想しえただろうか。
 

 しかしこの時の巴里は至極平和だったのだ。
 

■ 4th Review ■

「シー、 シー! ・・・もう、どこ行ったのかしら? もうすぐ出番だと言うのに・・・ シー!どこなの!?」
 俺はドアのそばで外の様子をうかがった。メルがシーを呼ぶ声が遠ざかっていく。もう出ても大丈夫だろう。
「それじゃあ、わたしはステージに行ってきますねぇ」
 ステージ衣装を身に付けたシーが俺にウインクをする。
「ああ、しっかりな。うん・・・可愛いぞ、シー」
「あ、んん・・・ムッシュゥ・・・だめぇ・・・」
 俺はシーのスカートの中に手を入れ、まだ愛液でぐっしょりの股間を撫でてやった。
 俺がシーのパンティを取り上げたので、今、シーはノーパンだ。そのパンティは今俺のポケットの中にある。
「ポッ・・・んもう・・・こんなことさせるなんてぇ・・・ムッシュたら変態よぉ」
 そう言いながらも、シーも状況に興奮しているか、頬を染めてうっとりとした瞳をしている。
「さあ、メルが待ってるぞ。行って来い」
「うぃ、ムッシュゥ。また後でね♪ 今度はちゃんとわたしの中に・・・」
「ああ、たっぷり注ぎ込んでやるさ」
「約束よぉ」

 シーはよほど俺の『ウタマロ』が気に入ったのか、あれから何度も俺を誘った。平和が訪れ「シャノワール」は毎日盛況の中、少ない暇を見つけてはVIPルームにしけ込むのだった。

 カーテンが開き、メルとシーがステージに登場した。レビュー終了のご挨拶だ。モギリの仕事の終わっていた俺は客席横で2人の挨拶を眺めていた。
(ふふふ、シーのスカートの下がノーパンだってわかったら、お客さんたちどんな顔をするだろうな? ほらほら、短いスカートなんだから、あまり動くと前の方のお客に大事なところが見えてしまうぞ)
    パチパチパチパチ・・・・・・
「二人がステージを降りたな。どれ、顔を見てくるか・・・」
 俺は舞台裏へと急いだ。

「あー! 大神さぁん!!」
 シーが俺を見つけて飛んできた。抱きついて、俺の耳元に顔を寄せてささやく。
「ね、あたしぃ・・・早く欲しいなぁ」
「わかっているよ。・・・ふふっ、ノーパンでステージに立つって、どんな気分だ?
 フトモモをいやらしい液が滴ってお客がびっくりしてたぞ」
「ええぇ! うそぉ!?」
「うそだよ」
「もおお! 大神さんのいじわるぅ」
「シー、早く着替えなさい。まだ仕事は残ってるわよ」
 振りかえると、メルが俺たちを睨んでいた。
「大神さんも仕事に戻ってください。そろそろお帰りのお客さんも多くなりますから」
「あ、ああ・・・」
 俺はメルに追われるように舞台裏から追い出された。

 そんなこんなで結局閉店まで焦らされていたシーは、後片付けの最中の俺を連れ出して俺を求めた。よほど焦らされていたのか、シーはえらく燃え上がり、俺が熱いたぎりを膣奥に浴びせるまでに何度も気を遣って善がり狂ったのだった。
 

    ・・・
 

 シーが毎日ご機嫌な一方、最近のメルはずいぶん機嫌が悪く、俺に対して冷たい態度を取ることが多い。
 その理由を閉店後のバーでグラスを傾けていたグラン・マが教えてくれた。
「おや、ムッシュじゃないか。一杯付き合いなよ」
「ウィ、支配人」
 俺はグラン・マの横に座り、グラスに氷を入れブランデーを注ぐ。
「知ってるよ、ムッシュ。どうやらシーはあんたにぞっこんのようだねぇ」
「ぎくっ」
「安心おし。どうこう言ったりしないさ。でも、あまり仕事をサボるんじゃないよ」
「ぎくぎくっ」
 グラン・マはそんな俺を見てくすくす笑っている。
 しかし、ぱっと表情を厳しいものにして、
「でも、あんたのせいで、メルの方はすっかりご機嫌斜めだよ。なんとかおし」
「なんとかって、・・・そもそもメルくんの機嫌が悪い理由がわかりませんよ」
「理由かい? おそらくメルは欲求不満なのだろうさ。
 ここんとこ、シーに可愛がってもらってないようだからねえ」
「へ、へぇ・・・そ、そうなのですか?」
 シーとメルはそういう間柄だったのだ。
「シーがムッシュに惚れこんでるのを見て、恋人を取られたように思っているのかもしれないね」
「そうだったんですか・・・ 自分がシーくんと仲良くしたばかりに、メルくんを傷つけてしまったのですね」
「しっかりおしよ、あんたらしくないよ」
「しかし・・・」
「だからね・・・」
 グラスの中で揺れる琥珀色の液体を眺めながら
「ムッシュ、あんたメルを抱いてやってくれないかい?」
「え!? な、なにを・・・」
「あの娘は男のやさしさを知って、もうちょいカドが丸くなれば、メルに負けないいい女になれるんだ。
 このままではあの娘のタメにならないよ」
「しかし、メルくんを抱けって、簡単におっしゃいますが、メルくんの意思はどうなんですか?」
「バカだね。そこをどうするかはあんたが考えるんだよ」
「はぁ(そんなぁ)」
「でも、もしメルがなんか言ってきたら、それなりの対応をするからね。注意するんだよ」
「うう・・・厳しいお言葉・・・」

 グラン・マが遠い目をしながらグラスを傾けた。
「・・・メルはね、可愛そうな娘なんだよ。
 あの娘のいた村の領主が死んで息子に代替わりしたんだよ。したら、そいつが悪人でね、領地内の村や町から少女を誘拐しては屋敷に監禁して、そいつやその友人の貴族のボンボンたちで陵辱してたんだよ」
「!」
「犯されるだけじゃなく、いろいろ酷い仕打ちを受けて死んじまった娘も何人もいたらしい。でも町の役人も領主が相手じゃあ何もできないしね。
 そこで派遣されたのがあたしの旦那でね、全国の領主たちの目付け役をやってたのさ。
 まあ、すったもんだの末、事件は解決して、娘たちは開放されたんだけどね。メルの親御さんたちはメルを連れ去ったときに殺されてたんだと。酷いハナシさ。
 それじゃあ、ってんで、メルや同じような境遇の娘をうちのメイドとして引き取ったってわけなんだよ」
 グラン・マがグラスをあおった。俺はグラスに琥珀色の液体を注ぐ。
「それ以来、メルが男の人と仲良くしたって話は聞かないし・・・よほど領主のところで酷い目にあったんだねえ・・・」
「そんなことが・・・」
「まあ、シーにしても似たようなもんだけどね。・・・どうだったね?シーのカラダは。絶品だろう?」
「え!? あ!おっとと」
 慌ててブランデーのビンを落としそうになってしまった。いきなりすぎるぜグラン・マ・・・
「あの娘は仕えた領主に男を悦ばせるテクニックを教え込まされたそうだよ。男だけじゃなく、女の相手だってできる。
 その領主ってのがバカなやつで、シーに溺れたあげくに強精薬の使いすぎで心臓発作で急死だと。笑っちゃうね」
「はぁ・・・(男として分るぞぉ!!)」
「だからね・・・」
 グラスに注がれる琥珀色の液体を眺めながら
「とにかくさ、シーもメルもムッシュの好きにしていいから。あの娘たちで男を磨んだよ。
 あんたの男が磨かれれば、あんたに抱かる彼女たちも女として輝けるようになるって寸法さ。わかったね!」
「は!了解しました!!」
 俺はぴっと敬礼しながらウインクを飛ばした。
「ところでですねぇ、明後日はシャノワールの月いちの定休日ですよね?」
「ああ、そうだよ。ちょうどいい。メルをデートにでも誘うかい?」
「ええ、まあ、それがらみで・・・
 その日いちにち、シャノワールの店内をお借りしたいんですよ。俺のメゾンではなにかと邪魔が入りますしね」
「ふぅん・・・まあ、ムッシュはモテるからねぇ。ほかの娘と鉢合わせなんて洒落にならないしね。いいだろう。好きに使いな」
「ありがとうございます。それと・・・」
「まだなにかあるんかい?」
「明後日は、もしかしたらメルくんもシーくんもお屋敷に戻らないかもしれません」
「シーも? ふっ、そういうことかい。・・・ああ、いいさ。その時は、二人には『明日の朝、いつもの時間にシャノワールに出勤していればいい』って伝えておくれ。
 こっちの仕事は別のもんに振っておくから問題ないよ」
「ありがとうございます、グラン・マ」
「ところでさ、ムッシュが『ウタマロ』ってのは本当かい? どんなのか、一度見てみたいねぇ」
 グラン・マの瞳が妖艶な光を放った。
「いいっ!? え〜と・・・それじゃあ、俺はこのへんで・・・」
「あははは、冗談だよ! 男は死んだ旦那だけで十分だからね!」
 身の危険を感じて走り去る俺の後ろでグラン・マの笑い声が無人のホールに響いた。
 

    ・・・
 

 その翌日、俺とシーは開店前のひと時を共に過していた。

「・・・メルの機嫌を取るには、欲求不満を解消してやる必要があるな」
「どういうこと? あたしがメルを抱けばすぐご機嫌よぉ?」
「それだと、俺とやる時間が減るけど、いいのか?」
「う・・・いやですぅ」
「だろ? だから、いい考えがあるんだ。明日はシャノワールの定休日だろ? そこでね・・・」
「え!? そんなの!・・・うん・・・そっかぁ・・・うふふ、それは面白そうですぅ」
「手筈はわかったね」
「ウィ、ムッシュゥ・・・でも、あたしのことも忘れずに愛してくださいねぇ。約束ですよぉ」
「ああ、もちろんだよ。二人とも気絶するまで可愛がってやるから安心しろ」
「気絶するまでですかぁ!? ああん・・・なんか、今からドキドキしてきちゃうぅ」
 いたずらっ子のような、それでいて妖艶な娼婦のような、艶美な表情でシーが笑った。
 

    ・・・
 

 翌日、閉店中のシャノワールの裏口から店内に入った俺はVIPルームのある二階に上がり、二人が来るのを待っていた。
 予定通りの時間にシーがメルを連れてやってきた。裏口の方から話し声が聞こえる。
「でも、どうしてシャノワールでするの?」
「だってぇ、お屋敷だと他の人もいるから昼間っからやってるわけにはいかないでしょぉ?」
「それはそうだけど・・・別に夜だってよかったのよ?」
「だからぁ、ここだったら今から夜中までずうっとできるでしょ?」
「そ、そんなにしなくても・・・」
「でも、最近のメルったら欲求不満で爆発寸前だしねぇ」
「え!? そ、そうだった?」
「もーモロよ、モロ。大神さんにツンツンしちゃったりねぇ」
「そ、それは・・・(シーが大神さんとばっかり仲良くしてるからじゃない・・・)」
「だからねぇ、今日はメルを思いっきり可愛がってあげるのぉ。
 さあ、VIPルームにいきましょぉ!」
 シーとメルが階段を上ってくる。俺は静かにVIPルームに入り、部屋の隅に置かれた衝立の裏に隠れて二人が来るのを待った。
 二人がVIPルームに入ってきた。俺は衝立の隙間から覗いて、メルとシーが戯れるのをしばらく静観することにした。

「ん・・・あむ・・・んむ・・・」
 二人はベッドサイドで抱擁しながらキスを交わしている。ぴちゃぴちゃと音を立てながら舌を絡ませあう。
 シーの手がメルの小振りな胸を円を描くようにさすると、メルは鼻を鳴らしながらシーの乳房を下からすくい上げて強く揉みしだいた。
「ふーん、んふー・・・ んああ・・・はぁあ・・・」
 いつのまにかシーのブラウスのボタンが外され、直接乳房がつかみ出された。メルがその頂点に色づく脹らみに吸いつく。
「はぁあん、いいわぁメルゥ・・・」
 上着もスカートも脱ぎ捨て、下着姿になると、シーはベッドに腰掛け、メルを誘った。シーの横にメルが座ると、今度はシーがメルの服を脱がしながら滑らかな肌に手を滑らせていく。
「うふっ メルの肌はいつもすべすべで気持ちいいわぁ」
「シーの肌だって、しっとりとしてて、わたし好きよ」
 交互に瑞々しい肌に吸いついて愛撫し合う二人を見ているうちに、俺の股間はぎんぎんにいきり立ってきた。
    (まだまだ。出番は早いぞ)
 俺はベルトを緩めて、また二人の痴態に見入っていった。

「今日はねぇ、ちょっと嗜好を変えましょうねぇ」
 シーはメルに言うと、持って来たカバンからアイマスクを取り出した。
「アイマスクでしょぉ・・・手枷でしょぉ・・・」
 皮製のバンドをベッドに放る。
「あ・・・またわたしを縛るのね?」
「そお! 目隠しするとぉ 次にどこを触られるかわからないでしょう?
 拘束されて身動きできないとぉ、触りたいところに触れなくって、すごく焦れてくるでしょう?
 普段よりずっと燃えるわよぉ」
「はぁ・・・ん」
 メルは自分のそんな姿を想像してため息を漏らす。
「今日はメルを存分に可愛がってあげるんだからぁ、あたしに任せてぇ」
 シーはメルにアイマスクを付けてやると、メルの両手首に革バンドを取りつけた。バンドからは長い皮ひもが伸びていて、その先はフックになっている。革ひもをメルの背中を回して反対側の革バンドに繋げると、
「それ!」
「あっ!」
 メルがベッドに押し倒された。こうなると、メル自身の身体で皮ひもが押さえられて、腕が自由に動かせない。もちろん起き上がってフックを外せば簡単に自由になれるのを知っているので、メルは安心して身を委ねることができる。

 つつーとメルの胸の脹らみに沿ってシーの指が動いていく。
「あっ・・・くくっ」
 まったく力を入れずに、ただ表面をなぞっていくだけの愛撫。メルの神経は指先が触れている1点に集中していく。敏感な頂点はワザと避けて乳房を抜け、へその付近でUターンしてまた乳首の周囲で8の字を描き続ける。
「あん・・・や・・・もっとぉ・・・」
 シーの愛撫はひどくもどかしく、メルは甘い声でねだってしまう。
「うふふ・・・ここを触って欲しいのかしら?」
 両方の乳首を指でちょっとだけ摘みあげてぱっと放す。
「ああ!」
 鋭い刺激が両乳首から電撃のようにメルを襲う。
 打って変わって大胆に乳房を絞り上げては、つまんでひねって押しつぶしてと乳首を攻める。
「あっ うっ くぅっ ああっ乳首がぁ! あひぃ!!」
 次に何をされるかわからない。不安と期待が交じり合い、興奮がいや増す。メルの心と身体が開放されていく。

「うふふ、いよいよ、メルの全部を見せてちょうだぁい」
 シーはメルのパンティを取り去ると、脚を左右に大きく広げてその間に入った。
「ふ〜〜〜」
「ああっ!」
 いきなり股間に息を吹きかけられて、びくっと身体を振わせる。もうすっかり興奮しているメルの花びらがひくひくしている。
    (舐められちゃう・・・)
と身構えるメルだが、シーは期待を裏切って、すぐにはそこを攻めず、ベッドから降りてしまった。
「あ!? どうしたの?」
「うふふ、ちょっと待ってね、今、いい物をあげるから」
 シーは壁のミニバーからお酒を物色して、あまりアルコール度の高くないのを選び出した。
 ついでに俺のほうに手を振って手招きしたので、俺は音を立てないように衝立の裏から出てきて、シーの後を付いてベッドに近づいた。

 シーはお酒をグラスに注ぐと、一口だけ味わった。
「んく、はぁあ・・・」
「次はねぇ、このお酒をねぇ、メルのぉ下のお口にも飲ませるのぉ」
「え!? ちょっと、やだ、シー! ああっ!!」
 足が押さえつけられ、股間が広げられる。その真上でグラスが傾けられ、肉の花びらにピチャピチャと液体が注がれる。
「あっ冷たい! シ、シーったら! 放して!!」
 花弁を伝わって、さーっと液体が肉襞に染みていく。シーはメルの花芯をくつろげて、奥の方まで満たしてやった。
「くうっ! つ、冷たいわ!」
「大丈夫、すぐに熱くなってくるわよぉ」
 シーの言う通り、メルは身体の奥が徐々に熱くなってくるのを感じていた。アルコールは粘膜から容易く吸収され、メルを酔わせた。ほろ酔いとまではいかないが、吸収した場所が熱く燃えてくる。
「はぁあ・・・熱い・・・シー、お願いだから、なんとかしてぇ」
「そおねぇ、じゃあ、お豆ちゃんを舐めてあげるわ」
 と言いながらも、俺にメルの股間を指し示すシー。
    (なんだ、俺が舐めるのか。ふふ、面白くなってきたぞ)
 ベッドサイドで静観していた俺は、シーの代りにメルの股間へと入りこんだ。
 シー同様に綺麗に切りそろえられた陰毛の下はシーほど使いこまれた感じではなかったが、赤く腫れた花弁が外に広がってヒクヒクと蠢いていた。美しくいやらしい淫花だ。
 俺は舌を伸ばして花弁を舐めた。
「ひうっ!」
 メルの腰が跳ねるのを押さえて、お酒の香りが立ち昇る蜜壷に舌を挿し入れる。肉襞を舐めれば奥に残っていた甘い酒が舌に乗り、こっちまで酔ってしまいそうだ。
 メルの中を舐め尽くした俺は花弁の天辺に隠れた淫核を掘りだし、吸いついた。
「あひぃ!!」
 鋭い快感に、メルは激しく腰を突き上げた。が、俺は構わず脹らみだした豆をしゃぶりながら指を膣穴に入れて周囲を掻き回す。
「あーああっ やっあっはぁあっっ」
 視界と身体の自由を奪われ、アルコールで中から解かされていく快美感がメルを蕩かしていき、メルは腰を蠢かしながら悶えた。
「やぁあん・・・ああ!そこ!そこよ! くっ ダメ! ダメッ!」
 メルはかなり追い詰められて、花芯からじくじくと蜜を滴らせながら腰を振りつづけた。そして動きが痙攣に変わり、絶頂に達する寸前で俺は愛撫を止めてメルの股間から離れた。
「あ・・・どうして・・・シー! もう少し、もう少しなの! お願い!!」
 腰を蠢かせるメルだが、腕が使えないから自分ではどうしようもない。
「ああ・・・早くぅ・・・ねえ、イジワルしないで、わたしを、わたしをいかせてぇ」

「まだ、だめだな」
 俺はメルにはっきりとわかる様に言い放った。
「え!? ・・・だ、誰!? う、うそ・・・ だ、誰なの!? シー!シー!!」
「なあに?メル。あたしはここにいるわよぉ」
 俺の合図でシーがメルのアイマスクを外してやった。
「俺だよ。大神だ。メルくん」
「大神さん! どうして・・・どうして大神さんがここにいるんですか!?」
「シーくんに頼んでね、俺とメルくんが仲良くなれるようにこの場所をセッティングしてもらったんだ」
「ごめんねぇメルゥ・・・ でもね、あたし、どうしてもメルも大神さんと仲良くなってほしいのぉ」
「仲良くって・・・」
「大神さんはね、メルのこともたっぷり愛してくれる、って約束してくれたから、きっと仲良くなれるわよぉ」
「シー!!」
 メルはシーを振りほどいて起き上がろうともがいたが、腕が使えない今、身体の上に乗っかられては身動きできない。
「そういうことだからね、メルくん。 シーくんに免じて、おれと仲良くしようじゃないか」
「大神さん!? ・・・こんなことをして仲良くなれると思ってるのですか!?」
「なれないかい?」
「当たり前です! こんなこんな・・・わたし、大神さんのこと見そこないました!!」
「はぁ・・・ひどい言われようだなぁ・・・」
「大神さん、可愛そうですぅ」
「ああ、シーくん。俺のことをわかってくれるのは君だけだよ」
 俺は芝居がかった口調でシーを抱き寄せ、口付ける。
「ムッシュゥ・・・む、ん・・・」
「あ、シー・・・くっ」
 悔しそうに、悲しそうに唇を噛むメル。
    (さて、舞台はこれからが本番だぞ)
 俺とシーはメルの目の前で互いを愛撫しはじめた。
 俺はメルが逃げられないよう、シーにメルの上にまたがらせて、メルの股間を弄るように命じた。
「うう・・・やだっ メル、離して! あ、ああ、ひくぅんっ」
 敏感な豆を押しつぶされて、メルが苦鳴を漏らした。
「メルはぁ、ここが好きなのよねぇ」
 シーはメルの中に指を挿し入れ、土手の裏側を擦り上げた。
「んあああっ! だめぇ! んくぅっ!!」
 ビクビクとメルの中が痙攣してシーの指を締めつけた。
「んふっ ここもいいのよねぇ」
 中から押し上げつつ、赤く肥大している淫核をくるくると回すように愛撫すると、メルはあっという間に昇り詰めた。
「おっと、メルをイかすなよ」
「ウィ! わかってますぅ」
「ひっ い、いく・・・ああ、そんな・・・」
 寸前で指が離れ、膣があと少しの刺激を欲して泣いた。
 シーは、次は私の番とばかりに俺にキスをせがんで俺の股間に手を伸ばしてくる。既にシーの女の部分は十分に潤い、メルの腹を濡らしていた。
 シーは俺の肩から胸、腹へとキスしながら下っていって、そそり立つ俺のモノに口付けた。
「ん〜・・・はぁああ・・・大神さんの『ウタマロ』、いつ見てもすごいわぁ・・・」
 俺のモノがシーの唾液で濡れていく。精一杯口を広げて亀頭を飲みこみ舌を使ったり、横に咥えて甘噛みしたりしながらたっぷりと唾液をまぶしていく。
 口淫でがちがちに勃起したイチモツにシーがまたがってきた。
    ちゅぷっ
 亀頭に触れたシーの奥からとろりと愛液があふれて亀頭を濡らす。
「んはぁ・・・んくっ・・・はぁっんはぁああっっ!!」
 先端が賭場口を通りぬけると、後はずぶずぶとシーの中に埋没していく。
 シーは身体を震わせながら快感に悦びの声を上げて俺にしがみ付いた。
 俺に抱きついたシーの尻を掴んで腰を揺らすと、先端が奥を突き上げこりこりとした肉で亀頭がこすられ、胴全体がきゅうきゅうと締め上げられた。
「んふぅう・・・あはぁあ・・・あ、ああっ・・・いいのぉ」
 自らの体重で奥を突き上げられる快感に、シーは俺の首にしがみ付いて激しく腰をくねらせて悶えた。
「ん!あ!うぅん!んふぅ!あはぁ!ああっ!あくぅ!」
 シーは今にもイキそうになっている。だが俺はシーの腰を押さえて剛直を引き抜いた。
「あ・・・やだ!抜かないでぇ!・・・ああ・・・大神さんのいじわるぅ!」
 むずがるシーを突き放し、
「シーくんばかり気持ちよくなったんじゃあ、メルくんが可愛そうだろう。ほら、メルくんも可愛がってあげなきゃ」
 再び股間を愛撫するように命じる。
「あぅんん・・・するから、早くちょうだいぃ・・・」
 シーはメルの股間に顔を寄せて舌を伸ばし、指を肉壷に挿し入れた。
「あうっ! シー!! やっ! んんっ はん・・・」
 弱い所を擦られて善がるメルの顔の真上にシーの股間を持ってきて、背後から再度シーを貫いてやった。
「あうっ・・・あっはあっ・・・」
 待ちわびていたシーが腰を震わせた。ぴゅっぴゅっと押し出された愛液がメルに降り注ぐ。
    (ああ!す、すごい・・・)
 メルの眼前でシーの肉壷が俺を受け入れて悦んでいる。
 赤い肉襞が白くなるほど引き伸ばされて、剛直が奥まで押しこまれると肉襞が引きずられてナカに巻き込まれ、引き出されるとエラに掻き出された愛液がポタポタと落ちてメルの顔を濡らす。
「あううっ キモチイイのぉ!
 はぁん・・・メルにも・・・んあっ!教えてあげるっはぁあ!」
 シーは俺の動きに合わせてメルのナカに指を入れて掻き回しはじめた。
 俺が奥を突けば指を根元まで入れて、腰を回して浅く内壁をこすれば指を同じように動かす。
「ひぃ シー! ダメ! くっ あっ!」
「んはぁあ・・・あくぅう・・・そこ!そこぉ!!」
    (こんなことされているのに、気持ちいい・・・でも・・・)
 シーとメルの嬌声がシンクロしていく。俺は同時に二人を犯している気分になって、ピッチをあげた。
「んあぁぁ・・・いいっ!いいのぉ!・・・んっんっあっも、もうっ!」
「イクのかい? もうイクんだね!」
「あああ・・・い、いく、いくぅ・・・んはぁあっ・・・」
「俺も・・・もうイクぞ!」
「あ、ああ・・・き、来て! ナカに来てぇ!!」
「くおぉおっっ!!」
「ああああっっ!!」
 シーの腰を引き寄せながら、最奥に放つ。
「い、い、い、いくぅううう!!!」
 シーも胎内に熱い迸りを受けながら気を遣っていた。
 射精しながら半ば引きぬき、また最奥を穿つ。蕩けるような快美感が背中を走りぬけて、ガクガクと腰を振わしながらシーのナカにありったけの欲望のシルシを注ぎこんだ。
    ぼとぼと  ぼとぼと
 既に俺のモノでいっぱいいっぱいの内部から隙間をつたって雄臭のきつい樹液があふれ、メルの顔を汚していく。
「あ、ああ・・・」
 顔を背けることも忘れて、結合部から滴る白濁液に見入るメル。いいところでシーが指を動かさなくなって、メルはまたしてもイキそこなっていた。
「はっ・・・はっ・・・」
 ズキズキと淫核が尖り、肉襞が物欲しそうに喘いでいる。ナカからあふれ出た液体が尻を伝ってシーツを濡らしている。
「・・・・・・はぁ・・・ほ、欲しい・・・・・・」
    ドキリ!
 思わず口に出してしまった言葉に、メルの心臓が高鳴った。
 一度認めてしまうと、頭の中はソレでいっぱいになってしまう。
    (ワタシモイキタイ。フトイ『コレ』デツラヌカレテミタイ)
    ドクン    ドクン
 激しい動悸に、頭に血が上って眩暈がする。
 肉棒がシーの中から抜き取られて、メルの目の前に全容を晒した。白い樹液にまみれた肉棒はまだ隆々とそそり立っている。
    (コレが!目の前の肉棒が!欲しい!!)
「ん・・・はぁあ・・・」
 深く息を吸うと、男の淫臭が肺を満たし、堪らない気分になっていく。
「・・・欲しい・・・」
 メルは頭を持ち上げて、竿から玉袋を伝って落ちる淫液を舐め取った。

「おお!」
 いきなり玉袋を舐められて、俺はビックリした。下を見ると、メルが舌を舐めずりしている。
「お、大神さん・・・わ、わたし・・・」
「コイツが欲しいのかい?」
    コクリ
 メルが恥ずかしそうに顔を染めてうなずいた。
 俺の思惑通り、目の前で激しい交わりを見せつけられて、メルの『女』に火が付いたのだ。
「ふふふ、だが、それじゃあダメだな。
 なにが欲しいか、ちゃんとそう言わないとなぁ」
 俺はメルに乗ったまま失神しているシーを抱え上げた。そばの椅子に座らせながら尋ねた。
「え!? あ! やだ・・・はぁ・・・
 ・・・お、大神さんの・・・『ウタマロ』が欲しいんです!!・・・ああ、いやぁ!!」
 メルは自分のセリフの恥ずかしさに、顔を真っ赤にして身悶えた。
「ふふふ、いいだろう。たっぷりコイツを味わってくれ」
 俺はメルの手首の枷を外して自由にしてやった。
「は、はやく! ああ!!」
 自由になるが早いか、メルが俺に抱きつき、そのまま入れようともがいた。
「まあ、そんなに慌てるなよ」
 俺はメルを押し留めて寝かせて足の間に身体を入れた。
 イチモツをすっかり出来あがっているメルの花芯に押し当てた。
「ああっ きてぇ!」
 メルが期待に震えた。
    ずにゅぅうう
「はぁああああんっっ!!!」
 じくじくに濡れきっていたメルは容易く俺の先端を飲み込んだが、その中はかなりキツく、俺は圧力に耐えながら奥まで押し込んでいった。
「ふわぁあ! やだっ! あっああっっ くぅうう!!!」
 肉棒を半ば飲み込んだだけで、メルは軽い絶頂を感じ、背を反らして身体を震わせる。肉襞が痙攣しながら俺を締めつけ、もっと奥へと飲み込もうとするように蠢いた。
 胴全体への締め付けとカリの裏側に絡みつく肉襞の感じはとても気持ちよく、俺はメルの最初の波が収まるまで胎内の具合を味わっていた。
「どうだい? お望みのモノは?」
「はっ はぁっ なかが、いっぱいで・・・
 んっ ・・・ キモチ、いいんです・・・っあっ・・・」
 荒く息をしながらも、快感に頬を染め甘い声で返答する。普段マジメな顔をしてばかりの彼女の善がり顔はとても魅力的で、思わず股間に力がみなぎってしまう。

 俺は腰が当たるまで奥に付き入れると、上体を被せていってメルを抱きしめながら桜色の唇に口付けた。
「はぁああ! ああ!奥まで来てますっ! あ、むっ むふぅ んん・・・むん・・・」
 メルも俺の背中に腕を回して挿し入れられた俺の舌に吸いついてきた。舌と舌を絡ませながら互いに口内を愛撫しあう。
 俺の胸で押しつぶされている乳房の頂点が固くしこっているのがわかる。じょりじょりと陰毛同士が擦れ合い、敏感な豆が押しつぶされるとメルは身体を震わせて胎内の俺の分身を締めつけた。メルの最奥はこりこりとした別の肉の感触があり、動くごとに亀頭の先端がこすれてとても気持ちいい。
 俺はメルの肩を支えて密着しながら身体全体をグラインドさせてメルの全身を存分に味わった。

 短いストロークだけだったが、焦らされていたメルは感じまくっていた。激しく善がり、今にもイキそうだ。
「んあぁっ・・・くぅう!いいの!!・・・んはぁあっ!!
 ・・・あ、やぁ・・・どうして!?」
 腰を引いてナカから抜きかけたところで、俺はピタリと動きを止めた。俺の下で俺に合わせて腰を蠢かしていたメルの腰も手で押さえて動けなくする。
「やだ! やめないで!! ああ、はっ早く!」
「これからは俺が言うことはなんでも聞いてくれるかい?」
「え!? ど、どういうことです!?」
「俺が『して欲しい』と言ったことは何時でも何処でも何でもやって欲しいんだ」
「な、何でもって・・・?」
「脱いで、と言えば、すぐ全裸になり、しゃぶって、と言えばすぐ俺のモノを咥えるってことだ。
 それと今日のシーくんのように、他の女の子の手引きを手伝ったり・・・かな?」
「え!? ではシーにもそんなことを?」
「そのかわりぃ、大神さんはあたしが失神しちゃうまで可愛がってくれるわよぉ」
 いつのまにか目を覚ましたシーが胎内から流れ出している精液を舐めながら言った。
「ふふふ、そういうことだ。コイツが欲しければ『ウィ』と言ってくれ。『ノン』ならもうお終いだ」
 そういいながら、ゆっくりとメルの奥に入れて半ばまで引き抜く。
「はぁあっ ああん・・・」
 メルは気持ちよさげな甘い声を出すが、ゆっくりとした動きに焦れて、自ら腰を蠢かして快感を得ようとする。その腰を上から押さえつけてやる。
「はぁっ やだぁ もっと激しくして! こんな、こんなぁ」
 ゆっくり、ゆっくりとナカを掻き回しながら俺は徐々に腰を引いていく。
「ふふっ、さあ、どうする?メルくん。ほら、抜けてしまうぞ?」
「んああっ! あっ 抜かないで! ああっ はっくぅう・・・」
 いい所で膣から引き抜かれて、メルは膣から愛液を噴き出してもがいた。
「・・・あ・・・や・・・やります。
 なんでもするから、そんなにイジワルしないでください・・・」
    (ふふふ、やっと落ちたな)
「いいだろう。約束だからね、メルくん」
「ウィ。約束します。なんでもします。だから、は、早く!お願いです!」
 メルの身体の疼きはもう我慢の限界を超えていた。欲しくて堪らなくて、腰が蠢めき、愛液を噴いている。
「よし、それじゃあ、お望み通り、たっぷりとコイツをくれてやろう」
「んはぁああっ!」
 再び俺のイチモツがメルを貫き、メルは悦びの声をあげた。
 

    ・・・
 

「それでは、本日最後のレビューとなりました」
「みなさま、ごゆっくりお楽しみ下さぁい」
 ステージでは、メルとシーが司会をしている。最近の2人はとみに女性らしい艶っぽさが出てきたと、人気急上昇中だ。
 俺から見ても、特にメルの変り様には驚いている。
 グラン・マの言ったように、俺に抱かれることで、『女』に磨きがかかったと言うことだろうか。
「まあ、変わりもするよな」
 俺はつぶやいた。
 メルとシーは仕事の最中でも、暇さえあれば俺に抱かれているのだ。二人とも争うように俺を求め、そしてつい先ほどはメルの番だった。
 メルのステージ衣装は脱がずに股間を剥き出しにできるように股間にチャックが付けられ、いつでも俺のイチモツを迎え入れた。

「んっ! あ、ああっ! 来るっ はっはっ あ、あ、もう!」
「くおおっっ 出すぞ!!」
「はっ はい! あ、ああっ いくぅうう!!」
    どぴゅっ どぷっ どくっ どくっ
「はぁああ! 熱いいっっ」
 絶頂に達して痙攣するメルの最奥を突き上げながら、俺はたっぷりと熱い迸りを放った。
「はぁああん・・・大神さぁん・・・」
「メル・・・よかったぞ」
 汗で額に張りついた髪を掻き揚げて、黒いボディスーツの胸の脹らみを揉んでやる。
「んはぁ」
 メルの乳房はかなり敏感になり、大きさも増したようだ。胸の刺激に、俺のを搾り取るように胎内が蠢く。
 たっぷりと出し尽くした俺はメルを押し倒して引きぬくと、股間のチャックを閉じてしまった。
「いいか、股間に力を入れて膣を引き締めて、俺の精液を漏らさないようにしていろ。出番が終わったらシーに飲ませるからな」
「ああ・・・そんな・・・」
「力を抜くと、精液が漏れてお客さんにメルが精液を溜めこんだままステージに出てる、ってバレてしまうから注意しろよ」
「い、いやぁ・・・」
 ステージの真中で精液を垂れ流す自分の姿をイメージして、その恥ずかしさに興奮して身体を震わせた。
「よし、シーが下で待っているぞ、早く行きなさい」
「は、はい・・・また可愛がってくださいね」
 俺の唇にちゅっと口付けて出ていくメル。ふふ、可愛い奴だ。
 メルもシーも俺の命じるプレイには従順で、ステージに恥ずかしい格好で出されるプレイに大いに興奮を得ているようだ。

 最後のレビューが終わり、全員で挨拶をする。
 喝采の中、踊り子たちが引き上げ、メルとシーが舞台中央で客にレビュー終了の口上を述べている。
「メルちゃーん!」
「シーちゃーん!」
 客席から声援が飛ぶ。レビューの踊り子たちにではなく、司会の二人に声援が飛ぶなど珍しいことだ。固定ファンが付いたのだろう。
「盛況だね」
「支配人!」
 いつのまにか横にグラン・マが立っていた。
「エリカやグリシーヌたちだけでなく、二人のプロマイドももっと作らせようかね」
「そうですね。きっと二人は喜びますよ」
「だろうね。いや、ほんとムッシュのおかげだよ」
 二人がステージを降り、カーテンが閉じた。静かな音楽が流れはじめる。
「さあ、二人の所に行くんだろ? これからも二人を頼むよ」
「ウィ、支配人」
 俺は二人が待つ舞台裏へと急いだ。
 
 

 4th Review Ende.
 

 
 
−ルドモ−