「サクラ大戦3 巴里に咲く美しき華たち」
 
 
 
 
 
 俺の名前は大神一郎。帝国海軍中尉にして、もう一つの顔は帝国華撃団花組の隊長だ。
そして、今は巴里華撃団花組の隊長を務めている。

 俺が巴里に着いてすでにひと月が経過していた。
 着いた当初は『花の都』と歌われた巴里の華やかさには驚かされたものだが、それ以上に美しいパリジェンヌたちが開放的なところには驚かされた。

 昼間の公園で腕や足をあらわにした娘たちが恋人とキスをし抱き合う姿は日常のもので、また夜の街では娼館の窓から投げキッスを飛ばす娼婦がいれば、扇情的なポーズで男を誘う街娼もいる。
 

 帝都の銀座や浅草以上に華やかで艶かしい街。
 俺の巴里の印象はこんなものだった。
 

■ 1st Review ■

 巴里に出没する謎のうさぴょん(笑)を巴里華撃団が撃退した日、俺たちは華撃団本部でもあるナイトクラブ「シャノワール」で勝利のお祝いをしていた。
 華撃団と整備班の人たち総勢15名程度の小さな立食パーティだ。

 整備班の人たちとの顔合わせも済ませ、話にひと区切り付いたとき、日本贔屓のドジなシスター、エリカ・フォンティーヌがやってきて俺に尋ねてきた。
「大神さん、大神さん。シスター仲間が以前、日本の男の人って『ウタマロ』なんだって言ってみんなが騒いでいたんですけど、『ウタマロ』って何ですか?」
「え!? 『ウタマロ』かい!? ええと・・・ヤバいなぁ」
「なんだ、貴公は日本人のくせにそんなことも知らないのか」
と、横からグリシーヌ・ブルーメールが口を挟んできた。金髪碧眼のこの美少女はノルマンディ公爵家の血を受け継ぐ貴族の令嬢だそうだ。出会ったころはやけにつっけんどんな態度で接しられて閉口したものだが、俺が巴里華撃団の隊長であると知ると、そこそこ態度を変えてきた。一応「上下関係の大切さ」というものは身に付けているらしい。
「『ウタマロ』というのはな、『ホクサイ』と並ぶ日本の著名な画家の名前だ。
 巴里の芸術家たちが彼らの絵を見て、とても感動したと手記を書いているくらいだからな」
    (ああ、そっちの『歌麿』を説明すればよかったんだ)
「そうそう、歌麿は美人画は海外でも有名だね。キモノとかカンザシとか日本文化を世界に伝えるのにの役立っているそうだよ」
「へぇ〜」 目をキラキラさせながらエリカがうなずいている。
「それにしても、グリシーヌ嬢は物知りだね」
「ふん、当然だ。貴公も一応知ってはいるみたいだな」
 グリシーヌは急にプイとそっぽを向いて「シャノワール」のオーナーのグラン・マの方に行ってしまった。上司であっても俺は平民、自分は貴族と考えている彼女は、俺に誉められても嬉しくないのかもしれない。

「へえ・・・ムッシュ・大神は『ウタマロ』なんですか?」
「ヒューヒュー!『ウタマロ』ですって! メルったらHねぇ!」
 背後からグラン・マの秘書を務めるメル・レゾンとシー・カプリスが俺の左右の腕に抱きついてきた。
「へ? 『ウタマロ』がHって??」
 ワケを知らないエリカはきょとんとした顔をしている。
 風景画の北斎、人物画の歌麿と、巴里の芸術家に影響を与えたと言う江戸後期の2大絵師、その一人歌麿のもう一つの顔は春画絵師だった。
 男女の睦み合いや、動物と美女、特にタコとのカラミが有名だ。触手春画の創設者という説もある。
 そして歌麿の春画では男性自身はどれも見事なイチモツとして描かれているのだ。
 つまり、『ウタマロ』=巨根の日本の男性 という意味なのだ。
 欧州の貴族の有閑マダムにも『ウタマロ』のファンが多いと聞いている。伯爵夫人というもう一つの顔を持つグラン・マの秘書を務めるメルとシーがそっちの『ウタマロ』を知っていても不思議ではない。
 シスターであるエリカがそんな世事に疎いのはまあ、当然だろう。そのシスター仲間もどこかで聞いただけなのに違いない。
 グリシーヌは・・・あの様子だと春画については不勉強のようだな。まあ高潔な彼女らしいことだが。
「で、どうなんですぅ? ねぇ、ムッシュゥ」
 ハモって尋ねてくる美少女2人に挟まれ、さて、何と答えようかと思案していると、シーがしがみ付いたままの俺の腕を自分の股間に押し付けているのに気が付いた。
    (これは・・・『お誘い』のサイン?)
 この店では踊り子たちがウェイトレスを兼ねている。その際、チップが多いとか、プレゼントをくれたとかで、気に入ったお客を誘って1夜の睦みごとをサービスするのだと、この店で知り合った客から聞いていた。ここは娼館ではないので、あくまでモーションは女の子から、というのがルールになっているのだが、OKするなら女の子にいくらか支払うことになるので注意が必要だ。
    (えーと、OKのサインは・・・)
 俺は他の人たちに気付かれないように手首を返して手のひら全体でシーの股間を包み込み、優しく3回擦り上げた。
「う〜ん、そのへんはご想像にお任せするよ」
 そう答えると、「ちぇ〜〜」という感じで2人がやっと俺を解放してくれた。しかし、
「ねえねえ、大神さんが『ウタマロ』かってどういうことなんです?『ウタマロ』ってHなんでですか?」
 まだ目をキラキラさせて尋ねてくるエリカが残っていた。
「え、え〜と・・・そ、そうだ、今度仕事がない日にでも、俺のメゾンに遊びにおいで。そしたらゆっくり教えてあげられるから」
「ぶ〜〜 エリカ今知りたいですぅ」
「そうだ、そのときフンドシの付け方も教えてあげるからさ。でも他のシスターには内緒だよ」
と、エリカの耳元でささやく。
「ほんとう!? うれしい!!」
 いきなりぎゅっと抱きしめられて、俺は彼女の甘い体臭や柔らかい胸の感触を味わい、ズボンの中が熱くなってくるのを感じていた。
 しかし、今夜のお相手はエリカではなく、シーだ。そろそろ誘ってどこかにしけ込むとしよう。
「お〜隊長さん。モテモテだねぇ」
「そういや、エリカちゃんは日本贔屓だもんね。俺たち日本のことなんか何も知らないもんな」
 整備班の人たちが冷やかす。
「こらこら、エリカ君、神に仕えるシスターがはしたないぞ」
「キャッ、ご、ごめんなさい、大神さん」
「いや、俺としてはうれしいけどね」
「いやぁん。やっぱり大神さんはHなんですねぇ」
 恥ずかしがって顔を赤らめたエリカがグラン・マのほうに走り去ると、俺は回りを見まわしてシーを見つけ、ウインクを投げる。
「さて、カクテルが終わったな」
 これみよがしにグラスを空にすると、
「あ、ムッシュゥ。あたしがお作りしますわぁ」
 そのへんを心得ているシーが即座に反応してくれた。
「じゃあ、いっしょにバーに行こう」
 俺とシーは他の人から見えないように、バーの横の通路に素早く隠れた。

「ムッシュ・大神、こっちですぅ」
 シーが俺の手を引いて、2Fに連れてきた。
「実はぁ、ここにVIP用の個室があるんですよぉ。
 完全防音にできてるしぃ、中にミニバーもあるからいちいち出入りしないですむんですぅ。
 それに・・・よいしょっと」
 シーがなにやら操作すると、大きなソファの背が倒れ、簡易ベッドになった。さらに棚からシーツを取り出して簡単にベッドメイクする。
「へぇ、いたれりつくせりだね」
「えへっ、ムッシュゥ・・・」
 準備を終えたシーが寄り添ってきたので、俺は腰に手を回し、あごをつまんで上を向かせると、ちょっと厚めで扇情的な唇に口付けた。
「ん・・・ん・・・」
 さっき食べていたデザートだろうか、シーの口の中はフルーティな甘い味と香りがした。
 俺は舌を絡ませ唾液を交換しながらシーのメイド服の胸元に手をかけた。見た感じ通りの豊かな手応えに満足しながら、さらにシーを抱き寄せた。胸板で乳房を押しつぶし、ズボンの中で熱くたぎっているイチモツをシーの下腹に押し付ける。
「ん・・ふぅん・・・」
 シーも俺の舌に吸いつきながら、腰に手をまわして微妙に腰を動かしてきた。イチモツがズボンの中で擦られ、さらにいきり立つ。
「シーくん、そろそろ俺のが『ウタマロ』かどうか確認してみないか?
 もうズボンがきつくてね」
「ウィ、ムッシュ・大神。失礼しますぅ」
 馴れた手付きで俺のズボンを脱がすシー。パンツを押し上げているモノに熱いため息を吐きながらズボンを畳んでミニバーの椅子にかけると、パンツにも手をのばす。
   びくびくっ
 開放されたイチモツがシーの鼻先で奮えた。
「・・・これが『ウタマロ』・・・」
   ちゅっ
 シーが亀頭に口付けして先走りを吸うと、イチモツはビクビクと痙攣してさらに限界まで体積を増していく。
「おぅ、トレビアン。ムッシュはやっぱりサムライね。立派なニホントウですわぁ」
「ご希望に添えたかな」
「ウィ。もうシーめろめろですぅ」

 シーは立ち上がると、スカートを落とし、ブラウスの前をはだけた。肩紐のないブラジャーを取り、レースをあしらったパンティも脱ぎ去る。
 俺の方を振り向くと、
「ムッシュ・・・あたしを・・・シーを可愛がってくださぁい・・・」
「ああ、たっぷり可愛がってあげるよ。おいで」
 俺はシーを抱きしめた。今度は直に肌と肌が触れ合い、イチモツの先走りが下腹に塗りつけられる。
 再び口付けをして唾液を送り込みながら、ブラウスをはだけて、柔らかく弾力に富んだ肉の感触を楽しみつつ、その頂点を探して手のひらを沿わせる。もう一方の手は首筋から背中、腰、尻たぶへと動かして肌触りを楽しむ。
 唇を離し、シーをソファに寝かしつけると、シーの口の端から零れ落ちた唾液の跡を追うように首筋から、胸元、乳房へとキスをしながら移動し、絞りだした乳房の頂点を口に含んで、舌で転がす。もう一方も忘れずに摘み上げて優しく捏ねてやる。
「あ、うぅ、そこ弱いんですぅ・・・はぁ・・・」
 目の端に涙を浮かべて愛撫に耐えるシーの下半身は、刺激が欲しいのか、むずむずと足を擦り合わせていた。
「どれ、こっちは強いかな、弱いかな」
 シーの下腹部に手を伸ばすと、きれいに整えられた赤毛の恥毛の先はしっとりしめっていた。肉の合わせ目を指で確認すると、中に溜まっていたジュースが指先を濡らす。
「ふふ、もうびちょびちょだな。いやらしい娘だ」
「ああ! ムッシュゥ言わないでぇ」
 羞恥にほほを染め上げながらも、下腹部は期待に震えて開いた花弁が指に吸いついてくる。上等な淫花だ。
「期待通り、こんどはこっちの花を鑑賞しよう」
 抱えあげた脚を自分で持つように命じると、股間に顔を寄せてとろとろと零れる蜜を舐め取る。
「ひうっ」
 シーが痙攣し、奥からさらに蜜が零れ落ちた。花弁を広げてやると、そこは呼吸をするように開いては閉じ、蜜を送り出していた。
「ふふふ、すごい蜜の量だな。ん・・・味も上等だ。
 ん・・・ふふ、ここも期待に震えてる・・・」
「ひゃうっ! くっうっううっっ」
 豆をしゃぶっただけで軽くイってしまったようだ。道具もまるで新品だし、もしかして・・・
「ねえ、シーくん。もしかして男性経験がないとか・・・」
「うふふふ、そんなわけないですぅ。ちゃあんと経験済みですよぉ。
 このお店で処女なのはエリカちゃんくらいなもんですぅ。なんてったって神に仕えるシスターですからねぇ」
 シーが笑いながら答える。
「でも、ムッシュの『ウタマロ』で貫かれたら、って考えるだけで、もう奥が熱くなってきてぇ。・・・ねえ、あまり焦らさないでくださぁい」
「そうだったのか。気付かないでごめん。それじゃあ、いよいよメインディッシュといきますか」
「ウィ、ムッシュ。シーを存分に味わってくださいねぇ」
 俺はシーに覆い被さると、そそり立つイチモツを押さえつけてシーの下の唇に触れさせた。
「シーくん、いくぞ」
   じゅぷっ ずぷぷっ
「んああっ!」
 シーツを掴んでシーが悶えた。すんなり亀頭が納まったので、遠慮無用と奥まで突き上げると、シーの胎内は熱くとろけて剛直に絡みついてきた。
「やだっ すごっ ああっ・・・あっはぁあっっ」
 半ばまで引き抜き、また奥まで押し込む。中にあふれた愛液を掻き出すように、ゆっくりとしたストロークでシーの内部を堪能する。
「きみのナカはいいぞ、シーくん。俺のイチモツに熱い肉が絡みついて放さない」
「メルシー。ムッシュの『ウタマロ』も熱くって固くってぇ、奥までいっぱい・・・こんなの初めてですぅ」
「はは、ありがとう、シーくん。でも、こうすると、もっといいぞ」
 シーの身体を抱いて体勢を入れ替え、騎上位の体位にする。ソファのバネを利用して下から2,3度突き上げると、シーの体重でさらに膣奥が突き上げられる。
「ああ、深いぃ・・・それにぃ」
「それに、ここもいいんだろ」
 淫核包皮をめくって剥き出しの核をくじる。騎上位だと手が空くので、いろいろと便利なのだ。
「あひぃい! そうです! そこがぁ!!」
 女の身体が落ちるごとに恥骨と淫核がぶつかって快感が得られる。こうして包皮を剥き出せばその快感は何倍にもなる。
    ギシ ギシ ギシ ギシ 
「ああ  はぁああ  ああっ  んぁああ」
 軽くロールしている柔らかい赤毛を振り乱しながら、俺の上でシーが踊っている。快感を貪るように自分で乳房を揉みしだき、乳首を摘んでこねている。
「んはぁあっ  ムッシュ  もう、もう  シーはもうっ」
「イクのかい? イクんだね、シーくん」
「んあっ  イクの  シー、イっちゃうぅぅっっ」
 ビクビクと胎内の俺を締めつけながら、シーが気を遣った。俺は懸命に射精を我慢すると、息を整えた。ここで出してしまってはシーを存分に味わえない。

 シーは脱力して俺に身体を預けて荒く息をしている。イチモツを引き抜きシーをソファに横たえると、すぐにシーの背後から覆い被さり、肉付きのよい肢体を抱きしめた。
「えっ、ムッシュ、ちょ、ちょっと休ませてぇ」
「だめだめ。俺はまだイってないんだよ!」
 背後から挿入して腰を引き寄せる。
「んはぁあ! 入ってくるぅ!」
 繋がったまま体を入れ替えてソファに腰をかけた。後背座位だ。
 ソファの弾力を利用してシーの身体を浮かしては落としこむ。イったばかりで敏感になっているシーの胎内を掻きまわす。さっきとは違う部位が擦られて、新たな快感がシーを襲う。
「ひぃい  だめですっ  はぁああっ  すごいぃ」
 腰を突き上げながら、シーの乳房を掴み、淫核を摘む。ビクビクと俺を締め上げてくるシーの胎内。
「やだっ もうイっちゃう! イク!イくぅう!!」
 もう刺激を与えるごとに、連続して絶頂に達してしまうようだ。頃合は十分だ。
「シー、俺もイクぞ! くぅ それっ それっ」
「あはぁっ ムッシュッ イって、一緒に! シーと一緒にイってぇええ!!」
「行くぞぉっ!!」
 シーをきつく抱きしめ、腰を突き上げながら、俺はトリガーを引き絞った。溜まりきった欲情がシーの最奥で爆発し、灼熱のマグマが噴き出した。
「うおぉおお!!」
「んあああ!! 熱いぃい! イクぅうう!!!」
 亀頭が押しつけられた膣奥が痙攣し、蠢く肉襞が剛直を締め上げる。膣内を満たす大量の精液がきつい締め付けに行き場を失い、子宮口から子宮内部に噴き出した。2発目、3発目は直接子宮の壁を叩く。
「あはっ はっ はぁん・・・
 ・・・いっぱい、いっぱい、熱いのがあたしのナカに出てるぅ・・・」
「くぅう! シー、君のナカはすごいよ。 俺のに絡みついて離そうとしないものな。 くふぅう・・・」
「ムッシュのが、ビクッビクッって奥を擦るからですわぁ。・・・あはぁあぁん!」
 シーが身体を反らせてまた気を遣ったようだ。なかば失神状態でぐったりとして俺に寄りかかる。
「シー・・・大丈夫かい?」
「ウィ・・・でも気持ちよすぎて死んじゃいそうですぅ。
 ムッシュ・大神・・・やっぱり『ウタマロ』は最高でしたぁ」
「君こそ素敵だったよ」
「メルシー、ムッシュ。よろしければ、また次の機会もお願いしますねぇ」
「そうだね。でも、まだ『今回』は終わっていないんだよ」
「まあ!」
「夜は長いのさ、シー・・・」
「ウィ、ムッシュゥ・・・」

 身体の奥で繋がったまま、一夜だけの恋人たちは熱い口付けを交わすのだった。

 1st Review Ende.
 

 
 
−ルドモ−