速報とうわさ(Infiniverse Newsletter Vol.1 No.6より) <<速報>> 1.ウーハンの敗北によって、謎多きデスホークはカイロの事実上のリー ダーとなった。メビウスとギャングによる暴虐政治からの解放を宣言し、 彼の軍隊が努力してバリケードと塹壕を作ったことによって、カイロは 巨大な要塞となった。  攻撃から確実に安全であるため、デスホークは全帝国市民に布告した。 メビウスに敵対するつもりのある者は、カイロにて歓迎する、と。コス チュームドヒーローたちがカイロで大勝利したため、ミステリーメンや ストームナイト、それに一般市民も、街に群がって反乱軍に加わろうと した。  選り抜きのストームナイトやヒーロー、そしてデスホーク自身によっ て武器を与えられ訓練された市民による軍隊「自由部隊」が組織された。 Dr.メビウス(またの名を「デスホーク」)は、彼の計画を最終段階 に移した。ちょうど明け方に、人工太陽を2日間活性化させるように命 じた。「デスホーク」は、「自由部隊」のメンバーを全て、ギザのピラ ミッドに集めた。「それでは、私の力の秘密をご披露しよう。すなわち、 地球のピラミッドに眠る太古の力だ。我らそれぞれがこの力を吸収すれ ば、メビウスの敗北は間違いない!」」と彼は宣誓した。  しかしストームナイトは、最初に比べデスホークの大集会が大きくなっ ていることに気づく。調査により、人工太陽がチャージしており、これ はデスホークの完全な聖戦はメビウスに対抗するものたちを罠にかける ための舞台であることを意味している。  ギザのピラミッドで、あたかも集まった群衆の前で演説するかのよう に、デスホークは大きな壇にのぼる。そして「全ては簡単なことだ」と 言い、テレポーテーションベルトを使って姿を消し、人工太陽のもとに 姿を現す。死の光線を使い、カイロを平地と化して、同時に敵を一掃す ると言う計画なのだ。 危険なイベント:ストームナイトは、Dr.メビウスの邪悪な計画の成   功を阻止しなければならない。2つの太陽が昇って焼け死ぬ前に群   衆を納得させて散会させる、あるいは太陽光線の発射制御を妨害す   るか、のどちらかである。発射前に阻止できれば、良い成果である   (ポシビリティ6点以上)。「自由部隊」を全滅から救ったが、攻   撃でカイロが被害を受けたなら、それなりの成果である(3〜5点)。   どんな方法であれ、ハイロードの計画を頓挫させることができなかっ   たなら、失敗である(2点以下)。 2.ボルネオでの混乱に気づき、Kあるいは襲撃者たち(No.4の「速報」 の結果による)を追跡するためにストームナイトは小さなボートに乗り 込んだ。急に巨大な波が発生し、ボートは沈没して、一行はバンカ島 (訳注:スマトラ島の南東にある)の海岸に打ち上げられた。遠く海岸 沿いに、襲撃者たちのボートを見つけることができる。ボートはうち捨 てられており、明らかに嵐では傷ついてはいなかった。振り返ると、海 の深みから火山が隆起してくるのを見て驚くことになる。  火山は、ものすごい速さで大きくなっていき、すぐに巨大な島の大き さになり、まだ大きくなっている。バンカ島はすすと火山灰で埋もれ、 この火山が大噴火したら空は黒くなり、世界の大部分が闇に閉ざされる だろう、とストームナイトは悟る。  脅えている島の現地人は、火山の神ニンジョクの寺院周辺で起きてい る奇妙な出来事について話してくれる。寺院はジャングルの奥深くにあ り、噴火を止めたければそこにいかなければならない。  寺院に着くと、一行はスラッチェンの部隊(もしNo.4で生き残った敵 がいたら、それも加わっている)が神聖な場所に陣取っていることに気 づく。バンカ島はオーロシュでのストームナイトの避難所として評判を 得ているので、スラッチェンはストームナイトを捕らえて殺し、吸い取っ たポシビリティエネルギーでニンジョクを買収して、島を破壊しようと しているのだ。 ニンジョク(火山の神) 敏捷度:20  白兵戦21 筋力:25 耐久力:25 知覚:8  トリック10 知力:8  創造魔法15、威圧10、意志力10 魅力:9  魅了11、説得11、挑発10 精神力:9  威嚇15、リアリティ11 ポシビリティ:ストームナイトの人数×7 魔法知識:炎12 呪文:コンジャード・ファイヤーボール 装備:炎の剣(魔法の武器) (+6/31) 目的:当然受けるべきであると思われる崇拝を受ける 危険なイベント:ストームナイトが生き残る唯一の希望は、スラッチェ   ンの部隊がニンジョクを味方にするのを邪魔することである。ストー   ムナイトの攻撃のまさにその時に、テクノデーモンの配下たちはニ   ンジョクを呼び出すので、ストームナイトは怒りを抑えるようにニ   ンジョクを説得することになるだろう。もし火山の神を説得できれ   ば、オーロシュの襲撃者に向けて怒りを発散し、良い成果を得る   (ポシビリティ6点以上)。眠りに戻るようにニンジョクを納得さ   せ、島が破壊されなければ、それなりの成果である(3〜5点)。   ニンジョクが大爆発によって怒りを発散するのを阻止できなければ、   バンカ島から脱出しなければならず、失敗である(2点以下)。 3.タイハチ複合企業体を破滅させる計画として、ニッポンの企業忍者 が香港のドーランが支配する地域にスティリーを設置し始めた。この作 戦は、特に精緻かつ注意深く実行されており、スティリーは既に市内で 良く目にする香港銀行のATM(自動預金支払い機)に似せている。  ドーランはまた、香港政府への圧力を強め、様々な官僚を買収し堕落 させ、多数の政策立案者や財務調整官を支配した。こうして、ドーラン はタイハチに対して厳しい刑罰を押し付け、敵対するグループにさらに 損害を与えた。タイハチは解体し、その所有資産の多くをドーランが買 い取った。  香港の様子は根本的に変わり、ストームナイトにとってはニッポンテッ クの日本との類似性は明らかだった。ゆっくりと、この街の社会構造は 崩壊し、上流、中産、貧困それぞれの間の溝は、さらに広くなる。  全ては終わり、あとははマーケットプレイスからメールシュトローム ブリッジを降ろす事前準備だけである。香港のドーランの超高層ビルは、 商安局員によって警護されている。一旦ブリッジが降りてしまえば、3327 は中国進出の新たな足がかりを手に入れ、TORGの地位がますます近くな るだろう。 商安局員 敏捷度:9  回避10、銃器戦闘11、間合い10、白兵戦10、隠れ身10、  格闘10 筋力:8 耐久力:8 知覚:8  発見9、追跡10、トリック9 知力:8  威圧9 魅力:8  魅了10、説得9 精神力:7  威嚇9 潜在ポシビリティ:一部(55) 装備:賛州11mmSMG (17) 3-15/35/100、装弾数10 危険なイベント:ストームナイトは、ニッポンテックのスティリーを1   個以上破壊して、メールシュトロームブリッジが降りるのを妨害し   なければならない。これを達成できれば、良い成果を得る(ポシビ   リティ6点以上)。ブリッジが降りたが、妨害するためにストーム   ナイトが捨て身の努力をして、物語の種を生み出せた(訳注:偉業   をして伝播を成功した)なら、それなりの成果である(3〜5点)。   ブリッジが降りてくるのを阻止できず、しかも人の心を動かすよう   な行動を香港で行うことができなかったら、失敗である(2点以下)。 4.現在アイルでは、奇妙な出来事が頻発している。ユーソリオンとアー ディネィの軍勢のどちらにおいても、兵士が急に発狂して仲間を多数殺 すという出来事に悩まされているのだ。これは、およそ2週間に1回起 こっているようであり、困ったことに、周囲の者が傷つかないようにす るには、発狂したものを殺すしかないのである。  両陣営では魔法使いを動員して事件の調査を行った結果、被害者には 魔法的な影響があったことがわかったと主張している。この魔法的な影 響の兆候は、今までに見たことがないものである。被害者のオーラの断 片は、アイルの創造魔法のようであるが、それ以外の様相については、 今までに知られている魔法のどれにも似ていない。  被害者を調べた医者は、発狂してあばれだす以前に、何らかの小さな 生き物が刺していたと述べ、何らかの新しい生き物がレルムのあちこち にいるかもしれない、という恐怖を煽っている。  なるほど、今までにアイルで見つかっているどんなものとも似ていな いが、これはアイルから来たものではないのである。むしろ、この苦痛 と死の全ての原因は、ナイル帝国で生まれた「セトの恐るべきサソリ」 である。この生き物の毒は、魔術的、錬金術的に強力な催眠薬へと変化 する。このサソリの針から毒が注入されると、サソリにあらかじめ組み 込んであった命令に従わなければならない。催眠術で本人が嫌がる行動 をさせるのは普通は不可能だが、アイルに持ち込まれたこのサソリの毒 は、「敵に取り囲まれている」という暗示を植え付けるのだ。訓練され た戦士にとって、そういう状況下での行動は明らかである。  メビウスは、アイルの2人のハイロードの両方に厄介事を起こすこと でレルム内の均衡を維持し、(レルム外へ)影響を及ぼすのを邪魔する ために、サソリをアイルに送り込むのを正式に認可した。もし成功すれ ば、メビウスは3327やマルローのレルムを弱体化させるためにサソリを 使うだろう。 セトのサソリ 敏捷度:6  格闘11 筋力:2 耐久力:3 知覚:8  トリック(20) 知力:1  威圧(20) 魅力:2  挑発(20) 精神力:2  威嚇(14) 潜在ポシビリティ:なし 本性:悪 生得装備:針(ダメージ基本値10)、毒(<催眠術>基本値18、ナイ   ル帝国ソースブック参照) 注意:サソリは、被害者を刺したらすぐに死んでしまう。 危険なイベント:ストームナイトは、サソリが媒介する狂気の病が、ア   イル全土に蔓延するのを防ぎ、いずれ対ストームナイトの兵器とし   てナイル帝国に使われることを妨害しなければならない。サソリの   脅威に終止符を打ち、その背後にメビウスがいることを明らかにす   れば、良い成果を得る(ポシビリティ6点以上)。アイルの危機を   終わらせたが、背後にナイル帝国がいることを証明できなければ、   それなりの成果である(3〜5点)。この状況を打破できず、この   計画が成功であるとメビウスが決定してしまったら、失敗である   (2点以下)。 <<うわさ>> 1.セントラルパーク(訳注:ニューヨークのマンハッタン島の中央に ある公園)で連続放火があり、収穫前の第三世代ゴスポグが多数破壊さ れたという報告がある。これは当然、ゴスポグ畑を見張るエディーノス たちを怒らせ、ニューヨークのメトロポリタン保護領を守る警察に対し て、報復的な侵略として何度も第一世代ゴスポグを派遣している。  この状況は、ブラッドショウ市長を酷く心配させている。今まで自治 区は、バラク・カーの注意が米国中西部やカリフォルニアに向いている ので、独力でエディーノスの脅威から持ちこたえてきた。ゴスポグ畑へ の攻撃は、占領軍はもとよりサァ(バラク・カー)をいらいらさせ、脆 い平和が砕かれ、保護領との交戦への攻撃陣容が刷新されるというおそ れがある。  ブラッドショウ市長は、リンクスとして知られる分裂したストリート ギャングの一団がどうにかして公園へ忍び込み、火を使って自分たちの 縄張りだと示しているのだと疑っている。侵略以来ニューヨークで猛威 を振るっている絶え間ないギャング間抗争によって、リンクス公園へと 追いやられたというのはありえない。そして連中は、エディーノスのこ とを「追い払うべきもう一つのギャング」とみなしているに違いない。  この派閥のリーダーは、ロム7という名で通っている若い男である。 侵略前、彼はリンクスのメンバーであり、コンピュータに特別な魅力を 感じていた。現在まで、彼はギャングの電器店司令部で生活していたが、 エディーノスに対してもっと積極的行動をするという彼の希望から、他 のメンバーと決裂してしまったのだ。 ロム7 敏捷度:10  回避11、間合い11、白兵戦13、格闘11 筋力:10 耐久力:9 知覚:9  発見10、追跡10、トリック10 知力:10  サバイバル11、威圧11 魅力:10  魅了11、説得11、挑発11 精神力:9  威嚇10、リアリティ10 ポシビリティ:7 装備:ハンティングナイフ (+4/14)    フェンシング用レイピア (+5/15)    44口径S&Wマグナム (17) 3-10/15/40、装弾数6 2.伝えるところによれば、メンフィス市内および周辺におけるストー ムナイトの2〜3週間に及ぶ作戦行動は、難航している。Dr.メビウ スの軍勢に対する、4つの別々の作戦は、惨めな失敗に終わっている。 ストームナイトは待ち伏せに引っかかり、命からがらかろうじて逃げだ しているのだ。部外者はこれらの計画に関わっていないのに、まるでナ イルのショックトルーパーたちは、ストームナイトの計画についての情 報を手に入れているようである。つまり、ストームナイトの中に裏切り 者がいることになる。  そう確信しても、誰がハイロードの側に走ったかが見極めることがで きないので、事実上メンフィスでのストームナイトの活動は止まってい る。一行には理解できていないが、彼らは半分だけ正しい。一行の中に 裏切り者がいるが、厳密に言うと彼はストームナイトではないのだ。ス トームナイトの一人であるタリム・アバハッサンは、最近殺されて死体 はナイルにうち捨てられた。「メリクリウス」とだけ知られるナイルの エージェントが、タリムに成り代わっているのだ。彼は「カメレオンベ ルト」を使って、うまく成り代わっているのだ。このベルトはギズモで あり、使用者の外見を即座に変えることができ、これによって彼は変装 の達人になっているのだ。  アバハッサンの姿になることで、メリクリウスはストームナイトの話 し合いに参加し、計画の全貌をショックトルーパーの守備隊に知らせて いたのだ。彼は、自分の変装は誰にも見破られないと確信しており、メ ビウスの手による罠に誘い込もうとしている。  もしいつかメンフィスでメビウスへの有効な反抗が起きるとしても、 その計画はメリクリウスの活動で帝国側に暴露されてしまう。これをど うにかする方法は、エージェントに偽の情報を流して、ショックトルー パーを打ち破ることである。そして、メリクリウスがストームナイトか ら逃げたりすれば、メビウスにとっての利用価値がなくなるのだ。 メリクリウス 敏捷度:10  回避11、銃器戦闘11、錠前破り11、間合い11、隠れ身11 筋力:9 耐久力:9 知覚:10  発見11、知識(スパイ技術)11、トリック11 知力:10  威圧11 魅力:10  魅了11、説得13、挑発11 精神力:8  威嚇9、リアリティ9 ポシビリティ:10 本性:悪 装備:カメレオンベルト(使用者の外見を変え、声を真似ることができ   る。外見を変えても、使用者の本来の身長・体重、体格や性別はそ   のままである。使用者は、いつでも外見を変えることができる。シ   ナリオコスト5。アクション基本値は《魅力》+5で、これは変装   を見破る時の《知覚》ロールの難易度になる。)   9mmルガー (15) 3-10/25/40、装弾数8 3.ジャイアントの吸血鬼がスコットランドを徘徊し、ここ1ヶ月の多 数の死の原因ではないか、と言う確証のない噂がある。この生き物は、 500年前にユーソリオンがアイルコズムを侵略した時に変身した、アイル のジャイアントであるらしい。  闇に仕えるものも光に仕えるものも、同じように殺されているので、 アイルの戦いではどちらの側にも忠誠を誓っていないようである。アー ディネィ女王は、調査のために守備隊をグラスゴーに派遣したが、誰も 帰ってきていない。ジャイアントの吸血鬼の伝説が真実かどうかに関わ りなく、スコットランドで吸血騒ぎは始まり、大衆にとっての明確な脅 威になっていることは否定できない。  この恐ろしい状況の原因がなんであれ、見つけ出して取り除かなくて はならない。 4.ヤクザが、組織化された犯罪一家のリードに従うことをいまだに拒 んでいるストリートギャングを取り締まり始めた、と東京の情報提供者 が報告している。ヤクザの構成員が、「ほとんど痛みを感じないらしい 強力な侍」の助力を得ている、というのは、普通の状況ではない。この 侍は重武装であるが、その全身を覆う鎧によって正体はわからない。侍 たちは情け容赦がなく、食い止めきれない強敵であり、その恐怖はギャ ングの反抗を終わらせるのに役立つ敵を邪魔している、という評判を得 ている。  ラウルブロックの工作員は、侍たちが雇い主を脅かすかもしれないと 思い、東京郊外にある水耕工場へと、侍のあとをつけていった。しかし 工作員たちは、建物に侵入する前に発見されて殺された。  この侍は、単に何らかの強化を施されたヤクザの暗殺者なのか、何か 別のものなのか、現時点ではわからない。しかし、侍に対する十分な防 備を固めるには、この謎を解くことが絶対に必要だろう。 5.現在、カリスマ的な聖職者が、ラッダイト(訳注:機械化・合理化 反対主義者)的な教え(「全ての機械は悪である」)を説きながらフラ ンス南部を旅している。ルルーの主題は特に極端なものというわけでは なく、機械が人を支配しうる危険について警告を発しているのである。 彼にとってはゴッドネットが特に不快であり、サイバーウェアは人の手 によって発明されたもので神の手によるものではないし、天国へと「ジャッ クイン」する者は冒涜的で正気ではない、と語っている。  宗教裁判官がルルーを見せしめにすることを望んだにもかかわらず、 サイバー教皇マルローはレルム内の気難し屋全てを追うなど、、時間と 人的資産の浪費であると言っていた。しかし、ルルーの説教が耳触りに なり、ここにきてマルローの忍耐も限度を超えたので、ルルーを処罰す るように命じた。  ここで、話は奇妙な展開を見せる。この聖職者を捕らえようとする試 みはことごとく頓挫しているのだ。サイバー司祭に包囲された時、ルルー は奇跡的な効果(稲妻を落としたり、突然霧が生じたり、大地がせりあ がって彼を守ったりすらする)を生み出し、逃げ延びてしまうのだ。ル ルーに付き従う人々にとっては、ルルーは本当に神の力を持っているの である。  しかし、マルローはもっと良く知っている。その男は明らかにアイル の魔法使いであり、マルローのレルムで混乱を起こすために送り込まれ たのだ、と。しかし誰が送り込んだのか? アーディネィがサイバー教 皇領への攻勢に転じたのか、それとも旧き盟友ユーソリオンが裏切った のか? これらの質問への回答は、まだ見つかっていない。 ルルー 敏捷度:9  回避10、間合い10、格闘10 筋力:9 耐久力9 知覚:10  変成魔法13、発見11、トリック11 知力:10  移送魔法11、威圧11 魅力:10  魅了11、説得12、挑発11 精神力:9  威嚇10、リアリティ10 ポシビリティ:7 魔法知識:命なき力5、大地4、水4 呪文:ライトニング、アース・シールド、フォッグ 6.ポシビリティ戦争の勃発に伴い、労働者や兵士たちと一緒に、多く のヴィクトリア人科学者がオーロシュのレルムにやって来た。その中に、 ゴーントマンが気に入っているタコのようなホラー「外なるもの」の生 態に興味を持っている有名な研究者、ポール・スタバート博士がいた。  スタバートは、ケアテイカーに見捨てられた、怪我を負った外なるも のに出会い、この生き物にとっては血液の代わりである白っぽい流動物 を採取する、という「幸運」に恵まれた。スタバートはこの流動体を様々 な薬品と混ぜ、それを自分自身に混ぜ合わせるという実験をした。その 結果、彼は外なるものと人間の恐るべき雑種へと変化した。科学者の知 性を持つ、強力で、名状し難い生き物である。  不幸にも、変身の過程でスタバートは発狂し、今彼はレルムを徘徊し、 人間に戻る方法を探している。もしこの噂が真実なら、彼にであったら 特に注意するべきだろう。 スタバート(怪物として) 敏捷度:10  格闘16 筋力:20 耐久力:17 知覚:10  手掛かり分析11、発見11、知識(化学)11、知識(解剖学)11、  トリック(15) 知力:10  医学11、科学11、威圧12 魅力:8  魅了(15)、説得(20)、挑発(20) 精神力:8  威嚇(25)、リアリティ9 ポシビリティ:3 生得装備:触手 (20) 注意:4人までの相手を攻撃するなら、複数回行動のペナルティは受け   ない。5人に攻撃するなら2人に攻撃するときのペナルティ、6人   に攻撃するなら3人に攻撃するときのペナルティ、という風になる。