マルイ・バトルタンク 90式戦車を斬る



 東京マルイのラジコン戦車「1/24 バトルタンク 90式戦車」を購入しました。
 選択の条件は”サスペンション装備で組み立て式のキャタピラを装備した戦車”
 でした。無限軌道(キャタピラ)での走行を楽しみたかったからです。もちろん
 予算もあまりないので迷いましたが、定価14800円でオプションのキャタピラを
 買い足せば条件を満たしたのでこの戦車が最適と結論しました。
 早速近所の「トイ○らす」で見てみると約13,000円ほどします。でもオプションの
 組み立て式キャタピラがなかったので少し足を伸ばして「洛西○デル」へ行ってみると
 オプションのキャタピラがおいてありました。さらに戦車本体も新製品発売前のためか
  9,800円と安かったので即購入となりました。
 私は、走行が目的なので細かいディテールパーツは外しています。



塗装済みで細部の作りも良い
直進スピードは2段切り替え
砲塔回転、砲身上下も手元からコントロール
電動エアーガン搭載でBB弾も発射可能だ
キャタピラもラバー製から樹脂組立タイプへ交換
コントローラー
戦車1 戦車2 戦車3 戦車4


▲問題点1
 サスペンションは良く出来ているが一部の4輪だけがとても硬くセッティングされている。
 重心周辺の4ヶ所のスプリングが太い。おそらく食いつきの良いラバーキャタピラでも
 スムースな旋回ができるようになっているのだろう。実質4輪車のようでガッカリ。
 走行させてみると明らかに転輪の上下動が不自然だ。この2軸の乗り越えで大きく傾いてしまう。
 そこでまずここを改造することにした。  


このように硬いスプリングのため殆ど動作しなかったが(写真左)
改造後にはスムーズに動作するようになった(写真右)。



●改造手順

1.上下を5本のビスで留めてあるのでこれらをはずす。
  中が見えたら太いスプリングを止めているキャップをラジオペンチで
  つまんでゆっくり抜くとはずれた。


2.ペンチでスプリングの左右をつまんでゆっくり引っ張って伸ばした。
   (やり過ぎないように!)




▲問題点2
 この戦車は室内用(防水されていない、プラスチック製なので砂などに弱い)なので狭い部屋の
 中で楽しむことになります。しかし、室内だとスピードが速すぎて障害物をゆっくりよけている
 ヒマがありません。そこでスピードをなんとか落とせないかと考えました。
 (新製品のM1A2では低速モードが追加された)


●対策
 まず、電源に注目しました。この戦車はアルカリ単三を8本も使用します。動力の電圧を低くすれば
 多少スピードが緩まると思いました。
 調べてみると動力用、受信機用、砲弾関連を8本の電池から違う電圧を取り出しているので安易に
 電池の数を減らせないことが分りました。
 ついでにアルカリ乾電池を最近出回っている充電式のニッケル水素電池で実験しました。

■結論
・2段に格納してある電池のうち奥の3本と電池蓋側の5本のうちの進行方向の一番前のはそのまま使用
 する必要がある。(写真参照)
・写真の中の上側・中央の電極は内部で使用しているので電気の供給が必要。
・組立てキャタピラで電池4本抜きにすると、ニッケル水素電池4本で走行できます。
 充電器が4本しか同時に充電できないので丁度好都合です。電池を減らしても走行時間への影響は
 感じません。

電池1本抜き 電池2本抜き 電池3本抜き 電池4本抜き
1本抜き
ややスピードが落ちる
.
2本抜き
もう少しスピードが落ちる
.
3本抜き
さらにスピードは落ちる
ラバーキャタピラは走行不可
4本抜き
3本抜きと変わらない
砲塔系統がやや遅いか




▲問題点3
 プラスチック製のボディからはかなり大きなモーター・ギア音が発生する。
 とてもうるさいので長時間楽しめない。

●対策
吸音材の様子

ボディ内部に吸音材を貼ってみたらかなり音が静かになった。
(黒いのが吸音材)



★この実験は私の購入したモデルにのみ動作したものです。出荷時期等により個体差がある場合や
 接続間違い等によっては非常に危険です。電気知識の無い方は特に真似をなさらないでください。


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