■最近Nゲージに無線式のカメラを搭載できる商品が発売されたのを知ってとても興味が ありました。運転台の視線でNゲージを走らせたらさぞかし運転気分を味わえるのでは ないかと、でも価格がとても高いので自作してみることにしました。 1.まず搭載可能な超小型のカメラ探しです。通販やネットで探しましたがどれも数万円ほど しました。今回は実験なので画質よりも価格で探します。 市内の某ショップでピンホールレンズタイプのCMOSカメラが 9,800円で売られていたので これを採用しました。サイズは幅27mm、長さ20mm、高さ18mmです。 2.次に映像を電波で飛ばす送信機を調達します。これも同店で売っていた「VIDEO TRANSMITTER」 という商品にしました。購入価格は4,980円です。実際はこの中の基板を取り出して使用します。 基板の最大サイズは幅29mm、長さ70mm、高さ19mmです。 3.車体はKATOの補修用パーツの台車と厚み2mmのアルミ版で作ります。目標はカメラが不自然に 揺れないようにしたいのでサスペンションを装備することにしました。 4.標準のレンズは画角が54度しかないのできついカーブが先まで映らないのでワイドレンズを 自作する。丁度使い捨てカメラの「写ルンです」が手元にあったのでファインダーのレンズを 取り外して装着してみたら画角が約90度位になり広い範囲が視野に入って快適になりそうだ。 でも、プラスチックの簡単なレンズで歪もかなりあります。がまん、がまん。 5.仮組みして走らせるとカメラと送信基板をつなぐケーブルのコネクタが大きくて重いのですぐに コケてしまいました。車体からも大きくはみ出します。迷いましたが思い切って切断して小型の コネクタで結線しなおしました。
●総評 このカメラは他の動力車に押してもらいます。逆向きに押してもらうと後の車両を前から 見ることができます。最後尾に連結すると後ろへ去っていく線路を楽しめます。 カメラは画角が広くないと実物感が減少します。また。アイポイント(高さ)もできるだけ低い ほうがリアルになります。(今回のはまだ少し高かった) 画面だけを見ながらスピードを上げていって、これで十分な高速運転だと思って目で直接見ると とてもゆっくりなのです。この画面はスケール速度を体感できるのです。 逆に最高の速度に調節してから画面を見るとまるでジェットコースターに乗っている気分に なります。高速運転時のカーブもバランスを崩さないように配慮していたので転倒することも 無く、安定したコーナーリングを見せてくれました。自作クロスレールのでこぼこ通過時も画面は 振動しませんでした。多軸車輪とスプリングの組み合わせの成果です。 今回はC-MOSタイプのカメラだったので画質が良くなく、長時間見つづけると目が痛くなりました。 やはり、CCDタイプの高画質カメラでやるべきだと感じました。 ![]() PS 今回製作したカメラ車両をこのままラジコン戦車の 砲塔の上に乗せて操縦してみました。戦車の車長席 です。 するとこれがまた、たまらなく面白いのです。 障害物をよけたり乗り越えるときのスリルが 抜群 です。また、自分が戦車について回らなくても見えな いところへコントロールできたり、狭いところへ入り 込んだりとガリバー気分にさせられます。 戻る |