パイオニア サラウンドヘッドホン SE-DHT5000 を改造
2003年10月発売のSE-DIR800Cのベスト電器オリジナルバージョン



 パイオニアのコードレスサラウンドヘッドホン「SE-DIR800C」を購入する為、各店をまわっていたところペスト電器で「SE-DHT5000」なる知らない型番のサラウンドヘッドホンを見つけました。外観はSE-DIR800Cとほとんど同一でしたが色が違っていました。前面パネルがメッキ風でちょっと派手です。店の方に聞いてみるとベスト電器オリジナルバージョンということでした。耳のパッドの部分が皮製?ということと赤外線のLEDが多い、ACデコードにも対応などと説明をしていました。でもカタログを見てもACデコードに対応なんて書かれていません。LEDも怪しいです。ウソつくな!と怒りながらもカッコイイ?デザインに惹かれて即お買い上げです。通常機種より2,000円高いのを安く合わせてもらいました。
さて、その使い勝手ですがクリアでノイズもほとんど感じません。ドルビーヘッドホンの種類がDH1,DH2,DH3の3種類あります。それぞれの違いは残響の違いで通常の映画などはDH2がちょうどいいと感じましたが音楽コンサートDVDのようにソース自体に残響が録音されている音源は残響効果の少ないDH1がうるさくなくてきれいに聞こえました。DH3は聞き慣れないと残響が多くて聞き苦しいと感じましたが、しばらく聞いているとヘッドホンの外のスピーカーが鳴っているのではないかと思ってヘッドホンをはずしてスピーカーを確認してしまうという勘違いをしてからDH3への評価が変わりました。なぜかリアルなのです。
でも付属のヘッドホンの音質がちょっと気になりました。中域あたりにちょっとだけ盛り上がりがある感じで竹筒の奥から鳴っているような音を感じます。試しに愛用のKOSS「KSC50」をヘッドホン端子に繋いで聞いてみるとちょっとドンシャリ気味ながらもとても自然な聞きやすい音で音場を再現してくれたのです。せっかくのコードレスが聞く気になれなくなりました。そこでこの「KSC50」をコードレスヘッドホンにしてしまおう!!
ということで無謀な改造を始めてしまいました。


これが本体とヘッドホン部、取り付けたKOSSのKSC50





●改造手順

1.イヤーパッドをはずし、内側のスポンジの端を軽くめくって3本のビスをはずすと
  スピーカーユニットがはずれた。


2.KOSSのKSC50はおわん型になった外側部分と内側のユニット部を
  引っ張るとはずれた。コードのハンダ付け部分にも小さなカバーがある。
  (慎重に!)


3.ホームセンターでステンレス製のT型の金具を買ってきた。



4.金具をこのように加工。これを6個作成。



5.コードのハンダを慎重にはずしてユニットをはずしたら元のビスの
  ところへ作成した金具を取り付ける。



6.KSC50の外側おわん型部分を先に取り付ける。




7.KSC50もコードのハンダを慎重にはずし、ヘッドホンからのコードを
  極性に注意しながらハンダ付けする。
  プラス・マイナスを絶対に間違えないこと!



8.ハンダ付けが終わったらイヤーパッド(スポンジ)を
  ユニットにかぶせてから先ほど取り付けたおわん型部分に
  押し込んで取り付ける。
  (ユニットの方向とコードに注意)


9.SE-DHT5000のイヤーパッドを元通りに取り付けて完成。



★感想
気になっていた中域のデコボコが無くなって、代わりにお気に入りのKOSS「KSC50」サウンドになりました。
オープンエアーのユニットを密閉された空間に入れるので音がこもったりするかな?と心配しましたが、
ほとんど感じませんでした。一応隙間に吸音材を入れました。


★この改造は私の個人の責任において行ったものです。保証が利かなくなるばかりでなく
 接続間違い等によっては危険です。電気知識や経験の無い方は特に真似をなさらないでください。


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