タービン交換 HT07改

2003/12

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<タービン交換12/11>

NOR WALK製 HT07改 A/R9 タービン

SUZUKI Kei Works HT06 ノーマルタービン

<きっかけ>

 高回転域でのブーストタレ対策としてブーストコントローラーを装着していましたが

どうも、タービンの風量が足りないのか排気側のハウジングが抵抗になっているのか

高回転の伸びがあまり気持ちよくありませんでした。

 そこで、MT車の場合だとスズキスポーツ製のK100キットの出番となるわけですが

AT車にはスポーツコンピューターの設定がないため装着することが出来ません。

 色々調べたところ各ショップから販売されているHT07改タービンが風量も多く抜けも良く

私の要求を満たしてくれそうだったので購入の検討を始めました。


<仕様検討>

 ターボチャージャーの仕組みについては割愛させて頂きますが、今回検討した

HT07改の吸気側ハウジングにはスモールハウジングとラージハウジングがあることが

分かりました。また、排気側ハウジングにも守備回転域を決めるA/R比が複数あり

それぞれの組み合わせでレスポンスや最高出力、効率の良い過給回転域が異なってきます。

尚、排気側タービンブレードのカットバック加工の有無によっても特性は変化します。

 色々と悩みましたが、現状ではスポーツコンピューターも入手困難なので、とりあえず

ノーマル車の最大ブースト圧である1.0k未満(燃料カットが入らない範囲)での使用を

前提にして選定することにしました。状況が変わればまた対応していきます。

 意味が分からないという方もいらっしゃると思いますので、非常に大雑把で少し変な表現

かもしれないですが以下に説明を入れておきます。 ※K6Aエンジンに装着の場合です

 (1)吸気ハウジング

   スモール: 風量少なめだが低中回転域から過給しレスポンスも良い。

   ラージ : 風量が多く最高出力も期待できるが中高回転域が守備範囲。

         また、K6Aにボルトオンで付けられる最大の吸気ハウジングである。

 (2)排気ハウジング(A/R)

   A/R7 : 低中回転型(3,000rpm〜)でレスポンスも良くノーマルを強化した特性に近い。

   A/R9 : 中高回転型(4,000rpm〜)でブーストの立ち上がりが早くバランスがよい。

   A/R12: 高回転型(5,000rpm〜)で最高出力を狙いやすい。

 (3)カットバック加工

   カットバック加工をすることにより高回転域での排気抵抗を低減できるが、低回転域での

  レスポンスはやや悪くなる。


<希望仕様>

 吸気ハウジング: ラージ

 排気ハウジング: A/R9 カットバック加工あり

まあ、AT車でもそこそこ使いやすくバランスの良い仕様だと思います。


<購入と交換作業>

 HPや雑誌の広告などで希望する仕様のタービンを探しました。

いくつかのショップにも問い合わせをしてみましたが、信頼性があり良心的な価格設定をされている

ショップで購入しました。購入したタービンには交換時に必要なスズキ純正のガスケットやパッキン類が

同梱されており、別途部品を注文する必要がないのはありがたかったですね。

 タービンの交換作業は経験があるので当初は自分でやるつもりでしたが、冬になって段々と外が

寒くなってきたのでめげてしまい、車を購入したディーラーにお願いしました。

自分で交換する場合には2〜5時間程度の作業時間になると思います。

 タービンを交換したのでオイルは100%化学合成油に変更しオイルエレメントも交換しました。


<感想>

 ディーラーから作業完了の連絡をもらったので早速引き取りに行ってきました。

ブーストコントローラーはオフにしたままでしばらく走ってみました。オフ状態にするとアクチュエーター

のみのブーストコントロールがされるのでノーマルタービンの時は最大で0.6k位のブーストしか

かかりませんでしたが、HT07改では最大0.97kがかかってしまいました。もし1.0kを超えそうな 

時はターンバックル調整式の強化アクチュエーター付なので少し低めに設定しようと思います。

KeiWorksの場合はフロントのナンバープレートを外せば簡単に調整できるので楽ですね。

 タービンを交換したことで4,000rpm位からブーストが効き始め7,500rpm位までは1.0k弱の

ブーストがかかるようになりました。高回転の伸びも良くなったので狙い通りの結果といえます。

 アクセルをあまり踏み込まずに走っているとブーストがかかる直前にシフトしてしまうので

のんびりと流していればかえって燃費が良くなるかもしれないです。アクセルを踏み込めば

ちょうどブースト域内でのシフトになるので結構機敏に走れると思います。あるショップのAT用

サブコンが使えればシフトスケジュールも変更出来るので欲しかったのですが、問い合わせを

したところ「Keiの適合確認を取っていないので使えません」との回答だったので残念でした。

 少し心配していたノッキングやデトネーションの発生も今のところ出ておらず水温も安定しています。

ただ、夏場にどうなるかは分からないので問題が出た場合にはラジエター交換やオイルクーラーの

追加なども考えています。本当はブーストを1.3k位まで上げたいところですがその仕様に必要な

パーツが入手出来ないので今回はとりあえずここまでです。

 追記: 大容量タービン装着で排気の抜けが良くなったので、やはり排気音は少し大きくなりました。

     でもSp-Xマフラーの時よりは静かなので、まあ良しとしましょう。>チャドさん、>のら三毛さん・・・(笑)