もっと飛ぶようにならんかな? Reconstruction
Ep-Conceptと友達になって4年。最初は生き物のように感じた電動ヘリコプターの特徴や性格も私なりに把握出来てきました。
いままで壊したときに修理のついでにバージョンアップしてきましたが、落とすことが減ってきたため、なかなか思い切った改造が出来ませんでした。
そこで、初心にもどり、電気系統、駆動系統のロスを少なくすべく『バラバラメンテ』を行いました。そして、その結果は、
駆動系が非常にスムーズになり軽快な『シュイ〜ン!』という音に変わり、13Tのモーターピニオンを使用してもホバリングでメインローターの回転数は1400rpmを維持できました。奈良の白石さん(電動ヘリの神様)にお願いすれば、ループやロールは十分こなせるパワーだと思います。私にはそのような技量は無いですが。。。)

また、消費電流もホバリング時実測15A前後レベルに低減出来ました。(改良前は18〜20A)

ちょっと強めの風(約6m?)に乗せて、上空の旋回やストールターン程度の飛行を行った場合、8分5秒(Jun.28.'98)飛ぶようになりました。(揚力補助装置はなしです)上空を7分楽しみ、アイレベルで1分の飛行です。
北海道の鈴木さんの、7セルでの10分越えには遠く及びませんが、これからも頑張って改良をしていきたいと思っております。

今回の改良のポイントは、

ということだと認識しております。

私のEp-Conceptの最新スペックは、以下の通りです。

機  種  :Ep-Concept Hughes500(FUTABA full Setがベース)
        ヒューズ500のボディー形状は空力特性が非常に良いようです。重さの割に良く飛びます。
モーター  :DYNATECH 02H(13W)(TAMIYA) 進角位置は0(ゼロ) 通常、2目盛り以上にする人が多いです。
使用ピニオン:13T(アサミ製)
アンプ   :TEMPEST PRO ESC (NOVAK ELECTRONICS,INC)
バッテリー :SANYO 1700SCRC-SP 8cell
ジャイロ  :Active Steering Sensor for RC Model Car(Kyosho Corporation)
        この外道ジャイロ、通販の安売り品は完売のようです。今は、エアーサプライのGP−01が良いようです。アサミにあります
プロポ   :FUTABA FF8H
機体総重量 :約1500g
フライト時間:8'05";(Jun.28,1998)


もくじ

  1. ベアリング類の大掃除
  2. アンプの配線の改良
  3. モーターコネクターの改良
  4. テールローター周辺の改良
  5. メインフレームの軽量化大作戦




ベアリング類の大掃除

seibi01.jpg
灯油のお風呂に入ってさっぱりしたベアリング君達。

seibi02.jpg
4年のあかを落としたベアリング君もおり、こんなに汚れてしまいました。

スプレー塗料のふたに灯油をたっぷり注ぎ、からからとかき回してやるとこんなにゴミが出てきました。特に、スワッシュやメインシャフトの根本のベアリングは購入後初めての掃除かもしれない。。。

洗ったあとのベアリングにはグリスを注入した方が良いのかもしてませんがEPでは、長くても10分程度の飛行ですので飛行中に焼き付くことも考えられませんので、とりあえずCRC556をシューと吹いておきました。
その後、30フライト以上飛ばしていますが問題なしです。


アンプの配線の改良

power02.jpg
これまで、アンプは受信機と並んで装着しておりました。これでは、ノバック付属の#12(3.5mm^2)の重くて太いコードが長くなってしまします。
そこで、写真のようにモーターマウントにL字のアングルで作ったアンプホルダーを取り付けバッテリーコネクターまでの配線を最短に出来るように配置しました。これで、約半分の長さにする事が出来ました。
(もともと、余裕のある配線でしたが。。。)
power01.jpg


(上から見たところ)



モーターコネクターの改良(電動飛行機マーチと同じ)
02h01.jpg
一般的にはここにもロッキーコネクターが使われるようですが、発熱を起こさないように注意すれば十分ギボシも使えます。
純正と同じ昔ながらのギボシ端子ですが、接触不良が起こると発熱がおこり絶縁チューブが茶色になってしまうことがあります。

ギボシのついた02H付属のコードはちょっと細いですし長くなってしまいます。そこで、私は写真のようにギボシ端子の圧着部分を広げてを直接ハンダ付けしています。ここの部分はかなり熱くなると思いますので放熱も若干良くなるかもしれません。

 ギボシを使う上での注意としてメンテをちゃんとやることです。具体的なやり方としては、ラジオペンチで軽くぎゅっと握って端子の広がりを矯正してやり、グリグリとちょっとまわして接触を良くしてやるくらいです。

02h02.jpg
多少、放熱が良くなるでしょう。

進角は、何故か私はいつもゼロです。(一般的には2目盛程度付けているようです)


テールローター周辺の改良

EP-Conceptは、テールピッチスライダーのガタが大きいためテール(ラダー)のおさまりが良くありません、このガタをなくすにはいろいろなアイデアがありますがとりあえず私の現在行っている方法はこの方法です。
簡単に説明すると、テールピッチレバー(EH-49)に真鍮製カラーを糸で巻き付け、その上からエポキシ接着剤で固めてあります。これだけでガタは1/3以下になりテールがシャキッと収まるようになりました。

このほか、武下さんのホームページでは、テールピッチスライダー(ベアリングが入っている所)を2つ連結してガタを取る方法が紹介されております。

(1)EPコンセプトテールピッチスライダー部改造

tail01.jpg<改造前>
tail02.jpg
真鍮製カラーをこのような位置に取り付けます。テールピッチレバー(EH49)は接着剤が付かない為、木綿糸を巻き付けてその上からエポキシ接着剤で固めました。

なおカラーは、ミキシングレバー(EH-10)をGP10用のミキシングレバー(EH-202)に交換した際に不要となったEH-10の部品を(約6mmの方)流用しています。


木綿糸とエポキシ接着剤で固めるとこんな具合になります。
(写真流用)

(2)テールPCプレートの補強
テールPCプレートは、もう少し硬くできないかな?そうすれば、もう少しテールの収まりが改善出来るのでは?と言うところから改造してみました。ただ、ある程度柔軟にまがる構造になっていないと制御できませんので、効果と副作用のかねあいが心配です。現物で確認してみるとストロークの最後付近で曲がる必要があるようで、まあ、とりあえずやってみました。
結果は、『何となく良くなったみたい』程度ですので、あえてやる必要も無いかもしれません。

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t=0.5mmのアルミ板で補強板を製作。
両端をロッドエンドと共締めで固定してあります。



メインフレームの軽量化大作戦

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いろんな所に、ボカボカと穴を空けてしまいました。
でも、こんなに空けても効果は5g以下です。
軽量化の飛行時間延長への効果は、1g1秒といわれていますので5秒です。

ばらさなくても中の様子が見えるので、良いですよ。ギヤのかみ合わせ状態なんかは誰も見たこと無いでしょう!

seibi03.jpgギヤのかみ合わせが見えて良いのですが、

 ですので、ほどほどに。。。がいいと思います。

 ちょっと横道にそれますが、ほこり防止は、関西のEP仲間 川原さんのアイデアで、ヘアーキャップがいいそうです。4月の出張(1週間)の時に3個ゲット!