小道具紹介 

電動ヘリコプターや電動飛行機を楽しむ上でまず考えなくては
ならない事は、
○いかに長時間飛行するか
○いかにパワフルに飛行するか
○いかに安全に飛行するか
(墜落しない、けが人を出さない)
だと思います。そのためには、機体の調整、改良も必要ですが
それは、別途考えるとして、このページでは、機体の性能以外
に工夫してうまくいっている小道具を紹介します。

1.NiCd電池充電器 2.タイムキーパー 3.バンドモニター 4.Motor Maintenance Tool

1.NiCd電池充電器


 自動車用バッテリー2個直列(24V)を親電源として、PWM制御式デル タV感知型充電器を自作しました。2回路入りのセットを3台製作してあり、や ろうと思えば、同時に6本の充電を行うことができます。(所要時間約35分) 写真は、いつも飛行場に持参している4本分です。 NiCd電池充電用IC『MAX7 13』を使用しており、回路もデーターシートにでている推奨回路を基本に作っ てあります。ICやデーターは、秋葉原の秋月通商で買いました。約1万円で、 6セットできました。市販充電器6個買うと、EPコンセプトのフルセットを定 価で買えてしまいますので、安上がりでしょ?回路図は、こちらをご覧ください 。 kairo.gif


2.タイムキーパー

 6年ほど前に秋葉原のミナミ無線で3万円で購入したEPSONのハンドヘ ルドコンピュータを使ったタイマーです。
私の電動ヘリは、飛行時間が、長いもので8分10秒(私のEPコンセプトで の記録)ですので、飛行時間を飛ばしながら確実に把握しておかないと電池切れ =墜落につながります。そこで思いついたのが、休眠中だったこのコンピュータ ーの活用。大井川の河川敷で立派に働くようになりました。

機能:0〜4分 1分おきにブサーがなります。分数は、ブザーの回数で
        知らせます。(プー プー プー で3分を意味する)
   4分以降 音色を変えて、1分おきになります。さらに、30秒お
        きに『ぴっぴ!』という30秒を知らせる音を追加し、
        より細かな時間はあくができるようにしております。
        (これらの設定は、好みに合わせて変えられます)

PROGRAMは、BASICでかいてあり、簡単なものですが重宝しています。最近の高 級プロポには、同じような機能が付いているようですが、自分の好きな設定にで きるところ、音が大きいところが違います。(写真左にある黒い物体は、以前愛 車に取り付けてあったカーステレオ用のスピーカーです。HC88の外部スピー カー端子に接続してあります。他の人にも時間経過がわかります)

下に紹介するバンドモニターと組み合わせて、カウントスタートとストップ、 ポーズを自動的に行う回路ができないかなあ?。。。と私のEP仲間(メカニッ クアドバイザー)の池田君に相談中です。

3.バンドモニター

 バンドモニターといっても、単なる広帯域受信機です。私がいつも飛ばして いる大井川河川敷は、広大な飛行場ですが、突然ヘリや飛行機の愛好家が現れ、 飛ばしはじめていることがあります。(恐いです。マナー以前に電波の混信とい う認識が全くない人もいます)
墜落や人身事故が起こらないように、少なくても自分が出そうとしている周波 数が他の人に混信を与える危険性がないか?を確認してから電波を出すようにし ています。
そのためには、その周波数をモニターするのが一番です。写真は、私が愛用し ている広帯域受信機『AOR2002』です。
これは、10年以上前のものですので現在ではもっと小型のいいものがいっぱ いありますのでこのような機種は勧められません。

メモリーに40MHz帯と72MHz帯の上空用バンドをメモリーしてあり全 バンドを常にサーチスキャンしています。こうすることで、自分の使うバンドで なくても、近くにRCをやっている人がいる事がわかります。『バンドをモニタ ーする事の重要性と必要性』を今後もアピールしていきたいと思っております。


バンドをモニターしていて気づいた恐いお話!
パラプレーンの調子が悪い!HIROBOのパラプレーン(フルセット)は、 27MHz帯を使っています。その周波数をモニターしたら、違法CB無線の会 話ががんがん入っています。近くに、採石工場がありそこに出入りしているダン プカーの運ちゃんたちの常用周波数でした。

4.Motor Maintenance Tool

 電動ヘリコプターや電動飛行機にとってモーターのメンテナンスは絶対に欠 くことの出来ない重要な作業です。電動ヘリで最初に遭遇する問題はモーターの メンテナンス不足からくるパワーダウンだと思います。NIFTYServeの模型フォー ラムでもいろいろなやり方が報告されていますが、私のやり方、愛用ツールを紹 介します。

(1)Fiber brush:「MARS-FIBRASOR」 STAEDTLER GERMANY 購入価格:850円
 これは、大きめな文房具屋さんや画材屋さんで手に入る一種の消しゴムで「 ファイバーブラシ」と呼ばれている物です。もともと、仕事でつき合いのあった 工業デザイナーさんが使っていたのを思い出して購入した物です。
細〜いファイバーの束が入っています。ペンの先から必要な長さだけ出して 、黒化したコミューターを軽くなでてやりますと簡単にきれいになります。電動 機の世界でよく使われている「砂消し」に比べて清掃性能には大差ないと思いま すが、

●使用後にコミューター部に削れたゴムのカスが全く残らない。
●狭いところでも簡単に拭くことが出来る。

が優れていると思います。経験上、田宮の02Hを9.6Vで使っている場合 には、10フライトに1度はこの作業をやった方がいいと思います。私の場合、 飛行前夜のメンテナンスで必ず行っております。
折れたファイバーのカスが下に落ちますが、手についたままにしておきますと 、チクチクしますので注意してください。



これが、ファイバーブラシです。

  
このようにして、モーターのコミューターをきれいにします。


(2)Micro Lathe:コミューター精密研磨機(旋盤)  KOSE社  K-0101 25,000 円(秋葉原の アサミ さんで購入)




 モーターを使い込んでくると、コミューターが放電でどんどん削れてガタガ タになってしまいます。特に、9.6Vで飛ばしている場合はその傾向が強いよ うです。私の場合、20フライト位飛行させたらこの旋盤で研磨をし、真円を出 しておくようにしております。