My Ep-Concept( Hughes500 )

私のRCヘリコプター入門機となったEPコンセプトについて紹介します。EPコンセプトは、京商(株)から発売されている電動ヘリコプターです。
 ’93年11月ラジコン技術の広告で一番やすいところから通信販売で購入しました。フタバ製プロポ、ジャイロ等がセットされたもので、78、000円(定価122、000円)でゲット!この当時の飛行時間3分〜4分でした。
 しばらくすると、ジャイロの故障、モーターのパワーダウン、コネクターの溶損などたび重なる不具合でスランプを迎えたのでした。しかしあれから約3年、生きもののように感じた電動ヘリコプターの性格もだいぶわかってきました。現在の私のEP-Conceptをご覧ください。

概 要
機  種  :Ep-Concept Hughes500(FUTABA full Set)
モーター  :DYNATECH 02H(13W)(TAMIYA)
アンプ   :TEMPEST PRO ESC (NOVAK ELECTRONICS,INC)
バッテリー :SANYO 1700SCRC-SP 8cell
ジャイロ  :Active Steering Sensor for RC Model Car(Kyosho Corporation)
プロポ   :FUTABA FF8H
機体総重量 :約1500g
フライト時間:8'13";(March 2,1996)

Ep-ConceptのフルセットはRCが初めての人にとっては、飛行に必要なすべての物が入っておりますので非常にありがたい物です。そして、それを道楽としてどう料理するか、どう育てるかといった楽しみまでおまけに付いています。

(1)エンジン機顔まけのすばらしい飛行性能を持つ機体に育てる。(ループやロールが目標)
(2)電動ヘリの飛行時間の極限を追求。(軽量化&省電力化、空力特性改善がポイント)
(3)7セルバッテリーでどこまで飛ぶようになるか。(北海道の鈴木さんが熱心に取り組んでいます)

いろんな楽しみ方がありますが、私のEp-Concept1号は、(1)と(2)で楽しんでいます。
これまでに、FullSet仕様から改良した箇所を中心に紹介します。

Title
Motor :モーター
Connector :コネクター
E.S.C. :スピードコントローラー
Main Rotor :メインローター
Coolling Fan :強制空冷ファン

Jairo
:ジャイロ
Tail Pitch Slider :テールピッチスライダー
Mixing Lever :ミキシングレバー
Tail Lamp :テールランプ
Room Lamp :ルームランプ
揚力補助装置

Motor
電動ヘリコプターで使うモーターの定番となっている、TAMIYA DYNATECH02Hを使用。
純正の京商製のモーター(ルマンスーパーヘリ)に比べると全然違います。Ep-Concept に非常に良くマッチしたモーターなんです。
9.6V(8Cell)電池と15T or 16Tピニオンとの組み合わせが良いみたいです。(定価6000円ですが通常4800円以下で購入できます。
私の場合、モーターの進角は0度、ブラシスプリング位置は(ブラシ圧)中位で使っています。
写真の赤いフィンは、放熱用のフィンです。(EagleRacing:8フィンモーターヒートシンク 377-070 定価1780円)
夏場は特に必需品です。

Connector
Ep-Concept FUTABA FullSetで使われているコネクターは、50回くらい飛行させると必ず接触不良を起こします。コネクターにはおそらく20A〜40Aの電流が流れますので発熱するようになり、こうなったら要注意です。私の場合、雄雌コネクターが溶着してしまい、はずれなくなってしまいました。購入後2ヶ月位した時の出来事でした。
 どんなコネクターを使ってもいいのですがフルパワーで使って『発熱』しないもの、何回使っても接触抵抗が増えない構造のものがいいと思います。私は、オートバックスやイエローハット等の自動車部品店で簡単に手に入る『250(にーごーまる)端子』と使った2極コネクターを使っております。これは、自動車のフォグランプに使われている物です。定格(あくまでも自動車スペックですからかなり控えめの値ですよ)で20Aと言われておりますが、40Aの連続通電でも発熱はほとんどありません。接点は、がりごり!とスライドさせて入る構造なので毎回接点はきれいに掃除されますので経年変化もほとんどなく安心して使えます。
ただ、雌側接点のスプリング性が徐々にへたってきますので時々先の細いラジオペンチでぎゅう!と締めてやる必要があります。
 通常、RCヘリの定番となっているのは『ロッキーコネクター』ですが、そういった物が手に入りにくい方、お金の無い方には(私のような)おすすめです。やすいですよ。1セット180円以下です。

E.S.C.

スピードコントローラー、アンプとかいろいろな名称で呼ばれていますが、純正では、FUTABA MC114Hが使用されています。MC114Hを使用する場合は、ヒートシンクをつけて放熱を良くしてやらないとオーバーヒートで保護回路が働きパワーダウンしてしまいます。特に夏場は、その可能性が高くなります。
 電動ヘリコプターでは、RCカー用のノバックのE.S.C.が良く使われています。ハンマープロとかテンペストとかいろいろなグレードがありますが、私が使っているのは、NOVAKの『TEMPEST HYPERFET2 PRO』を使っています。
4〜10Cellに対応し、ON抵抗は1.167mオーム、BEC出力は6V5Aとなっており次に紹介するJairoとの組み合わせもばっちりです。

そのほか、私がつかっている物は、高周波アンプFX35D(12800円)
MC114Hを使う場合はFETをON抵抗が小さいタイプに変更すると良いと思います。


Jairo (外道ジャイロ)

ジャイロは、最初FullSetには、FATABAの小型コマジャイロ G155が付いてきます。このジャイロは、振動に弱く、特に初心者のカエルとびの練習には耐えられないようで、1年の間に5回壊れました。いずれも、無償修理となりましたが、KYOSYO のアクティブステアリングセンサー(中身は圧電振動ジャイロ)に出会ってからは、これしか使わなくなってしまいました。
 これは、NiftyServe模型フォーラムで活躍している白石さんをはじめとする方々が、レポートしてくれて、私も試してみた物です。定価は高価な物なのですが、なぜか、6000円以下で投げ売り販売されておりますので感謝感謝です。心臓部が圧電振動子を使っているため、相当ひどい墜落をしない限り破損しません。ただし、電源が6V以上必要、ラダー信号が約2倍の大きさになって出力されますので、ATV設定ができるコンピュータープロポでないと使えません。私はプロポにFUTABAのFF8H を使っています。なお、上記の、NovakのE.S.C.は6V出力ですので外部電源を作る必要もなくそのままでOKです。
 FUTABAのMC114Hを使用した場合、電源電圧が不足するため動作が不安定になり、特にバッテリー残が少なくなってくるとラダーがピクピクと暴れ出しますので要注意です。どうしてもMC114Hで使いたい場合は外部から電源を供給する必要があります。3端子レギュレーターで簡単に6Vの別電源を作ってやるか、あるいは別の5セルバッテリーを乗せるとかしてやれば良いでしょう。

この製品の安売りはすでに終わってしまったようです。でも、うまいタイミングでエアーサプライという所から小型の振動ジャイロが発売になりい電動へ利用としては主流になりつつあるようです。GP−01 アサミさんで1万円くらいで買えます。

Main Rotor

 JRCのねじり下げメインローターです。秋葉原の アサミ で購入できます。純正スチロール製メインローターに比べるとEp-Conceptを非常に力強く変身させてくれます。また、テールパッコーンや軽い墜落では折れたりしませんので助かります。当然その分、メインローター以外の物へのダメージは大きくなります。テールギヤボックス周辺がやられる可能性が大きくなりますので修理代としては同じかもしれません。テールギヤボックス内のベアリングが飛んでしまったりすると随分の損害額になります。
 このローターは、物によってグリップ部の平面がでていない場合があります。その場合は、トラッキングが全くあわせられず悩んでしまいます。原因が分かってからは、必ずグリップ部を平行に削っております。万力に紙ヤスリ(800番くらい)を両面テープで貼り付けて、そこにJRCメインローターのグリップ部を軽くはさみ、グリグリと動かしながら平行に削ってやりますとうまくいきます。フライス盤があると良いんですがね。(欲しいなあ〜!)

Coolling Fan

ジャンク屋さんで購入した超小型ファンです。
最初は飛行中のモーターやE.S.Cを空冷をするために取り付けたのですが、今は飛行後の冷却を早めるために使っています。
スイッチ一つでOn/Offできますので非常に便利です。夏場でも、10分後には再飛行可能にまで冷えてくれます。
電源は5V用なのですが、9.6Vをそのまま入れております。
そもそもの用途は、パソコンのMPU(CPU)冷却用です。

Tail Pitch Slider

Ep-Conceptは、テールピッチスライダーのガタが大きいためテール(ラダー)のおさまりが良くありません、このガタをなくすにはいろいろなアイデアがありますがとりあえず私の現在行っている方法はこの方法です。(写真参照)
テールピッチレバー(EH-49)に真鍮製カラーを糸で巻き付け、その上からエポキシ接着剤で固めてあります。これだけでガタは1/3以下になりテールがシャキッと収まるようになりました。

Mixing Lever

Ep-conceptのミキシングレバーは(EH-10)は、柔らかくしなる傾向があります。そこで、Concept10(エンジン機)用のミキシングレバー(EH-202)に交換しました。非常に頑丈になりました。

Tail Lamp

高輝度LEDを使ったテールランプです。電源は、E.S.C.から6Vを供給しているだけです。
夕方、曇りの日には非常に良く光って見えます。特に飛行性能には関係ありませんがなかなかグーです。

Room Lamp

夜間飛行用のルームランプです。
自動車用の12V10Wのハロゲン電球にワニ口クリップを取り付けた物です。モーターの電極にくわえるだけで飛行中に点灯します。Nifty-Serve模型フォーラム3番会議室のオフ(飛行会)で夜までわいわいやりますが、その時のために作った物です。

揚力補助装置

Ep-Conceptの飛行時間を1〜2分延ばすことができる外道(げどう)部品です。
10mmほどの厚さのバルサ材を目分量で翼形状に削ったものです。私の記録では、10〜15mの強風下でホバリング時間:8分10秒を記録しました。取り外したときの飛行時間は6分程度ですので実に2分の効果があった事になります。
ただし、風の強いときや上空ハイスピード飛行の時でないと効果はありません。