吸い殻の捨て方は?


こんにちは
このQ&Aコーナーは非常にわかりやすくやさしい言葉でとてもいいです。
で、質問ですが、私の事務所ではこの春から来客コーナー及び会議室を除いて 禁煙となりました。
部屋の空気は驚くほどくさくなくなったのですが、来客コーナーで喫煙した 人が吸い殻を始末しないので、そのにおいが、気になりその都度片づけにいってい ます。

もちろん息をとめてです。
灰皿に残った吸い殻には毒性はないのでしょうか。
また、掃除を依託されている男性のかたが、燃えるごみとして処理されていて 話をしたところ完全に燃えるので、害はないと、言われました。

いろいろホームページを検索したり、本を読みましたが、吸い殻についてはわ かりません。
片づけなければ、においやとびちった灰が気になるし、片付けているときは、 気持ち悪いしで、毒性があることがわかれば、掃除をされてる方に理解を得て 吸い殻にあまり近付かないですむ方法を考えたいと思っています。

このコーナーでは、場違いの質問だとは思いますが、衣類についた煙草の毒性 についての回答を見てすごく納得したので、吸い殻についてもと思いメール しました。
よろしくお願いいたします。

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<まゆみ先生のアドバイス>

このご質問は、実は私にとっても長い間の疑問なのです。
最近出版しました『禁煙外来(芳賀書店)』の、177頁に『地球的環境問題』というエピソードを載せてあります。この中にも、書こうか書くまいか迷って、今回は書くのをやめたのが、患者さんが「今日からタバコをやめます」と言って、診察室に置いていく『タバコの処分方法』なのです。

 タバコは、可燃ゴミとして捨てるか、不燃ゴミにするか?
これについては環境問題の観点からは、『タバコそのものの部分』と『フィルターの部分』に分けて考える必要があると思います。

 タバコ自体は、可燃ゴミとして捨てれば、燃やしたときに、有害物質を空中にまき散らすことになるでしょう。不燃ゴミとして埋め立てれば長い間に周辺の土を悪くしないか?とも考え困ってしまうのです。まあ、たぶん、燃やさなければタバコの葉っぱが、土中で土に帰るわけですから、一般の枯葉と同じに考えると問題はないかもしれません。ですからやはり、タバコは不燃ゴミで捨てた方がいいと思います。

 それでは、フィルター部分は、どうなるのでしょうか?
調べていないので、材質がよく分からないのですが、一見、燃やせば有害物質がでそうな材質に思えますし、土に埋めても土に帰りにくそうにも見えます。やはりフィルターの材質によって処分方法を決めなければならないと思います。

 このように考えてくると、タバコの処分方法は、環境問題からは非常に難しいものがあるでしょう。「燃やして使うものだから可燃ゴミでいい」とはいえない、と私は考えております。
 ただし、本当のことはよく分かりません。私がタバコを不燃ゴミに入れて捨てても、病院のゴミを分別回収する掃除担当の人は、不燃ゴミ入れにタバコの箱を見つたら、取り出して可燃ゴミにわざわざ分別しているかもしれないし...。

どなたか正しいことを教えて欲しいと思います。


いっそ、たばこ会社が製造者の責任において、吸い殻の回収・処分(再利用?)でもして下さると、環境問題には影響がでにくく一番よろしいのではないでしょうか?!

このQ&Aをごらんの方で、この辺のことにお詳しい方がおられましたら、是非教えて下さい。まゆみ先生より



 

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