たばこと集中力、記憶力には何か関係があるのでしょうか?

 はじめまして。私は38歳会社員です。6年ほど完全に禁煙していましたが、ちょっとしたきっかけで吸いはじめ約2年が経過しようとしています。週に5日はスポーツをしており、最近禁煙したいとせつに思っていますが、なかなか出来ません。

 ところで、私は、3週間後にある検定試験をうけるために勉強中なのですがこの時期に禁煙に挑戦するのは、勉強にさしつかえると、思うのですが・・・というのも、禁煙中は何事にも集中できず、記憶力も低下しやたらと眠くなるという話を何かの記事でよんだのですが・・・。

 たばこと集中力、記憶力には何か関係があるのでしょうか?

 休憩時に一服すると、休憩していると実感し、リフレッシュするきがするのですが実際にも、脳や体はリフレッシュしているのでしょうか?

 物事を記憶するのにタバコは障害となるのでしょうか、それともプラスにさようするのでしょか?

 お忙しいところ申し訳ありませんが質問に答えていただければ幸いです。
よろしくお願いします。

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<まゆみ先生のアドバイス>
試験勉強中とのことで、合格をお祈りいたします。

 禁煙はもちろん試験が終わってからの方がよろしいと思います。
その理由は、たばこと集中力、記憶力には何か関係があるのではなく、常習喫煙者はニコチン依存に陥っており、禁煙により集中困難などの禁断症状が現れるからです。常習喫煙者は、喫煙後30、40分以上たつと、禁断症状が現れる場合が多く、そのため「休憩時に一服すると、休憩していると実感し、リフレッシュするきがするのですが」となるのです。

 それが証拠に、私たち非喫煙者は、喫煙により不快なストレスは感じますが、決してリラックスしたり、リフレッシュしたりしません。あなたも禁煙後1年くらいたてば、その辺の感じが良く分かることと思います。

 喫煙や受動喫煙により、全身の血管に収縮がおき、血流が低下します。酸素欠乏状態になるわけですので、細胞組織にとってはマイナスの要因です。また、常習喫煙者では、一酸化炭素が血液中のヘモグロビンと強力に結びついているため、恒常的に低酸素血症の状態にあるので、一服による血管収縮で血液の供給量が低下すると、さらに低酸素状態は悪化するのです。

 タバコに、すばらしい効果があるのならば、ニコチン依存に陥っていない私たちも、タバコ吸えば、その効果を感じられるはずですが、残念ながら、それは常習喫煙者、即ちニコチン依存者にしか感じられない効果(?)なのです。


 

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