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私、彼に隠れて吸っています |
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先日血液検査をいたしましたが、その結果からニコチン成分の検出など喫煙していることがわかる明らかな結果はでるのでしょうか? 私からパートナーの方に是非お願いしたいのは、喫煙する人の気持ちなどを聞いてあげながら、時間をかけてだんだん決心を固めてもらうようにしてあげてください。「もう別れる」「禁煙するまで会わない」と脅してばかりいると、あなたの大事な人を追いつめてしまい、一番始末の悪い「隠れ吸い」に走らせてしまいますから。このような喫煙者には生い立ちに問題があったり、現状の生活への不満があったりなど、心の問題を抱えている人も多く、そういうことの収拾がつかないと禁煙できない場合も多いのです。喫煙という表面的な行動の奥には隠れた原因がある場合がありますので、慎重に行動してください。 なかには、隠れて吸っていたことがばれて、「俺かタバコかどっちを取るんだ」ということになった人もいます。夫は嘘をつかれ続けてきたことに対する不信感が強く、本人に禁煙の意志が本当にあるかどうかの証拠を求めます。そしてお二人の話し合いがなされないまま禁煙外来に送り込まれてきます。もちろんご本人が予約を取ることが多いのですが、かといってご本人は「なにがあっても絶対に禁煙したい」とは考えていないことが多いのです。 これはタバコをやめるという決心をしたのではなく、ご本人はあまり止める気がないのに、夫の手前、禁煙希望のポーズを取らなければ関係が険悪になる、それを避けるためにせっぱ詰まって来院するのです。こういうかたも、もちろん「できれば禁煙したいんです」とおっしゃいます。漠然と「やめられればいいなあ−−」とは思っておられるのでしょうが、実は禁煙の意志はそれほど強くはなく「やめられればいいんですが、あまり無理してまで、やめなくてもいいわ」というお考えの方が多いのです。「禁煙したくないのに禁煙したい」と言って、はじめから正直でない受診動機で来院しますから、こういう方は禁煙外来に通院しながら隠れ吸いをしたりします。それでも禁煙外来に通うということで夫の信頼を得ている訳なので、禁煙外来から放り出されるのを恐れ、医者にも「吸っていません」とうそを言うことになってしまうのです。 こういう場合、信頼関係が結べませんから、禁煙指導は非常に難しくなります。 長く隠れ吸いをしてきた人は、【きちんと禁煙する】ということに対する決意が弱く、要するに「ばれなければいい」と思っている人も多いのでこういうことになるのです。禁煙外来に送り込まれてしまったけれども、この場は禁煙したいというポーズをとり、彼を何とか納得させて、ほとぼりが冷めたらまたばれないように吸えばいいという考えがあるようです。勿論「やめたいです。やめられたらどんなにいいかって思います。」とはおっしゃっていますが、内心やめる気がないことが手に取るようによく分かる方もあります。「ばれなければいい」この悪魔のささやきに負けてしまっては、禁煙を勝ち取ることはできません。 > 自分の弱さに腹が立ち、また毎日神経質に それから吸わない人間から一言。喫煙者は周囲の人間にはばれないと思っていても、いろいろなことで喫煙しているのは知られていることが多いのです。 真剣に思い悩んでいる今こそ、禁煙実行の最大のチャンスです。禁煙がんばれ!
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