思考力の低下に喫煙は影響しますか?

 32才男性です.高校2年の頃から喫煙しております.大学時代は,シケボクをよく吸っておりました.現在機械設計にたずさわっておりますが,最近,思考能力の低下(考えることが面倒)になったように自分自身思えます.禁煙したいのとは,うらはらに,本数は増える一方で,1日30本ペースです.やはり,思考能力の低下は喫煙が影響し,また,禁煙することでその逆の効果はあるのでしょうか?

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<まゆみ先生からのアドバイス>

 おっしゃる通りです。あなたがご心配の通り、長年の喫煙によりあなたはニコチン依存症になっています。この状態から抜け出すには,断煙のほかありません。本数がここまで増えてきてしまうと病気に対する不安を抱えながら,それでもつい1本に手を出して、また自己嫌悪にさいなまれるという悪循環に陥ってしまっています。常習喫煙者が断煙すると,一時的には禁断症状のため思考力が低下することもあります。でも、それは一時的なもので,1ヶ月以上禁煙を継続すると思考力の低下はなくなり,正常な状態に戻ります。

 このまま吸い続けた場合、タバコが切れるとイライラや思考力の低下状態となり,吸うとやや戻る(それでも非喫煙者と比べると悪い状態ですが)という悪循環が永遠に続きます。そんなタバコに縛られた生活とは縁を切って,自分の思考は自分でコントロールするという、あたりまえの生活を早く獲得して下さい。禁煙は誰にでもできます。絶対にできるという信念をもつことで明るい未来を勝ち取ることができます。

 禁断症状がひどい場合には、お近くの禁煙指導を行っている病院をお尋ね下さい。禁煙外来では、ニコチン補充療法をおこなっており,禁断症状を和らげてニコチン依存症からの回復を助けてくれます。是非一度禁煙外来をお尋ね下さい。

 

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