マイベスト絵本&児童書 |
「あらしのよるに 6部作」 木村裕一/作 あべ弘士/絵(講談社) 立場や習慣の全く違う者同士が解り合うとはどういう事か、お互いにとって何が一番大切なのか、という事を考えさせてくれます。重い内容の中で、子供たちも自分に引き寄せて考えてくれたらと思う一作です。 「猫の預言者」 みやざき ひろかず(ブックローン出版) 大人に本当に必要な絵本って、こういうのではないでしょうか。多分、ほとんどの人が思ってもみないだろうラストに、出口の見えなくなってしまった大人への答えがある様に思えます。今まで何冊となく、お友達にプレゼントしてしまった絵本です。 「トンカチと花将軍」 船崎克彦・船崎靖子(講談社) “ポッペン先生”の作者さんなんですが、絶対こちらの方が面白いと思います。ナンセンスファンタジーの傑作ですよ〜!登場人物(?)の命名センス、彼らの奇想天外な行動、力が抜けるような会話の数々、笑いとワクワクの中で、どうすれば探し物が見つかるか、きっと教えてもらえる気がします。 「アーサー・ランサム全集 全12巻」 アーサー・ランサム(岩波書店) 子供達だけで過す湖畔のバカンス。自分達だけでヨットを操って、時に海賊に、時に探検家になり、秘密の砦を作っていく物語です。手旗信号や合言葉、信号板など、仲間だけにしか通じない暗号もわくわくさせてくれて、彼らと一緒に冒険しているみたい。アウトドア好きな子供達にも、冒険を忘れた大人達にもお勧めです。 「こどものとも ねんに いちどの のみのいち」 高松葉 文/大島英太郎 絵(福音館書店) 動物たちの縁日には妙なものが並びます。抜け殻だのトラバサミだの。これはびっくり瞬間一発芸のお店もあります。何度読んでもおかしい、無さそうでありそうな不思議な縁日です。ハードカバーになった…という話を聞かないので、もう入手は難しいかもしれません。 「わにさん どきっ はいしゃしん どきっ」 高松葉 文/大島英太郎 絵(偕成社) 歯の痛くなったわにさんと、それを診なきゃいけない歯医者さん。どっちも同じセリフなのに、全然違うことを考えてます。こんなに単純なお話なのに、言葉の不思議とか、対人関係のキモとか、ちょっと小難しいことがわかっちゃう、そんな絵本です。 「プロフェッサーPの研究室」 岡田 淳(17出版) 変り者の教授と振回される助手の繰り広げる抱腹絶倒のお話。帯の「いったい なにに つかうのじゃ!」が全てを表してます。マンガですが、いわゆるコマ漫画ではありません。作者は「こそあどの森の物語」の人です。 「せいめい の れきし」 バージニア・リー・バートン 文/絵 いしいももこ 訳(岩波書店) 太陽と銀河の誕生から、恐竜の時代、哺乳類の時代、そして人間達の営み。それぞれの時代を、舞台劇の様な構成の中に鮮やかな色合いと躍動感溢れる絵で解説してくれています。図鑑でもあり画集でもある、そんな一冊です。 「言葉図鑑 全10巻」 五味太郎(偕成社) 動詞、形容詞、助詞、擬態語、音韻、挨拶… そんな日本語ってヤツが絵だけでわかっちゃう10冊。百聞は一見に如かずです。お子さんの興味に合わせて1冊ずつ買って行っても良いです。 「かんがえる カエルくん」 いわむら かずお(福音館書店) マンガ風哲学絵本。ミミズさんの顔ってどこだかわかります?空ってどこからが空ですか?カエルくんと一緒に考えましょう。 |