ゴルフのシートは固めで好きなのですが、ちょっとスポーツ走行をするにはサポートが悪いのと、GTIのシートもバケットタイプでありますが、細身の人にはちょっとぶかぶかなようです。F10もRTも純正シートから、フルバケットタイプのシートに交換しています。以前の愛車ジェミニイルムシャー(レカロバージョン)のときから、運転席はフルバケットシートに交換していました。そのときに買った国産シートを現在のRTに至るまでずっと愛用してきています。ジェミニで12万キロ、F10で16万キロ、RTで2万キロ走っていますので、合計30万キロ走行しています。まさに古バケット(ほんにぼろぼろ)と化してきたのでこの度、レカロのSPG に交換いたしました。レカロシートと言えばシートレールもレカロ製でなくては装着不能では?

私がずっと使っていたシートはtee'sのBRIDEのバケットシートでした。今とりあえず レールごと交換ではなく、ブリッドのシートレールにレカロSPG を取り付けてみました。以前からブリッドのレールにはレカロが装着可能と言われていたので、「どんなもんだろうか?」と疑いを抱きつつ、レールに載せてみると、これまたねじ穴の位置までどんぴしゃりでした。これはブリッドがレカロの寸法に合わせて自社のフルバケットシートを作製したこと?でしょうか。


BRIDEレールにも2種類ありまして、普通のリクライニングシートが取り付けできるSタイプと、フルバケットシートのみに対応するVタイプに分かれます。私は助手席にSタイプ、運転席にVタイプのレールを取り付けており、どちらにもブリッドのジータを取り付けています。助手席シートはアルミのサイドステーを用いてSタイプに装着しており、運転席はレールにサイドステーがあらかじめ溶接されているので、シートを直にボルトで留めています。ブリッドレールの型番で見ると、左右の区別があるようですが、私の場合、左右関係なく取り付けられるので、左右共通と理解して良いのでしょう。(たぶん)


ポジション的にはバケット専用Vタイプのレールの方が低い装着が可能のような気がいたしますが実際のところどうなのでしょうか?

写真はBRIDEのシートレールです。横並びに並べてみると、レール自体の高さは同じに作製されているようです。当然Vの方が低いのだろうと思いきやステーの穴の位置を比べるとそうでもないようです。a穴とc穴を比較するとcの方が低く、b穴とd穴の比較ではbの方が低いです。Sタイプのほうが前が高く、後ろが低く。Vタイプでは前が低く、後ろが高くなっています。

これではきっちりとした比較ができないですが、実際バケットシートを装着するに際に、Sタイプではb穴の上側にしか取り付けることが出来ません。なぜかというとb穴下に取り付けようとするとシート基底面がアルミのサイドステーと干渉してしまい、b穴下には物理的に取り付けられないのです。Vタイプではd穴の一番下でも干渉することなく取り付けることが出来ます。そうなるとV タイプのレールの方が前後ともに低い位置で取り付けることが出来ます。

レカロのレールと、シートで国産BRIDEと比較してみます。

地面にバケットを置いて単純に比較してみますとレカロの方が大きなことがわかります。日本人の体型とドイツ人の体型の違いから、このようにシートの大きさも違うのでしょう。ただショルダーの張り出しの水平的な位置は同じのようです。



次に各レールの違いを見てみると、手前のブリッドの法が取り付け穴が低く設定されています。向こう側のレカロと比較して明らかに低いことがわかります。

レールとシートの組み合わせをメーカー同士で取り付けてみました。レカロ純正の方が明らかに高くなってしまっています。そこで組み合わせを換えてみました。


レカロのレールにブリッドのシート、ブリッドレールにレカロのシート。この組み合わせだとレカロシートでも低くなりますね。ショルダーの張り出しの位置を見ても低くなっているのがわかります。ローポジションを狙うなら、レカロのレールでは低くならないので、ブリッドのレールを選ぶのが賢明かも。ちなみにレカロのレールはブリッドのに比較して重かったことを付け加えておきます。これは素材のフレームの鋼材の厚さによるものだとおもいます。レカロは、かなり丈夫に作られています。あと両シートともにFRPですが、レカロのほうががっちりしっかりしています。


作業はシートレールごと車内からはずして行いました。この作業中にカーペットから小銭で1700円ほど見つけました。もともと自分の小銭ですが、見つけたときはラッキーなんて思った。