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池袋? 9/27:午後? ん… ほおに、冷たい感触。 わたし…一体… 徐々に意識が戻ってくる。 ここは…? テイルはゆっくりと目を開いた。 ぼんやりと、人の顔が、自分を覗き込んでいるのが見える。その像が次第にはっきりしたものになってゆき… …真琴、君? …涙?? 「…ん…真琴君…」 うまく声が出ない…なんだかかすれたようになってしまった。 「あっ…気が付いたんだ!…良かった…」 あわてて涙を拭いて、笑いかけてくれる真琴君。 ってここ…真琴君の膝の上?? 戸惑うテイルに、別の声がかかった。 「ゴメンねぇ…車の中、狭いからさ。…でも、悪い気しないだろ?」 この声は…キャサリン? そっか…車の中だったんだ。 「今、新宿に向かってる…この子を、親のとこに送るんだろ?」 テイルは、はっとして少年を見上げた。 ひとつ、小さく肯く真琴君。 そう… 高速でも走っているのだろう。ほとんど振動は感じられない 「あの…膝枕、イヤだった?止めようか?」 真琴君が、ささやくように言う。 「ううん…ありがと。もうちょっと…こうしてていい?」 「うん…」 このままずっと、こうして、眠りについていたかった。 でも…わたしには、やることがある。 知らなくては、いけないことが… 「真琴君…」 「何?ええっと…」 「わたしは、ホワイトテイル…テイル、でいいわ」 「うん。…で、何、テイルちゃん」 「ちゃ…くすくす」 前の座席から忍び笑いが聞こえてくる。 「…キャサリンさん!」 「あは、ごめんね。じゃ、あたしはこれ以後何も聞いてません、ってことで、ね」 ふと、沈黙が車内に訪れた。聞こえるのは、車の微かなエンジン音のみ。 沈黙を破ったのは、真琴君だった。 「テイル…ちゃん?…聞きたいこと、あったんじゃない?」 再び、沈黙。 「もう…いいの」 「僕の…力の、こと…?」 「…」 「こんな、こんな力があるから…!」 真琴君の身体の震えが、テイルにも感じ取れた。 そっと手を伸ばし、握り締められた拳を包む。 「わたしも…同じだね」 「え…?」 「ちょっと長くなるけど、聞いててくれる?わたしの昔の話…」 この前も、話したの車の中だったな… ふとそんな事を考えつつ、軽く目を閉じると、テイルは話し始めた。 新宿 レストランHIROSUE 9/27:夕刻 ![]()
「ねぇ、これで、良かったのかなぁ…」
「神武!大変よ!真琴君たちの車が…」
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