<考えるヒト>
はぁ〜
はふぅ〜
ふみゅぅ〜
それまでは碇司令が、なんかナイスミドルよね〜なんて思っていたけどぉ、
やっぱオヤジよりもぉ、碇君の方がいいわよねぇ〜。
司令も優しいことは優しいんだけど、つい私が
『問題ありません』
って、言っちゃうと、
『そうか』
って言って去って行っちゃうもんねぇ。
なんとかこの口癖を直そうとしたんだけどぉ、
こればっかりはどうにも何ないしぃ、
感情表現もド下手だしぃ、
長い言葉はあんまし思い付かないしぃ、
弐号機パイロットみたいに口から産まれてくるのもいいかな〜って思ったんだけどぉ、
リリスの口からってゆーのもちょっとねぇ?
大体あれって口なんかあるのかなぁ?
「綾波〜!」
あ、碇君だ。
多分私を見つけたから走って追いかけてきてくれたのね♪
偶然に出会っちゃうなんて、これも私に恋愛の才能があるからね(はあと)
碇君もネルフ本部まで行くのかしら?
それなら一緒に歩いていられるんだけどなぁ・・・
そっと手を繋いじゃったりして・・・(きゃっ♪)
そして手を繋ぎながら碇君が、
『綾波』
って声をかけてきたら、碇君の瞳を不思議そうに覗き込んで、
『なあに?碇君』
って答えるの。
碇君真っ赤になっちゃうかしら?うふふふふふ♪
でも、綾波なんて他人行儀な呼び方じゃなくて、弐号機パイロットみたいに
『レイ』
って、名前で呼んで欲しいわ。
なんで私だけ名字で呼ばれなくちゃなんないのかしら?
私だって、碇君がレイって呼んでくれたら、『シンジ君(はぁと)』って呼べるのに。
はふぅ〜
ちょっとひたっちゃうわぁ〜
「綾波〜!待ってよ〜」
あ、いっけな〜い!つい考え事をしちゃった。
考え事をすると、つい歩き出しちゃうって癖も直さなくっちゃねぇ。(とほほ)
せっかく碇君と一緒に歩こうと思ったのに、これじゃあシカトしてるみたいじゃない。
ちょっとまずいわね。
『やっぱり僕はいらない子なんだ。綾波だって無視するし、アスカには怒鳴られてばっかだし・・・(いじいじ)』
ってなったら私の印象が悪くなっちゃうじゃないの〜!
碇君をサルベージするのってカナリ大変なんだから〜
う〜ん、これは聞こえてなかったことにでもして、
『ねえ綾波ってば!』
『え?・・・なぁんだ、碇君じゃない。一体どうしたの?』
『綾波ってば、さっきから呼んでるのにどんどん先に行っちゃうんだもの』
『え、そうだったの?せっかく碇君が呼んでくれたのにぃ。ごめんね、気がつかなくって(クスン)』
『そ、そんな大した事じゃないよ。NERVに行くみたいだったから、一緒に行こうかな、なんてね』
『え、私と一緒に行ってくれるの?(うるうる)』
『う、うん。その、迷惑だったかな?』
『ううん、・・・・嬉しい・・・・(ぽっ)』
『じゃ、じゃあ行こうか(ぽぽっ)』
『うん♪』
にっこり笑ってそう言うのぉ。
ついでに手を握っちゃおうかしら♪
碇君の事だからきっと真っ赤になってあわてるわね。
でもこのパターンはさっきも考えてた事だから、うーんと・・・
じゃあ、やっぱり腕なんか組んじゃおうかしら?
うぷぷぷぷ、考えただけでわくわくしちゃうわ〜(はあと)
「ねえー!綾波ぃ〜」
きゃっ。
いっけな〜い☆
また歩いちゃってたわ、ホントこの癖どうにかしなくちゃ。
ところで今私って変な顔をしてないでしょうねぇ。
ぷしゅ〜
あ、ちょうどいい所にガラスが出てきたわ。
ちぇっくちぇっくぅ♪
うーん、なぜかしら?
全然顔に出ていないわねぇ、って『ぷしゅ〜ぅ?』
ちょっと!ヤダ!ドアが閉まっちゃってるじゃない!
あーうー
列車が出ちゃうぅぅ(るるるぅぅぅ)
そんなことよりいつのまに列車に乗ってるのよぉぉぉぉ!
「綾波ぃ〜(涙)」
ごめんね、碇君。
このお詫びはきっとするからね。
ああ、明日も声かけてくれるかなぁ(ひゅるりぃ〜)
おしまひ
(後書きというよりも言い訳)
はじめまして、ひでちょんです。
こんな話を送っちゃってどうもすみません。
わはははははははは(汗)
もしレイの考えていることが、わりと普通の女の子と同じだったら・・・
そんなことを溶けた脳みそで考えていたら、こんなのが出来上がってしまいました(^^;
石を投げたい方はこちらまで
直撃すること間違いなしです。