いかりくん。
























「笑えばいいよ」
























私に微笑むことを教えてくれた人。
























その時から私はあなたの事が好きになってしまったの。

























  <考えるヒト>  

Written by ひでちょん










はぁ〜


はふぅ〜


ふみゅぅ〜


それまでは碇司令が、なんかナイスミドルよね〜なんて思っていたけどぉ、

やっぱオヤジよりもぉ、碇君の方がいいわよねぇ〜。

司令も優しいことは優しいんだけど、つい私が

『問題ありません』

って、言っちゃうと、

『そうか』

って言って去って行っちゃうもんねぇ。

なんとかこの口癖を直そうとしたんだけどぉ、

こればっかりはどうにも何ないしぃ、

感情表現もド下手だしぃ、

長い言葉はあんまし思い付かないしぃ、

弐号機パイロットみたいに口から産まれてくるのもいいかな〜って思ったんだけどぉ、

リリスの口からってゆーのもちょっとねぇ?

大体あれって口なんかあるのかなぁ?



「綾波〜!」



あ、碇君だ。

多分私を見つけたから走って追いかけてきてくれたのね♪

偶然に出会っちゃうなんて、これも私に恋愛の才能があるからね(はあと)

碇君もネルフ本部まで行くのかしら?

それなら一緒に歩いていられるんだけどなぁ・・・

そっと手を繋いじゃったりして・・・(きゃっ♪)

そして手を繋ぎながら碇君が、

『綾波』

って声をかけてきたら、碇君の瞳を不思議そうに覗き込んで、

『なあに?碇君』

って答えるの。

碇君真っ赤になっちゃうかしら?うふふふふふ♪

でも、綾波なんて他人行儀な呼び方じゃなくて、弐号機パイロットみたいに

『レイ』

って、名前で呼んで欲しいわ。

なんで私だけ名字で呼ばれなくちゃなんないのかしら?

私だって、碇君がレイって呼んでくれたら、『シンジ君(はぁと)』って呼べるのに。

はふぅ〜

ちょっとひたっちゃうわぁ〜



「綾波〜!待ってよ〜」



あ、いっけな〜い!つい考え事をしちゃった。

考え事をすると、つい歩き出しちゃうって癖も直さなくっちゃねぇ。(とほほ)

せっかく碇君と一緒に歩こうと思ったのに、これじゃあシカトしてるみたいじゃない。

ちょっとまずいわね。

『やっぱり僕はいらない子なんだ。綾波だって無視するし、アスカには怒鳴られてばっかだし・・・(いじいじ)』

ってなったら私の印象が悪くなっちゃうじゃないの〜!

碇君をサルベージするのってカナリ大変なんだから〜

う〜ん、これは聞こえてなかったことにでもして、

『ねえ綾波ってば!』

『え?・・・なぁんだ、碇君じゃない。一体どうしたの?』

『綾波ってば、さっきから呼んでるのにどんどん先に行っちゃうんだもの』

『え、そうだったの?せっかく碇君が呼んでくれたのにぃ。ごめんね、気がつかなくって(クスン)』

『そ、そんな大した事じゃないよ。NERVに行くみたいだったから、一緒に行こうかな、なんてね』

『え、私と一緒に行ってくれるの?(うるうる)』

『う、うん。その、迷惑だったかな?』

『ううん、・・・・嬉しい・・・・(ぽっ)』

『じゃ、じゃあ行こうか(ぽぽっ)』

『うん♪』

にっこり笑ってそう言うのぉ。

ついでに手を握っちゃおうかしら♪

碇君の事だからきっと真っ赤になってあわてるわね。

でもこのパターンはさっきも考えてた事だから、うーんと・・・

じゃあ、やっぱり腕なんか組んじゃおうかしら?

うぷぷぷぷ、考えただけでわくわくしちゃうわ〜(はあと)



「ねえー!綾波ぃ〜」



きゃっ。

いっけな〜い☆

また歩いちゃってたわ、ホントこの癖どうにかしなくちゃ。

ところで今私って変な顔をしてないでしょうねぇ。



ぷしゅ〜



あ、ちょうどいい所にガラスが出てきたわ。

ちぇっくちぇっくぅ♪

うーん、なぜかしら?

全然顔に出ていないわねぇ、って『ぷしゅ〜ぅ?』

ちょっと!ヤダ!ドアが閉まっちゃってるじゃない!

あーうー

列車が出ちゃうぅぅ(るるるぅぅぅ)

そんなことよりいつのまに列車に乗ってるのよぉぉぉぉ!



「綾波ぃ〜(涙)」



ごめんね、碇君。

このお詫びはきっとするからね。

ああ、明日も声かけてくれるかなぁ(ひゅるりぃ〜)





おしまひ







(後書きというよりも言い訳)

はじめまして、ひでちょんです。
こんな話を送っちゃってどうもすみません。
わはははははははは(汗)

もしレイの考えていることが、わりと普通の女の子と同じだったら・・・
そんなことを溶けた脳みそで考えていたら、こんなのが出来上がってしまいました(^^;

石を投げたい方はこちらまで
直撃すること間違いなしです。




「きゃろっと☆はうす」のみうみうさんから委譲されたひでちょんさんのSSです。
レイったら……無表情の下で、こんなとぼけたこと考えてたなんて(^_^;)
妄想癖はめぞん一刻の五代君並みですね(^_^;)
シンちゃん……くじけずに、レイを追いかけなきゃダメだよ。

Written by ひでちょん thanx!
感想をひでちょんさん<akita@pop01.odn.ne.jp>へ……


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