ネコ耳マヤさん



 ピンポンパンポ〜ン

 耳慣れたシロフォンの音が鳴った。しかし、デパートの迷子の案内ではない。

「ご来場の皆さま、たいへん長らくお待たせしました。間もなく第1回NERVネコ耳コンテストの結果発表を行います。 会場外にて待機中の皆さまは、速やかに会場内にお戻り下さい。繰り返します……」

 あれから待つこと十数分(十数日間じゃないかって? 何のことですか?)、NERV本部内にマヤさんの透き通る声が響きわたった。
 いつもよくある『使徒襲来、総員第一種戦闘配置』などという物騒な放送に比べれば、何とも長閑なものだ。
 しかし、少しばかり普段の軍隊用語が混じっているのは気のせいだろうか。
 マヤさんは原稿を読んでいるだけだから、書いたやつが悪いに違いない。絶対そうだ。マヤさんは悪くない!
 それでも、マヤさんが読むと何となく爽やかに聞こえるから不思議だ……

 ん? あなたは爽やかに聞こえないって?
 そういうときはマヤさんの笑顔と声を頭に思い浮かべなきゃ。
 ほら、爽やかになったでしょ?



 舞台には再び緞帳が降りていた。照明も落ちているようだ。
 マヤさんは準備万端で演台のところに立っていた。
 (もちろん、舞台に上がる前にちゃんと行くところにも行ってある)
 暗い中、よくよく見ればマヤさんの衣装がさっきと違う。
 首周りが少し開き気味の丸い襟の薄青いブラウス。銀のチョーカーが細い首を飾っている。
 その上から明るい若草色のベスト。そして下には浅葱色のミニスカートという出で立ち。爽やかである。
 変わっていないのは黄色いネコ耳だけだ。

 会場は少しばかりざわついていたが、ブザーの音と共に波が退くように静かになっていった。
 そしてまたまたお気楽なファンファーレの音が鳴り響く。
 何も、他のアニメのBGMを使わなくても……
 鷺巣詩郎さんにお願いして作ってもらえば良かったのに。
 ……ま、そういう時間と予算がなかったのかもしれないが。

「お待たせいたしました。ただいまから、結果発表を行います。第1回NERVネコ耳コンテスト、グランプリの栄冠は、誰の頭上に輝くのでしょうか……」

 マヤさんが台本を読んでいる間に、緞帳が上がっていく。
 スポットライトが一瞬だけマヤさんに当てられた。
 会場が少しざわめく。きっとマヤさんの素敵な笑顔のせいだ。
 そして一番右側に立っていた三十女、もとい二十九女にライトは移動する。
 会場の歓声が少し大きくなった。(きっとその派手な格好のせいだ)

「もう一度、参加者を順番にご紹介いたしましょう。まず、エントリーナンバー壱番、作戦部第一課の葛城ミサトさん……」

 パラパラと上がる拍手の音。
 そのほとんどは前にも言ったように高年齢層のものだ。
 そんなことには気付かず、ネコ耳を付けた牛女は愛想良さそうな作り笑顔で会場に手を振っていた。

「続きまして、エントリーナンバー弐番……」

 マヤさんは舞台に横一列に並んだ参加者の名前を次々と読み上げていく。
 途中、友達の名前を言うときに声が詰まりそうになったのは気のせいではない。

「エントリーナンバー六番、セカンドチルドレンの惣流・アスカ・ラングレーさん」

 その声と共に急に大きくなる拍手の音。
 それにアスカが軽く手を振って応える。
 さすがにこういうときの外づらはいいらしい……いや、失礼。
 アスカが投げキッスなどしたので、会場からどよめきが起こった。

 ちなみに、アスカの名前が『ちゃん』付けから『さん』付けに変わったのは、結果発表前にアスカがマヤさんにそうするように頼んだかららしい。
 何でも、『私は子供じゃない』と言ったとか。(なんて小生意気な)
 それはさておき、マヤさんはその後も参加者を一人ずつ紹介していった。
 そして7人目の友達の名前を読み上げたときは、既に半泣きになっていた。

(ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……)

 マヤさんはひたすら心の中で謝り続けていた。
 アンラッキーなことに、先程緞帳が上がった瞬間、客席に例のMLのメンバーを見つけてしまったのだ。
 さすがにみんな仲良しだけあって、固まって座っている。
 そのみんなと一瞬視線が交錯してしまい、マヤさんはすっかり動揺してしまっていた。
 みんなはマヤさんや出場者になってしまった友達の方を気の毒そうに見ていたのだが、マヤさんは例によってそれを蔑みの視線と勘違いしてしまったのである。

(みんな、ごめんなさい……第2回があったら、私も出場するからね)

 うっすらと涙ぐみながらそう決心するマヤさん。
 どうも少し論点がずれているような気もするが、マヤさんの健気さに免じて見逃しておくとしよう。
 ほんとに第2回があったら作者も本格的なネコ耳姿のマヤさんを見てみたいし。
 ともあれ、マヤさんは次の出場者の名前を読み上げる前に、ハンカチでそっと涙を拭った。
 そう、次は……

「エントリーナンバー拾六番、サードチルドレンの碇シンジ君!」

 少し元気になったマヤさんの声が会場の空気を震わせる。
 その瞬間、わき上がる悲鳴のような歓声。
 もちろん、NERV女子職員から上がる歓声だ。(一部男子職員を含む)
 見れば、マヤさんの友達もみんなできゃっきゃと騒いでいるようだ。
 どうもみんな仲がいいと思ったら、そういう趣味があったのか。

 他の出場者よりも少し長い間を置いてから、マヤさんは次の出場者の名前を読み上げた。
 もちろん、シンジへの歓声がなかなか治まらなかったからだ。
 マヤさんもシンジに向かって声こそ出さなかったが、必死に手を振り続けていた。
 おかげで少しばかり息が切れているように聞こえる。
 汗ばんで額に貼り付いた乱れ髪もなかなか……

「エントリーナンバー拾七番、ファーストチルドレンの綾波レイちゃん」

 途端に、会場から響く重低音。
 割れたガラスが再び共鳴振動を始める。
 舞台の床板もビリビリと震えているようだ。
 本部最上階でも一人唸っているオヤジがいたとかいないとか。

「以上のみなさんです。もう一度大きな拍手を!」

 マヤさんの呼びかけで大きな拍手が湧き起こる。
 それと共に各出場者の名前を呼ぶ声や、ピーピーという指笛の音などが聞こえた。
 そしてそれが自然に静かになるのを待って、マヤさんはまた台本を読み始めた。

「それでは早速、発表に移りたいと思います。なお、集計は技術部第一課が責任を持って行いました」

 要するに、集計にMAGIを使ったということだ。
 しかも責任者はリツコだから、何とも怪しい感じがする。
 しかしマヤさんはそんなことは露ほども思わない。むしろ、得意満面といった様子だ。
 心からリツコのことを信頼しているのだろう。だが、その信頼に足りるのかどうか……

「ではまず、審査員特別賞です。この賞は、ネコ耳と衣装のマッチングが最も良かった方に贈られます」

 照明が落ちる。それと共に鳴り響くティンパニの音。なかなか本格的だ。
 その間にマヤさんは舞台袖からそっと手渡された封筒を開いて中の紙切れを取り出す。
 そして用意してあったペンライトでそこに書かれた名前を照らし出した。
 一瞬、マヤさんの顔が引きつった。しかし、闇に紛れて誰にも気付かれなかったようだ。
 マヤさんは静かに息を整えてから口を開いた。

「審査員特別賞は……」

 マヤさんの声が震えている。
 なぜかって? それはたぶんあなたの予想通りであろう。

「エントリーナンバー拾伍番、海外活動部の山口さんです……」

 そう、受賞者はマヤさんの大親友だったのだ。
 スポットライトがその彼女に当てられる。
 山口さんは驚いた表情でキョロキョロと辺りを見回していたが、やがてぎこちなく微笑むと、おずおずと舞台中央の方に出てきた。
 それと共に舞台上が一気に明るくなる。

「おめでとうございましたー……」

 マヤさんもそう言いながら舞台中央の方に歩み寄る。
 台本に『受賞者からのコメント取り』とあったからだ。
 しかしマヤさんは心なしか、ショックを受けたような表情になっている。
 まあそれはそうだ。どんな顔をして親友に話しかければいいのか……
 親友はマヤさんの方に恥ずかしげに微笑みかけたのだが、マヤさんにはライトの加減でそれが睨んでいるように見えてしまい、なおさらビビっていた。
 疑心、暗鬼を生ず。つくづく気の弱いマヤさんだった。

「あの……今回出場された、きっかけは……」

 だが、仕事はきっちりとこなさなければならない。
 それはマヤさんの信条でもある。
 マヤさんは恐る恐る友人に話しかけた。

「ええ、あの……部で推薦されまして……」

 山口さんが小さな声で答える。
 やっぱり……マヤさんは足が震えそうになった。
 私も推薦されたけど、断ったのに……
 どうして断らなかったの……
 マヤさんは心の中で親友に問いかけた。
 以心伝心の親友だが、さすがに心の声までは聞こえない。
 山口さんの代わりに作者が答えておくと、断れなかったのは気が弱かったからだ。
 マヤさんの友達といえば、そんな人ばかりである。

「そうですか……入賞される自信はありましたか?」
「いえ、全然……」
「今のご感想は……」
「はあ、その……どうもありがとうございました」

 何とも慎ましやかな会話で、会場はそれほど盛り上がらなかったが、これは仕方ないだろう。
 その後、審査委員長を務める総務課長が出てきて表彰状とトロフィー、それに副賞を手渡す。
 ちなみに、副賞は高知県産鰹節60本だった。しかし鰹節を60本ももらってどうしろというのだ。

「審査員特別賞の山口さんでした。どうもおめでとうございましたー」

 パチパチと鳴り響く拍手の音。
 特別賞の彼女が元の並び位置に戻り、舞台の照明が落ちると、マヤさんは演台の方へ小走りに戻っていく。
 もちろん、心の中で親友に謝りながら。
 そして二、三度大きく息をして呼吸を整えてから、台本のページをめくった。
 カラ元気を出しながら努めて明るい声で台本を読み上げる。

「それでは、いよいよ、ベスト3の発表です。まず、第3位……」

 再び舞台袖から受け取った封筒の中身をライトで照らし見ながら、マヤさんはあれっと思った。
 しかし、すぐにそこに書かれた意味を理解し、名前を読み上げる。
 台本に指示はないのに、このアドリブ能力はさすがだ。
 発令所で鍛えられているだけのことはある。

「エントリーナンバー拾七番、ファーストチルドレンの綾波レイちゃんです!」

 拍手の代わりに響く唸り声。しかしいささか虚しく響いている。
 きっと無念の意味も込められていたのだろう。
 レイはスポットライトに照らし出されたが、何の反応も示さずぼやっと立っている。
 いつもの身体検査と勘違いしてるのかもしれない。
 それを見てアスカは暗闇の中で勝ち誇ったような笑顔を浮かべていた。
 シンジがレイに耳打ちして舞台中央に行かせようとしたとき、再びマヤさんの声が響いた。

「もう一人、同点3位がいらっしゃいます……エントリーナンバー六番、セカンドチルドレンの惣流・アスカ・ラングレーさんです!」

 わき上がる歓声。しかしそれは、半分ブーイングが混じっていた。
 きっと下僕の方々は、アスカがぶっちぎりで優勝すると思っていたのだろう。(甘いな……)
 しかし彼らよりこの結果をもっと意外に思っていた人物がいた。
 無論、当のアスカである。

(どうして……どうしてあたしがファーストなんかと同点なの? どうして……)

 声にこそ出さなかったが、スポットライトに照らし出されたアスカの表情からは、その心情がはっきりと読みとれた。
 だが、こんなところで本音を出すわけにはいかないことを知っているアスカは、ひたすらうれしそうな驚きの表情を装っていた。
 相変わらず外づらだけは……まあ、もう言うのはよそう。

「おめでとうございましたー。良かったですね、チルドレンの女の子二人で3位になって」

 シンジに肩をつつかれて舞台中央に出てきたレイと、重い足取りで渋々出てきたアスカに、マヤさんはそう言った。
 もちろん、嫌みでも何でもなく、本心から言ったのである。
 マヤさんはこの二人の仲の悪さを知らないのだ。マヤさん、ちょっと鈍感である。
 人生の機微に疎いというか何というか……まあ、良く言えばすれてないということなのだが。

「ま、まあね……」

 3位という屈辱、しかもレイと同点という結果に、アスカの顔は引きつりかかっていた。
 マヤさんはそれに気付かず、ニコニコしながらアスカからレイの方にマイクを向ける。

「どうですか、レイちゃん、今の気持ちは……」
「…………」

 無言のレイ。
 会場にいたアヤナミストは『ごめんなさい、こんな時、どんな顔すればいいか、わからないの』という答えを期待したのだが、残念ながらレイはそれを言わなかった。
 当然だ。そういう言葉はシンジにしか言わないのだから。
 何も言ってくれないレイにマヤさんは少し焦ったが、ADから出されたカンペを見てインタビューを打ち切り、憶えていた台詞をアドリブを交えながら言う。

「と、とにかく、お二人ともおめでとうございました。それでは、表彰状と、トロフィーの授与です。副賞は、NERV特製キャットフード一年分でーす」

 ……誰だ、こんな副賞考えたのは。さっきの鰹節といい……
 (まあ、たぶん、金髪のあの人であろう。しかし、キャットフードなんてもらってどうするのだ……)
 ともあれ、予期せぬ同点という結果のため、表彰状をレイが、トロフィーをアスカが受け取り、元の位置へと戻っていった。
 副賞の方は別にもう一人分準備するということだ。
 そして照明が落ちてからマヤさんも演台の方に戻る。

(あと二人……)

 マヤさんはまた舞台袖から封筒を受け取った。
 どうか、もう私の友達が入賞しませんように……
 マヤさんは祈りながら封筒から紙を取り出し、広げてライトを当てる。
 途端に、マヤさんの表情がパッと明るくなった。
 きゃっ、やった!
 マヤさんはさっきまでとは大違いの元気な声で受賞者の名前を読み上げた。

「第2位! エントリーナンバー拾六番、サードチルドレンの碇シンジ君ですっ!」

 マヤさんの声は少しばかりうわずっていた。
 明らかに私的感情を露わにしている。(しかし、許そう。マヤさんだし)
 会場の方からも悲鳴のような大歓声が湧き起こっていた。
 もちろん、全女子職員が騒いでいるのだ。(一部男子職員を含む)
 だが、スポットライトの中のシンジは、明らかにおどおどしていた。今にも逃げ出しそうだ。
 本人は自分の人気に気付いていなかったのだろうか。

「おめでとうございましたー! どうぞ前の方へ!」

 そう言いながらマヤさんは喜々として舞台中央に走り出ていった。
 それはそうだろう。ネコ耳を付けたシンジを間近で見ることができるのだ。
 この時ばかりはマヤさんも司会者の役得を感じていた。
 シンジは心の中で『逃げちゃだめだ』を繰り返したかどうかは知らないが、怖々とした足取りで前の方に出てきた。
 マヤさんは超近距離でシンジのネコ耳を見られて、いたく満足していた。
 
(きゃっ! きゃっ! 近くで見ると、もっと可愛いっ!)

 そして、うれしそうにインタビューを始める。

「どうですか? 第2位に選ばれた今の気分は」
「は、はい、あのー……な、なんか、信じられないです」

(ううん、こんなに似合ってて可愛いんだもの、当然よっ!)

「じゃ、自信なかったんでしょうか?」
「はい、全然……」

(だめよ、こんなに似合うんだから、もっと自信持たなきゃ!)

「今回、出場したきっかけは?」
「あのー、アスカと綾波に誘われて……」

(そっかー、アスカ、レイちゃん、ありがと! 今度、プリンアラモードおごってあげるね!)

「このネコ耳、とっても可愛いですけど、どうしたんでしょうか?」
「あ、あのー、自分で作りました……」

(へー、シンジ君って、器用なんだー。だからすっごく似合ってたのね!)

「今回、出場者に男の子は一人でしたけど、その辺りはどう思いました?」
「はあ……書類審査で落ちると思ったんですけど……」

(そんな、ぜえぇーったい落ちないって! こんなに似合ってるんだもん!)

「あの猫の鳴き声の練習は何回くらい……」

 マヤさんは人生最高のご機嫌な表情で、シンジに対するインタビューを延々と続けるのであった。



 NERV本部最上階のだだっ広い部屋では、机の前に座った髭のオヤジがブツブツと何か呟いていた。

「……全ては心の中だ。今はそれでいい……」

 微かにそんな言葉が聞こえてくる。
 台本にはそんな台詞はなかったような気がするが……
 よくよく見れば、台本は机の横のゴミ箱に丸めて捨てられており、テレビも消されていた。
 その横では冬月が椅子に座って一人将棋に興じていた。
 その手に握られた台本は、既にうちわ代わりになっていた。

(俺のシナリオにはないぞ、あれは……)

 あくまでも知らん顔を決め込む冬月だった。



 陰気くさい暗い空間には、既に板状の奴らの姿はなかった。
 ところどころに、破り捨てられた紙切れが落ちているのみだった。(これも立体映像なのだが)
 作者は苦心してその破片を並べ合わせてみたが、どうも六枠からの『流し』がほとんどだったようだ。
 しかも、意図的に拾六番、拾七番といったところをはずしてある。これでは当たる訳なかろう。
 この散財のおかげで国が一つ潰れた、という事実は読者のあなただけに教える秘密である。



「さあ、本命のチルドレン三人が2位と3位という結果になってしまいましたが、これは意外な結果ですね、赤木博士」
「そうね。やはりダークキャット(※)がいたようね」(※作者註:ダークホースのことか?)
「これは全く優勝の予想ができません。あ、放送席に届いた報告によりますと、第2位のサードチルドレンは有効投票数の約4分の1の票を集めていたそうですが、これでも足りませんでしたか」
「レイとアスカが2割ずつ。他はほとんど1割を切っているわ。優勝者は僅差でシンジ君を上回ったようね」
「なるほど。さあ、優勝はいったい誰なのでしょうか。目が離せません。引き続き実況を続けて参りましょう」

 モニターの中のマヤさんは心から楽しそうに微笑みながらシンジにインタビューを続けている。
 アナウンサーが力を込めて喋っている横で、リツコはモニターを見ながらふっと妖しい笑みを漏らした。
 その笑顔を見て背筋がぞくっとしたのは作者だけではないだろう。
 (少なくとも殺気を感じて横目で見てしまったアナウンサー氏はそうだったようだ)

「笑っていられるのも今のうちよ、マヤ……」

 リツコはモニターを見つめながら頬杖をつくと、小さな声でそう言った。
 まるで、氷のように冷たい声で。
 もちろん、マイクの音量を下げるのを忘れてはいなかった……



あうあう、すいません、コンテストの結果、半分しか……
というか、長くなりすぎたので切っちゃいました。
次回こそ、本当に、絶対、間違いなくマヤさんの運命が明らかに!


新世紀エヴァンゲリオンは(c)GAINAXの作品です。

Back to Home



Written by A.S.A.I. in the site Artificial Soul: Ayanamic Illusions