![]() Load Test & レビュー (テストマシン:PM9500/120) QuarkXpressレイヤーXTension (日本サイテックス レイヤーマスター) |
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QuarkXpressに、IllustratorやPhotoshopにあるようなレイヤー機能が無い事を不便に思うのは私だけだろうか? 確かに、他のツールで作成されたイラストや写真アイテムを配置して、テキストと共にページにまとめるのがレイアウトソフトの役割なので複雑な階層配置は行わないし、逆にあまり階層を多くしすぎると出力の際にPSエラーの原因となるので「レイヤーなんて必要無い!」と言ってしまえばそれまでだが、あればあったで便利ではある。 特に他人の作成した入稿データのトラブル検証や、画像の差し替え、急ぎの修正などを行う際には、やはり「レイヤーがあれば・・・」と思う事が多々ある。 こんな時こそ「レイヤー」があれば、どんどん階層をバラして行き必要以外のレイヤーを非表示、あるいはロックして作業すればいとも簡単なのだ。 |
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レイヤー機能を追加するXTensionはすでに何種類かあるが、高価だったり必要のない機能が付いていたりでどうもピンと来るものが無かった。 しかしついに単機能の「レイヤーマスター」が発売された。購入価格は当時(1999年春)で¥10,000-を割る金額、即座に購入してテストしてみたところ、一部Adobe製品のレイヤーとはキーコンビネーションが異なりとまどう一面もあるが、慣れればなかなか使い勝手が良い。レイヤー階層は128まで可能である。 さらに、設定で現在選択しているアイテムがどのレイヤーのものなのかのタグが表示出来る。レイヤーが複雑になればなるほどこのタグは便利である。そして複数のレイヤーを選択して一つのレイヤーに結合が出来るのも非常に便利である。 「レイヤーマスター」で非表示にしたレイヤーは、Illustratorのレイヤーのようにプリントのチェックを外さなくてもプリントされない。逆に言うと「レイヤーマスター」の入っていないQuarkXpressでは非表示レイヤーはプリントされないので、出力先に無償配布の「LAYERMASTER-Jr.」を添付してこれで表示を切り替えてプリントしてもらえば問題無い。 また差し替え部分を別のレイヤー毎に作成しておけば、1つのドキュメントで表示を切り替えて出力するだけで済んでしまうといった便利な使い方も考えられる。 |
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上が「レイヤーマスター」のレイヤー画面であるが、 (1)表示、非表示切り替え となっている。 もっぱら私の作業場では、出力トラブル検証とかアタリ画像を実データに差し替える作業を中心に使用しているが、これを使用するようになってからは作業効率が目に見えて良くなった。 出力トラブルの場合は、怪しいアイテムを片っ端から別レイヤーに移動して非表示にしてしまいテスト出力、問題が無ければさらに細かくレイヤー分けして絞り込んで行く作業が簡単に出来るので、今まで「たぶんこれが問題」と言っていた回答から「確実にこれが問題」と断定出来るようになったし、作業時間もずいぶん短縮された。 またアタリ画像の差し替えでは、アタリ画像の画像ボックスごと上のレイヤーにレイヤーコピーしてしまい、ボックスの背景を「なし」にしてここに実画像を配置してしまう。 |
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「QuarkXpressにレイヤー機能があったら便利なのに〜。」とお思いの皆様、是非一度「レイヤーマスター」を検討してみる価値はあると思いますよ。私はもう手放せません。<(_ _)> |
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