ゆ う げ ん か い し ゃ か わ ぐ ち た て ぐ
川口建具場所:963-8071福島県郡山市富久山町久保田字乙高96-1
 電話:024-923-5977
有限会社川口建具/建具師:川口圭司
水面建具 ペラモコ 組子 作業機械
水面建具(みなもたてぐ)
水面建具とは
開け閉めした時に、あたかも水面に波紋が広がる様な模様を描き出します。基本的には目の細かい縦格子建具です。しかしその格子骨のピッチや角度を微妙にずらしてあります。そのため開閉時の重なり部分にモアレが発生します。モアレですから少ない動きでも大きな波紋様がダイナミックに動いてくれます。窓障子として紙を張ってもそのダイナミックで繊細な動きは失われません。木製建具、その組子の新しいデザインとして開発しました。
水面建具を動かして大波を見る。さらに波紋を見る
機能
カーテンより冷暖房効率が良くなります。しかし既存の障子を洋間に仕立てると和室のイメージが強くなりすぎてインテリアとしてチグハグになりかねません。水面建具であれば和風を取り入れたモダンインテリアとしてバランスが取りやすくなるのです。現代の洋風の暮らしの中に落ち着ける和ののインテリア、そして和紙の柔らかな光と断熱効果をもたらします。(写真は紙張り前の状態です。)
デザイン意図
モアレ、物理学用語でいう干渉縞をデザイン効果に用いてます。モアレ効果を引き戸の重なり目に利用した建具なのです。モアレそのものは印刷の世界では嫌われており発生をおさえるための技術が発達しています。建具の技術としても長欄間(おさらんま)長障子等ではモアレの発生をおさえる努力がなされています。しかしモアレを模様として自在にコントロールし、美しい文様として利用しています。開け閉めをしないと普通の建具にしか見えませんが動いた時の激しい文様は想像を超えています。現物を見たらきっと驚くことまちがいありません。和室でももちろん使えると思いますが、かなり強い個性を放ちます。面白すぎます。
ペラモコ - 板を組み合わせた空間充填作品 -
矮小惑星:直径2m
木星型惑星:高さ1.5m
六芒星:高さ2m
大樹:高さ2.5m
一緒にならんで撮影
地上氷山:高さ4m
ラスペラ、ペラモデル専用棚:高さ2m(霊山こどもの村にて撮影)
ペラモコは形が変わる!
たとえば、六芒星は正3角形と正方形の組み合わせす。色々な組み合わせがあります。どのように組んでもいいのですがピラミッド状にしたのが左の写真です。右の写真は正8面体、切頂8面体(14面体)、それの組み合わせ例です。正3角形だけを組み合わせたオブジェです。って言うより50枚の正三角形で正12面体を内包した形状です。とげとげ三角形が球状に組んであります。正5角形が見て取れますでしょうか。George W. Hart氏の作品に似てるかも。右側は柱状に組んだ作品です。正3角形20枚でも球状になります(左写真)。もちろん正方形だけでも球状に組みたてることが出来ます。正方形36面体です(右写真)矮小惑星はこれを大きくした作品です。
ペラモコの仕組み、考え方
ペラモコは平面の3角形または4角形の組み合わせです。角に切り込みを入れて組み合わます。まずその平面を組み合わせて多面体をつくります。一種類、もしくは複数種の多面体を組み合わせで空間充填形を構成し成長する物体にしているのです。それでは使ってる3角、4角を分類してみます(数字は長さの比率です。)

A類:正方形、折り紙に使います。この作品は正方形を使ってます。3角は三角定規に使われる直角二等辺三角形です。

B類:たぶん一番使われてる4角形。JIS規格でA3とかB5、四つ切り画用紙とか言われてる紙の比率はこれです。半分に切っても縦横の比が変わらない優れた特徴があります。この作品がこれを使ってます。この比率の3角形は一般にほとんど使われません。ちなみにペラモデル/幾何学アート/立体三角定規にこの比率の3角形が登場します。

C類:この比率の4角形は一般に使われる事はありません。しかしこの作品はC類の4角形です。3角形は三角定規に使われるほどポピュラーです。正三角形を縦半分にした形です。正三角形を使った作品はこれこれこれ等、結構多い。

D類:仕入れる材料の縦横の比率がこの4角形なのです。正方形二つ重ね。サブロクと言うやつです。サイズが3尺×6尺だからサブロクで通用します。これを切り刻んでA類B類C類の形を無駄が出ない様に切り出すのです。この作品はD類の4角形を使ってます。D類の3角形はあんまり見かけない。使ってるのを見た事がない。なんとか使ってみようと思うけどルート5、富士山麓にオーム泣く、はどう料理しても正多面体にならないと思う。

しかし理屈を説明してもあんまり意味はないです。構造を理解してもらおうとも思ってないのです。『うわぁ、なにこれ!』と感じてくれればそれでいいのです。そういうものです・・資源の無駄使い?

伝統技術の組子作品などやってみました
伝統的木工技術ですからオリジナル作品ではありません。
投網(とあみ)
末広がりのひし形組子です。組子技としては最高峰らしいのですが作り方は意外と簡単です。仕上がり寸法が読みにくいのが難点かも。
あじろ組子
単なる縦横の格子ではなく木目が布目の様に絡んでいるのが特徴です。
ケガキ(溝のこと)の深さを3分の2までけがいて組み合わせます。正確な加工が必要ですがそれも機械加工が可能にします。
飾りかごめ組子
あじろ組子の六角形版です。どうしても側面にケガキ溝が見えてしまうので飾り仕様にしました。単にまわりを囲っただけですが、
四方転び寄せ組子
格子状の桟が斜めになってます。一本づつ組めないので一気に組みます。それが大変。
組子にはもっと沢山の種類があります。かごめ組子をアレンジした作品が圧倒的に多いです。組子の多くは江戸時代の職人たちが完成させたので江戸組子とか呼ばれていたりします。当時は手作業で作成したでしょうから大変手間のかかる職人技だったと思います。しかし今では機械加工が主なのでさほどの技がなくても楽しみながら作成することができます。つまりやり方さえ知ってて機械があればだれにでも作れます。そんな事を言うと先輩職人に怒られるかもしれないのですがペーパークラフト並みに作れるのですよ。要は機械とその扱いだと思う。
川口建具の木工作業機械
リップソー
材木店から仕入れた板材を繊維方向に切断する機械です。下部がキャタピラ状になって部材を引き込みながら切断します。幅員を決めます。
横切り機
同じく板材を切断するのですが、繊維方向に直角、つまり長さを決めます。溝を掘る(つける)時も使います。大抵の木工所にはこれがあります。
手押しカンナ
手で押すカンナです。部材を平面に仕上げます。二方向を削って直角にもします。
自動カンナ
手押しカンナで仕上げた部材の厚みを決めるカンナです。ローラーで部材を手動でなく自動で引き込むので自動カンナと言うらしい。
角ノミ盤
ホゾを入れるための四角い穴をあけることが出来るボール版です。
ホゾ取り機
ホゾを取ります。二枚ホゾまで一工程で取る事が出来ます。
超仕上げ
下部に幅広い刃が付いていて削ります。滑らかなカンナ仕上げになります。幅広いカンナくずが出てくるのが面白い。
面取り機
いわゆる面取りです。角を滑らかに仕上げてくれます。色々な種類の刃物があり、多種多様な面取りが出来ます。
プレス機
フラッシュ(張り物の建具)を作る時に使います。上下の面で圧力をかけます。
組み立て機
建具(障子や襖)を組み立てるのに使います。線的に圧力をかけます。
パネルソー
縦切りでも横切りでもOK.便利なノコギリ、パネルソー。刃が上下に動いてカットします。
工場外観
場所はここにあります。郡山駅から北西2kmくらいです。
道路がら見るとこんな感じです。ペラモデル、ラスペラ作品沢山あります。ぜひ遊びにでも来て下さい。

一応、川口建具は普通の建具屋です。一般住宅用建具の製造、販売を生業にしています。時々特注家具なんかも作ったりもしています。このページでは特殊というかオリジナルの作品を中心に紹介してみました。既存の建具技術やデザインを超えた作品で新しい伝統が創れたらいいな、と思っています。なのでこれからも色々なデザインの建具、木工作品を作ってみたいと思っています。そんな気持ちがあってちょっと学生にデザインしてもらいました。職権乱用し、課題テーマを『和室のデザイン』にしたのです。いろんな建具があって面白いかも。(協賛:会津大学)

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