モアレ、物理学用語でいう干渉縞をデザイン効果に用いてます。モアレ効果を引き戸の重なり目に利用した建具なのです。モアレそのものは印刷の世界では嫌われており発生をおさえるための技術が発達しています。建具の技術としても長欄間(おさらんま)長障子等ではモアレの発生をおさえる努力がなされています。しかしモアレを模様として自在にコントロールし、美しい文様として利用しています。開け閉めをしないと普通の建具にしか見えませんが動いた時の激しい文様は想像を超えています。現物を見たらきっと驚くことまちがいありません。和室でももちろん使えると思いますが、かなり強い個性を放ちます。面白すぎます。
たとえば、六芒星は正3角形と正方形の組み合わせす。色々な組み合わせがあります。どのように組んでもいいのですがピラミッド状にしたのが左の写真です。右の写真は正8面体、切頂8面体(14面体)、それの組み合わせ例です。 正3角形だけを組み合わせたオブジェです。って言うより50枚の正三角形で正12面体を内包した形状です。とげとげ三角形が球状に組んであります。正5角形が見て取れますでしょうか。George W. Hart氏の作品に似てるかも。右側は柱状に組んだ作品です。 正3角形20枚でも球状になります(左写真)。もちろん正方形だけでも球状に組みたてることが出来ます。正方形36面体です(右写真)矮小惑星はこれを大きくした作品です。
A類:正方形、折り紙に使います。この作品は正方形を使ってます。3角は三角定規に使われる直角二等辺三角形です。 B類:たぶん一番使われてる4角形。JIS規格でA3とかB5、四つ切り画用紙とか言われてる紙の比率はこれです。半分に切っても縦横の比が変わらない優れた特徴があります。この作品がこれを使ってます。この比率の3角形は一般にほとんど使われません。ちなみにペラモデル/幾何学アート/立体三角定規にこの比率の3角形が登場します。 C類:この比率の4角形は一般に使われる事はありません。しかしこの作品はC類の4角形です。3角形は三角定規に使われるほどポピュラーです。正三角形を縦半分にした形です。正三角形を使った作品はこれ、これ、これ等、結構多い。 D類:仕入れる材料の縦横の比率がこの4角形なのです。正方形二つ重ね。サブロクと言うやつです。サイズが3尺×6尺だからサブロクで通用します。これを切り刻んでA類B類C類の形を無駄が出ない様に切り出すのです。この作品はD類の4角形を使ってます。D類の3角形はあんまり見かけない。使ってるのを見た事がない。なんとか使ってみようと思うけどルート5、富士山麓にオーム泣く、はどう料理しても正多面体にならないと思う。 しかし理屈を説明してもあんまり意味はないです。構造を理解してもらおうとも思ってないのです。『うわぁ、なにこれ!』と感じてくれればそれでいいのです。そういうものです・・資源の無駄使い?
一応、川口建具は普通の建具屋です。一般住宅用建具の製造、販売を生業にしています。時々特注家具なんかも作ったりもしています。このページでは特殊というかオリジナルの作品を中心に紹介してみました。既存の建具技術やデザインを超えた作品で新しい伝統が創れたらいいな、と思っています。なのでこれからも色々なデザインの建具、木工作品を作ってみたいと思っています。そんな気持ちがあってちょっと学生にデザインしてもらいました。職権乱用し、課題テーマを『和室のデザイン』にしたのです。いろんな建具があって面白いかも。(協賛:会津大学) |
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