2004年09月05日

大きな台風の影響か、朝から雨が降っています。

上鹿川・フライフィッシング

朝です、いつものようにです。コーヒーを入れ、オムレツを焼き、トーストにはさみ軽い朝食を摂ります。当然かもしれませんが、上鹿川キャンプ場には誰もいません。のんびりといつもの渓へ向かいます。

キャンプ場入り口に、「や!マメ」発見です、以前は秋になると良くつっていました。駐車場の入り口には曼珠沙華も咲いています。

流れにはいると、すぐにヤマメが泳いでいます。友人が慎重にラインを延ばしますが、なにせ1年ぶりのつりです、おまけに水量も少し多く流れも少し速いようです。うまくいくはずありません。白泡の終わりや、落ち込みの横などへ丹念に毛鉤を放り込みます。そこら中から、色白の小さなヤマメが姿を見せてくれますが、サビの入った大きなヤマメがつれません。みんな、何処かで恋をしているのでしょうか?

上鹿川・フライフィッシング

つれるヤマメは、この渓特有のまん丸なパーマークをしています。なんだかホッとした気分になります。でも、水は重く流れは速いので、つりをするより渓を歩くことに集中しなければ危険なようです。

友人も1年ぶりの渓です、緊張しているようです、つり上がる速度が速くなりません。ヤマメは、そこそこに毛鉤に反応してくれるのですがうまくいかないようです。

上鹿川・フライフィッシング

いつもの倍以上の時間をかけて、のんびりとつり上がります。いつも大きな渓魚がいて、いつもバラしてしまうチャラ瀬にやってきます。流れの中に正座し慎重にラインを延ばします。毛鉤も流芯の少し横をうまい具合に流れています。大きなヤマメが毛鉤をくわえてくれますが、いつものようにバラしてしまいます。

まあこんなもんかと気を取り直し、丹念に毛鉤を流します。いい感じのチャラ瀬があったので、集中します、流芯の一等地から5cmにも満たないようなとても小さなヤマメが姿を見せてくれます。こんな所に、こんな小さなヤマメがいてはいけません、やっぱり大きなヤマメは何処かで恋に夢中になっているようです。

そろそろ飽きてきました、つりは友人にまかせ、渓を歩くことにします。先日の大風のせいか、広葉樹はかなり葉を落としうっすらと秋色に染まり始めています。渓にはもう、秋がやってきています。

上鹿川・フライフィッシング

感じの良いプールにやってきます、友人が慎重にラインを延ばしています。私は、紅葉の写真でもとカメラを取り出し、そこら中にレンズを向けていました。

何気なく振り返ると、友人のさおが大きく曲がっています。大きな渓魚が釣れたようです。渓魚は、そこら中を力強く泳ぎ回りなかなか近づいてくれません、友人もかなり苦労しているようです。彼にとっては、1年ぶりの渓魚です、それも大きなヤマメのようです。バレぬよう、神様にお願いするしかありません。

上鹿川・フライフィッシング

やっとネットに入れることが出来ました、恋を忘れた色白の少し大きなヤマメです。記念の写真を撮り、そっと流れに戻します。取り込みに時間を要したことと、写真がなかなか撮れなかったので、ヤマメは疲れているようです、地力で流れに戻るまで待つしかありません。数分で元気を取り戻し流れへ戻っていきます。

その後はまた、小さなヤマメしかつれなくなります。友人もかなり疲れてきたようです、まだ予定の半分程度しか上ってきていませんが、そろそろ流れから上がることにします。

林道を幸せな気分で下っていきます、林道の両側には篠栗やアケビや薄が秋を告げています。

上鹿川・フライフィッシング

上鹿川キャンプ場に戻り、冷やし中華をこさえ、過ぎ去った季節を思い出します。少しセンチな気分になりながらボーっとしていると、雲行きが怪しくなりました。あわてて帰りの支度をすませると、大粒の雨が降ってきます。

管理人さん宅にあいさつをし、奈須商店へ下っていきます。奈須商店で、いつもの地元の方や大将やヨウコさんと世間話をします。「こんなにひどい雨だから帰るのは無理、今日も泊まりなさい」という、心温まる大将の忠告を無視し、すてきな時間が過ごせたことを、山の神様や川の神様や里の神様や友人に感謝し帰宅することにします。

いつもの国道を快適に走行し、松橋ICにつく頃には雨も上がります。高速道路も順調です。いつもと変わらぬ時間で帰宅することが出来ました。

渓魚は自由を奪われた時間が長くなると生命に危険が及びます。太めのティペットで思いっきりつりあげて、可能な限り短時間で流れに戻しましょう。