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  1月8日(水)  ガクラン祭り開催中らしいよ?
 これ、ちょいとまぐ菜さんや。

『なぁに?』

 あのー、…ガクラン、着てみてくれない?

『ガクラン?……柴三郎くんがどうしても見たいってんなら着てあげなくもないけど。
 どうしたの急に?』

 や、着てくれますか。ありがたい。
 実はオベロンに誘われて。

『……あー、ガクラン祭り?なんか意味あるの?アレ。』

 意味のないのが最高なんだ。

『おっ。犀川先生だ。……うん。着てあげる。』

 やったぜ。まぐ菜、ガクラン祭り参加ー。
 ガクラン、もう用意してあるから。

『じゃ着替えてくるー』

 行ってらっしゃい。

覗いちゃダメよ(はぁと

 なっ……!!

 行ったか。
 ……しかし、あっさり承諾してくれたなぁ。
 たまみも参加してるし、じつは密かなブームなのか?
 世界的ムーブメントだってのかッ!?
 ガクラン!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『着替えてきたー』

 おぉ。……さらし、か……
 と、とりあえず、写真撮っとくか。

『うん。……どうしたの?顔、赤いよ?』

 ……なんでもない。

『ねぇ、なんで横から撮るの?』

 ……これが一番かっこいいアングルだからだ。

『そうかなぁ。せっかくさらし巻いてビシッと決めたのにー』

 ……だからだよ。

『え?なぁに?』

 なんでもない。……よし。撮れた、と。

『うわぁ、私にも見せてー♪』

 わっ、おい!その格好で腕に抱きつくな!

『えーっ、何がぁ?(ぎゅぅっ)』

 (こっ…こいつ絶対わかってやってる……!)

『あれあれー?ますます顔赤くなっちゃって。どうしたのー?』

 (くっ、感触が……!)
 ……そう言ってるまぐ菜だって顔真っ赤だぞ。

『!!そ、それは……そう!暖房が効きすぎて暑いのよ!!』

 そ、そうだよ!暖房ちょっと効きすぎてるよな!

『そうそう!』

 ・・・・・・

『・・・・・・』

 ……あ、きょ、今日はここまで!

『(ここで終わるってことは、ま、まさかこの後……!「暑いから服、脱ごうか」とかそういう流れになったりしちゃったりして……!!)
 いやぁん♪

 まぐ菜は普段着に着替えてきなさい!

『えーっ!?そりゃないよガンツ先生!!』

 なんの話だっ!?


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