04年12月20日(月) 吊られた毒蝮三太夫 |
よいしょのどっこいしょ、っと。 おーい、まぐ菜ー、まきなさーん。 「何?柴三郎くん・・・あっ、その箱は」 「・・・」 もうすぐクリスマスだから倉庫からツリー持ってきた。これがないとクリスマスって感じが出ないしなぁ。 「だよねー。それにクリスマスツリーがないとサンタさんへの連絡に困るし」 いやそれは・・・いや・・・うーむ・・・ まっいいか。それじゃ飾り付けよろしくー。 「うぃっす!らじゃったのだ!」 「・・・(つりー?吊り?・・・さんた?毒蝮三太夫?)」 それじゃ俺はちょっと買い物行ってくるから。 「はーい。迷子にならないようにね?知らない人について行っちゃめーですよ?」 はいはい。ならないしついていきません。 それじゃ行ってきます。 「行ってらっしゃーい」 「・・・」 「さてと!それじゃツリーの飾り付けを始めよう!イェー!」 「・・・(ツリーって何なのかしら?)」 「き〜みだけのビットゥリー(BigTree)♪・・・何?どうしたのまっきー?」 「まっきー言うな。次言ったら柴三郎に会えなくなると思いなさい」 「う・・・わかったわよぅ。・・・それでどうしたの?」 「・・・(知らないから教えて、なんてこのヱロマシーン相手に聞くのは癪ね・・・)」 「??」 「(自分で調べるか・・・)・・・何でもないわ。 ・・・アタシはちょっと調べ物があるから部屋に戻るけど・・・」 「あ〜。サボりだ〜。・・・でも飾りつけは楽しいし。おっけー。私一人で大丈夫だよ」 「そう。それじゃ頼んだわよ」 「もみの木もみの木飾りましょぉ〜♪」(ツリー飾り付けの歌・詞曲歌まぐ菜) 「(もみの木・・・ツリーはTreeのことか・・・)」 「もみの木もみの木・・・はっ!?モミモミ!?いや〜ん♪」 「(このヱロマシーンッ・・・!)」 |
04年12月22日(水) 柴三郎邸のツリーの役割 |
「クリスマスツリー・・・サンタクロース・・・毒蝮三太夫は関係なかったのか・・・」 ※※※※※※※※※※
「も〜い〜くつ寝〜る〜と〜ク〜リ〜ス〜マ〜ス〜♪」 「(音痴ね・・・)紅茶を貰えるかしら?」 「あ。まきなだ」 「指を指すな旧型」 「旧型言うなー!」 「あら。クリスマスツリーの飾り付けは終わったのね」 「無視すんな!ったく・・・お湯が沸くまで少しかかるからね?」 「構わないわ。・・・ん?この手触りは・・・もみの木のレプリカか」 「あ。まきなはツリー見るの初めてでしょ。」 「そうね」 「ねぇ、知ってる?ツリーってサンタさんへの電波送信機なんだよ?」 「は?」 「欲しいものを短冊に書いてツリーにぶら下げておくと、いい子にはサンタさんがプレゼントをくれるんだよ!」 「へぇ・・・(ツリーの走査開始・・・送信機たる機能は無し・・・) ・・・その話は誰から聞いたのかしら?」 「柴三郎くん」 「・・・(柴三郎がついた送信機というウソ・・・欲しいものを短冊に書かせる・・・柴三郎には欲しがっているものがわかる・・・ そう・・・サンタクロースは実在しない・・・そういうことか・・・)」 「どうしたの?」 「いえ。なんでもないわ。今年もサンタクロースが来るといいわね」 「うん!・・・あ。まきなも短冊に書こうよ!」 「・・・えぇ。考えておくわ。・・・ちなみに旧型はなんて書いたの?」 「食器セット!」 「・・・色気のない話ねぇ・・・」 「別にいいじゃんよー!」 ※※※※※※※※※※
「(送信機ねぇ・・・思いつくほうも思いつくほうだし騙されるほうも騙されるほうね・・・ ・・・そうだ。騙されたフリして柴三郎をちょっと困らせてやるか・・・フフフ・・・)」 |
04年12月23日(木) 深夜リビングにて |
さて、と・・・柴三郎サンタが短冊の確認ですよーっと・・・ まきなにも書くように薦めたってまぐ菜が言っていたけど・・・ ・・・このピンク色の短冊は、っと・・・ 『食器セットが欲しいです まぐ菜』 ・・・ 食器セットか。なるほど。了解であります! ん?こっちの黄色い短冊はまきなか?どれどれ・・・? 『人間の体。人間になりたい まきな』 ・・・・・・そうか・・・・・・まいったな・・・・・・ |
04年12月24日(金) シンシアリー |
まずはまぐ菜に食器セットか・・・ ソロリソロリ・・・カチャッ・・・ まぐ菜・・・おなか出して寝るんじゃない・・・ (ふぁさっ・・・)これでよしっと。 「うぅ〜ん・・・サンタさん?」 (ドキィッ!とりあえず伏せてベッドの下へ!) 「うん・・・?誰もいない・・・?・・・ふわぁ〜ぁ・・・」 (ドキドキドキドキ・・・早く寝てくれ・・・) 「うぅん・・・・・・す〜っ・・・す〜っ・・・」 (・・・やれやれだぜ・・・さっさとプレゼント置いて撤退するか・・・) ソロリソロリ・・・カチャッ・・・ぱたん ふぅ・・・バレるかと思ったぜ。あぶないあぶない。 さて次はまきなか・・・ ソロリソロリ・・・カチャッ・・・ ・・・人間になりたい、か・・・まきな・・・俺は神じゃないし奇跡も起こせないんだ。 お前とまぐ菜は兵器として生まれてしまったけど、俺にとっては二人ともただの女の子で・・・ 人間になりたいという願いは叶えてあげることはできないけれど、二人の自由意思は限りなく尊重したいと思ってる。まぐ菜もまきなも戦いの道具なんかじゃないから。 ロボットには違いないけどそれ以上に俺の・・・家族だと思ってるからさ。 ・・・プレゼントを置いて、っと・・・さて退散退散・・・ ソロリソロリ・・・カチャッ・・・ぱたん 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カチャッ・・・ぱたん「・・・バッカじゃないの?ロボットとして兵器として生まれたんだから人間になんてなれるわけないでしょう・・・ちょっと困らせてやろうと思っただけなのに・・・ ・・・何マジになってんのよ・・・」 「ん?これは・・・封筒?柴三郎が置いていったのね。差出人は・・・ダンディサンタ? バカ極まれり・・・中身は、・・・カード?」 「これは・・・活動停止プログラム発動キー?・・・自由意志の尊重ってこういうことか・・・例えアタシが柴三郎を殺そうとしても止められないのよ? ・・・バカ・・・」 「それに柴三郎が管理してるはずのコレがプレゼントだとすると、サンタは柴三郎自身だって言ってるようなものじゃない・・・ホントにバカなんだから・・・」 「・・・ぐすっ・・・バカ・・・」 |
04年12月25日(土) 朝リビングにて |
おっはー(山寺宏一 「あっ、柴三郎くん。おはよう」 ノンノンまぐ菜。おっはー(山寺宏一 「お、おっ・・・オプティックブラスト!」 ・・・なるほど。腕を上げたなまぐ菜! 「なんだかよくわかんないテンションだけど・・・ 朝ご飯できてるから席に座って。はいコーヒー」 さんきゅー。・・・まきなは? 「まだ寝てるみたい。ちょっと起こしてくるね」 「おはよう」 「あ。来た」 「指を指すんじゃないと言ってるでしょう」 「・・・機嫌がいいの?」 「なぜ?」 「旧型とかヱロマシーンとか呼ばれなかったから」 「呼んでもらいたいのかしら?」 「(ぷるぷるぷるぷる)」 「フフ・・・そうね、気分はいいわね」 「・・・あ。わかった。サンタさんが来てくれたんでしょう!?」 「・・・えぇ。素敵なプレゼントを貰ったわ。ね、柴三郎?」 ぶふぉっ・・・ごほごほっ・・・(ばっばれてる!?) 「え!?何!?まきなも柴三郎くんもサンタさん見たの!?」 「フフフ・・・どうかしらね?」 「??」 ごほっけほっ・・・そうそう!見た!超見た! 「えー!いいなぁー!なんで私も起こしてくれなかったのよぅ!」 いやいや偶然帰りがけを見かけてさ! 時間おしてるようだったし! まぐ菜寝てたし! 「ちぇー。・・・やっぱ真っ白なおひげのおじいさんだった?」 「そうねぇ・・・とりあえず自分ではダンディと思っているようよ?そうなんでしょ柴三郎?」 あwせdrftgyふじこlp;@(ばたーん) 「あぁっ!どうしたの柴三郎くん!?大丈夫?」 (ごろごろごろごろ・・・) 「転がり悶えてる・・・急にどうしたのよ?」 「フフフ・・・朝ご飯はまだかしら?」 「あ。うん。持ってくるねー!(とたとたとた)・・・はいどうぞ」 「・・・あら?この食器は・・・」 「うん。うちにはお皿とか2枚しかなかったからさ。いっつもまきなだけ別の食器だったじゃない?それってなんか嫌だったからさ。でも今日からはサンタさんの食器セットでおそろいだよ!」 「そんなの別によかったのに・・・」 「よくないよ!家族でしょー!」 「!・・・あなたも・・・ホントに・・・」 「うん?」 「なんでもないわ。それじゃ頂きましょうか」 「うん!いっただっきまーず!(ばくばくもぎゅもぎゅ)」 「(ホントに・・・二人ともバカね・・・)」 「・・・なんで涙?(ばくばく)そんなに不味かった?(もぎゅもぎゅ)」 「・・・サラダの生タマネギスライスが目にしみただけよ」 「なぁ〜んだ。(ばくばくもぎゅもぎゅ)」 (ごろごろごろごろ・・・) |