大阪7 潜入記
'03.10.25
晴れ。
いやぁ,いい気候になりました。上着を羽織るとちょいと暑い,脱ぐとちょいと肌寒い。
一番過ごしやすい気候かな。
昼飯もそこそこに…ん?そういやぁ,昼飯,食ってなかったっけ?
何故か,梅田東学習センターの体育館に向っておりました。(笑)
<潜入成功>
さてさてさて。
こんな時刻に,ここにいるとは思いませんでした。こんどは,大阪7クラスに潜入です。
実は明日,ちょいとあるコンサートに出かけるので,レッスンをお休みするのです。
とはいえ,へなちょこテノールの小生,1週間も間があいて,なんとかなるはずがありません。
#でも,そのコンサートで第九の4楽章は聴いてくるのだ。
というわけで,とにかく,声を出しにいこうってことでこのクラスに潜入です。
前に,大阪3にも潜入したんですが,やっぱり,そことも雰囲気が違います。
大阪3は明らかにお仕事帰りと思しき方々が多数いらっしゃたのですが,それとはまた
雰囲気が違いますね。どちらかというと,お歳を召された方が多いような…
このクラスもテノールが少ないですね。椅子にして40脚。空席があったんで合計30名ぐらいでしょうか。
バスは50脚ぐらいかな。もう少し多い40名ぐらいでしょうか。
なるほど,これだと「テノール,是非に!」と募集される訳だ。
そう言う意味では,大阪Gはテノールが比較的多くて,バスが圧倒的に少ない特異なクラスなのかな?
今回も最後列の中ほどに勝手に陣取りました。大阪7の方々,すいません。
<準備>
定刻をちょっと遅れて有元先生,登場。変わらず,Tシャツにタオルです。
なんでも,今日は新しいTシャツだそうで…「暑い…」ですって。
レッスン前は体育館前を通る人をWatchingしていたそうで,殆どの方が「…ん?何やってんねやろ?」
って感じで覗いて行そうで,中には,そのまま側溝に足を突っ込んだ人もいたとか。(笑)
#確かに,「?」って感じで覗いて行く人,多いですよね。
発声練習の前に,準備体操。
そして,発声練習です。
ま
ま ま
ま ま
ま ま
ま まー
ば
ば ば
ば ば
ば ば
ば ばー
これは,必ず唇を触れさせて発音すること。
いい声をイメージ。声を出す前にいい声をイメージしておくように,って。
<座席も大事?>
さて,本題です。と,その前にピアノは外山 彩先生(だと思うぞ)登場です。
当然このクラス,どこまでやってるかなんて,知りません(^^;;)
P32,635小節からのスタート,フーガに続く,導入部ってとこでしょうか。
まず言われたのが「怖い顔をしない」。
638小節の ff から639小節の pp の所で,怖い顔になってるんだそうな。
そして,この pp のところは,小さいけど深く,祈りを届けるような気持ちを込めて。
640小節で各パートとも音程が上がるんですが,その後も含めて上に向うように歌うこと。
647小節の wohnen はむやみに伸ばすのではなく,おさえて切る。そしてその後の休符に続く
空間を空けるようにするんだそうです。
650小節のあたりも,顔が怖い,といわれてました。
ここのアルトは,ソプラノになったつもりで,そしてリズムをしっかりと取ること。
そうすることで男声が入りやすくなるんだそうで,続く654小節の
wohnen はフーガに入る Seid を
意識しておくことが必要です。
発音に関して,650〜651小節の uber は,唇を閉めてしまうと「いーべるむ」と聞こえてしまうんで
よく注意すること。
<そしてフーガ>
アルトの出だし,Seid がやっぱり合わないんですね。母音の「あい」だけで合わす練習からです。
このフーガ,転がり出すとあとはそのまま転がってしまうんで,合わせるところは意識してしっかりと
シャープにしないとだれるというか,中途半端なもやもや状態になるんですね。
とくに,それぞれのパートが入るところ…休符のあとの出るところってことでしょうね,ここをしっかりやることが
一番重要なんだそうです。とにかく,歌うぞ!って感じでちゃんと準備しておくことが肝要です。
ソプラノ,664小節,666小節の Freude ! は明るく引っ張り上げるように。
678小節の Seid はそのままの馬力で押し切るんではなく,出てからすっと力を抜くような感じで。
685小節の ganzen は音を取りなおすつもりで,入り直すように。
704小節,Seid は次の小節まで気張らないで,出たらあとはすっと抜くように。
715小節,ganzen Welt はしっかりと響きをつくって歌いきること。次の
der は,音符上は下がってますが,
それを意識せず上の音符を歌うつもりで ganzen に続けるように。
このあとの Welt は大変ですよね。感心しちゃいます。
ここは,他のパートが入ってきたら,相応に力を抜いて。息が続かなくなったら,息継ぎを。けど,
口をあけた(歌ってる口の)まんま息をすること(^^;;)
アルト,692小節の Seid は気持ちを切り替えることが大事で,そしてこの部分はほかのパートを引っ張る
役目を担っているんだそうです。
696小節,Millionen は,次の音を意識し過ぎてるよ,とのこと。その697小節は,#がついてることに注意。
だから,意識してしまうんですね。
704,705小節,ここは下の音から上の音に切り替わるんですが,ここは豹変するつもりぐらいがいいんですね。
724小節の wir から betreten への移行は,右を左というくらい,スパッと変えること。
テノール,701小節の Seid は,もう一度アクセントを付け直すように。同じように,708小節の Seid ,721小節も
そうです。要所々々というか,歌詞が一巡りしてきたあとは,しっかりとはっきりとやりなおすくらいの気持ちで
歌わないとダメなんですね。
720小節は,ソプラノをうしろから後押しするんですね。けど,722小節ではすっと引くんです。
バス…んー,あんまりメモできてないや。725小節でいきなり歌い出さないとだめなんで,その前の
Welt は
あまり気合を入れずに,それよりも続く Ihr
sturzt 〜を聴かせるようにすること。
どんどん続きます。
P42,745小節,Sternenzelt は,スパッと切ること。
751小節からのクレッシェンド,デクレッシェンドは意識しすぎないこと。いやでも抑揚がつくんだそうな。
そして,766小節の wohnen はもっともっと上へ上がる上げるつもりで。
そう,羽根をつけたように軽くふんわりと。
特に,アルトとソプラノは4度の平和なハーモニー。テノールとバスは,壮大なホルンの響き。
そういう構造になってるんだそうです。
全体を通して,バスは,大きなしっかりとした風船になったつもりで,他のパートをぼわんと下から支える
ような心持がいるんだそうです。
<通して>
休憩を挟んで,フーガの手前P32,635小節からです。
結構気持ちよく流れて行きます。フーガに入るアルトの
Seid もそこそこ決まります。
ですが,730小節のあたり,742小節のあたりで止められて,パート毎,全体で合わせての練習になります。
なんでも,「各パートがケンカしてるようだ」って。(^^;;)
確かに,負けじと歌ってしまいますね。周りを聞く余裕がないんでしょうか。
個別にころころと回り出してるからなんでしょうか。いずれにしても,うまく合わせることを意識する必要は
ありそうです。
って感じで,時間となりました。
<クラスの色>
このクラス,大阪Gはもちろん(って,おい!),大阪3よりも上手いんじゃないかな?
大阪Gは基本的に初心者クラスだから,ある意味当然かも。大阪3は,平日の晩でないとダメって方が
集まってて,経験者クラスとはいえそうでない人も多いのかもしれません。
ですが,この大阪7,そういう足枷がなくキャリアのある方が集まってるように思います。
小生の周囲,「'91」「'88」という数字の入った楽譜を持ってる方がいらっしゃるんですよね。
それと,学校がえりの人も多いようで。
小生はテノールの最後列にいたんですが,後ろの列はソプラノになってて,「じょしこぉせい」が数名,
おりました。(^^;;;;;;;)
後ろからソプラノが聞こえてくるのは,かなり新鮮でした。
それと,テノールの最後列って,ピアノ,あんまり聞こえないんですね…音じゃなく,指揮に合わせようと
することになるんで,これはこれでいいんもんです。
こっそり潜入を今回を含めて2度やりましたが…いやぁ,知らないこと,忘れたこと,たくさん出てきます。
時間が許せば,もっと他のクラスの練習も受けたいですね。
#受けたからって,いい声になって上手くなるとは限りませんが,少なくとも声を出す機会は増えるんで,
#悪くなることはないですよね。
##はんこは所属のクラスだけしか貰えないけど,レッスンを受けるだけなら,他のクラスに行って
##練習するのは自由!ってなればいいのにね。